八ヶ岳・立場川ノロシバ沢（本格的な沢登りを初体験）

2015年08月15日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 11.0km
• 登り: 1,042m
• 下り: 1,042m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:50
• 休憩: 1:10
• 合計: 9:00

8:10 広河原
13:40 13:40 のろし場
14:00 14:50 青年小屋
14:50 14:50 乙女の水
15:20 15:20 西岳
16:20 16:40 信玄の隠岩
17:10 17:10 広河原
17:10 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

船山十字路の先に伸びる林道の終点、広河原に駐車。4台駐車可。

コース状況／危険箇所等

広河原を起点にノロシバ沢〜稜線〜のろし場〜青年小屋〜西岳〜広河原と周回。

○ノロシバ沢（狼煙場沢）
トレランシューズの初心者では越えられない滝が4、5か所ありました。フェルトサンダルを履いたリーダーに先行してもらい、ロープで確保してもらいながらクリアしました。かなりスリリング。

○稜線への詰め上がり
蟻地獄のように土が崩れて足をかけようにもかからず、岩も脆いので苦労しました。垂直の壁に突き当たってしまい、いったん戻って別の沢筋へトラバースしたこともありました。最後も沢筋の選択を間違えたのかナイフリッジになった岩尾根を5mほどまたいで進みました。落ちれば助からない高度でつかんだ岩がボロボロ崩れるのには閉口しました。

○稜線〜のろし場〜青年小屋〜西岳〜信玄の隠れ岩〜広河原
信玄の隠れ岩までは、なだらかで快適なトレッキングコースでした。

広河原へ進む破線ルートの分岐箇所が移動しているらしく、自分の使った2009年版の山と高原地図では踏跡が見つかりませんでした。信玄の隠れ岩から道なき斜面を強引に下るとコースにぶつかりました。コースも歩かれていない様子で荒れています。


○参考ブログ（沢記録）
プリントして持参し、大いに役立ちました。
おじさんのおネエ言葉がウケるのですが、書いてある内容は正確でした。
http://kemotop.web.fc2.com/Report/2011/20111023/20111023.htm

写真

去年買ってあったヘルメットを初めて実戦投入です。120cmのテープシュリンゲとカラビナも装着しました。

広河原から入渓。

今日は沢初心者の二人が熟練リーダーに誘われて連れてきてもらいました。リーダーもこの沢は初めて。

最初の人工の提（なんて呼ぶっけ？）2段を一気に右へ巻きました。

沢の専門用語を心得ていないので状況説明が難しいですね。

天気は良好。

リーダーはフェルトサンダル。初心者はトレランシューズ。トレランシューズでも乾いた岩場では不自由しませんでしたが、ナメ床では情けないほど滑りました。

滑らないリーダーに先行してもらって、我らトレランシューズ組をロープで引き上げてもらうことが4、5回ありました。

詰め上がる稜線が見えてきました。ものすごく遠くに、壁のようにそそり立って見えます。ほんとにここを詰め上がることが半信半疑でした。

地図読みはリーダーにお任せ。

大変な苦労をして稜線に出て、5分ほど歩いてのろし場に到着。

「（下山と逆方向の）権現岳を登りますか？」とリーダーに聞かれて、「また次の機会にしましょう」と即答しました。

この谷を進んできました。

最後このへんを詰め登ったのです。

リーダーが用意した道具。きょうは全部使いました。

何度かズリッ、ズボッとなりました。骨までいかなくて良かったという感想しかありません。

ジャーン、居酒屋青年小屋に到着。

編笠山の斜面

全員カレーとビール。カレーがボリュームいっぱい。

西岳までは清涼感のある気持ちいいコースが続いてました。また歩きたい。

編笠山はひと目でわかる「眺める山」ですね。

西岳からの眺めも良いです。

ゴール地点の道標

駐車場所の広河原

感想

hasytter

ロープを使う沢登りを初体験し、滑落の恐怖を普段以上に身近に感じたのと同時に、痺れる緊張感に酔いました。難所を通過したあとの達成感は半端でないものがあります。これはハマる人はハマりますね。

ロープワークだとか判断力だとか、初心者は熟練者について訓練する以外ないことが分かりました。熟練者が近くにいる人だけが近づける世界。それを垣間見ることができたのは貴重な経験でした。

またやりたいか？ 熟練者がついてくれるならば、たまにやりたいです。しかし初心者のうちはリーダーにリスクを全面的に委ねることになります。自分でリスクをコントロールできないのはもどかしさがあり、正直怖いですね。