求菩提山と犬ヶ岳を巡る

2024年05月11日(土) [日帰り]

• GPS: 07:06
• 距離: 17.6km
• 登り: 1,671m
• 下り: 1,664m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:19
• 休憩: 0:44
• 合計: 7:03

8:20 求菩提資料館前駐車場
9:32 9:40 求菩提山
9:45 9:48 護摩壇跡
10:09 10:20 阿弥陀窟
10:49 10:49 犬ヶ岳登山口
12:23 12:24 大竿峠
12:37 12:40 一の岳
12:50 12:50 大竿峠
13:12 13:13 二の岳
13:20 13:25 犬ヶ岳
13:45 13:47 三の岳
14:04 14:14 笈吊岩
14:15 14:17 笈吊峠
15:11 15:11 犬ヶ岳登山口
15:26 15:26 求菩提資料館前駐車場
15:27 ゴール地点

天候

晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

求菩提山公共駐車場を利用。バス停もあり、バスでのアクセスも可能なようだ

コース状況／危険箇所等

笈吊岩は距離は短いが、舐めてかかると結構難しいと思う。脚の置き場をある程度事前に観察して、考えた上で進まないと進退窮まることになる

写真

5/11 7:51

右に求菩提山、左に犬ケ岳。登山前に鳥井畑で撮影した。山の姿を麓から眺めるのは、登るのと同じくらい好きだ

5/11 8:17

求菩提山公共駐車場からスタート。駐車場の看板地図は分かりやすいね。写真に撮って、参照しながら歩くことにした

5/11 8:34

車道沿い。水の神近くに並ぶ仏様。元々山中に祀られていたのを、移したのかもしれない

5/11 8:35

穏やかな微笑み。信仰心薄い私でも、心癒されるひととき

5/11 8:35

水の神。湧水とのことで、車で汲みに来ている方もいた

5/11 8:39

ここから旧八丁坂に入る。車道歩きは楽だけど退屈だもんね

5/11 8:39

旧八丁坂に入ってすぐ。ここにも仏様

5/11 8:40

旧八丁坂。歩けないことはない

5/11 8:44

車道に合流。構の石門

5/11 8:46

崖下の窪みにも仏様が祀られている

5/11 8:47

窪みに仏様。分かるかな？

5/11 8:49

ここから山伏の住む「坊中」の跡。ちょうど分かりやすく階段の道が残っている。かつての隆盛に思いを馳せつつ。。。

5/11 8:57

坊中跡を抜けて、登山道へ復帰するため適当に歩く

5/11 9:00

登山道に復帰。立派な石の階段

5/11 9:02

随所に史跡の説明板あり

5/11 9:02

江戸時代の木版地図。分かりやすいだけでなく、正確さも兼ね備えた素晴らしい作品。
ふむふむ。私は八丁坂から〜下谷坊中〜杉谷坊中を歩いてきた。中宮、上宮、窟の位置関係も現代の地図とほぼ同じ

5/11 9:05

保護柵越しに撮ったヒメシャガ。道端でよく見るシャガをアヤメ寄りにした感じ。気品がある

5/11 9:07

冷涼な空気の中、1段1段上がっていく

5/11 9:08

安浄寺。山伏の弔いの場だったとのこと

5/11 9:08

豊照神社。建物が後ろに傾いてしまっている。
明治の「修験道禁止令」以前は毘沙門堂で、平安時代の毘沙門天立像が祀られていたが、現在は資料館で保管されているらしい。見てみたいなあ

5/11 9:12

獅子の口。この笑みは何を意味するのか？？？😂
現代人にも分かりやすいセンス

5/11 9:15

鳥居をくぐる

5/11 9:24

中宮

5/11 9:25

鬼の階段

5/11 9:32

階段にはギンリョウソウ

5/11 9:35

上宮

5/11 9:36

上宮の左隣に山頂標識

5/11 9:38

上宮。高い木々に囲まれている

5/11 9:41

護摩場跡へ向かう。こちらは階段ではなく歩きやすい

5/11 9:45

胎蔵界護摩場跡。構造物は残ってなさそう

5/11 9:54

これより五窟のエリア。まずは大日窟

5/11 9:56

険しい岩崖のすぐ下を歩く

5/11 9:58

岩肌は多彩な表情。水が滴り落ちるところも

5/11 10:01

普賢の滝。飛沫が落ちてくる

5/11 10:02

普賢の滝。広角で撮った。実際はもっとスケールが大きい

5/11 10:04

普賢窟

5/11 10:05

幾何学的な岩もある

5/11 10:08

多聞窟

5/11 10:10

吉祥窟

5/11 10:13

阿弥陀靴。となりには石仏

5/11 10:18

5/11 10:19

阿弥陀窟

5/11 10:32

登山口へ降りる途中。岩ゴロゴロの斜面の脇を通ったりする

5/11 10:37

登山口に降りてきた

5/11 11:01

次に犬ケ岳へ向かう

5/11 11:05

まずは植林歩き。ゴロゴロ岩で歩きにくい

5/11 11:16

ブナの新緑を透して柔らかい光に包まれる

5/11 11:25

恐が淵

5/11 11:27

GW中に歩いた弥山川双門を思い出した

5/11 11:29

橋を渡る良い眺めが続く

5/11 11:29

5/11 11:32

支流からの流れ込み。水の流れに層状の岩が煌めく

5/11 11:35

水辺の鎖場も楽しい

5/11 11:51

夫婦淵

5/11 11:55

ここは分岐しているが、道なりに斜め右に進んで問題なかった

5/11 11:56

5/11 11:56

浅い流れを横切る。さっきの分岐、左折は悪天時にこの渡渉を避けるため？良くわかりません

5/11 12:02

根っこがもじゃもじゃ

5/11 12:12

林道では、滑落事故の検証に来られていた警察官としばしお話。福岡県警には専門の山岳救助隊はなく、事故時は所轄の警察署から人を出しているとのこと。慣れないお山、お疲れ様です

5/11 12:12

水辺が好きなヒメレンゲ

5/11 12:14

あの丸木は渡らない😁

5/11 12:16

ブナ林を進む

5/11 12:24

大竿峠にやっとこさ

5/11 12:35

犬ケ岳へ向かう前に、逆方向の一ノ岳へ。やはりワンツースリーで行くのが良いかと

5/11 12:35

この辺りの木はミズナラ？木の判別は難しい

5/11 12:37

一ノ岳に到着。眺め良いが霞んでいた

5/11 12:39

足元にミツバツツジの葉がたくさん落ちていた。もう少し早く来ていれば、花が見れたかな…残念。
この時期、山域それぞれに花期が被るから、なかなか最盛期に訪問できないのが辛いところ

5/11 12:58

このピークの南側の斜面で休憩。福岡から来た方としばし談笑

5/11 12:59

肉眼では由布岳とかくじゅうが望めたが、写真では良くわからない

5/11 13:08

眼下の支尾根。戸隠のような痩せ尾根の稜線だ。道はなさそう

5/11 13:10

稜線は徐々に岩っぽくなってくる

5/11 13:12

シャクナゲもちらほら

5/11 13:16

巨木が倒れた先が犬ケ岳の頂だ

5/11 13:20

犬ケ岳の頂。展望台あるが、木々に囲まれて見晴らし良くなさそう

5/11 13:26

笈吊峠方面へ。山頂からすぐに鎖場あり

5/11 13:36

ツクシシャクナゲ。ほぼ終わりがけで腐った花が多かったが、きれいな花も残っていた

5/11 13:37

今年は花が多くないとの事前情報どおり

5/11 13:38

白い花も

5/11 13:53

5/11 13:58

5/11 14:02

デカいキノコも

5/11 14:08

笈吊岩は眺望良好。求菩提山がきれいに見える

5/11 14:13

スタンスを取りやすそうに見えて、実際は難しかった。クライミング、上手くなりたいなあ

5/11 14:22

ゴロゴロ岩の斜面。捻挫がなかなか治らない足首を庇いつつ降りる

5/11 14:30

林道に出た。流れた岩が林道を塞いでいる

5/11 14:38

道標が林立。分かりやす過ぎる道案内

5/11 14:52

炭焼きの跡などもあり

5/11 14:52

ゴロゴロ岩に苔むして良い雰囲気

5/11 15:18

世須岳の集落から求菩提山を眺める。この辺りは既に田植えが始まっている

5/11 15:24

岩岳川越しに犬ケ岳を振り返る

5/11 15:34

求菩提山公共駐車場に帰ってきた

撮影機器：

Xperia PRO-I SIMフリー SONY

感想

niko-

求菩提山と犬ヶ岳。事前のルート検討で、この2つの山をどのように繫ぐか？ちょっと悩んだ。

というのも、この山域の個性に満ち溢れた次の3ヶ所が、通常の求菩提山〜犬ヶ岳周回コースに含まれていないから。せっかくだから、ぜひ訪ねてみたかったのだ。
・求菩提山北部の修験道史跡
・求菩提山五窟
・犬ヶ岳恐ヶ淵、夫婦淵

それで結局、求菩提山を登って一旦下山した後、犬ヶ岳に登ることにした次第。

☆

やはり、求菩提山の修験道跡、特に旧八丁坂から坊中跡に広がる石垣などの遺構は素晴らしかった。
各坊中を仕切る石垣の複雑な構造。その中をうねりながら登り進む石の階段。。。古の修験者の生きざまに思いを馳せつつ歩いた。

五窟、普賢の滝、恐ヶ淵も水墨画に描かれるような日本的な美しさに溢れているように思う。

犬ヶ岳では広葉樹の新緑、そしてシャクナゲも終わりがけではあったがピンクの華やかな花を楽しむことができた。

総じて見どころが多彩で、楽しい山域だった。