粟鹿山
- GPS
- 03:56
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 748m
- 下り
- 752m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれた登山道 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
|
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感想
昨日から素晴らしい快晴となり、気温もそれまでとは打って変わって20℃近くまで上がった。そして今日の土曜日、見事な青空が広がり気温はさらに高い。腱板断裂を患うkinuasaのリハビリは続いており、山行はショートな行程に限られる。春の訪れで但馬地方の天気も良くなってきた。ヒルが出てくる前に、但馬の『ふるさと兵庫100山』未踏峰を幾つか登っておこう。先々週の青倉山で『ふるさと兵庫100山』は90座をこなしたことになり、余すところ10座を切ったので、これからは1座ずつでもよかろう、と余裕をみせて今回は懸案の粟鹿山を目指す。
粟鹿山は、北近畿道の「まほろばの里」サービスエリアから和田山方向を眺めた時に、冬場なら山頂部が唯一真っ白く雪化粧している山で、山頂にアンテナが林立するのが特徴的である。なかなか立派な姿をしているが、あんなにアンテナだらけだと少々興ざめで、気にはなりつつも、今日まで登らずにきたのだった。登った記録を見ても評価は概して芳しくない。とはいえ、『ふるさと兵庫100山』に数えられていることだし、一等三角点峰でもあるので、いつかは登らなければならない山だった。
登山口は山東自然の家のすぐ裏にある。近頃、この種の施設は閉館が目立っているが、山東自然の家は外壁も真っ白に塗装されて立派に現役だ。自然の家を越えて車で林道を上がる。防獣柵の扉を開けてさらに進んだところにログハウスがあり、その横のスペースに車を置いて、道標に従い山道に入る。小学4年生が制作したコメント入りの道標が、ルート案内をしてくれる。
伐採後の明るい場所を過ぎるとスギ・ヒノキの植林帯に入る。山の北面でもあり、陽射しが届かず暗い道である。周囲より低くなった道型は、これが古道であることを告げている。ジグザグを切りながらよく踏まれた道を進む。一旦植林帯から解放されて自然林に入ると、葉を落とした木々の合間から山並と山東の農村を眺めることができる。しかしこれも長くは続かない。再び植林帯となり、右手が切れ落ちて高い位置のトラバース道となる。
次第に谷が近づいて水線が間近に迫る。小滝が連続してなかなかきれいなのだが、その上を見ると堰堤が聳え、風情を損なっている。さらに堰堤の背後には林道が走っているのが見える。水流を渡ってトラバース道はその林道へと我々を導く。林道に出たところには右に林道を進むよう促す道標があるが、我々は逆に僅か左に下がって山に取り付く道をとる。すぐに林道からの作業道に合して植林帯の斜面をスイッチバックしながら登ってゆく。しばし進むと片側が自然林となって明るさが戻り、気分も上向く。そしてすぐに今度は舗装されたアンテナ管理道に飛び出す。ここには古いコンクリート製の展望台があり、鉄製梯子で上に乗ってみるものの、ミズナラなどの木々が育って眺めはよくない。
ここからは管理道を行く。「真綿で首を締める」かのようなじわじわ登りが延々と続く。ここで、小学1年生くらいの男の子を連れた男性とすれ違う。今日山中で出会った唯一の登山者であった。舗装道路はきっとゲートで閉鎖されているのだろう、車は全く通らない。南側の山々が遠望される。カーブを曲がると、目前に突然アンテナ群が現れた。もう山頂はすぐそこだ。最初のアンテナ施設に続く道路に入り、続いてそこから尾根の背に乗って山頂に向かう。ススキ原となり、北側に眺望が開ける。眼下には山東の集落と田園が広がっている。ススキ原を適当に登って上のアンテナ施設の脇を抜けると、広々とした山頂の飛び出した。一等三角点をまずは確認。そして遮るものの無いワイドな眺めを堪能する。雲一つない快晴。白く霞んでいるのがちょっと残念だ。広々した山頂を独占して昼飯とする。南側に連なる山のどれかが、一か月くらい前に行った岩屋山の筈だが、パラグライダー基地を視認することはできない。のんびりしたい気分を振り払って下山を始める。下りは舗装道路ではなく、稜線を進むことにする。下寄りのアンテナ施設の金網の内側に、フキノトウが多数生えていた。金網の外には一株もない。シカの異常に高い食圧が、一切の下生えを取り除いて裸の地面にしてしまっているのだ。何とかしないと国土は早晩、露地に化すであろう。
この稜線は南側が自然林の疎林であり、道路をところどころで見下ろしながら下っていく。最終的には例の展望台の所に出ることになる。そこからは来た道を戻る。
伐採地を過ぎるとすぐに登山口に出る。行きには咲いていなかったミヤマカタバミが数多く花を開いている。花の季節がきたことに感謝して今日の山行を締めくくった。
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