記録ID: 6524584
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ハイキング
丹沢
加入道山(1,418m)〜大室山(1,587m) 裏丹沢
2024年01月13日(土) [日帰り]
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 05:33
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,155m
- 下り
- 1,153m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 5:33
12:15
ああ、、、今日も長文の予感しかしない。。。
先週は丹沢山〜蛭ヶ岳に行ってまいりました。
丹沢山は百名山(コレについては後述)、蛭ヶ岳は神奈川県最高峰という事で、この組み合わせはまるでジョン・レノンとポール・マッカートニーなのです。
さあ本日登ってきた、対する大室山は、というと。。。
ジョージ・ハリスンでもリンゴ・スターでもなく、さらに言うとジョージ・マーティンでもブライアン・エプスタインでもなく、言ってみればマル・エヴァンスなのです(謎)。
今の話、ビートルズが好きな人でないと、全く意味不明ですよね(笑)。
そうです、それが私の意図です。分からない人にこそ、意味がある話なのです。
ビートルズ好きでなくても、ジョン・レノンやポールマッカートニーは知っていたりします。丹沢山も、蛭ヶ岳も、山に登らない人でも名前だけは何となく聞いた事があるのです。
で、マル・エヴァンスって、誰??
そう、大室山はそんな存在です(泣)。関東のハイカーですら、知らない人、居るんぢゃなかろうか。
しかーし!
大室山、すごく良い山だぞ!
今日、長文に付き合ってくれる人は、私から「大室山がなぜ良いか」という話を聞かされることになります。
先に、アクセスとか危険個所についてとか、重要な事を書きますので、それ終わったら読まなくていいです(笑)。
むしろ、文章はいいので、写真を見て下さい。行きたくなる人、きっと居ます。
------------------------------------
【アクセス】加入道山登山口からのコース
残念ながら、このコースは車・バイクでしか行けません。
途中までは塩水橋と同じなのですが、大室山は「道志みち」を使います。
本日1/13、道路の路面凍結はありません。未明でもドライコンディションでした。
※中央高速利用の場合
相模原ICを降りる 〜 左にまっすぐ(R510) 〜 突き当り信号(ローソン)左折 〜 突き当り(長竹三差路)右折(R412)
青山交差点(左側に青い看板「バカンス村」が立っている左へのT字路)を左折(道志みち R413)
ず〜っと真っすぐ・かなり長いワインディング 〜 右に道志町役場が見えたら、そろそろ 〜
ゆるやかな下り先、左角に空き地とレストハウス貴純さんに挟まれた、左へ入るT字路がある、ソコを左折(信号はない)
※そのT字路のさらなる解説・・・右に「道志の湯」の小さな看板、左上に、赤い3本矢印の公共案内板がある(道志村診療所・福祉センター・道志中学校・村民グラウンド・スポーツプラザ屋内プール・林間広場・的様・道志森のコテージ、と書いてある、、、ハァハァ。。。)
〜 左に道志の湯が見える 〜 左に曲がれる道がある(看板に、白石峠・加入道山登山口 と書いてある)
すると右側に大きな駐車場があります。
上と下、二段というか二か所が駐車場になっていますが、ガラガラ。。。
私は6:20に到着、2台目でした。すぐに3台目の方が到着。帰りは私含め2台しかありませんでした。
トイレは無いので、コンビニ(道志みちに最後セブンさんがあります)でお借りいておいた方が吉です。
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【コースについて】加入道山登山口から
※画像を参照頂けると嬉しいです※
駐車場前の道をそのまま上に行くと、すぐ右側に登山道入り口があります。
基本、一本道で、ほぼ迷わないと思います。
加入道山までは登りっぱなしです。道が荒れていて、落葉が多いので、足挫きに注意です。
落葉ゾーンを過ぎると、パウダーサンド状態の道が続きます。サラサラで滑りやすく、踏ん張りも効かないので、登りはともかく、下りは要注意です。私は登りながら、下りの時はどうするか、、、とイメージしがら登りました。ナメてると危ないと思います。
崩落後に整備しきれていない危険個所が数か所、あります。
ロープが張ってありますが、勿論ロープに体重を預けるのはNGです。が、万が一足を滑らせたら滑落なので、滑った際にはロープに頼れるよう、掴まりながら歩くのが吉かも知れません。私は左手で岩を掴みながら、万が一足を滑らせたら手とロープで滑落防止できるイメージで歩きました。
と言っても、ワイルドな山に慣れている方ならどうという事は無い状態ですが、普段整備されている登山道しか歩いていない方は恐らくかなり怖いので、慎重を期して下さい。
白石峠の分岐からは歩きやすい木道に変わります。
加入道山山頂、大室山山頂は展望がゼロですが、縦走中に絶景ポイントがいくつかあります。
大室山までは程よくアップダウンがあります。危険個所、道迷い箇所はありません。
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【裏丹沢とは】
山情報について、私はあんまり事前に調べたりしないタイプなんですが、大室山については皆さんどう思っているのか気になって、いろいろ調べてみました。
まず気になったのが、「裏丹沢」という文字。
え、裏??? これってオフィシャルの呼称なんかいな?
で、必殺wikiで調べたところ、どうやら「北丹沢」を指して「裏丹沢」と呼ぶらしい。私も丹沢は好きで随分お世話になっていますが、そう言えばあんまり西だ北だ、と、区別して考えた事がなかったです。西丹沢ビジターセンターから登れる山って、西丹沢でいいんかいな?くらいの認識でした。
でもそうすると、大室山も西丹沢ビジターセンターから登れる山なので、西丹沢でいいんじゃね?とか。
もし気になる方がいらっしゃったら、wikiのこのページ見てみて下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%B8%B9%E6%B2%A2
この分布図で言ったら、そもそも完全に西だ東だ、と呼べる山、少なくね??
この図でみると、南丹沢が無くて、表丹沢、となっています。だから北を裏丹沢というのか。。。
ん? なら逆に、北丹沢を主役として、表丹沢を南丹沢、としちゃえば良くね??
疑問は続く。。。
良く聞く呼称で、「奥丹沢」というのもありますよね。裏、よりはマシですが、誰のどういう事情によって、こんないろいろな呼称が入り乱れる事になっているのだ。。
「裏」だなんて、、、裏金とか裏入学とか裏ビデオとか、ロクな使われ方しないですもんねぇ。
え?今の例の中に一つだけ良いモノが入ってるって?? そういうアナタは昭和のオヤヂだな?
で、結論。
私は昔から、「丹沢山塊」としてひとくくりで見ていますし、昔からそう呼んでいます。それでいいじゃん。
------------------------------------
【wikiの功罪】
さっき私、「山情報を事前に調べたりしない」と言いました。
他人の情報に振り回されたくないからです。
といいつつ、私も情報発信して他人を振り回しておりますが(笑)。
山に限っては、あくまでもプロの記事はあと読みしている、ということで、みなさんの活動日記は勿論、楽しみに拝見しております。
素人レビューでいうと.Amazonレビューは、その本を読了する前には絶対に見ません。先入観はシャットアウトします。
だって、本なんて感性によってかなり評価が割れますよね。自分と全く違う感性の人が良いだ悪いだ言ったところで、あまり参考にならないと言うか。。。
山も同じで、文章で「最高」「退屈」なんて書かれても、そんなもの自分で行ってみないと分かりっこありません。
ましてや、YAMAPさんやwikiのような巨大メディアが悪く書くと、ソレを真に受ける人は多いと思います。
さて、では、wiki の大室山の紹介文から一節を。
「山頂は縦走路からやや離れたところにあり、樹木が多いため展望はほとんどない。」
これ、嘘じゃなくて、本当です(笑)。
でも、じゃあ行程通してダメダメかと言うとそんな事は無く、富士山だって、丹沢山から見るよりずっとデッカく見えますよ。
しかし、そういう記述は無いのです。まるでやる気を出させない記述。。。
山頂に展望が無くても人気がある山なんて、沢山あるのに。大菩薩嶺とかね。
あ、ちなみにwikiの記述はYAMAPさんと全く同じ文章なので、そこからの転記なのでしょうかね。
なんだ〜、だとしたらYAMAPさんこそ戦犯なのか(笑)。
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【大室山だって百名山】
ちなみに、丹沢山は百名山、という話ですが。。。
深田久弥の「日本百名山」を読んだ人なら知っていると思いますが、彼は「丹沢山こそ百名山」などとは書いておりません。
「丹沢山とは、個々の峰ではなく、丹沢山塊として取り上げた」と書いてあります。
でも、そんなのズルいよなぁ。。。だったら八ヶ岳もそうしてくれれば良かったのに。
なので、深田久弥大先生のジャッジにより、大室山だって百名山を名乗っても間違いでは無いのだ!!
------------------------------------
【なぜ今日、大室山なのか】
本当は本日、菩提峠から塔ノ岳〜鍋割山に行こうと思っておりました。ヤビツ峠が凍結しないうちに、、と思いまして。今日ならイケる、と思っていました。
でも、関東の午後の天気予報が怪しかったので、ロングコースは避ける事にしました。
で、ふと思ったのです。
確かに、蛭ヶ岳も塔ノ岳も最高の山です。景観しかり、縦走路の楽しさしかり。。。
でも、あの一帯に多少欠けているものがあるのです。
そう、「ワイルドさ」です。
いや、なにもジャンダルムのようなワイルドさを求めているわけではありません。
高尾山で言えば、現在の稲荷山コースではなくて、せめて昔の稲荷山コース程度でいいので、みたいな(笑)。
人気の山は良く整備されていて、歩きやすいし、安全です。
でも私、ほったらかされたような、自然な山道を歩くのも大好きなんです。
例えばですが、今回、崩落後に整備しきれていない、初心者さんが見たらとても怖いだろう箇所が幾つかあったのですが、こういうのって、高尾山だったら即、通行止めですよ(笑)。
いや、道志村役場の方々がアバウトと言っているわけではありません。むしろ、最低限のロープを掛けるだけで、自己責任で通行させて頂けるなんて、対応としては最高だと思うんです。
登山者を信頼してくれている、という感じがして、好感度高いです。
もしかしたら、ウチの山はそういう事を織り込んだ山好きしか来ないから、、、みたいな風潮があるのかも知れません。登山者に媚びない自治体、最高です。
前にも書きましたが、歩きにくい場所を人間が歩きやすくするのではなく、歩きにくい場所を人間が自分のスキルで歩いていく、というのが、本当の自然の遊び方なのではないか、と思うんです。
なので、歩けない人の為に、至れり尽くせりの対応をする必要は無くて、歩けないなら歩ける山に行けばいいんだし、そこを歩きたいなら、歩けるように経験を積んでトライすれば良いのです。
大室山だって、最低限の手は差し伸べてくれています。その、手の差し伸べ方が絶妙に思えて、私にとっては好感度がメチャ高いのです。
あ、大室山の名誉のために言っておきますが、決してほったらかしの山ではありませんよ。
植生保護のお馴染みの木道はキチンと整備されていますし、必要以上に過保護ではありませんが、やるべき事はしっかりやっている、とても良い仕事をされている印象です。
だからこの山、良いんです!
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【天国から地獄】
そして、山頂まで私、すご〜く盛り上がっていたのです。
何と! 加入道山までも大室山までも、ゴミがゼロだったんです!!!!
勿論、元旦の清掃登山のように、それ自体を目的に登ったわけではなく、いつものように一山一ゴミ拾い、という感じで、見たら拾う、という歩き方なので、単にたまたま見落としていただけだったのかも知れません。それでも、私の視界に入らなかったのは事実です。
超幸せな気分で、活動日記には冒頭一発目に書くぞ!と決めていました。
行きがゼロなんだから、帰りだってゼロですよね、ピストンなんだから。。。
天気も快晴で、富士山が最高に綺麗でした。
が。。。
頂上に着く頃には富士山はスッポリ雲に隠れ、ガスって大室山も雲の中になっちゃいました。
そして、帰り路に最大のショックが。。。
え!来る時には絶対、無かったのに!
道の真ん中に、食品の大きなパッケージが。。。
どこからか風で飛んできたのでしょう。マジか。。。
で、しばらく歩くと、今度はタブレット(塩分チャージ)の包みが。。。マジか。。。
まあそれでも、たった2つなので、極端に少ない事は事実ですが、ゼロと2個では、天国と地獄くらい、違う。
そこで考えなおしました。
「山が、私を選んでくれたんだ」と。
私の前にゴミを飛ばせば、きっと拾って帰るぞコイツ、と。で、私を選んで、行きは気持ち良く歩かせてくれる代わりに、帰りに仕事を与えたんだな、と。
まるで、拾え、とばかりに、道の真ん中に落ちていたんです。風も強く吹いていたのに、私が歩くその瞬間、その場所に。さっきはなかったのに。。。
というわけで、気持ち良く拾って帰ってまいりました。
ゴミゼロの山行は、いつ出来るんだろうか。。。
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【本日の装備】3.86kg
・ドライレイヤー = ミレー ドライナミック
・ベースレイヤー = 山と道 100%メリノ(厚手の方)
・レイヤー = MAMMUT ハーフジップシャツ
・ソフトシェル = MAMMUT ML JACKET
・ハードシェル = MAMMUT AYAKO PRO
・WB = パタゴニア フーディニ
・パンツ = ミレー ティフォン50000
・サポーター = C3Fit
・タイツ = 山と道 アルファタイツ
・シューズ = スポルティバ ボルダーX MID
・ハット = RIDGEMOUNTAINGEAR Enough Hat Karekusa
・ビーニー = ゴッサマーギア
・ザック = ナーディマウンテンワークス 特注25L
・グローブ = NorthFace
・トレッキングポール = モンベルULフォールディング(2本)
【携行品】
・ゲイター = ティートンブロス
・チェーンスパイク (軽アイゼンは不携帯)
・手ぬぐい = BePalのオマケ(マムート)
・ココヘリ会員証
・エマージェンシーシート(2人用)
・ヘッドライト
・ハンドライト
・携帯バッテリー
・その他レスキューセット等の小物
【行動食】
・森永 in PROTEIN ベイクドビター 2本 (1本食べた)
・Oilio MCT CHARGEゼリー 3本 (1本食べた)
・チャージinゼリー (1本飲んだ)
・塩飴 5個 (1個食べた)
・水 1,000ml(200ml飲んだ)
先週は丹沢山〜蛭ヶ岳に行ってまいりました。
丹沢山は百名山(コレについては後述)、蛭ヶ岳は神奈川県最高峰という事で、この組み合わせはまるでジョン・レノンとポール・マッカートニーなのです。
さあ本日登ってきた、対する大室山は、というと。。。
ジョージ・ハリスンでもリンゴ・スターでもなく、さらに言うとジョージ・マーティンでもブライアン・エプスタインでもなく、言ってみればマル・エヴァンスなのです(謎)。
今の話、ビートルズが好きな人でないと、全く意味不明ですよね(笑)。
そうです、それが私の意図です。分からない人にこそ、意味がある話なのです。
ビートルズ好きでなくても、ジョン・レノンやポールマッカートニーは知っていたりします。丹沢山も、蛭ヶ岳も、山に登らない人でも名前だけは何となく聞いた事があるのです。
で、マル・エヴァンスって、誰??
そう、大室山はそんな存在です(泣)。関東のハイカーですら、知らない人、居るんぢゃなかろうか。
しかーし!
大室山、すごく良い山だぞ!
今日、長文に付き合ってくれる人は、私から「大室山がなぜ良いか」という話を聞かされることになります。
先に、アクセスとか危険個所についてとか、重要な事を書きますので、それ終わったら読まなくていいです(笑)。
むしろ、文章はいいので、写真を見て下さい。行きたくなる人、きっと居ます。
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【アクセス】加入道山登山口からのコース
残念ながら、このコースは車・バイクでしか行けません。
途中までは塩水橋と同じなのですが、大室山は「道志みち」を使います。
本日1/13、道路の路面凍結はありません。未明でもドライコンディションでした。
※中央高速利用の場合
相模原ICを降りる 〜 左にまっすぐ(R510) 〜 突き当り信号(ローソン)左折 〜 突き当り(長竹三差路)右折(R412)
青山交差点(左側に青い看板「バカンス村」が立っている左へのT字路)を左折(道志みち R413)
ず〜っと真っすぐ・かなり長いワインディング 〜 右に道志町役場が見えたら、そろそろ 〜
ゆるやかな下り先、左角に空き地とレストハウス貴純さんに挟まれた、左へ入るT字路がある、ソコを左折(信号はない)
※そのT字路のさらなる解説・・・右に「道志の湯」の小さな看板、左上に、赤い3本矢印の公共案内板がある(道志村診療所・福祉センター・道志中学校・村民グラウンド・スポーツプラザ屋内プール・林間広場・的様・道志森のコテージ、と書いてある、、、ハァハァ。。。)
〜 左に道志の湯が見える 〜 左に曲がれる道がある(看板に、白石峠・加入道山登山口 と書いてある)
すると右側に大きな駐車場があります。
上と下、二段というか二か所が駐車場になっていますが、ガラガラ。。。
私は6:20に到着、2台目でした。すぐに3台目の方が到着。帰りは私含め2台しかありませんでした。
トイレは無いので、コンビニ(道志みちに最後セブンさんがあります)でお借りいておいた方が吉です。
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【コースについて】加入道山登山口から
※画像を参照頂けると嬉しいです※
駐車場前の道をそのまま上に行くと、すぐ右側に登山道入り口があります。
基本、一本道で、ほぼ迷わないと思います。
加入道山までは登りっぱなしです。道が荒れていて、落葉が多いので、足挫きに注意です。
落葉ゾーンを過ぎると、パウダーサンド状態の道が続きます。サラサラで滑りやすく、踏ん張りも効かないので、登りはともかく、下りは要注意です。私は登りながら、下りの時はどうするか、、、とイメージしがら登りました。ナメてると危ないと思います。
崩落後に整備しきれていない危険個所が数か所、あります。
ロープが張ってありますが、勿論ロープに体重を預けるのはNGです。が、万が一足を滑らせたら滑落なので、滑った際にはロープに頼れるよう、掴まりながら歩くのが吉かも知れません。私は左手で岩を掴みながら、万が一足を滑らせたら手とロープで滑落防止できるイメージで歩きました。
と言っても、ワイルドな山に慣れている方ならどうという事は無い状態ですが、普段整備されている登山道しか歩いていない方は恐らくかなり怖いので、慎重を期して下さい。
白石峠の分岐からは歩きやすい木道に変わります。
加入道山山頂、大室山山頂は展望がゼロですが、縦走中に絶景ポイントがいくつかあります。
大室山までは程よくアップダウンがあります。危険個所、道迷い箇所はありません。
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【裏丹沢とは】
山情報について、私はあんまり事前に調べたりしないタイプなんですが、大室山については皆さんどう思っているのか気になって、いろいろ調べてみました。
まず気になったのが、「裏丹沢」という文字。
え、裏??? これってオフィシャルの呼称なんかいな?
で、必殺wikiで調べたところ、どうやら「北丹沢」を指して「裏丹沢」と呼ぶらしい。私も丹沢は好きで随分お世話になっていますが、そう言えばあんまり西だ北だ、と、区別して考えた事がなかったです。西丹沢ビジターセンターから登れる山って、西丹沢でいいんかいな?くらいの認識でした。
でもそうすると、大室山も西丹沢ビジターセンターから登れる山なので、西丹沢でいいんじゃね?とか。
もし気になる方がいらっしゃったら、wikiのこのページ見てみて下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E4%B8%B9%E6%B2%A2
この分布図で言ったら、そもそも完全に西だ東だ、と呼べる山、少なくね??
この図でみると、南丹沢が無くて、表丹沢、となっています。だから北を裏丹沢というのか。。。
ん? なら逆に、北丹沢を主役として、表丹沢を南丹沢、としちゃえば良くね??
疑問は続く。。。
良く聞く呼称で、「奥丹沢」というのもありますよね。裏、よりはマシですが、誰のどういう事情によって、こんないろいろな呼称が入り乱れる事になっているのだ。。
「裏」だなんて、、、裏金とか裏入学とか裏ビデオとか、ロクな使われ方しないですもんねぇ。
え?今の例の中に一つだけ良いモノが入ってるって?? そういうアナタは昭和のオヤヂだな?
で、結論。
私は昔から、「丹沢山塊」としてひとくくりで見ていますし、昔からそう呼んでいます。それでいいじゃん。
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【wikiの功罪】
さっき私、「山情報を事前に調べたりしない」と言いました。
他人の情報に振り回されたくないからです。
といいつつ、私も情報発信して他人を振り回しておりますが(笑)。
山に限っては、あくまでもプロの記事はあと読みしている、ということで、みなさんの活動日記は勿論、楽しみに拝見しております。
素人レビューでいうと.Amazonレビューは、その本を読了する前には絶対に見ません。先入観はシャットアウトします。
だって、本なんて感性によってかなり評価が割れますよね。自分と全く違う感性の人が良いだ悪いだ言ったところで、あまり参考にならないと言うか。。。
山も同じで、文章で「最高」「退屈」なんて書かれても、そんなもの自分で行ってみないと分かりっこありません。
ましてや、YAMAPさんやwikiのような巨大メディアが悪く書くと、ソレを真に受ける人は多いと思います。
さて、では、wiki の大室山の紹介文から一節を。
「山頂は縦走路からやや離れたところにあり、樹木が多いため展望はほとんどない。」
これ、嘘じゃなくて、本当です(笑)。
でも、じゃあ行程通してダメダメかと言うとそんな事は無く、富士山だって、丹沢山から見るよりずっとデッカく見えますよ。
しかし、そういう記述は無いのです。まるでやる気を出させない記述。。。
山頂に展望が無くても人気がある山なんて、沢山あるのに。大菩薩嶺とかね。
あ、ちなみにwikiの記述はYAMAPさんと全く同じ文章なので、そこからの転記なのでしょうかね。
なんだ〜、だとしたらYAMAPさんこそ戦犯なのか(笑)。
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【大室山だって百名山】
ちなみに、丹沢山は百名山、という話ですが。。。
深田久弥の「日本百名山」を読んだ人なら知っていると思いますが、彼は「丹沢山こそ百名山」などとは書いておりません。
「丹沢山とは、個々の峰ではなく、丹沢山塊として取り上げた」と書いてあります。
でも、そんなのズルいよなぁ。。。だったら八ヶ岳もそうしてくれれば良かったのに。
なので、深田久弥大先生のジャッジにより、大室山だって百名山を名乗っても間違いでは無いのだ!!
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【なぜ今日、大室山なのか】
本当は本日、菩提峠から塔ノ岳〜鍋割山に行こうと思っておりました。ヤビツ峠が凍結しないうちに、、と思いまして。今日ならイケる、と思っていました。
でも、関東の午後の天気予報が怪しかったので、ロングコースは避ける事にしました。
で、ふと思ったのです。
確かに、蛭ヶ岳も塔ノ岳も最高の山です。景観しかり、縦走路の楽しさしかり。。。
でも、あの一帯に多少欠けているものがあるのです。
そう、「ワイルドさ」です。
いや、なにもジャンダルムのようなワイルドさを求めているわけではありません。
高尾山で言えば、現在の稲荷山コースではなくて、せめて昔の稲荷山コース程度でいいので、みたいな(笑)。
人気の山は良く整備されていて、歩きやすいし、安全です。
でも私、ほったらかされたような、自然な山道を歩くのも大好きなんです。
例えばですが、今回、崩落後に整備しきれていない、初心者さんが見たらとても怖いだろう箇所が幾つかあったのですが、こういうのって、高尾山だったら即、通行止めですよ(笑)。
いや、道志村役場の方々がアバウトと言っているわけではありません。むしろ、最低限のロープを掛けるだけで、自己責任で通行させて頂けるなんて、対応としては最高だと思うんです。
登山者を信頼してくれている、という感じがして、好感度高いです。
もしかしたら、ウチの山はそういう事を織り込んだ山好きしか来ないから、、、みたいな風潮があるのかも知れません。登山者に媚びない自治体、最高です。
前にも書きましたが、歩きにくい場所を人間が歩きやすくするのではなく、歩きにくい場所を人間が自分のスキルで歩いていく、というのが、本当の自然の遊び方なのではないか、と思うんです。
なので、歩けない人の為に、至れり尽くせりの対応をする必要は無くて、歩けないなら歩ける山に行けばいいんだし、そこを歩きたいなら、歩けるように経験を積んでトライすれば良いのです。
大室山だって、最低限の手は差し伸べてくれています。その、手の差し伸べ方が絶妙に思えて、私にとっては好感度がメチャ高いのです。
あ、大室山の名誉のために言っておきますが、決してほったらかしの山ではありませんよ。
植生保護のお馴染みの木道はキチンと整備されていますし、必要以上に過保護ではありませんが、やるべき事はしっかりやっている、とても良い仕事をされている印象です。
だからこの山、良いんです!
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【天国から地獄】
そして、山頂まで私、すご〜く盛り上がっていたのです。
何と! 加入道山までも大室山までも、ゴミがゼロだったんです!!!!
勿論、元旦の清掃登山のように、それ自体を目的に登ったわけではなく、いつものように一山一ゴミ拾い、という感じで、見たら拾う、という歩き方なので、単にたまたま見落としていただけだったのかも知れません。それでも、私の視界に入らなかったのは事実です。
超幸せな気分で、活動日記には冒頭一発目に書くぞ!と決めていました。
行きがゼロなんだから、帰りだってゼロですよね、ピストンなんだから。。。
天気も快晴で、富士山が最高に綺麗でした。
が。。。
頂上に着く頃には富士山はスッポリ雲に隠れ、ガスって大室山も雲の中になっちゃいました。
そして、帰り路に最大のショックが。。。
え!来る時には絶対、無かったのに!
道の真ん中に、食品の大きなパッケージが。。。
どこからか風で飛んできたのでしょう。マジか。。。
で、しばらく歩くと、今度はタブレット(塩分チャージ)の包みが。。。マジか。。。
まあそれでも、たった2つなので、極端に少ない事は事実ですが、ゼロと2個では、天国と地獄くらい、違う。
そこで考えなおしました。
「山が、私を選んでくれたんだ」と。
私の前にゴミを飛ばせば、きっと拾って帰るぞコイツ、と。で、私を選んで、行きは気持ち良く歩かせてくれる代わりに、帰りに仕事を与えたんだな、と。
まるで、拾え、とばかりに、道の真ん中に落ちていたんです。風も強く吹いていたのに、私が歩くその瞬間、その場所に。さっきはなかったのに。。。
というわけで、気持ち良く拾って帰ってまいりました。
ゴミゼロの山行は、いつ出来るんだろうか。。。
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【本日の装備】3.86kg
・ドライレイヤー = ミレー ドライナミック
・ベースレイヤー = 山と道 100%メリノ(厚手の方)
・レイヤー = MAMMUT ハーフジップシャツ
・ソフトシェル = MAMMUT ML JACKET
・ハードシェル = MAMMUT AYAKO PRO
・WB = パタゴニア フーディニ
・パンツ = ミレー ティフォン50000
・サポーター = C3Fit
・タイツ = 山と道 アルファタイツ
・シューズ = スポルティバ ボルダーX MID
・ハット = RIDGEMOUNTAINGEAR Enough Hat Karekusa
・ビーニー = ゴッサマーギア
・ザック = ナーディマウンテンワークス 特注25L
・グローブ = NorthFace
・トレッキングポール = モンベルULフォールディング(2本)
【携行品】
・ゲイター = ティートンブロス
・チェーンスパイク (軽アイゼンは不携帯)
・手ぬぐい = BePalのオマケ(マムート)
・ココヘリ会員証
・エマージェンシーシート(2人用)
・ヘッドライト
・ハンドライト
・携帯バッテリー
・その他レスキューセット等の小物
【行動食】
・森永 in PROTEIN ベイクドビター 2本 (1本食べた)
・Oilio MCT CHARGEゼリー 3本 (1本食べた)
・チャージinゼリー (1本飲んだ)
・塩飴 5個 (1個食べた)
・水 1,000ml(200ml飲んだ)
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写真
撮影機器:
感想
まあ、素朴ですが良い山です(笑)。
加入道山まではワイルド、そこから大室山までの縦走は歩きやすく良く整備されている。
展望のために伐採したりしない。
登山者を甘やかさないが、最低限の手は差し伸べてくれている。
山が良い、というだけでなく、山を管理している人間の粋なところが感じられる(私だけかも)、トータルで気持ちの良い山です。
そして、静か。
山で会ったのは、ほんの数人でした。高齢のベテラン風情の方が多く、この山がどんな山かを物語っているようでした。
表があれば、裏がある。
ここも丹沢なんだな、と、山の奥深さを嚙みしめた山行でした。
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