奥穂・前穂 正しいGWの過ごし方指南

コースタイム
5/4 6:10涸沢−7:15北穂高沢2600m付近7:45−9:05北穂高岳山頂−9:15北穂高小屋10:30−11:45北穂高沢2600m付近12:00−12:30涸沢
5/5 6:00涸沢−6:55小豆沢2500m付近7:10−8:25穂高岳山荘9:20−9:55雪壁登攀後、3100m付近?10:05−10:35奥穂高岳山頂11:35−13:10穂高岳山荘13:45−14:30涸沢
5/6 7:10涸沢−7:55本谷橋8:15−9:10横尾9:45−10:40徳澤園11:10−11:45明神12:10−12:55上高地バスターミナル
天候 | 3日:晴 4日:午前中晴 午後:小雪 夜:晴 5日:快晴 6日:午前中 快晴 午後曇り 南風 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:アルピコ交通バス 上高地⇒新島々 長野電鉄 新島々⇒松本 JRあずさ 松本⇒新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・河童橋⇒横尾: 時折残雪箇所があったが歩行には影響なし。 ・横大⇒涸沢まで: 天候がよかったこともありアイゼンを着用するほどの凍結箇所はなかった。本谷橋〜横尾本谷まで沢沿いの雪渓を穂国。雪崩の跡が数箇所あり。雪解けにともなう落石に注意。落石がトレース上まで達している箇所もあった。 ・北穂:ところどころ凍結箇所あり。トレースを外して歩く場合は要注意。急登での休憩時は確実に自己確保を行なうこと。 ・奥穂:岩陵帯通過、雪壁昇降時 滑落注意。 ・シリセード:尻破れ、注意(特にレインウェアの場合) ・涸沢ヒュッテでは凍結のためテント泊者用の水場が使えなかったが、涸沢小屋の水場で無料で分けていただくことができた。 ・携帯:上高地河童橋近辺以外はDocomoのみ利用可能。 ・上高地バスターミナル売店一押しメニュー カレーパン(さくさく。卵がまるまる一つ入っている。) 野沢菜たっぷりおやき 山賊焼きもおいしかった。 ・日帰り温泉:上高地温泉ホテル 800円 ターミナルから徒歩15〜20分とやや遠いが露天もありよいお湯だった。やや熱い。 |
ファイル |
非公開
6620.xls
計画書
(更新時刻:2013/05/02 13:56) |
写真
感想
残雪期の奥穂。以前涸沢から眺めて依頼、ずーーーーーっと行ってみたかった場所。
とうとうたどりつくことができました。
はじめて涸沢に行ったのは4年前のGW。
何もわからないまま、山好きの両親に連れられて姉といっしょに足を踏み入れたはじめての上高地。
河童橋からみた真っ白な穂高と梓川の清流、徳沢までの穏やかな遊歩道、横尾の吊り橋を渡った後突然目の前にすごい、迫りくる大迫力の屏風岩、
涸沢までつづく雪の道、ピッケルやスコップとまるで工事現場のような道具をかつぐ山やさん、そしてたどり着いた先でみた涸沢カールと雄大な穂高連邦。
何もかもが初めてみるものばかり、3日間の涸沢への旅でうけた当時の感動は今でもわすれることができません。
涸沢ヒュッテから、穂高山頂への急坂を登る人々を眺めながら、あの上にいったら何が見えるのだろう、自分の目であそこからの景色を見てみたい、ずっとそんな想いを抱いていました。
雪山を初めて一年目、うまくいけば今年穂高にいけるかもしれない、と期待をしていましたが、昨年GWの集中山行が涸沢だったことや桜が早くに咲いたせいなのか、今年は残雪期の山を目指すパーティがあまりなく、雷鳥さんがだしてくれた企画に参加表明したものの、なかなか人があつまりませんでした。
残雪期の穂高は来年にもちこしかなあ・・・
と思っていたましたが、ありがたいことにkenzoさん、cagaさん、mkameさんのパーティに加えていただけることになり、
このたび夢をかなえることができました。
滑落や雪崩を身近に感じ、緊張する場面もあったけれど、
kenzoさん、cagaさん、mkameさんのサポートとキナちゃんの励まし、そして素晴らしい天候をプレゼントしてくれた山の神様のご加護により無事登頂、下山することができました。
穂高の頂にあったのはこの上なく雄大な景色と充実感、心満たされたとてもよいGWとなりました。
本当に本当にありがとうございました!
いずれまた再び穂高の頂を、こんどはもうちょっと余裕をもって登れるようになりたいです。GW涸沢集中やりたいよー。
ちなみに、今回北穂で滑落事故を目の前でを目撃してしまいました。
2800M付近で休憩する際、足場をつくり座ろうとしたところ、mkameさんより、ピッケルを斜面に深く刺してセルフをとるよう、と指示がありました。「横着しちゃダメよ。体重掛ければ深くささるから。」とくぎをさされ、がっちりピッケルを刺し腰を下ろし景色を楽しんでいたところ、不意に隣で休憩していた二人組のパーティの一人が立ち上がり数歩あるきだした、と思ったらアイゼンが斜面にささらずよろけて転倒、ピッケルを手離してしまっており止める手立てもなくすべり出してしましました。
助けようとしたもう一人も転倒、二人ともそまま斜面を滑り落ちて行ってしまいました。
あっという間の出来事で。本当にピックリしました。
後でニュースにもなっており、幸い命に別条はなかったようでしたが、ちょっとした不注意がとんでもない事故につながることを実感したできごとでした。
しっかりセルフをとる、ピッケルを離さないという基本動作ができていれば防げたはずの事故だったように思います。
本当に油断大敵。mkameさんの注意がなければ私もおなじような目にあっていたかもしれません。
まだまだわかっていないことが一杯あるなあと改めて実感しました。
来シーズンも引き続き修業。雪山は危ない、でも本当に素晴らしい大好きな世界。またぜったいきたいです!
憧れの穂高で、最高に贅沢なGWを、
偉大な先輩お三方と、盟友macoちゃんという、
豪華布陣で、過ごしてきてしまいました!
ほんとうにありがとうございました!!
今回まず心配だったのは、冬山装備を担いでの、
涸沢までの歩きでした。
家で計量してくるのを忘れてしまったけど、
背負った感じは、今までで一番重かったかも。
でも、こやpが、30kg以上を歩荷してくれたため、
なかなかのスロウペースで登ることができました。
誰かから、「涸沢ヒュッテの鯉のぼりが見えても、
ぜんぜん着かないんだよねぇー」と聞いてたから、
鯉のぼりが目に入っても、気を抜いちゃダメと思って、
もくもくと歩き続けました。
横尾〜涸沢は、雪崩が心配されたポイントだったため、
CLこやpは、雪崩が起きにくい地形を見定めての、
休憩の配分をしてくれたり、
雪崩が起きやすそうな地点を通過するときは、
みんなの歩くペースを速めるようにしてくれました。
1時間に1本の休憩を取ることしか、わたしの頭にはなかったので、
まず最初に、勉強になった出来事でした。
涸沢到着後は、テント設営のために整地。
Mワさんの、綺麗なブロック状に雪を切り出す技に見惚れ、
真似しようとしてみても、ぜんぜんできませんでしたー。
しかも、ここまで6時間近く歩いてきたのに、
この技が繰り出せる、Mワさん、
空腹なのに、休みなくガシガシ掘り続ける、こやp、
涸沢小屋から、大量の水を運んで来てくれた、Cカさん、
先輩って、すごい!!
どこのテントよりも高い壁で囲んだ、
立派な城となりました。
(おかげで4日間、静かな暖かい夜をすごせました。。。)
テント設営後、1日目の夕食は、
こやp担当の焼肉♪
これで、巨匠こやpによる、三大肉料理は、制覇。
いつも、豪華食材を持ち上げて来てくれて、ありがとうございます!
明けて翌日は、午後から天気が崩れる予報を受け、
本命の奥穂アタックを順延して、
北穂PHしてきました。
涸沢に到着した時から、稜線までの傾斜にビックリして、
macoちゃんに、
「ほんとにあんなの、登れるのかな?」って洩らしたら、
「赤岳の地蔵尾根が、ずっと続いてると思えばいいんだよ〜」と、
わたしの大好きな道に例えてくれました!
が、登るのはいいんだけど、
下りが怖かった…。
例の滑落シーンを目撃したせいで、
びびり倍増。
こやp曰く、「アイゼンと自分を信じて!」
とは言っても、腰が引けて、何回も尻もち。
平地が近くに感じられた辺りで、やっと少しだけまともに歩けたような、
お粗末な下山でした…。
こんな状態で、次の日、奥穂に登っていいんだろうか?
しかも涸沢で合流できた、Kしくんパーティの、S田さんには、
「きなちゃんのレベルだと、ほんとに難しいよ。大丈夫?」と、
何度も確認されてしまい、、、
不安がよぎる中、迎えた3日目。
絶好のアタック日和。
とりあえずは、穂高岳山荘を目指します。
登りながら感じたのは、
「あれ?北穂のほうが、そうとう傾斜キツかったぞ!」
しかし、奥穂の本番は、小屋から上の、岩場と雪壁。
そこに取り付く前に、こやpが、
「行けそう?小屋で待っててもいいんだよ?」と、
意思確認してくれました。
確かに、雪山で、この手のは初めて。
ちょっぴり心配にはなりました。
でもね、こやp、わたし、
「こういう道のほうが、好きなんです。」
実際登り出して、あぁ、ほんと好きだぁと実感〜。
ただ、楽しく感じてしまうと、
調子に乗って、危なっかしくしてしまう時があるので、
集中!と、自分に言い聞かせて登りました。
それでも、山頂でハシャギ過ぎて、
すっ転んでしまい、、、
大反省してます。
あとは、
・ピッケルを持つ向きを、習慣付けること。
・基本的なロープワークは、しっかり身に付けておくこと。
宿題いっぱい持って帰ってきました。
でも、
ひとつ言えるのは、
パン2通っててよかった!
あんな岩場、ハシゴ、鎖、雪壁、
クライミングやってなかったら、通過できていませんでした。
そして、難所でのロープ出し、足場の置き方、
セルフビレイの取り方などなど、要所でアドバイスいただいたことはもちろん、
4日間の山行中、常にmacoちゃんとわたしを気づかって、
徹底してフォローしてくださった、先輩お三方には、
ほんとうに感謝しています。
3人とも、ステキすぎます☆
そして、この山行に引き合わせてくれたmacoちゃん、
一緒だとほんとに心強い!
同期の中にmacoちゃんがいることを、誇りに思ってます。
励ましてくれてありがとう、と言ってもらえることに、
逆におおいに励ましてもらってるよ、
どうもありがとう!
GWに穂高に登りたくて、雪山始めたようなものだったのに、
1月の雪山集中での赤岳登頂で、もう満腹。
と、勝手に自分で容量を決めちゃってたけど、
やっぱり来て、よかった!!
この時期にしか見られない絶景が満載の、
今年入会の新人女子さんにも、ぜひぜひお薦めしたい、
残雪期山行でした♪
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