チセロ山〜峰床山〜オグロ坂峠〜山中幕営〜鎌倉山
- GPS
- 10:59
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,185m
- 下り
- 1,324m
コースタイム
- 山行
- 4:57
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 7:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
●帰り= 梅の木 10:28 (高島市コミュニティバス・針畑線・220円) 朽木学校前 10:48 / 11:35 (江若バス・770円) 安曇川駅 12:10 |
写真
感想
コロナ後遺症の症状もほとんど消え、4か月ぶりの山キャンプ。ソロとなると 1年4か月ぶり。
京都北山、オグロ坂峠幕営 (実際は幕営地変更) で、チセロ山〜峰床山〜鎌倉山の縦走。峰床山は3回目だが 今回のチショロ&チセロのル−トは初めて。鎌倉山のルートは2010年5月 2回目の峰床山の際 逆コースで使った。
数日前 ふと思い立って「峰床山・クマ」で検索してみたら、目撃情報が複数あり、ちょっとビビった。しかし「このあたりは餌がたくさんあるので、クマは人の気配がすると逃げる」という地元の長老(?) の話も。
そう、関西の山でクマが人を襲ったなんて話は聞いたことがない。町でブレーキとアクセルを踏み間違えた車に轢かれるよりも確率は低いだろうと。
とはいえ念のため クマよけの鈴を (やっと) 購入。またクマ撃退用にストックを1本持っていく。ザックの重量は今回16キロほど。
広河原行きのバスで1時間半、八桝橋で下りる。私ひとり。ひっそりとした山村。バスは花脊山の家までの1時間以上 学生でうるさかったのでギャップが大きい。しかも翌日 坊村に下りるまで人に会わなかった。
さて まずはちしょろ山 (知世路谷山) へ。ちしょろ山とチセロ山は名がほとんど同じであるのが面白い。昔はふたつの山を区別していなかったためだろうか。チセロ谷にある山ということで呼ばれるようになったのだろうが「チセロ、チショロ」の名前の由来が気になるところだ。チョロチョロ流れる川かとも思ったが、少なくとも現在は水量は少なくない。
チセロ山までは道やエリアに名前が付けられ、道標が丁寧に設置されるなど、自然公園として整備されている。道標ではちしょろ山 (の手前の分岐) のことを、ちしょろ山でも知世路谷山でもなく「天神の森頂上」と書かれていてややこしい。
バス停で腹ごしらえをする予定にしていたが、腹が減っていなかったのでそのままスタートし、加えてもとからオグロ坂峠 15時着予定で 時間に余裕があるため、休憩は多めにとってストレッチなどすることに。ちしょろ山山頂では30分ほど休んだ。
チセロ山までは軽いアップダウンを繰り返す道。風は涼しく快適だ。
展望台を経てチセロ山山頂到着。明るく小広いスペースは気持ちがいい。木々の間に蓬莱山が覗く。このルートについては予習をしておらず、勝手に植林帯の中の薄暗い道を想像していたが まったく違った。
チセロ山からは自然度が上がる (ナメラ尾根歩道)。完全な山道で ルートが明瞭ではない部分もあった。
クマ除けの鈴は百均で買ったものだが 音が大きい。こだまする時があり、何度も他の人の鈴も聞こえているのかと思った。
十数年前 大峰山中ですれ違った山伏を思い出したり、「ドッペルゲンガー」を思い出したり。
数日前、シューベルトの「白鳥の歌」と「冬の旅」を聞いて深い感慨を覚えたこともあって、そのいくつかのメロディを歌っていた (鼻歌で)。
別に死に場所を求めて山を歩いているわけではないものの、ふとうら寂しさを感じることがあるのは確か。
「冬の旅」の「道しるべ」は好きな歌だ。
“なぜ僕は他の旅人が歩く道を避け 雪積む岩山を抜ける隠れた小道を探すのか
人目を恐れることなど何もしてはいない なんと馬鹿げた欲求か 荒涼の地へと駆られるとは”
しかし一番すごいと思うのは「白鳥の歌」の「ドッペルゲンガー (影法師)」。
複雑なつくりではないのにあの怖い音楽。むしろ歌詞を読まないほうが恐ろしい。シューベルトの音楽が詩を超えている。
※実は私 クラシック音楽関係を生業にしており、今回の山行をメルマガに書きました。それをコピペしてそれをもとに文章を作っています。この音楽に関する部分、あえて使ってみました。
その後 しばらく林道 (ナメラ尾根散策道) を行くが、再び山道に入り俵坂峠。林道を横切って最後の登り。
峰床山山頂到着。小広いスペースのあるいい山頂だ。南から北西にかけての展望あり。14年ぶりだが その時はハイカーがいたからか、前よりもかなり広く感じる。炭酸ジュース (CCレモン) を3分の1ほど飲む。
ブナ林の混じる美しい森のアップダウンをこなして 本日の宿泊地 オグロ坂峠に下り着く。
しかしなんと説明板に「キャンプ禁止 / 巡視員の指示に従って下さい」などと書いてあるではないか。ここまで来て言われましても…。八丁平でキャンプしている記録 ネットで複数見たがなぁ…。
誰も来ないだろうと思いつつも、人に注意されることをビビりながらキャンプするのも楽しくない。鎌倉山方面に登っていってキャンプ適地を探すことに。水を汲んでいる時にアブに刺され ムカツク…。
しばらく登って尾根筋に到達する前の右手に平らなスペースあり。ここにお宿を設営することにした。
ここなら誰にも注意されることはないと思っていたが、シカの鳴き声。ここはオレのシマやぞという警告はいつものこと。すぐに諦めるだろう …と思いきや、0時頃に眠った後も近くまでやってきてキャンキャン鳴き、目を覚まさせられるのにはまいった。
4時起き。まだ暗い。
6時出発予定だったが 5時半過ぎに出発。水場に行きたかったが、10時半のバスに乗り遅れるとタクシーを呼ばないといけなくなるため できるだけ早く出発した。
早朝の山歩きはさすがに気持ちがいい。ずっと食欲が湧かず、あまり食べていないが快調だ。
14年前に歩いた道を逆にたどっているのだが まったく記憶にない。鎌倉山山頂さえ記憶になかった。帰って記録を見てみると写真を撮っている。jalan2が計画し、ついて行った感じであることが原因だろう。かずー氏があまり道を覚えていないのも当然だと気づかされた。
鎌倉山からの道は平らなところが多く スイスイと下れた。休憩はちょこちょことったが 坊村に予定より30分早く下り着いた。そこからは車道を2km余歩く。炭酸ジュースが飲みたくてしかたがなかったが 自販機がない。しかし梅の木バス停のすぐ先にトイレ付きの休憩所があり、自販機があった。
バスの出発まで1時間余。しかし日かげのベンチで休めたのでイライラするほどではなかった。とはいえ朝5時まで寝てりゃよかったという残念な気持ちはあった。ジュース2本を飲む。
朽木高校でバス乗換。そこでも40分の待ち時間。コンビニでフルーツのシロップ漬けを購入し 一気に食べた。
今回もクマには会うことなく、楽しい山キャンプができた。
実はテント設営の時にはもうソロキャンプはやめようなどと感じたが (具体的に何がというわけではないけど なんとなく)、振り返ってみると しんどいけど楽しい。
来月は八経ヶ岳を予定。
いっそのこと飯はフルーツのシロップ漬けにしたろか。
***
1日目 朝:パン, 缶珈琲
同 昼:スティックパン, レーズン
同 夜:カレーメシ, チキンステーキ, 菓子パン
2日目 朝:おかゆ, チキンステーキ
行動食, 予備, 飲料:ブラン, 珈琲粉, ティーパック
麦茶, ウーロン茶, 炭酸ジュース, 水(冷凍)
コメント
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今回は時間に余裕を持って登っているようで、時間を気にして焦るよりゆっくり休憩しながら登るほうがいいね。
しかし、ちしょろ山ってユニークでかわいらしい名前やね。
来月は関西最高峰に行く予定やけど、天気よくなりますようにと祈るばかり。
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