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Yamareco

記録ID: 6591965
全員に公開
アルパインクライミング
磐梯・吾妻・安達太良

磐梯山。火口壁

2024年03月28日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
09:33
距離
7.7km
登り
737m
下り
734m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:06
休憩
0:27
合計
9:33
7:34
7:39
0
7:39
7:39
0
1357m火口壁取付
7:39
7:39
349
1609m火口壁終了点
13:28
13:28
36
14:04
14:10
37
14:47
15:02
4
火口原分岐手前休憩地点
15:06
15:06
34
15:40
15:40
22
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2024年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車地点 裏磐梯スキー場、登山者用駐車場。今シーズンの営業は終了している
コース状況/
危険箇所等
コース状況 アプローチ 裏磐梯スキー場よりアイゼン装着でゲレンデを登り胴沼まで進む、ここまで前日のものと思われる踏み跡が有った、この先は踏み跡無で胴沼の右端を歩く、沼は真ん中に水面がみえていたが大分凍っており新雪は数センチで快適に歩ける。沼の先まで行きここから右に入る小沢を登る、雪がスネ位まで有りラッセルになる。沢を登り詰めた所が広い雪の斜面になりここ1357mを取り付き点とする。
 火口壁 取り付き点から少し急になった広い斜面を頭上に見える岩稜の末端に向かって登る、相変わらずスネ位のラッセルが続く。岩稜の末端から左のルンゼに入る、傾斜は増し雪がクラストして来る、アイゼンの前爪とピッケル、アイルハンマーのピックを使って岩稜沿いに登り中間で一本左のルンゼに移る為左にトラバースするがちょっと登り過ぎた為にやや下り気味になる、この辺りが一番緊張した所だ。無事隣のルンゼに移り登って行き頭上の壁に突き当たる前に左の雪稜を越えて斜面に出る、傾斜も雪質もやや緩む。見上げると火口壁の縁が見える、雪の斜面をまっすぐ登るがクラストしたりスネ位のラッセルになったりと雪質が変わる、最後の方で傾斜が増しスカスカの最中雪になり足場が決まらず苦労する。終了点直下は3m程の雪壁である、ちょっと窪んだところを見つけて入る、雪を掘り細い枝をつかむが足場が決まらず中々上がれない下を見れは凄まじい高度感、ここで雑になってはいけないと思い小枝をまとめて長めのセルフビレーを取り万全を期して出口に見えるアーチ状に架かるやや太い枝を目指し3歩ほど這い上がり枝を捕まえ直ぐにセルフビレーを取りほっと一息、下のビレーを回収、アーチ状の枝と雪壁の間を抜けるのに一苦労し火口壁の上に立つ、登攀終了。
 下降 火口壁の縁を歩き天狗岩の横を通り弘法清水分岐付近で山頂に向かう踏み跡に合流、しかし弘法清水小屋より上はガスの中、天候が悪化してきている為山頂は諦め櫛ヶ峰分岐経由で火口原分岐付近まで一気に下り一休み後アイゼンを外し踏み跡を辿ってスタート地点に戻る。
 
スタート地点より今シーズンの営業が終わったゲレンデを登り出す
2024年03月28日 06:30撮影 by  Pixel 7a, Google
2
3/28 6:30
スタート地点より今シーズンの営業が終わったゲレンデを登り出す
ゲレンデトップより櫛ヶ峰
2024年03月28日 07:12撮影 by  Pixel 7a, Google
1
3/28 7:12
ゲレンデトップより櫛ヶ峰
桧原湖、西吾妻山方面
2024年03月28日 07:20撮影 by  Pixel 7a, Google
3/28 7:20
桧原湖、西吾妻山方面
火口壁に向かう
2024年03月28日 07:21撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 7:21
火口壁に向かう
胴沼まで来ると踏み跡が無くなる、右側を歩く
2024年03月28日 07:35撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 7:35
胴沼まで来ると踏み跡が無くなる、右側を歩く
火口壁、登れるか不安だ
2024年03月28日 07:57撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 7:57
火口壁、登れるか不安だ
沢をラッセルで進むと一旦開ける
2024年03月28日 08:43撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 8:43
沢をラッセルで進むと一旦開ける
また狭くなる
2024年03月28日 09:11撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 9:11
また狭くなる
取り付き地点到着、沢を振り返る
2024年03月28日 09:43撮影 by  Pixel 7a, Google
3/28 9:43
取り付き地点到着、沢を振り返る
登攀開始、中央の岩稜の末端を目指す
2024年03月28日 09:59撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 9:59
登攀開始、中央の岩稜の末端を目指す
岩稜末端より左のルンゼに入る
2024年03月28日 10:42撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 10:42
岩稜末端より左のルンゼに入る
岩稜の左を登る、傾斜は増し雪面はクラストしている
2024年03月28日 10:42撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 10:42
岩稜の左を登る、傾斜は増し雪面はクラストしている
下を振り返る
2024年03月28日 10:42撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 10:42
下を振り返る
ルンゼ直上し左にトラバース、更に左のルンゼに入る
2024年03月28日 11:03撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 11:03
ルンゼ直上し左にトラバース、更に左のルンゼに入る
下を振り返る
2024年03月28日 11:03撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 11:03
下を振り返る
ルンゼトラバース中
2024年03月28日 11:18撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 11:18
ルンゼトラバース中
目的のルンゼに入る
2024年03月28日 11:45撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 11:45
目的のルンゼに入る
ルンゼから左の雪稜に上がる
2024年03月28日 11:46撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 11:46
ルンゼから左の雪稜に上がる
下を振り返る
2024年03月28日 11:46撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 11:46
下を振り返る
横を見ると櫛ヶ峰が見える
2024年03月28日 12:01撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 12:01
横を見ると櫛ヶ峰が見える
左の雪面に出て直上、火口壁の縁が見える
2024年03月28日 12:01撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 12:01
左の雪面に出て直上、火口壁の縁が見える
火口壁の上に出て登攀終了
2024年03月28日 13:17撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 13:17
火口壁の上に出て登攀終了
右下に見えるアーチ状の枝を潜り抜けるのに苦労した
2024年03月28日 13:16撮影 by  Pixel 7a, Google
1
3/28 13:16
右下に見えるアーチ状の枝を潜り抜けるのに苦労した
山頂はガスの中、登頂は諦め下山開始
2024年03月28日 13:17撮影 by  Pixel 7a, Google
3/28 13:17
山頂はガスの中、登頂は諦め下山開始
天狗岩の横を歩く
2024年03月28日 13:35撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 13:35
天狗岩の横を歩く
櫛ヶ峰もガスの中、天候がどんどん悪化して来る
2024年03月28日 14:04撮影 by  Pixel 7a, Google
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3/28 14:04
櫛ヶ峰もガスの中、天候がどんどん悪化して来る
火口原分岐付近まで下る、火口壁はガスの中
2024年03月28日 14:46撮影 by  Pixel 7a, Google
3/28 14:46
火口原分岐付近まで下る、火口壁はガスの中
踏み跡を辿ってスタート地点に戻り終了
2024年03月28日 15:02撮影 by  Pixel 7a, Google
3/28 15:02
踏み跡を辿ってスタート地点に戻り終了
赤線が今回の登攀ルート
7
赤線が今回の登攀ルート

感想

 磐梯山、火口壁を登る。
 この壁を初めて目指したのが2019年4月の事である、その時は力不足と多発する落石の為敗退、その後毎年この壁を完登すべく訪れるが一度別ルートで上に抜けた以外敗退を繰り返す。今回は直前に降った雪が気掛かりだったが今まで登ろうとしたルートより一本左のルンゼにルートを取り何とか火口壁の上に抜ける事が出来た、登り切って壁の縁から下を覗き込み「やれやれ」と心の中でつぶやいた。
 登攀終了点より上を見ると山頂はガスの中、残念だが(いやこれ幸いにと)山頂は諦めとっとと下山開始、火口原分岐付近まで下り休憩、毎回見上げ次こそはと思っていた火口壁が今回はガスで隠れている、山の神様が「もう見なくて良いよ」とつぶやく声を聞いたような気がした。

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