鳥海山 東北地方梅雨入り 残雪とガスガス

2024年06月23日(日) [日帰り]

• GPS: 09:26
• 距離: 12.1km
• 登り: 893m
• 下り: 1,042m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:47
• 休憩: 1:37
• 合計: 9:24

距離 12.1km 登り 893m 下り 1,042m

4:06 スタート地点
4:08 鉾立
4:17 鉾立展望台
5:51 5:58 賽の河原
6:42 6:53 御浜小屋
7:12 御田ヶ原
7:24 御田ヶ原分岐
7:34 7:35 八丁坂
8:06 七五三掛
8:18 9:17 外輪山・千蛇谷分岐
9:22 9:23 七五三掛
9:38 9:39 八丁坂
9:46 9:55 御田ヶ原分岐
10:14 10:15 御田ヶ原
10:36 10:42 御浜小屋
11:17 河原宿
12:00 とよ
12:11 12:13 清水大神
12:30 12:31 見晴台
13:08 13:10 吹浦口登山口
13:30 13:31 大平山荘
13:32 ゴール地点

天候

東北地方梅雨入りしました！の日。予報では曇りだったのだけど、一日中雨でした。そして御浜小屋を過ぎた稜線上は突風。

アクセス

利用交通機関：

電車 タクシー

「大人の休日倶楽部」のフリーパス利用。
自宅～川越駅～大宮駅～秋田駅～象潟駅
象潟駅～はジャンボタクシー

コース状況／危険箇所等

鉾立山荘から象潟口コース・・・石畳の敷かれた登山道が七五三掛あたりまで続きます。
吹浦口コース・・・あまり歩かれていないのか、踏み跡のない雪渓がたくさんありました。あと笹に覆われた道も。伝石坂は急坂です。

トイレ
鉾立山荘駐車場、御浜小屋にありました。協力金100円
水場は確認していません。

その他周辺情報

鉾立山荘
素泊り　　　1830円
布団、毛布　　560円
トイレは汲取式。隣の駐車場にあるトイレは水洗
食事は自炊か駐車場をはさんだ稲倉山荘で。
午後5時まで、カレーやラーメンなど

大平山荘
宿泊1泊2食　　　8800円
お風呂は日帰り利用1000円　宿泊者は無料
鹿公園が併設されています。

写真

6/22 14:10

鉾立山荘に前泊。駐車場は広いです。

6/22 14:09

こちらは稲倉山荘。お土産や食事処があります。

6/22 14:12

ビジターセンター内の展示

6/22 15:16

鉾立山荘　2段ベッド

6/22 15:16

鉾立山荘　和室

6/23 4:06

当日の天気予報は曇り、長丁場を見据えて午前4時鉾立山荘を出発します。

6/23 4:08

歩き出してすぐに登山口。

6/23 4:10

そして「東雲荘」というTDKの施設がありました。にかほ市にはTDKの関連会社があるみたいです。

6/23 4:17

緩く舗装路は続きます。

6/23 4:18

あっ、鳥海山の山頂が見えてきました。なんだか不思議な光に包まれているみたい。まだ遠いなぁ。

6/23 4:20

登山口付近はタニウツギがいっぱい。

6/23 4:20

舗装路が終わり、石畳の道になりました。

6/23 4:31

敷かれた石には溝が掘られています。滑り止め？と思いきや、これは石を割る時使う楔の跡でした。歩きやすいようにこれだけの石を割った人々の、労力と信仰の力は計り知れませんね。

6/23 4:34

怪しげな空の下、予報を信じて進みます。

6/23 4:47

秋田県と山形県の境界標です。

6/23 4:47

休憩中。眼下に日本海が見えます。

6/23 4:52

ハクサンチドリ

6/23 4:56

シラネアオイ

6/23 4:57

ミツバオウレン

6/23 5:05

雪が見えてきました。

6/23 5:07

始め笹原との境界を進みましたが、先が見えなくなり右側へ移動します。軽アイゼンを使いました。

6/23 5:21

軽アイゼンを付ければ滑りません。

6/23 5:30

雪渓が広がるとベンガラを使った道標が。

6/23 5:35

賽の河原ですが、水の流れにチングルマが咲く様子は天国みたいです。

6/23 5:36

かわいい。

6/23 5:36

この先にはチラホラと雪渓があります。

6/23 5:42

まだ広範囲に残っていますね。

6/23 5:45

ベニバナイチゴ

6/23 5:52

だんだん空が暗くなってきたような・・・

6/23 6:15

アイゼンは付けずに雪渓を横切りました。

6/23 6:24

この先は雪はなく石畳の道が見えています。

6/23 6:27

イワカガミ

6/23 6:28

チングルマとイワカガミ

6/23 6:28

ミツガシワ

6/23 6:31

キスゲ

6/23 6:36

ミヤマキンポウゲ

6/23 6:38

ハクサンイチゲ

6/23 6:40

ズダヤクシュ

6/23 6:40

群生しています。

6/23 6:41

イワベンケイ

6/23 6:41

御浜小屋が近づきました。登山道の横に鐘が設置されてます。

6/23 6:42

御浜小屋はまだ閉まっていたので通過。鳥海湖が見えてきました。ドラゴンアイかな？

6/23 6:43

周囲はお花畑。この花を目的に登る方も多いようです。ミヤマキンポウゲ

6/23 6:55

休憩をしたいのですが風が強く休むことができません。私はここで風に飛ばされ岩に叩きつけられました。

6/23 6:56

この辺りはハクサンイチゲが群生

6/23 7:06

ヨツバシオガマ

6/23 7:07

ホソバウスユキソウ

6/23 7:12

湯婆婆？

6/23 7:12

御田ヶ原、この辺りはなだらかな広場で、花がたくさん咲いています。

6/23 7:13

あの先に山頂があるはず、でもガスが・・

6/23 7:15

強風の中を進みます。

6/23 7:16

イワベンケイ

6/23 7:19

また雪渓です。御田ヶ原までけっこう下ります。

6/23 7:23

目印のためのロープが張られていました。斜度はありますがツボ足で大丈夫

6/23 7:20

雪渓を迂回することも可能です。

6/23 7:23

でも迂回路は雪が解けたばかりなのでしょう、咲き始めた花がいっぱい。踏まないように気をつけて。

6/23 7:23

ハクサンイチゲ

6/23 7:33

キバナノコマノツメ？

6/23 9:57

小さなバイカオウレンもあちこちに。

6/23 7:24

遊歩道のような石畳の道

6/23 7:24

御田ヶ原分岐

6/23 7:25

ハクサンイチゲとチングルマの花園

6/23 7:35

八丁坂

6/23 7:35

このあたりから上り返しが始まります。

6/23 7:42

大きな雪渓ですがロープが張ってあり進路は明らか。

6/23 7:49

露岩が増えてきました。

6/23 7:49

七五三掛（しめがけ）

6/23 8:05

本格的な上りになります。

6/23 8:05

突然現れた木道

6/23 8:07

けっこう急で滑りそう

6/23 8:08

サンカヨウが咲き残っていました。

6/23 8:10

こちらはナナカマド

6/23 8:15

外輪山と千蛇谷の分岐です。

6/23 8:21

千蛇谷へ向かう道。丸太で柵が作られていますが、狭くて歩きにくい、しかも悪路！

6/23 8:31

大きな雪渓が現れました。ますます風が強まり、行手はしばしばガスに閉ざされます。

6/23 8:31

うーむ・・ここで撤退を決めました。

6/23 8:39

分岐に戻って外輪山コースに進んでみます。
この残雪、ゼブラ模様というより、私にはシャチがたくさんいるように見える。

6/23 8:39

あちこち予想以上の残雪

6/23 8:48

ハイマツに赤い新芽がいっぱい

6/23 8:49

ガスが切れて鳥海山の山頂が見えました。

6/23 8:51

あの雪渓を越えれば山頂までもう少しだったけど・・・

6/23 9:21

チョコレート色のショウジョウバカマ

6/23 9:24

来た道を戻ります。

6/23 9:29

けっこう岩岩だったんだね。

6/23 9:32

カラマツソウ

6/23 10:26

御浜小屋まで戻り、復路は吹浦口コースに進みます。

6/23 10:44

いきなり狭い笹原の道。もちろん濡れます。

6/23 10:52

ツマトリソウ

6/23 10:52

まだまだ続く笹原の道

6/23 10:55

笙ヶ岳かな？

6/23 11:07

ダケカンバの花？

6/23 11:16

大きな雪渓です。下からは水音が聞こえます。
踏み跡がないのでどちらに通過したらよいのか、しばしGPSとにらめっこ。こんな雪渓がいくつもありました。

6/23 11:21

河原宿
かつて宿場があったのかな？

6/23 11:32

川と化した登山道

6/23 11:32

ずっと続いているみたい。

6/23 12:00

とよ
地図にも載ってますが意味不明。

6/23 12:09

アカモノ

6/23 12:09

ハクサンチドリ

6/23 12:12

大きな沼のような？場所。
しかも対岸に何か建造物が壊れたような残骸が？

6/23 12:13

標識だったと思われる板。

6/23 12:15

えっ、珍しい。この辺りの笹は花を付けていました。枯れる前ぶれ？

6/23 12:19

コバイケイソウ

6/23 12:23

ハクサンチドリ

6/23 12:24

ヨツバシオガマ

6/23 12:24

マイヅルソウ

6/23 12:25

なんとか雪渓を越え、登山道を見つけました。吹浦口コースも石畳で整備されているのですね。でも今日は雪渓の下だったり、水が流れていたり・・

6/23 12:25

ハクサンボウフウ？

6/23 12:44

キバナウツギ

6/23 13:12

伝石坂を下り、やっと車道に出ました。いつもなら車道は歩きたくないのだけれど、今日のような歩きにくい道のあとはホッとしますね。

6/23 17:25

今夜は大平山荘に泊まります。暖かいお風呂がうれしかったです。お疲れさまでした。

撮影機器：

iPhone 14 Apple

感想

みーやん🐕‍🦺🐕

梅雨入り直前に登頂できるかと天気予報に一縷の希望を持って挑んだ鳥海山。結果は天気予報大外れ（この時期にはよくあることですよ😆わかっていますとも！）　雨はさほど酷くなかったけれど、強風、ガス、そして予想を上回る残雪！
今回は撤退～～

往路の象潟口コースはすでにたくさんの人によって歩かれ、数カ所の雪渓はあったものの道を失うことはありませんでした。しかし山頂近くの雪渓は大きく斜度も急で、ガスと強風の中道を失ったら遭難に繋がりそうでした。なので外輪山・千蛇谷分岐から引き返したのは私たちには正解でした。
復路に選んだ吹浦口コースも難儀する道でした。たぶんあまり歩かれていないのか、しばしば現れる雪渓上に踏み跡はなく、雪解けで急な流れがあちこちにできている！しかもガスで雪渓の出口が見えない！ルートファインディングにほんとうに苦労しました。

雪渓については事前にしっかり調査をしなかったことを反省しています。

ただ、山は刻々と様相が変わります。下山を始めた頃には風が弱まり、うっすらと日が差すこともありました。もう少し遅い時間だったら登頂できたのかもしれません。でも危険がいっぱいの吹浦口コースでもっと疲弊することになったのかもしれないし、
やはり今回は撤退が最善の方法だったのでしょう。

雪渓には苦労しましたが、雪解けに咲く花は圧巻でした。ことにハクサンイチゲとチングルマの群生は他で見たこともない規模。
だから撤退したけど鳥海山、お気に入りの山になりました。
必ず必ずリベンジします！