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Yamareco

記録ID: 682748
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フリークライミング
北アメリカ

ヨセミテ・ノーズ〜スコーミッシュ

1991年04月20日(土) 〜 1991年05月19日(日)
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chikutaka8c2d その他1人

感想

初北米の僕が先発、H君と現地集合解散で行ったヨセミテ・ノーズと一人で行ったスコーミッシュ

サンフランシスコ〜マーセドバス停の原野でワイルドビバーク、
野生動物よりも人間の方が怖い。
ヨセミテに着いたバスが左に曲がるとエルキャップが、ドーンと見える。感動
早速キャンプ4へ、受付のおねーさんに「日本人居る?」
と聞くが、何を気を利かしたか、スペイン語でたどたど説明。
だから、僕は日本人 結局メキシコ人のテントの近くに案内される。
うーん、なんで、メヒコ?

早速、近くのスワンスラブへ、
1pの10c、10dのフィンガールート、
サンフランシスコからの2人ずれにビレーを頼み登らせてもらう。
OSして多少登れるところを見てもらう。
さらに奥へ案内してくれるようになる。ラッキー!

ありがたいことに翌日はセレニティクラックへ 
ヨセミテフォールの飛沫が大岩壁に氷になって張り付いている、
なんと壮観!

全部リードしてもいいよ、というので3p全部オンサイト!
上部に続いているが、相棒がギブ、仕方ない。
降りて適当に登る。

ノーズへ行く予定だというとボトルと、皮のワークグローブを持って行った方が良いと譲ってくれ帰って行った。なんと親切。

夜キャンプでいろいろ話していると、
「あんた、なかなかうまいよな。RPはどのくらい」と聞かれたので、
5.12cと答えると驚いていたが、
こっちとしては5.9のレベルで聖地ヨセミテへやってこれる境遇が羨ましい。

そうこうしていると離れたところに三重のパーティーを発見。
何だ、日本人いるじゃん。とキャンプのおねーさんとのやり取りを話すと、
だって僕らも見かけてたけど、
「現地の人と登ってたし日本人には見えへんかったからなー。」

彼らとクッキーへ
クッキーモンスター?やってみるがさすがにRP成らず。
他の物を11bまでOS

周辺のオープンブック?のショートRへ行くが暑い。

H君と合流、合いたかったゼ!
数日、体慣らしに周辺へ
クッキーへ、ルナティック、キャッチー、アウタリミッツOS
クラッカーゴゴーは怪我するといけないのでノーズの後に取っておく。

そして、ノーズヘ4D3Nで垂直の旅へお出かけ。
水もたっぷり持って心配ない。
この頃はまだ、ウンコ袋放り投げてた。三日目でそいつに出くわす。
乾いていたからまだいいけど、よけて登るのが難しいくらい。
思いっきり投げろよな。

昨日は、あさ、そのままやっちまったけど、
下から双眼鏡で見てるやつ結構居て気になったけど、
しゃーねーよ。

既にオールフリー化されてたけど、いやー厳しいね。
ギアの重さで堪らん、1日目で、「フリーで出来るだけ登ろう!」
なんて気持ちが無くなってしまった。

最後の夜、夕立ち、雨はぱらっときただけだったが、
雷はスンゴイ、まるで目の前の高さで光ってるようだった。

カッパとフリース、シュラフも持った。
こんな壁で快適ビバーク出来るなんて、スンゴイ幸せ。
ただし、下界は暑いが、1000m登るとすごく寒い。
標高差を実感した。

3日夕立ちが続いた。ラッキーだった。
欲を言えば、サラテにすれば良かったかな。
もしもし、今度行くことあれば、サラテだ。

Hくんとお別れだ、一緒にロスアンジェルスまで行き、彼は成田。
僕はシアトルへ、

シアトル〜バンクーバーいくつか搭乗客が集まらずキャンセルされたが、
なんとか予定通り着いた。

バスでスコーミッシュまで行き、カフェで情報収集、
土日しかあまりクライマーは来ないわよ。とおねーさん。
「おねーさん登らんの? 」
『道具貸してくれたらやってみたいから付き合ってもいいけど、』
「アー残念、二人分無いんだよ」
此処では、ワイルドキャンプしてみた。

最初の週末はクライマーが、来たのでなんとか、
易しい1pルートをいくつか登れた。
が、平日になってホントに誰も来ない。
カフェに行って彼女を誘う。スリングでハーネスを作り、
靴は大小2つあり、小さい方が使えそうだ。
じゃあ、明後日と言うことで話はまとまるが、
それから、雨続き、チーフを眺めながら日が過ぎる。
もう無理かな。

此処は夏雨が多い。
彼女にサヨナラしてバスでロッキーバンフへ
ハイキングでワーホリの夫婦と出会い。道ずれとなる。
ヒッチでレイクルイーズへ

岩場が有ると聞いたが、朝誰も岩場の方へは行かなかった。
彼が求職するという高級ホテルでお茶とする。
すこぶるきれいなホテルだが、
チープトリッパーの僕には居心地悪かった。

僕はここからマウントロブソンへヒッチ
美男美女の若夫婦だったがどうしているかな?
僕はハイウェイの真ん中で降りる。
なにもない。キャンプにも誰も居ない。

山に向かって出来るところまで登ってみる。
ブーツもなく登れるわけないが、登ってみたかった。
キニーレイクの奥まで行ってみる。
適当なキャンプはクマの為に避けなければならない。
何の情報もなかったのでビビって適当なところまで行って帰ってきたが、
あんなに美しい処なのに誰も合わなかった。
ただマウンテンバイクが1台キニーレイクの上から
ぴょんぴょん、ガー、ザー、と降りてきてたまげた。

それでも、たった一人の素敵なハイキングは楽しかったし、
キニーレイクは本当にきれい。泊まってみたかったが、
餌をつるす仕掛けも有ってやっぱり一人でクマはやだねー
と山を降りた。

又ヒッチ、
ドライバーはスロバキアからの亡命空軍軍人とのこと、
車のトランクに隠れて国境を越えたそうだ。
きっと彼も少し寂しかったのかな?
誠実そうな彼。
バンクーバーの彼女と中間地点の湖のキャンプでランデブーだそうだ。
君も来いよなんていうが、遠慮しておいた。
数年間、カードもくれた。結婚したよと。

そして、またヒッチ、今度はひどい奴だった。
二人連れでビール飲みながら、ドライブしてやがる。
これはしまった。と思ったが、載ってしまった、後の祭り。

いろいろと怖い話を吹っかけてくる。
ハイウェイはほとんど無人地帯の様なもの。
「こないだ乗せたやつはぶん殴って川に放り投げてやったぜ」
『冗談はよしてくれよ』
と、ひどいやり取り、最悪。
襲われた時には、やっぱり、砂眼つぶし、金的、耳をつかんで鼻蹴りかなと
本気でイメージ訓練していたが、

最後は、バンクーバーまではいけないからと
「此処で降りてヒッチ続けんのか?」訪ねてくる。
「もうヒッチは懲りたからバスで行くよ。」と言うと
インターチェンジ外のバスディポまで送ってくれた。
「グッドラック」「とにかくサンキュウ」

何のことはなかった。今でいうマイルドヤンキーだったのか?

小5で始めたヒッチだったが、
もう二度とヒッチハイクは止めようと思った。






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