🌸春と夏が輻輳する美しき花の道「鳥海山＆笙ヶ岳」（鉾立から）

2024年06月22日(土) [日帰り]

• GPS: 07:57
• 距離: 17.9km
• 登り: 1,492m
• 下り: 1,493m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:57
• 休憩: 0:56
• 合計: 7:53

距離 17.9km 登り 1,492m 下り 1,493m

5:31 鉾立
5:38 鉾立展望台
6:20 6:21 賽の河原
6:44 6:48 御浜小屋
7:03 御田ヶ原
7:12 御田ヶ原分岐
7:17 八丁坂
7:27 七五三掛
7:36 7:38 外輪山・千蛇谷分岐
8:26 8:33 鳥海山山頂御室参籠所
8:44 8:52 鳥海山
9:03 9:04 新山・外輪分岐
9:08 9:22 七高山
9:24 9:25 新山・外輪分岐
9:39 行者岳
9:47 伏拝岳
10:06 10:07 文珠岳
10:22 10:28 外輪山・千蛇谷分岐
10:30 10:31 七五三掛
10:39 八丁坂
10:44 御田ヶ原分岐
10:59 鳥海湖分岐
11:17 11:18 御浜・鳥海湖分岐
11:57 12:05 笙ヶ岳
12:33 河原宿
12:40 賽の河原
13:19 13:20 鉾立展望台
13:24 鉾立

天候

晴れ時々曇り
下山時の鉾立の気温：21度

アクセス

利用交通機関：

自家用車

●象潟口の鉾立ビジターセンター大駐車場を利用
・鉾立登山口の標高は1160m
・駐車スペースは50台以上駐車可能
・24時間トイレ利用可能

コース状況／危険箇所等

★登山道整備度：2〜4（良5・4・3・2・1悪）階段や木道、鎖等の整備度
★体力難易度　：4（難5・4・3・2・1易）歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度　：3（難5・4・3・2・1易）鎖場等の頻度や時間等
★登山道の眺望：5（良5・4・3・2・1悪）
★山頂の眺望　：5（良5・4・3・2・1悪）


●すれ違った登山者の数：約50人以上


◆ルートの状況
・鉾立コースの登山口〜御浜小屋〜七五三掛までの区間は、アプローチが長いものの、大半は緩やかな石畳の登山道で歩きやすい。
・七五三掛から千蛇谷までの取付きルートは、数年前にルートが変更され、昔より外輪山の稜線を登ってから取付くため、標高差が大きくなっている。また、この新しい取付きルートは、整備されているものの道幅が狭く急登のスリッピーな登山道になっており、山頂方面に向かう下りはスリップ注意。
・千蛇谷から御室までは、危険性を感じる箇所もなく、急登も少なく歩きやすいが、残雪で夏道が不明瞭な箇所があるのでガイドロープやトレースを確認して歩きたい。また、千蛇谷の雪渓がギリ山頂まで繋がっているので、冬期のように雪渓を登り詰めることも可能。
・御室から新山（山頂）までは、ペイントされた矢印や丸印を探しながらゴツゴツした岩場をルーファイしながら進む。鎖場やロープ等を使用する箇所はないが、足場が悪いので、ストック等は利用せず両手両足を使って慎重に歩きたい。
・外輪山ルートは、岩場や梯子等はあるものの、技術難度が特段高い箇所はない。ただし、一部でガレた急坂があるので、下りはスリップ注意。
・御田ヶ原分岐から笙ヶ岳までのルートは、木道が傾斜し濡れていると滑るかもしれない。また、鳥海湖から御室南側稜線に取付く際、稜線直下に急な残雪があるのであと2週間くらいは十分に注意したい。初心者等は、見合わせた方が良いだろう。
・笙ヶ岳から賽ノ河原までのショートカットルートは、山と高原地図には記載がないが、ルートは明瞭で目印やケルン等もある。残雪時や視界不良時は道迷いに注意が必要だが、特に危険性を感じる箇所はない。

◆その他
・御浜及び御室の山小屋の隣接して公共トイレあり。

◆残雪状況及び雪山装備
・登山口から御浜小屋までの標高1400〜1600m付近、扇子森の東側斜面に雪渓あり。斜度が緩く滑り止め不要。
・千蛇谷から御室まで、数か所で雪渓のトラ―バスあり。斜度は比較的緩くトレースがステップ状になって滑り止めなしで本日は支障なかったが、トレースが無い場合等は、簡易アイゼンは準備した方が良いだろう。
・外輪山ルートは、七高山まで残雪なし。
・鳥海湖南側ルートは、御浜小屋南側稜線に取付く際に急な雪渓あり。雪面の状態によるが、10本爪以上の本格アイゼンが必要。下り通過時は、12本爪以上＋ピッケル推奨。
・笙ヶ岳三峰の北側斜面に雪渓あり。斜度が緩く滑り止め不要。

◆主な花の開花状況
・チングルマ…標高1500〜1800m付近で見頃
・ハクサンイチゲ…標高1650〜1900m付近で見頃
・ミヤマキンバイ…標高1800m以上で見頃
・イワウメ…標高2100m以上で5分咲き〜見頃
・チョウカイフスマ…外輪山で咲き始め
・ニッコウキスゲ…笙ヶ岳付近で咲き始め

写真

6/22 5:32

久しぶりの鉾立。
既に人がいっぱい。

6/22 5:33

では、行ってみよう！

6/22 5:40

10分弱、コンクリートの歩道を歩き登山道へ入る。

6/22 5:40

左上には目指す高き頂。

6/22 6:06

標高1400m付近から雪渓が登場。
斜度が緩いのでスベリ止めなしで支障なし。

6/22 6:12

秋田県側を振り返る。
にかほ市街と日本海。

6/22 6:13

本日は大学生？高校生？の複数のパーティーが多い。

6/22 6:21

雪渓を駆け抜ける靄が幻想的。

6/22 6:22

河原宿から下るルートを賽の河原から確認。

6/22 6:38

御浜小屋まで気持ちの良い平原を歩く。

6/22 6:46

お〜、イチゲちゃんが登場！
可愛い〜♪

6/22 6:46

北側の稲倉岳を眺める。

6/22 6:47

登山口から約70分ほどで御浜小屋に到着。

6/22 6:48

解氷が進む鳥海湖。
いいね〜♪♪

6/22 6:49

次は扇子森まで稜線に沿って進む。

6/22 6:53

稜線はチングルマのお花畑。

6/22 6:52

足を止めて何度も撮影するので先に進まないな〜

6/22 6:54

ハクサンイチゲも斜面一面に咲いてる〜

6/22 6:57

御浜小屋を振り返る。

6/22 6:59

鳥海湖と鍋森。

6/22 7:01

扇子森まで登ると荒々しい新山がドーンと現る。

6/22 7:07

鳥海山でここからの風景が好きだな〜

6/22 7:10

扇子森から御田ヶ原分岐まで標高差70mを下る。

6/22 7:13

御田ヶ原分岐付近は一面がハクサンイチゲ。
いいね〜♪

6/22 7:34

七五三掛を通過し、歩きてきたルートを振り返る。

6/22 7:39

外輪山・千蛇谷分岐から千蛇谷に下る。

6/22 7:40

千蛇谷の端部。
まだ結構雪があるのね〜

6/22 7:43

外輪山から標高差50m下り、千蛇谷に下りる。

6/22 7:43

上部まで雪が繋がってるから雪渓を詰めても楽しそう。
まだスキーも滑れそう（笑）

6/22 7:55

本日は本格アイゼンを持ってきていないので夏道に沿って歩くが、斜度の緩い雪渓トラバースもある。

6/22 8:02

ミヤマキンバイも多くなってきた〜♪

6/22 8:14

荒神ヶ岳の南斜面を進む。

6/22 8:24

御室直下で再び雪渓をトラバース。
トレースが無い場合は、滑り止めがあった方が良さそう。

6/22 8:29

御室参籠所に到着。

6/22 8:34

御室は、ミヤマキンバイだらけ（笑）

6/22 8:34

では、新山に行ってみよう！

6/22 8:38

目印を探しながら溶岩ドームをよじ登る。

6/22 8:44

新山の山頂手前で大きな岩の割れ目に入り、

6/22 8:45

最後は山頂の岩峰に登り、

6/22 8:50

最高峰の新山に到着。

6/22 8:48

新山から北側の眺望。

6/22 8:49

次は外輪山の七高山に向かう。

6/22 8:53

まずは胎内くぐりをしながら溶岩ドームから出て、

6/22 8:56

雪渓を下り、外輪山に登り返していく。

6/22 9:05

御室を振り返る。

6/22 9:08

外輪山に登り返すと、七高山まであと僅か。

6/22 9:07

沢山咲くイワウメを愛でながら歩き、

6/22 9:10

七高山に到着。

6/22 9:12

七高山から新山を眺める。

6/22 9:14

七高山の西側は断崖なので注意しよう！

6/22 9:15

新山の雪渓。

6/22 9:16

七高山の東斜面は残雪がゼブラ模様だね！

6/22 9:22

テントウムシを眺めながら七高山でブランチ休憩♪

6/22 9:32

では、下ろう！
復路は外輪山を歩く。

6/22 9:32

この時期でも山頂からかなり下まで残雪が繋がってるのか〜

6/22 9:39

新山と御室。
左の雪渓をトラバースしているグループ。

6/22 9:44

小さなアップダウンをしながら外輪山を下る。

6/22 9:57

徐々に近づく文珠岳。

6/22 9:59

2か月前に楽しく滑走した斜面を見下ろす。

6/22 10:08

文珠岳に到着。
いつも思うが、文殊岳の漢字は正しいのかな？

6/22 10:07

文珠岳から山頂稜線を眺める。

2か月前の同じアングル。

6/22 10:10

文珠岳から最終目的地の笙ヶ岳（左）を一望。

6/22 10:20

文珠岳から急坂を下っていく。

6/22 10:41

御田ヶ原分岐に戻り、復路は分岐を左折。

6/22 10:53

扇子森の南斜面のトラバース道を進む。

6/22 11:02

美しい鳥海湖。

6/22 11:03

鳥海湖の南側を進み、正面の稜線に向かう。

6/22 11:09

一番左のピークが笙ヶ岳。
小さなアップダウンを越えていく。

6/22 11:12

夏道を進んでいくと稜線に取付く雪渓がかなり急。
簡易アイゼンだと危険性があるので、

6/22 11:17

雪渓の下を西側に少し移動し、岩峰手前のコルへ登ることにした。

6/22 11:22

とは言え、直高15m、斜度は40度くらい。
チェーンアイゼンでキックステップして足場を作りながら登行。

6/22 11:37

夏道に復帰し、笙ヶ岳へ。

6/22 11:48

お〜、夏道箇所からよじ登ってる〜

6/22 11:49

三峰、二峰と徐々に笙ヶ岳に近づいていく。

6/22 11:54

二峰から眺める鳥海山。
イイね〜♪♪

6/22 12:00

久しぶりの笙ヶ岳に到着。

6/22 12:05

笙ヶ岳は南側が開け、庄内平野が一望できるいいところ。

6/22 12:08

笙ヶ岳の山頂付近はニッコウキスゲが咲き始めていた。

6/22 12:30

では、下山しよう。
ちょっとした池塘を眺めながら河原宿へショートカット。

6/22 12:32

河原宿から賽の河原まで残雪に沿って下っていく。

6/22 12:48

賽の河原周辺のチングルマ。
本日は花見登山だったな〜

6/22 12:52

最後は往路ルートに復帰し登山口へ。

6/22 13:26

お疲れさまでした！

本日の主なお花たち。
マルバシモツケ

ウコンウツギ

イワカガミ

マイヅルソウ

アカモノ

ゴゼンタチバナ

ガクウラジロヨウラク

シラネアオイ

ミツバオウレン

ショウジョウバカマ

チングルマ

ズダヤクシュ

ハクサンイチゲ

キバナノコマノツメ

ミヤマキンポウゲ

サンカヨウ

コメバツガザクラ

イワウメ

ミヤマキンバイ

イワベンケイ

ベニバナイチゴ

ヨツバシオガマ

チョウカイフスマ

ハクサンチドリ

ヒナザクラ

イワイチョウ

イブキトラノオ

バイカオウレン

スミレ

シロバナニガナ

キバナニガナ

ミズキ

タニウツギ

撮影機器：

Canon EOS R10 Canon

感想

Joker

今年既に3度、BCスキーでお世話になった鳥海山。
本日は、花の道を巡る山行としてまたまた再来してみました♪♪

序盤から山頂まで、花、花、花🌸
大好きなチングルマの花畑をはじめ、ハクサンイチゲやミヤマキンバイも登山道脇に競うように咲いていて、撮影のために幾度となくスクワットしました（笑）

まだまだ、残雪も多く、油断できない急な雪渓も1箇所あって、さあ、アイゼン。
と、ザックから取り出してみたら、子供用のワンサイズ小さなチェーンアイゼンを持ってきてしまい、苦笑💦
無理無理ゴムを伸ばして装着し突破するなんて小さなハプニングもありましたが、気持ちよい風と花々に癒され、雄大な風景に満ち足りた山旅になりました。


＜ドローンで撮影した雄大な鳥海山↓＞
本日は、ドローンの申請・届出をしていなかったので、過去に同じルートを歩いたときに撮影した動画をショートに再編集してみました。