屋久島ツアー2日目(縄文杉コース)
- GPS
- 09:25
- 距離
- 26.8km
- 登り
- 1,579m
- 下り
- 1,569m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
屋久杉自然館〜荒川登山口(シャトルバス) 帰路 荒川登山口〜屋久杉自然館(シャトルバス) 屋久杉自然館〜ホテル屋久島山荘(ガイド車) |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは、トロッコ軌道及び整備されたトレッキング道なので 危険な箇所はありません。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
・出発に際して
お天気は、午後から雨模様(保つかなぁー)。
ガイドの方とホテル前で、早朝4:20の待ちあわせです。
皆さん、やや興奮気味で寝付かれなかっようで、4時前には支度完了です。
(大丈夫かなぁー・・・・、山でのテント泊はこんなものですが)
ガイドの方のミニバンに乗り込み、屋久杉自然館前バス停まで、そこで始
発のバスを待ちます。
始発(5:00)まで時間があるので、朝食、トイレを済ませバスを待ちます。
徐々に人が増え始めましたが、全員乗れたようようです。
バスは35分ぐらいで到着、装備を確認して出発です。
・トロッコ道
待望の縄文杉に会うツアーです。
縄文杉は、屋久島のシンボルとして、毎年多数の観光客が訪れる所です。
縄文杉を訪れるには、片道約10.6kmを5時間30分かけて大株歩道の登り
を除き、緩勾配のトロッコ道を歩く事になります。
全行程のうち約8割の区間は、通称「トロッコ道」と呼ばれる、森林鉄道
の線路です。
この森林鉄道の正式名称は「安房森林軌道」といい、日本で最後の現役の
森林鉄道としても知られています。
近畿では、芦生の森(京大研究林)にある森林鉄道と同様で、元来は木材を
運ぶための林業用の鉄道でしたが、現在は電力用ダムの保全や、古い切り
株の運搬の他、負傷した登山客やトイレの汚物運搬用途として使用されて
います。
このトロッコ道、一見歩きやすそうなのですが、中々のくせ者です。
枕木と歩幅が合わず、しかも等間隔ではないので、ややもすれば踏み外し
てしまうので、疲れてしまいます。
正面を見ながら歩いていけば、運転席から眺める雰囲気を味わえれると思
えば良いのでしょうが・・・・。
私自身も正面を見て歩く余裕などなく、Kさん、ストックの調子が悪いら
しく、しきりに溢していたのを聞き流してしまっていました。
「新調した」と喜んでいたのに・・・・・。
ヌンチャクタイプでつなぎ目がすぐに外れてしまうようです?
終いには、まがい物をつかまされたと「帰ったら返却するとブウブウ」。
小休止の時にガイドの方と二人でチェックしたところ、ストッパーが効い
ていないことが判り、カチッと音がするまで引っ張って留めました。
ほっとする出来事、疲れが飛んでいきました、笑いの提供ありがとうござ
います。
トロッコ軌道は、幾つかの分岐がありました、最初の分岐点は屋久島電工
がダムの維持管理等のため運行している区間で、麓の集落・安房の町外れ
まで伸びています。
もう一ヵ所は、小杉谷集落跡の橋を渡る手前にあります。
何れの線も一般者は立ち入り禁止です。
橋を渡ると書きましたが、一見するとどうってことないのですが、高欄が
ない橋は、恐怖がありようです。
立ちくらみがして、川の方へ寄ってしまうようです。
帰路で、高欄のない橋で転落事故もあったとガイドの方に聞きました。
確かに高欄はあった方が良いですね。
・大株歩道
トロッコ道を歩くこと2時間40分、トロッコ軌道終点に着きました。
トイレ休憩後、いよいよ核心部を歩きます、ワクワクしますね。
最初に出会ったのが「翁杉」、朽ちてはいましたが、樹齢は推定2千年だ
そうです。
古木の存在が知れわたり人々が殺到することは、老木にとって致命傷とな
りかねないので、保護の意味も兼ねて歩く幅を最小限して、直接ふれない
ように保護用の対策として、木段・木道が設置されています。
根の上に乗って 樹皮に直接触れたいところですが、環境保護の観点から仕
方のないです。
杉の平均的な寿命は、5百年余りといわれていますが屋久杉は2千年を超え
る巨木が見られます。
アメリカのシェラネバダにあるセコイヤ国立公園、レッドウッド国立公園
のセコイヤ(ヒノキか科セコイヤ属)は、凄く大きな木で樹齢が400年から
1300年、最高齢は2300年、樹高80m、幹径5mの大きな木で、圧倒され
た記憶があります。
屋久杉は新鮮な水に恵まれながらも栄養が乏しい花崗岩の山地に育つ、た
いへん成長が遅い杉で、今回訪れませんでしたが、屋久杉自然館で展示の
屋久杉は1660年で直径が180cm余りで、500年のときの直径が40cm程し
かないようです。
ゆっくり育つ屋久杉は材質が緻密で樹脂分が多く、腐りにくいので長生き
すると考えられています。成長は遅いのですが、スギとしては長命なの で
巨木になるといえるようです。
屋久島では、およそ1000年を超える杉をとくに「屋久杉」、若い屋久杉
を「小杉」と 呼んでいます。
江戸時代には、真っすぐな屋久杉を選んで抜き切りしたので、伐採跡の明
るい場所に次の世代の杉がたくさん育ちました。
これが切り株更新という現象です、樹齢数百年の「小杉」の多くはこうし
て誕生したものです。
一般的に自然林は倒木更新なので、原生林と云えるかも知れません。
「小杉」は、豊富な日照を得て成長が早いのが特徴で、のびやかな杉らしい
姿をしています。
切り株の上に着生した杉は二代杉と呼ばれ、屋久島ならではの形態ですね。
これに対して1000年を超える「屋久杉」は、人間が手をつける以前に誕
生したもので、伐採跡に育った「小杉」に比べて光に恵まれず、 成長が遅
く木目が詰まって、「屋久杉」の多くは凹凸が激しく利用しにくいので切
り残されたものです。
縄文杉や紀元杉など名のある巨木が代表的な例です。
現在見ることができる屋久杉は、小杉の大群と利用に不適として切り残さ
れた異形の巨木ということになります。(屋久杉自然館の説明文から引用)
翁杉、ウイルソン株、大王杉、夫婦杉、そして縄文杉に驚きながら、この
屋久杉の森で昼食としました。
雨が降り出したので、心を残して帰路に。
途中、Ya氏の「わぁ」にびっくりしましたが、少し木の根に臑をぶつけ
た程度で特に大事には至ることなく、大株歩道の入り口に到着しました。
トイレ休憩後、長いトロッコ道を帰ります。
雨は次第に強くなる一方で、トロッコ道のレールとレールの間に水が貯ま
っていて、何度か枕木に足が乗らず、水たまりの中に突っ込んでしまいま
した。
「ひと月に35日雨が降る」と言われ、「雨の日こそ屋久島らしい」のですが、
やはり難行苦行ですね。
見えるのは、枕木と水たまり・・・・・・・・。
予定より1時間ほど早く着きました。
歩くこと9時間と23分、歩いた距離は26.8kmでした。
皆さん、お疲れ様でした。
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