ニセコ連峰縦走


- GPS
- 96:00
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 2,210m
- 下り
- 3,167m
コースタイム
ひらふスキー場(上)(15:20) - ニセコアンヌプリ(15:45〜15:55) - 五色温泉(16:40)
【3月29日】
五色温泉(8:50) - ニトヌプリ(10:20〜10:40) - 鞍部(10:55〜11:20) - チセヌプリ(12:30〜12:50) - 湯本温泉(13:50)
【3月30日】
停滞
【3月31日】
チセヌプリスキー場(9:10) - シヤクナゲ岳基部(シヤクナゲ岳往復)(10:00〜11:20) - シヤクナゲ岳北のピーク(11:35〜12:30) - 白樺岳(13:15〜13:50) - 新見温泉(14:25)
【4月1日】
新見温泉(6:55) - 目国内岳(9:55〜10:30) - 岩内スキー場(上)(11:35〜12:05) - 岩内スキー場(下)(12:25)
天候 | 【3月28日】晴 【3月29日】薄曇 【3月30日】曇後晴 風強い 【3月31日】晴 【4月1日】晴 |
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アクセス |
写真
感想
今までは、アンヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリ、目国内岳と、ニセコの峰々を一つ一つスキーで滑ってきた。そして次は是非縦走してみたいと思う。でも拘りがあった。それはテント泊で。さらに五色、湯本、新見と、麓の温泉に入りながら……。
【3月28日】
朝、飛行機で千歳空港へ飛び、スキー場直行バスに乗り継いで、ひらふスキー場へ。山行の準備をしてゲレンデに立った時は15時近かった。でも、今日の行程は五色温泉までだ。
スキー場のリフトで最上部へ。そこからスキーを担いでニセコアンヌプリの頂上を目指す。山頂からは、逆光に輝く白銀の峰々に包まれた今日の目的地、五色温泉が望める。そして、その向こうには、これから縦走する白い山々が幾重にも重なり連なって……。
山頂でスキーを履き北斜面へ滑り込む。日が傾き、気温が下がり始めていた。雪の氷化を心配したが、これは思い過ごし。300m程標高を落としたところで西側へ回り込み、そのまま五色温泉まで滑っていった。
テントを設営し、食事を済ませた後は五色温泉へ。
【3月29日】
今日の行程は、ニトヌプリ、チセヌプリを越えて、湯本温泉まで。
まず、五色温泉の裏から北西方向へ尾根を登り、夏は湿地となる雪原へでる。そのまま丘状の尾根を越えると最低鞍部。次にピークを一つ越えれば、ニトヌプリの双耳噂が見えてくる。北側のピークへ登る。
ここは、五色温泉から初めて来た時、隣のチセヌプリを眺めながら、ニセコ連峰縦走への思いを抱いた所だ。今それを実現しつつある……。
チセヌプリとの鞍部までは250mほどの下り。ここはシールをはずして滑降を楽しむ。チセヌプリは東面上部が雪庇状なので、北側から回り込んで頂上に立つ。
今日はもう登りが無い。チセヌプリの南斜面に大きく蛇行したシュプールを残しながら、スキー場へ滑り込む。ゲレンデ内を滑り降りて、今日の行程は終わった。
駐車場脇の高台にテントを設営。夜は湯本温泉雪秩父の露天風呂へ入る。浴槽が幾つもあって、それを巡っていると、つい長湯になってしまう。
【3月30日】
夜、低気圧の通過で天候が崩れた。今朝は快方へ向かっており、晴れ間も見られるようになったが、とにかく風が強い。きょうは停滞とし、スキー場で遊ぶことにした。
チセヌプリスキー場は、リフト1本だけの小さなスキー場だが、圧雪していない林間を滑ることができて、なかなか楽しめる。そして夜は再び雪秩父の露天風呂へ。
【3月31日】
今日は風も収まり、天気も晴れて申し分ない。さて縦走を続けよう。チセヌプリスキー場をリフトで上がり、シヤクナゲ岳との鞍部を目指す。アンヌプリを発って以後、ここまでは山の中で人に出会わなかったが、今日は日曜日なので所々に人の姿を見かける。
P1074の麓にザックをデポしてピークまで往復。標高差は80m程と僅かだが、空荷で滑るのは軽快で楽しい。
次は白樺岳。広い緩斜面の下りと登りを坦々と進むうちに頂上へ着く。
残すは新見温泉までの下りだけ。時間には余裕があるので、周囲の情景を楽しみながら休み休み滑り降りた。今晩は新見本館の広い露天風呂でゆっくりと寛ぐ。
【4月1日】
いよいよ最終日となった。まずは目国内岳へ登るのだが、いつもと違うルートで行こう。
林道を568m屈曲点まで行くのは同じ。今までは、ここから西の尾根へ取り付いていた。今回は、いったん新見峠方面へ向かう。標高700m辺りで沢を渡り、前目国内岳の南面をトラバースして西側の鞍部にでる。あとは目国内岳まで尾根に沿って南側を巻きぎみに登る。
目国内岳山頂の岩塊に登り、縦走最後の山頂での休憩。東を見れば、近くは昨日越えた白樺岳から、遠くは出発点のニセコアンヌプリまで、縦走してきた山々が全て見渡せる。はるばる来たものだ。
名残惜しいが下山だ。目国内岳から北へ向かって200mほど滑り降りると、ほぼ平坦になる。ここから西へ向かえば雷電山を越えて日本海へ……。いつか行ってみたいと、また新たなるルートに思いを馳せる。
岩内岳の山頂付近は雪が無いので、登らずに東側を巻く。北面まで回り込むと、眼下には青々とした日本海、そして岩内の町が展開していた。
いわないスキー場は既に今期の営業を終了していたが、まだ雪は充分残っている。正面に海を眺めつつ、縦走の余韻を味わいながら、静かなスキー場の中を一人ゆっくりと滑り降りていった。
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