森吉山 連瀬沢 左俣
- GPS
- 13:05
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,107m
- 下り
- 1,107m
コースタイム
- 山行
- 11:24
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 11:33
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
【はじめに】
先週に寒水沢の入渓点付近において沢登り体験会を実施し、遂に本格的な沢登りを行う山行をおこなうこととなった。
今回選んだのは森吉山に突き上げる連瀬沢である。この沢は私は初めてであった。それに加えて新人を2人引き連れたこともあり、今シーズン初の本格的な沢登りにしては野心的な計画であった。
【本番に向けて】
そのため新人と共にクライミングジムや近郊の岩場で、フリークライミングやロープワーク技術、登攀の一連の流れを何回も何回も練習した。
読図や気象などの基礎的な部分も今回に備えて何回も教えた。
【新人2人の成長】
読図に関しては前日に沢の分岐全てに印をつけさせた。
この成果なのか、新人2人は分岐という分岐を全て見逃さず、コンパスを合わせて正確なナビゲーションをしてみせた。本当に素晴らしい。
【連瀬沢について】
さて、連瀬沢についての感想だが、連瀬沢は思った以上に登りごたえのある沢だと感じた。
登山道から連瀬沢本流に向けて左岸の小さな支流を降りた。新人2人はここで苦戦をしていた。急な薮斜面を降る経験が初めてだったからであろう。想定時間の2倍を要した。これは場数を踏んで慣れるしかない。こうした地味な部分は決して沢登りの醍醐味とは言えないが、登山道のように整備されていないところをスムーズにこなせることは、沢登りを楽しむ上で重要なことだと私は思う。
本流はしばらくゴーロ帯(巨岩帯)が続いた。歩きにくいが、こうしたところもやはり慣れが必要であろう。効率の良い歩き方を運動神経に染み込ませることができたら、もっと沢登りを楽しめるようになると思う。
標高900mくらいでF1が現れた。登れそうだったが、時間が押していてこの先の所要時間も読めなかったことから左岸を高巻きした。
F2は右岸を直登した。岩が脆くて傾斜もあり、緊張した登攀となった。
F3は2段になっていた。下段はビレイなしで私が登り、新人2人は私が上からビレイした。上段はホールドが細かく苦戦を強いられた。この沢で最も難しい登攀となった。
F4は傾斜こそあるが岩が安定しておりホールドも豊富であったことから、私はビレイなしで登った。新人2人は上からビレイした。
F4を過ぎると穏やかな渓相が続いたが、登山道に出る最後のツメは沢を覆う薮が酷かった。私はなんとも思わなかったが、新人2人は初めての経験で苦しかったことだろう。
登山道に出るとそれまでの苦労を労ってくれるかのような絶景が広がっていた。夕陽に照らされる山人平の湿原とその先に鎮座する森吉山が、なんとも言えない美しさを放っていた。順調に登山道を歩き、避難小屋にC1して翌日にこめつが山荘に下山した。
今回は予定より長く時間を要してしまったが、新人2人を連れて無事に本格的な沢登りを完遂したことに充実感を感じた。新人2人は決して簡単とは言えない沢登り山行に着いて来れたことは自信として良いと私は思う。ただ着いてきただけでは無く、分岐ではナビゲーションをこなし、登攀では教えたことを正確にできたこと、本当に素晴らしい。登山を楽しむための下地が着実に身についてきている証だと私は思う。これからも一歩ずつ、登山を楽しんでいこう。
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