ヨセミテRC：「スネーク・ダイク」他
mizuki
その他2人 | 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
飛行機
・各岩場への移動は、レンタカー |
| コース状況／ 危険箇所等 |
◆「スネイク・ダイク」は、キャンプ場から取り付きまで4〜5時間のハイキング。登攀そのものは3~4時間程度で登りあげられる。頂上から反対側へは一般登山者用の階段と手すりがあるが、急傾斜で、躓いて転べば下まで転がり落ちる。皮手袋必需。下山はキャンプ場まで4時間程度のハイキング。 総時間：11〜13時間の長丁場となる。 ◆その他のマルチ・ピッチ・ルートへも、取り付きへは岩場が多い。また、終了点から、急な岩場を歩いて降りるルートも多いので、しっかりしたアプローチ・シューズが必要。 ◆この時期は、樹林の中は蚊が多い。刺されやすい人は、虫よけスプレー持参が良い。 |
| その他周辺情報 | ◆日程 9/18 成田発 ー サンフランシスコ ー ヨセミテ着（幕営） 9/19 ~20 ヨセミテ でクライミング 9/21 ツオルミメドウ でクライミング 9/22 休息日（観光や買い物） 9/23 ハーフドームの「スネイク・ダイク」の登攀 9/24~25 ヨセミテ でクライミング 9/26 午前中、mizukiのみクライミング。 午後、サンフランシスコへ移動（ホテル泊） 9/27 サンフランシシ発 9/28 成田着 ◆ヨセミテ公園の施設情報 ・ヨセミテ国立公園入園料 車一台、7日間有効 $20 ・宿泊：ﾖｾﾐﾃ渓谷内の UPPER PINEキャンプ場 １区画１日：＄２６（１区画５人まで。付帯設備：車ｽﾍﾟｰｽ、炉、椅子 ＆ﾃｰﾌﾞﾙ、ﾍﾞｱｰﾎﾞｯｸｽ） 共同設備：水洗トイレ、トイペ、浄化水：飲用水、ごみ箱 ・キャンプ場の予約 希望日の４ケ月前から予約開始。今回の期間だと５月１５日の午前７時 から。ハイシーズンは開始と同時に予約が満杯になる。 ・その他生活関連 ｼｬﾜｰ（ﾊﾞｽタオル１枚付）$5：ﾖｾﾐﾃ・ﾋﾞﾚｯｼﾞとｶﾘｰﾋﾞﾚｯｼﾞの２箇所 洗剤 $0.75 乾燥機 $0.25 ・食料品や食事、ｸﾗｲﾐﾝｸﾞ用品の購入：公園内に２か所ある店で可能。 野菜や果物、アルコールも購入可。 |
写真
Upper Pineキャンプ場。手前がベアー・ボックス。食料や化粧品は全てこの中に保管。
Commitment 4p
【9月20日】超人気のNutcracker 5p。早起きして一番に取り付く。これが正解！ 下りてくる頃には、壁に3p、取り付きに5〜6人の順番待ち。
3
超人気のNutcracker 5p。早起きして一番に取り付く。これが正解！ 下りてくる頃には、壁に3p、取り付きに5〜6人の順番待ち。
これが有名なEl Capitan。一気に1000m立ち上がる大岸壁。「サラテ」や「ノーズ」などの有名なルートがあります。2泊3日で登るなんて、私には想像も出来ません。
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昼間は暑くて登れません。夕方から、Glacier Point apronへ。下のエプロンの様に広がた所に幾つものルート。その天辺の尖った所が「グレイシャーポイント」の展望台です。
1
【9月21日】今日は車で、シェラネバダ山脈の奥深くへさらに1時間。ツオラミメドウへやって来ました。中央奥にハーフドームの裏側が見えます。
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Stately Pleasure Dome です。目指すSouth Crackは右端です。6pを登りあげて山頂へ。左側の傾斜の落ちた所を歩いて下ってきます。
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【9月22日】 今日はレスト日。午前中はグレイシャーポイントの展望台へ観光。午後は生鮮食料品の買い出し（mizukiは、勿論、ビールもね！）
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明日登るルートが俯瞰できます。右下の谷間から右上の丸い岩山の裏を通り、ハーフドームの肩に連なる稜線へ。スネークダイクは白く陽光に光っいる所。山頂の突出している所がバイザー。下山は向こう側へ。
3
今日は、今回の一番の目的「スネイク・ダイク」の登攀日。岩溝に咲く花に元気をもらいます。
午前中はレスト。mizukiは一人でミラーレイクまでハイキング。乾季の為、干上がっていました。
午前中、mizukiとYガイドのみで10aを1本。戻ってテント撤収。8泊したキャンプ場ともお別れです。
感想
・確か、HHKの「グレート・サミッツ」という番組だったと記憶しているが、ヨセミテにそびえる「ハーフ・ドーム」の「スネイク・ダイク」というルートを取り上げていた。お椀を伏せて真上からすっぱりと切り落としたようなハーフ・ドームを、お椀の曲線に沿って登るように引かれたルートである。
・難しくはないが、取り付きまで4〜5時間のハイク、登攀が3〜4時間、そして、疲れた体でさらに4〜5時間の戻り。日本人の記録を見ると、11時間〜13時間という行動時間。
・今期を外せば、体力的に、望みは無くなってしまうだろう。
・しばらく前にも、ヨセミテにクライミングに来たが、その時は、5.10c〜10dの50m~60mのルートで、クラッククライミングのスキルアップが主目的だった。今はもう、スキルアップは年齢的に望めない。
・今回は、「スネイク・ダイク」を登攀して「ハーフ・ドーム」天辺のバイザーに立つこと。そして、易しいクラックのマルチ・ルートを何本も楽しむ事を主目的とした。
・クライミング友は都合がつかないので、今回は日本人ガイドを頼み、ガイドが声をかけた他のクライアントと3名のパーティ。
・安く上げるために、マイテント持参の幕営＆自炊。太平洋航路はエコノミー・クラスでも、一人＠23kg×2個を無料預け荷に出来るので、日本食も十分に持参。ただし、滞在中の食料は全て鋼鉄製のベアー・ボックスに保管するので、昼間の庫内の高温に耐えられる物だけ。
・果物や野菜などは、公園内の店で購入。
◆登ったルート（ロープは60m）
(a) YOSEMITE VALLEY
岩場 ルート名
��Five Open Book [Commitment] 5.9 4p
��Manure Pile Buttress [Nutcrackre] 5.8 5p
��Glacier Point Apron [Chouinard Crack 5.7~Harry Daley 5.8] 2p
��Half Dome:South West Face [Snake Dike] 5.8 8p
��Church Bowl [Bishop Trrase] 5.8 1p目
[Revival] 5.10a 1p目
��El Capitan Base [Little John Right] 5.8 3p
��Royal Arches Area [Super Slide] 5.9 4p
(b) TUOLUMN MEDOWS
岩場 ルート名
��Stately Pleasure Dome [South Crack] 5.8 6p
��Low Profile Dome [Darth Vader's Revenge ] 5.10a 1p目
ヨセミテのクラックは、オフセット・クラックや、巨大なフレークが多い。何ピッチにもわたるマルチピッチルートは、それらを巧みにつないでルートが伸びている。終了点に立つと、そのルート取りの巧みさに感嘆する。
人気ルートのフェース部分は、つるつるに磨かれてしまい、右横や左横のクラックに渡る時に、私のような小柄なクライマーは手が届かず、足のわずかなフリクションのみで、つるつるのフェースをじりじりと詰めざるを得ない。2グレード位、アップか？
�´↓┐蓮⊇�了点から歩いて降りられる。あとは、すべて懸垂下降。
◆「スネイク・ダイク」の登攀
・一番に取り付くために3時起床。簡単な朝食後、車で一番奥の駐車場へ移動。ハーフドームへ続くハイキングコースをヘッデンを頼りに歩く。激しい水の落下音と吹き付ける風で滝の横を通っているのがわかるが、何も見えない。
・2つ目のネバダフォールの横を登り、ハイキングトレールが平坦になる頃、ハーフドームの頭が見えてくる。顕著なふみ跡がハーフドームに向かう地点で、ハイキングコースを外れてふみ後に入る。分岐に帰りの分の水500ccをデポ。アタックザックには2ℓの水。登攀中はザックを降ろせないのでハイドレーションにした。
・干上がったロストレイクを左に回り込む辺りから、ケルンに従う。
・8:15に取り付き到着。なんと、前夜、取付きでビバークした父＆息子pがいた！ ビバーク装備を背負って登攀するという。彼らが2p目に入ってから私たちはスタート。後から、男女のカップルpが到着。
・1p目は右上するクラックをたどり、上部のハング下をトラバースしてさらに右上。ハング下にフィンガークラック。指先がかろうじて入る所が切れ切れにあるが、小柄で腕のリーチの無い私は、次のポイントまで届かない。つるつるに磨かれたフェースにフリクションを効かせ、じりじりと指先を伸ばす。ここが、このルートの核心！
・3p目で、メインの「ダイク」に渡る。地質学的には何というのだろう・・・岩のかたい部分が侵食されずに帯状に連なっている。初登者がそれを蛇のように連なるダイク（dike：堤防、防壁）に見立てて「スネイク・ダイク」と命名。本当に、巨大な蛇！
・ダイクは、ガバホールドで易しい。露出度100％！ 目の眩むような高度差！ 豪快なクライミングだ。
・8ピッチ目、巨大な岩溝で終了。先に登っていた父息子pが休んでいた。私たちもそこで休み、しばし談笑。
・もう一つの核心は、その上から山頂まで続く傾斜の落ちたスラブだった。30分位登っただろうか・・・ふくらはぎがパンパンになってしまった。
・山頂で、バイザーの上に立って記念撮影。そして、腹ばいになって下をのぞき込む。お世話になったガイドは、若いころ、その真下から続くルートを登ったとのこと！
・「スネイク・ダイク」の反対側は、なんとハイキングルートだ。手すりに掴まらないと登るのも降りるのも不可能！ 皮手袋必需。渋滞でこの斜面を降りるだけで30分もかかった。
・帰路は、ハーフ・ドーム・ハイキングルートを戻るがこれが長い！ 別のクライアントがばてて歩みが遅くなり、ガイドと二人で何度も待つ。父子pと男女カップルpにも追い越され、私たちは16:55に駐車場に戻った。なんと、13時間の行動時間だった。
3:52 駐車場
8:15 取り付きに到着
8:40 スタート
11:55 山頂
12:34 山頂、出発
16:55 駐車場
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目標を無事達成されたようで、なによりです
お気に入りに追加しました！色々参考にさせて頂きます。
ちょうどすれ違いで今週末から同僚がエルキャプに登りに行きます。
僕も小川山、瑞牆あたりで腕を磨いて（肘が痛いので今シーズンは終了）、
いつか行きたいですね（いつになるやら）。
エルキャプはさすがに視界に入ってませんがw
実際、あの大岩壁を見た感じはどうでしたか？？
そういえば、最近ノーズのオールフリー第四登が出ましたね。
まだ見てませんが、動画が素晴らしく見応えがありそうでしたので、
リンク貼りますね。
http://goo.gl/Rpgmdi
これは超人の遠い遠い世界ですが、簡単なルートでも
いつかビッグウォール登ってみたいですね〜
Tomahawk さん、こんにちは。
肘を使いすぎたのですね・・・、「急がば回れ」で、使わないで回復を待つのが、一番早く治る道のようです。
同僚の方は、エル・キャップのどのルートを狙ってらっしゃるのかな？ ビッグルートは２泊３日で抜けるのが一般的だとの事。私達が滞在していた期間も、常に壁の中に１０人位、視認できました。暑さも和らぎかつ乾季の９月〜１０月がシーズンのようです。
エルキャップは約1000mの巨大な岸壁。ただ、周囲の壁も大きいので、地面に立って見上げると、さほどには感じられません。スケール感覚が狂ってくるようです。しかし、ひとたび、その壁に散り付くと、尋常ならざる大きさである事が実感できます。私達は、エルキャップ南壁の４ｐ：１７０ｍ位のﾙｰﾄを登りましたが、登っても登っても、岸壁が続き、はるか上部に巨大なハングが覆いかぶさっていました。
スコーミッシュのきれいにすっぱり割れたクラックと違って、ヨセミテは、オフセットや大小のフレークが多いです。また、メイン壁に上からスライドしてきたようなハング（下をトラバースする様にルートが付いていることが多く、掌を上にして指先をクラックに入れ、つるつるのメイン壁をスメアで切り抜ける。添付して頂いた動画にも映ってましたね！）も多く、低いグレードでも、ずっと難しく感じます。
６年前は、仲間５人で行きました。のんびりしたリーダーで、行動を起こした時は既にキャンプ場は満杯。公園外のモーテルに泊まり、’毎日出勤’しました。
最初の核心は、キャンプ場のGET、次の核心は、目的とするルートを探す事でした
Tomahawk さんは、まだまだお若い！ 伸びしろもいっぱい！
良いパートナーを得て、ぜひ、チャレンジして下さい
mizuki
なるほど〜、まずはキャンプ場の予約が核心ですね。
それからチェンジング・コーナーかな
＞同僚の方は、エル・キャップのどのルートを狙ってらっしゃるのかな？
ノーズだそうです
もちろんエイド絡みでの2泊３日コースですけどね。
しかし、彼も12dまで登るそうですからね〜
明日旅立つようです
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