西丹沢 屏風岩山周辺 読図講習会(L学)

過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
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6819.xls
計画書
(更新時刻:2013/06/09 13:55) |
感想
4・5月の岩トレは初級・中級分かれての実施だったが
読図については混合班での実施だった。
まず、事前準備。
○と△の印がつけてある地形図を渡され
「どちらのルートを行くか、中級生が決めるように」というお達し。
まずは地形図に尾根線・沢線を引き、○△それぞれのルートの地形を見ていく。
○△どちらも、崩壊地・痩せ尾根は見当たらない。特に危険箇所はないように思った。
○は距離は長いが、特別迷いそうな場所はない。
ゴール間近で大きく向きを変えるので、間違えてまっすぐ進んでしまわないかがポイントだけど
間違って進んだ場合は眼前に道路が見えるはずなので、リカバリも容易そう。
△は距離が短く、間違わなければ早くゴールできそう。
が、支尾根が多く、それがまた微妙な角度で分岐しているため方向を定めるのが難しそうだ。
ルートとしては△の方が面白そうだけど、
今回は読図講習で、中級生が初級生をリードする立場。
もし、あまり山歩きに慣れていないとか、一般登山道以外歩いたことがない、というメンバーがいた場合
リカバリーが発生する事態にはしたくない。
(自分が初級のときは登り返し・トラバース・お助け紐での下降など色々あった。)
中級メンバーだけで行くなら△ルートもありと思ったが、
今回は混合構成のため、容易と思われる○ルートを取ることにした。
ちなみに中級6人中、○を選んだのは4人、△を選んだのが2人。
ルートを決めた次は、
装備の決定と初級生への事前準備の連絡。
事前準備としては
・地形図に尾根線・沢線を引くこと
・危険箇所や注意するポイントなどを洗い出しておくこと
・所要時間を割り出しておくこと
を連絡。
装備については、
ルートを間違えて登り返しや懸垂下降が必要になった際のハーネス・スリング類。
ビバークする際のツェルト・コンロ類など
共同装備・個人装備を洗い出して、メンバーに振り分けていく。
ハーネス類について議論になったのは
通常のハーネスを持っていくか、スリングで簡易ハーネスとするか、というところ。
講習だし日帰りで荷物も重くないし、メンバーのレベルもまちまちなので、
最初から通常ハーネスが無難だろうと自分は思っていたが(要するに手っ取り早いと思った)
簡易ハーネスの装備とする意見が多かった。
が、簡易ハーネスを作ったことがないメンバーもおり、
その場でレクチャーやチェックをする時間を考えると通常ハーネスの方がいいだろうという
意見(つっこみ)もあり、結局は全班で通常ハーネスの装備となった。
「スリングのハーネスは痛いよ〜」というお言葉もあった。。
一応、机上講習で簡易ハーネス(シット&チェスト)の作り方はレクチャーすることに。
装備確認のため、ひと通りのスリング類を持っていく…。
机上では、メンバー全員で入山口の選定をした。
明瞭なスタート地点があるのだが、他の班がそこから入るため
前後に別パーティがいたら面白くないだろうと、林道を進んで途中から尾根に取り付くことに。
林道のどこから取り付くか、というところでまた議論。
ここは急登だとか、ここは川渡ってるから無理だとか、やんややんやと話し合って
橋手前のわかりやすいところから取り付くことに。
というわけで、読図講習は事前準備でけっこうバタバタした。
中級は忙しいなぁ、というのが実感。。
そして実技当日の日曜は早朝集合でバスでは間に合わないため
前泊か、当日朝に車での集合。
自分は土曜に大滝キャンプ場でBBQしてそのまま前泊。
15時から飲んだくれていた…
翌日、5時半に起きるも大雨。
天気予報では早朝にはあがる予定だったが、どうやら遅くなった模様。昼までの雨という予報に変わっていた。
急遽キャンプ場への集合とし、さらに8時になっても止まなかったため、
屋根があるキャンプ場でコンパスの使い方やロープワークの講習となった。
自分の班は尾根に取り付く場所の確認にも行った。
ロープワークは
・スリングでの簡易ハーネスの作り方(シット&チェスト)
・ムンターヒッチでの懸垂下降
・フリクションノットを使った登り返し(プルージック・マッシャー)
・ラビットノットの作り方
などをやった。
フリクションノットはマッシャー推奨。
が、片手で作る場合はプルージックが作りやすかった。
ムンターヒッチの懸垂下降は、
ビレイする時に作るムンターと勝手が違うので、混乱した。。
というカンジで、10時まで各班で講習。
雨もやんできたものの、足場が悪くなっているだろうとのことで入山はせず、解散となりました。
入山地点を確認しにいってみて、それだけでも楽しかった。
悩んで決めたルート、歩いてみたかったな。
楽しみにしていたL学校地図読みでしたが、雨天中止に。
前日のカモの地図読みも体調を崩し参加できず、地図読みは縁がないようです...。
代わりに、室内でコンパスの使い方と下の危険箇所通過の方法を学びました。
・簡易ハーネスの作り方
・フリクションノットを使用した登り
・ムンターヒッチで確保して登下降
たまたまだと思いますが、帰りに買った「山と渓谷7月号」で特集している「一般登山のセルフレスキュー」とほぼ同じ内容で、「おっ、これは俺できちゃうもんね!」と得意な気分に。
L学校、いろいろ覚えられて楽しいなぁ。
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