愛鷹のバリエーション【割石沢から鋸岳・位牌岳】
- GPS
- 07:04
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,776m
- 下り
- 1,741m
コースタイム
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
昔はルートとしてガイドブックにも紹介されていたが、今は崩壊や倒木で困難ルートになりバリエーションと言え、入山者は稀である。 |
写真
感想
台風が過ぎて猛暑になるとのことで、沢登り的要素の強い愛鷹の須津沢から割石沢を遡上し、鋸岳・位牌岳を周回するコースに行ってきた。昨年同時期このコースを歩いたが、割石沢は近年人が入っていないためか、台風の倒木などでかなり荒れてきつかった。
愛鷹・鋸岳南面は30年くらい前はロッククライミングのゲレンデとして第1から第4ルンゼまでルートがあり、市街地に近いため多くの登山者がこの割石沢を遡行しルンゼに取り付いた。その後は崩壊も激しいためガイドブックにも紹介されず、自然にクライマーの足は遠のいた。しかし、ルンゼには入らないものの、私のように、四季を通じて割石沢を遡行し愛鷹連峰を登る「登山マニア」がまだいることも確かのようだ。
今回は、相変わらず荒れた状態に台風の増水も加わって、膝までの水にズボンと靴をぬらして何回も渡渉し、完全に「沢登り」状態になった。出発地点で釣りの人が「奥まで入ったことがないから・・・」と同行することになったが、予想外だったらしく途中で引き返した。少し寂しさもあったが、気を持ち直し確実なルートファインディングで前進する。割石峠手前の狭まったルンゼはチェックストーンの登攀と急傾斜のガレの登りで、四つんばいで泥んこになってよじ登る。割石峠からは、呼子岳に登って破線ルートを大山まで行き須津山荘まで戻るのが近いが、天気も良くなってきたため、もう少しがんばって鋸岳を縦走し位牌岳から戻るコースを選んだ。
鋸岳の縦走路は足元の草木が茂って見にくく滑落の危険も高いため、慎重に行く。また、数箇所に鎖が設置され大いに助かるが、ロープは相当前のものでいつ切れてもおかしくないようなものもいくつかあった。このコースもあまり人が入らないためか最小限の安全対策しか施されていないようだ。慎重に難所を通過し、最後の急傾斜を登ると位牌岳に着いた。今日は猛暑日になるようだが、広い山頂の木陰で休んでいると爽やかな風が通り、少しハードなルートを登ってきた充実感もあり非常に気持ちが良い。
昼食後、下山にかかる。いつもそう思うが、袴腰岳までの稜線は大変気持ちがよい。ツツジや小アジサイの木々の中、整備された登山道が延び、途中からは縦走してきたギザギザの鋸岳の岩稜や雲から少し顔を出した富士山が眺められる。袴腰岳からは一気に第一展望台まで下り、須津川に出た。キャンプ場や大棚の滝では家族で水遊びを楽しむ光景が見られ、梅雨も明けたようで、「本格的な夏到来か」と思った。
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