懐かしい聖蹟桜ヶ丘を散歩。宇宙桜のある大松山(多摩聖蹟記念館)へ
- GPS
- 03:00
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 240m
- 下り
- 225m
コースタイム
- 山行
- 2:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:00
天候 | 曇ときどき晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
聖蹟桜ヶ丘といえばジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」そして「耳をすませば」。
※後に藤子・F・不二雄の「エスパー魔美」も聖蹟桜ヶ丘が舞台だったことを知った。
そんなアニメで知る街に縁ができたのは大学生の時だった。
ゼミの教授が社会人向けのカルチャースクールの講師をしていて、その中でも熱心な方たちに教授が声を掛けゼミに参加していた。
その一人が当時60歳過ぎのIさんだった。
Iさんの車に大朝日岳から吾妻山まで乗せてもらい、兎平キャンプ場で満天の星空の下食べた山形の農協で買った完熟の桃の味は忘れられない。
Iさんからパソコンを教えてほしいと頼まれお宅に伺うようになったのはその大朝日岳と吾妻山をご一緒した後の2001年の秋のことだった。
その後は月に一度くらい聖蹟桜ヶ丘のお宅に伺っていた。
パソコンの時間より、よっぽどIさんとの山談義の時間が長かった。
小柄な女性のIさんは山の登り方もパワフルだったが、その生き方もパワフルだった。
そんな知的好奇心旺盛なIさんから伺う国内外の山の話、植物の話が本当に面白く楽しく、自分の人生にとって貴重な時間を過ごさせていただいた。
大学を卒業してもそんな月一程度の山談義の時間は10年以上も続いただろうか。
道志から鳥胸山を経て畔ヶ丸を登り西丹沢へ抜けるというタフなコースを約束していた友だちが脚を痛めてしまったとのことなので、リハビリを兼ねたコースに変更することに。
しかも今日は自分が午後から用事があったため、お互いに交通利便な多摩丘陵のハイキングコースを歩いてみることにした。
東京都公園協会のHPには多摩丘陵のハイキングコースが紹介されているが、その中から聖蹟桜ヶ丘駅から周回するコースを選択。
一応「大松山」という多摩100山に選定されている山もあるし、久しぶりに聖蹟桜ヶ丘の街を歩いてみたいと思ったのだ。
個人的な思い入れのあるだけの聖蹟桜ヶ丘だったので、コースとしてはつまらないかなと思ったのだが、友だちから快諾してもらいほっとする。
昨日の気持ちの良い晴天とは打って変わって今日は湿った風の吹く曇天。
でも街歩きには陽射しも弱いしちょうどいい気候だった。
駅前から大栗川沿いを抜け、鎌倉街道を越え住宅街の中を桜ヶ丘公園に向かう。
が、もうこの時点で東京都公園協会のHPから印刷してきた絵地図など全く役に立たず、いつもどおり友だちのYAMAPアプリに頼りっ放しになってしまった。
ヤマレコユーザーの自分は一応ヤマレコアプリはダウンロードしたものの未だにアプリの使い方をマスターしていない。
まずは桜ヶ丘公園の「ゆうひの丘」に到着。
北側に展望が開けた場所で、間近に立川、国分寺、府中の街並み、そして遠く田無タワーや所沢のマンション群まで見晴るかすことのできる気持ちの良い場所で、国際宇宙ステーションに滞在した種子から発芽したという「宇宙桜(そらざくら)」が大きく枝を広げていた。
「宇宙桜」と書いて「そらざくら」と読ませるらしいが、そのまま「うちゅうざくら」の方が意味が分かりやすい気がする。
車道を挟んだ対面の桜ヶ丘公園には展望デッキがあり、今度は西側の展望が開ける。
すぐ近くに帝京大学や明星大学の高層キャンパスが見え、多摩丘陵の真ん中にいるのだなと思う。
というのも高尾山から見ると多摩丘陵の中心に帝京大学と明星大学の高層ビルが見えるからだ。
そして丘陵の向こうに思いがけず富士山が見えた。
今日は曇天なので見えないと思っていたので、富士山が見えるだけで嬉しくなる。
大松山山頂となる最高地点には聖蹟記念館が建っていて展望はない。
ここで少しゆっくりとしていると汗ばんだ身体に風が当たり少し寒さを感じた。
水辺にカメラを持った人たちが沢山いたのでカワセミ狙いかと思ったら、ソウシチョウを狙っているとのこと。
きれいな鳥の写真を見せていただいたが、このソウシチョウ後から調べたところ日本の侵略的外来種ワースト100選定種らしい。
友だちからモルモットの爪切りなど興味深い話を聞きながら、次のピークである「富士美の丘」へ。
なんとここも展望がなく、木陰でひっそりとタツナミソウが咲いているだけだった。
展望がないから「富士見の丘」ではなくて「富士美の丘」なのだろうか。
結局あの展望デッキのところが一番のビューポイントだったようだ。
再び車道に出て、聖ヶ丘の住宅地を鎌倉街道まで下りていく。
Iさんと地質図をカラーコピーしたコンビニはこの鎌倉街道沿いだった気がする。
原峰公園を通り抜けると懐かしい桜ヶ丘の住宅街へと入っていく。
コロナ禍で会うのを控えている中、Iさんの訃報に接したのは一昨年の年末のことだった。
思い切って2年前に、わずか2年前にここに来ていたらまだ会えたのにと思う。
チャンスは逃がしてはいけないとは思っているのだが、あの時ああしていれば良かったということが多い気がする。
「耳をすませば」でも描かれている展望の良い桜ヶ丘の「いろは坂」を聖蹟桜ヶ丘駅へ下っていく。
大栗川から先、駅までは桜並木になっている。
Iさんからせっかく大きく育った桜を切り倒して、ひょろひょろの桜の苗木を植え直していると聞いたのは何年前だっただろうか。
その苗木だった桜がしっかりとした成木となり見事に枝を広げているのを見て、そう短くはない年月が経ったのだなと思った。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
でも、ヤマレコアプリダウンロードされてたんですか💦
そしたら次回は実践してみましょう〜
チャンスはいつもあるわけじゃないですからね👍
次回は実践してみます
チャンスは逃さないようにしないとダメですね(笑)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する