「岳」、三歩の足跡を巡る旅−4 ヨセミテ国立公園 ハーフドーム日帰り（Yosemite National Park, Half Dome Day Hike）

2015年07月30日(木) [日帰り]

• GPS: 11:02
• 距離: 24.7km
• 登り: 2,119m
• 下り: 1,994m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:49
• 休憩: 1:10
• 合計: 10:59

距離 24.7km 登り 1,472m 下り 1,344m

12:51 ハッピー・アイル・ブリッジ
13:20 ミスト・トレイル始点
13:36 13:52 バーナル滝
14:37 14:52 ミスト・トレイル終点
18:12 18:34 ハーフドーム
22:12 22:14 ミスト・トレイル終点
22:18 22:24 ネバダ滝
23:34 23:43 ミスト・トレイル始点
23:50 ゴール地点

天候

晴天

アクセス

利用交通機関：

自家用車

Curry villageに宿泊しているので、駐車場は心配ありませんでした。Mist Trail Trailheadまでだいたい1kmほど歩きました。 Happy Isles Trailの近くに駐車場があります。

コース状況／危険箇所等

・パーミットがいるハーフドームの肩まではよく整備された道で歩きやすいです。肩以降は登ります。
・ケーブルは手袋がないと滑って怖いと思います。手袋はゴムの滑り止めが付いているタイプがおすすめです。ケーブル直下にたくさん捨ててあるので、それを使用できます。
・森を抜けて以降は日差しがダイレクトにくるので、サングラスと日焼け止めで日焼けを防ぎました。
・カリフォルニアは乾燥していて気づかないうちに水分が失われているのでいつも以上に水分補給が必要でした。レンジャー曰く、唇が乾燥してきたと思ったら水分を穫る目安のようです。ハーフドームのデイハイクでは3−4リットルを携帯もしくは調達できるようにと言われました。水はCurry village内の売店で購入もしくは補給できますし、濾過用フィルターもCurry villageの山用ショップで購入できます。結局下山までに、私たちはだいたい2.5リットルを使用していました。

その他周辺情報

Curry villageに宿泊していると駐車場の心配や、朝早くの時間が節約でき良いかと思います。それと、登った後のシャワーやごはん、ビールの補給もすぐできました。

写真

7/29 11:54

ついに来ました、El CapitanとHalf DomeがあるYosemite National Park！2つのかっこいい形が一度に見ることができます。

7/29 13:57

登る前夜はここCurry Villageに宿泊しました。売店、山道具屋、レストランがあり十分楽しめます。携帯の電波はヨセミテバレーのため非常に悪いです。VerizonのiPhone 5Sで1xでした。WiFiスポットがありますが、回線が弱いのかなかなか繋がりません。コンセントも数はありますが、晩ご飯後になると取り合いになります。

7/29 14:18

泊まったのはテントキャビンです。エアコン無し、トイレ、シャワー共通です。熊対策のため食事はテント内ではできません。すべてテント前にあるコンテナに入れてロックします。未開封のボトルでさえもだめのようです。車にも匂いが残るものは決して残してはいけないと至る所に張り紙がありました。従って、テント前に出てビール飲んでる親父達と仲良くなります。

Curry Village内にはbouldering可能な岩がごろごろあります。Bouldering MapはYosemite Mountaineering Schoolにありました。そこで、Crack climbingを申し込み次の日にRock climbingを楽しみました。クライミングシューズとチョークバックを持ってきているので挑戦できます。

7/29 15:51

前日に訪れたシエラクラブのロッジ。中に入ると、自然保護者のJohn Muirについて熱く語ってくれます。楽しいです。

前日にTrailheadまで下見に来ました。Curry Villageからだと歩いて1.4kmくらいです。ここから出発して、ここに帰って来れるか、ドキドキしながら過ごしました。

朝5時過ぎにMist Trailを出発しました。前日に下見に来ていたのでヘッドランプの明かりで十分です。

ハーフドームのデイハイクパーミットは携帯電話に保存しておきました。

さて、ハーフドームまで8.2 mi (11.3 km)の道のりです。Mist TrailかJohn Muir Trailを選択できます。行きはMist Trailを選びました。日があまり当たらず、登りが若干急ですが行程が短いので体力が温存でき良い選択でした。帰りにJohn Muir Trailであいつに出会うまでは。。。

子連れの家族、車いすの方も行く道なので舗装され歩きよいです。

最後の水飲み場です。

トイレはまだトレイルの先にもあります。

日が出てきました。でも谷深いので日は射しません。これが良かったです。

舗装路が終わっても、道はまだ歩きやすいです。

Vernal Fallにでました。夏なので水量はかなり減っていますが、気持ちいいです。

Vernal Fallの上へと登って行きます。ここら辺から登りが急になりますが、ステップがあるので登りやすいです。

Vernal Fallの上へと出ました。これからNevada Fallへと向かいます。

こんな階段状の道も通ります。日は完全に出ているのですがまだまだ日陰です。

Nevada Fallが見えてきました。夏はYosemite Fallよりもこちらの方が水量はあって良かったです。

キャンプ地Little Yosemite Valleyに着きました。キャンプにはWilderness Permitが必要です。いつかは泊まってみたいです。

キャンプ地を抜けるまで平坦です。

整備されていて大変歩きやすいです。

ようやく回り込んできてハーフドームが姿を見せました。今からあのてっぺんに行くと思うと興奮します。

さらに近づいてきました。それにしても急だ。。。

ここで、ハーフドームデイハイクパーミットをレンジャーに見せます。

iPadを持っていて許可された方の名前が入っているようで照合していました。軽やかに送り出してもらえます。

ケーブルに行く前に、ハーフドームの肩を登りきらなければ行けません。案外登ります。

どんどん登ります。ステップがあって簡単なんですが結構登ります。

途中でケーブルが見えてきます。いやー、急です。この時間だとまだ登りの人が多いです。ここで、ザックの横に付けてる水ボトルを落とす人を何回か見ました。かなり怖い感じで落ちて行きます。ケーブル中は余分な荷物はデポしました。

これが捨てられている手袋です。手のひらのゴムの部分がすり切れているのがケーブルの激しさを想像させます。自前の山用のゴムが着いた手袋で大丈夫でした。

雷が遠くでも見えたり聞こえたら絶対登っちゃだめだよのサインです。

のぼってます。急です。鉄の支柱に木のラダーがあるのでそこで休めます。なので、前の人がそこを離れたら行動するようにしました。支柱間で休憩すると言った感じです。こどもも登っていてびっくりしました。ふもとから一緒に来た親子連れは途中で断念していました。安全第一です。

振り返ってみるとこの高さ、気持ちいいです。落ちるとまぁ、痛いで済まないだろうなぁ。前日に読んだOff the wall Death in Yosemiteが頭をよぎります。

最後の最後が急ですが乗り越えるとついにてっぺんです！登りきるといきなりマーモットMarmotとリスが対峙していました。

マーモットMarmotです。頂上でなにしてんだろう。

この5000' (1500 m)の垂直の壁はかなり気持ちいいです。下をのぞいたり淵に腰掛けたりいろいろ写真を撮ります。現在、この6月に起こったハーフドーム北東のロックフォールにより垂直の壁を登ってくる人はいませんでした。

7/30 12:28

頂上は思ったより平らで広いです。走り回れます。雲がわいてきたので早々に頂上から退散です。

くだりは、これから登ってくる人たちと混雑していました。今からだと天気悪くなるから心配だなぁ。でもオウンリスクでがんがん下から来ます。声を掛け合い譲り合います。上の素晴らしさをしゃべってもう一息だよって言うと皆喜びます。

降りてきました。パーミットで制限している、今日は木曜日で平日とはいえ混雑はできます。

降りると手は真っ赤でした。よく頑張った！

そしてこの写真。「よくがんばった、また山においでよ」ってことでまた来ることを誓い後にします。

後は帰るだけです。途中の滝で泳ぎたくなりますが、ちょっと流されると怖いので我慢です。

ここいらの松ぼっくりはすげーでかいです！頭に小さいのが落ちてきました。かなり痛いです。

帰りはJohn Muir Trailを行きます。Nevada Fallとハーフドームが見えます。登った帰りなのでさらに感動です。

何とこのコーナーを少し行ったところで向こうから「子グマ」がやってきました。黄色の毛で鼻が黒く細長い熊でした。最初はアライグマラスカルかと思ってましたが。。。かなり緊張します。後ずさり、後ろから来た親子連れの方と一緒に音を鳴らして進みます。いや、怖い。ケーブルよりビビります。Tetonでレンジャーに教わった熊対策が活かされる時です。

なんだかんだで一気に帰ってきました。帰りの話題は熊です。だいぶ下ったところで、大急ぎに登ってくるレンジャーに出会いました。熊を見たかと言われたので特徴と出会った場所を伝えました。

無事Mist TrailのTrailheadまで戻ってきました。いや、長かった。でも充実です。この直前、大急ぎで登るNational Park Serviceの救助隊と出会いました。何があったんだろう。。。

7/29 19:49

何はともあれ、Curry Villageに向かいシャワーで汗を流した後はビールで乾杯です。手前はMammoth Brewing Co.のMammoth IPAそして奥は、Tioga-Sequoia Brewing Co.のその名もHalf Domeです。添えられたレモンがハーフドームを思い出させます。乾杯！

8/1 20:49

夕日に照らされるハーフドームです。

撮影機器：

iPhone 5s Apple

NIKON D90 NIKON CORPORATION

感想

tarodigy

ついに来ました、岳でも何度も取り上げられている、ヨセミテ国立公園です。パーミットを取るために抽選をし、それにパスした時から、夏休暇を早めに申請し、一気に宿や飛行機を予約しました。Grand Teton, Yellowstone, Yosemite National Parksを一気に巡る旅行の最終地です。
コースタイムは10-12時間とあり、日本の山だと各アルプスの2−3つの山を小屋泊で縦走するくらいの私たちでも歩き通せました。下山時に目の前に熊が出た時はどうなるかと思いましたが、レンジャーに教わったように会話や、手を叩き音を出しつつ進みました。
下山時にはハーフドームがまた一段と雄壮に見えました。次は、エルキャピタンの頂上へのトレイルを歩いてみたいです。

コメント

seacat

すごいっ！
岳 の文字に思わず反応してしまいました（笑）ヨセミテ行かれたんですねー?写真拝見させていただいて、こちらもそわそわ、わくわくした気分になりました♪松ぼっくりのくだり面白かったです☆熊も怖いですが、無事登頂されたようで何よりです??お邪魔しました☆

tarodigy

Re: すごいっ！
コメントありがとうございます！わかります、私たちも岳の文字によく反応しますよー（笑）聖地巡礼をしてきました。ハーフドームからふもとに降りてきた時はよく無事で帰ってきたと喜び合いましたよ。。。今後ともよろしくです。

apoidake

懐かしいです
tarodigyさん 初めまして！

かなり昔にヨセミテ国立公園は行きました
写真を見てると懐かしく思いました

ハーフドームもクライミングしてるかたがいました
友人も３ヶ月ほどキャンプしながらヨセミテにはいたようです
初心者レベルからあって楽しめ公園内はとても綺麗でした

素敵な写真を有難うございました！

tarodigy

Re: 懐かしいです
apoidakeさん、初めまして。
コメントありがとうございます。こちらの国立公園の雰囲気、規模に圧倒されました。行かれた時と変わってなかったでしょうか。あの垂直の壁を登るのはなかなか勇気が要りますね。キャンプ地もたくさんあったので次回はキャンプもしたいところです！