屋久島ツアー3日目(白谷雲水峡)
- GPS
- 03:00
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 449m
- 下り
- 467m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
9:00白谷雲水峡広場 帰路 12:00白谷雲水峡広場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な箇所はありません。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
ザック
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
屋久島ツアー3日目(白谷雲水峡)
今朝は、素晴らしく良いお天気です。
昨日の疲れも何のその、6時過ぎには起きていました。
準備をして、朝食です。
いつもは、トーストとパンなのに、3杯もおかわりをしてしまいました(汗)。
朝にガイドの方が迎えに来られ、ガイド車で白谷雲水峡に向かいます。
ガイドの方が眺めの良いところで駐車して、撮影の時間をとってくれまし
た。
素晴らしい、眺望です。
これから行く、白谷雲水峡は古くから景勝地として知られいて、歩く楠川
歩道は江戸時代に花崗岩を駆使して設けられた歩道だそうです。
屋久島は、森の宝庫ですね、亜熱帯の植物があるかと思えば、すぐそばに
はナナカマドなど北方系のものが自生していたり、切り株・倒木更新、樹
上着生、ヤマグルマの締め殺しなど、他の地域ではみられない魑魅魍魎が
住むような不思議の森でいっぱいです。
屋久島の世界遺産登録によって、訪れる観光客が増え、九州を代表する渓
谷の一つになっています。
白谷雲水峡は、豊富な雨量による花崗岩の浸食によって形成された太鼓岩、
巨岩が広がり、原生林に蔽われた、もののけ姫の世界です。
原生林は一般に知られる屋久杉の密集地帯に移行する段階で、照葉樹林の
仲間でウラジロガシ、イスノキ、タブノキなどと共にツガ、モミなどの常
緑樹林が混生しています。
今回は訪れることができませんでしたが、弥生杉散策コースは樹齢3000年
を誇る杉の巨木が見られるようです。
楠川歩道は、怪しげの森を散策するように歩けます。
最初の方に案内板があるのですが、ガイドの方の説明によると、おとこ達
が屋久杉を伐採して、平木にしたものを、女性と子供達が食事等を運び帰
りに平木を運んで下ったと説明してくれましたが、説明文はその部分を消
してあります、林業を生業としている地域では良く見られることなのです
が・・・。
消す理由が良く判りませんね。
・屋久島の花崗岩
歩いていて気がついたのですが、花崗岩に限らず、濡れた岩は滑りやすく
気を付ける必要があるのですが、屋久島の花崗岩は滑りにくいです。
ガイドの方に確認すると、マグマがゆっくり冷え固まって出来た花崗岩で
屋久島のように雨の多い所ではカルシウム分が水に溶け出して風化するの
が早いのと屋久島の花崗岩は主に正長石、斜長石、石英、黒雲母の粒から
出来ているとのこと。
私は、長石と思っていたので、「長石ですね」と言うとそうですと返答。
成長石?、と勝手に聞き違えていました、勘違い(いや、お恥ずかしい)。
日本では聞いたことがない、成長石(うら覚え)なので、聞き返しました。
ルーマニアにあるトロヴァント(Trovant)と云う石があります。
実物は見たことがありませんが、このトロヴァンの石は、固い石の核が中
心にあり、その核のまわりには殻のように砂がくっついていて、極めて多
孔質の砂の集まりと、炭酸カルシウムを多く含む水によって固められた砂
岩の堆積からなる堆積岩です。
まさかと思って自宅に帰って、地質学の本を調べて赤面ものでした。
脱線しましたが、花崗岩は、御影石とも呼ばれ、建築、 土木用材や墓石な
どに使われるのですが、屋久島のものは粒が粗いので石材としては適さな
いです。
花崗岩の斜長石にはカルシウムがたくさん含まれているため、屋久島のよ
うに雨の多い所ではカルシウム分が水に溶け出して風化するのが早いので、
比較的堅い成長石等が残り、ザラザラとした岩肌になるようです。
・屋久島の苔とスミレ
屋久島の森は、風化した花崗岩なので、土壌が少なく、本来なら植物が育
ちにくいはずなのですが、雨のおかげで多種多様な植物が育ち、豊かな森
となっています。
そのため600種類もの苔が、生息するには適した気候条件で、苔の宝庫と
なっています。
ミズゴケ、フォーリースギバゴケ、ヒロハヒノキコケ、スギゴケ等、雨上
がりの水滴が付いた苔が美しいですね。
スミレは、ヤクシマスミレを確認できました。
ヤエヤマスミレは、葉が菱形なのでヤクシマスミレと判断しました。
・口永良部島の噴火
その頃、楠川歩道を歩いていたのですが、ガサと大きな音がしてどこかで
崩落が起きたのかと思いましたが、倒木の音だったと思います。
暫くして、急に雲行くが悪くなり、黒い雲が・・・・・・・。
晴れの天気予想に雨具は用意していなかったので、しまったと反省(?)。
暫くして、雲が流れてくれたので一安心。
が、白谷雲水峡の管理棟で、口永良部島の新山で噴火があったことを知り
ました。
黒い雲は噴煙だったようです。
下山後、ガイドの方の好意で口永良部島が見える南シナ海展望所まで行き
ました。
噴煙を上げていました。
山荘に帰ったときに島民の人達は全員無事と知りました、まずは良かった
ですね。
・アオウミガメの産卵
ガイドの方が夜は、永田いなか浜でウミガメの観察ツアーと云うことでし
たが、予約する必要もあり、栗生浜か中間浜でもウミガメが産卵に来ると
のこと、JR屋久島ホテルで汗を流した後、屋久島青少年旅行村まで確認に
に行きました。(中間浜で足跡を確認)
ホテルに戻り、夕食後、栗生浜でアカウミガメの産卵に立ち会いました。
初めて見る光景なので、感動しました。
産卵に要する時間は1時間ほど、砂で覆うのに1時間弱です、考えて見れば
大変な作業ですね、初めて見る光景なので、感動しました。
今日も長い一日でした。
・屋久島に着いた日に訪れた、南シナ海展望所
霞がかかっているのか口永良部島が見えません、この時はまだ、噴火する
など思いもよりませんでした。
・アカウミガメの産卵
・アカウミガメの産卵後の保護
コメント
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噴火見られたんですね!!凄い!タイミングバッチリですね!!噴火の音も聞こえていたと思ってました。また、お話聞かせてください♪
噴火の瞬間は、渓谷を歩いていたので判らなかったのですが、
倒木のタイミングが噴火と同じような時刻でした。
距離にして12km程度なので音は聞こえていたはずと思いま
す、すぐに暗雲が近づいてきましたから。
倒木の音が凄かったので聞き取れなかったようです。
不思議と云えば不思議ですね。
金剛山の植物観察会でお話ししましょう。
お天気そうなので楽しみですね。
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