尾瀬沼・尾瀬ヶ原(沼山峠〜沼尻〜見晴〜鳩待峠)



- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 311m
- 下り
- 420m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 9:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
沼尻〜燧ケ岳分岐は木道なし。岩だらけの傾斜を上ったり下ったりするため、ピクニックのつもりで尾瀬に来る人には不向きな道です。ストックはなくてもいいですが、あったほうが足の負担は減ると思います。(私はストック欲しかったです…) |
その他周辺情報 | 食べ物や水が豊富なため、山登りする人以外はそれらを持ってこなくても全然大丈夫です。水は湧き水の出ている場所もあるので、無料で手に入れることもできます。トイレは沼山峠と沼尻の二箇所を利用しましたが、どちらも綺麗でした。 |
写真
感想
8月に尾瀬に行く予定が同行者の都合で見送りになり、先日やっと決行することができました!
前から乗ってみたかった、尾瀬夜行23:55。そして、尾瀬沼〜尾瀬ヶ原横断。
またひとつ、私の夢が叶いました(^^)。
他の時期は分かりませんが、この時期の尾瀬夜行は早くから予約しなくても大丈夫だったようで、空席は十分にありました。
ただ、仕切りもない場所で知らない人たちと共に一夜を明かさなければならないというデリケートな空間なのに、空席がいっぱいありながら集中して一カ所にお客さんを配置してるのはちょっとどうかと思いましたが…(汗)。
あと、人様のブログで、尾瀬夜行には車内に飲料の自動販売機があるという情報を仕入れていたのですが、車内放送で「ありません」と言われたので、きっとなくなっちゃったんでしょうね…。残念。
そういえば、おにぎり弁当も今年から付かなくなったそうで、ちょっと色々残念…。
しかし、夜行列車はテンションが上がりますね!
皆が寝静まった後も、しばらくは真っ暗で何も見えない窓の外を眺めていました。
午前3:18、会津高原尾瀬口駅に到着します。
真夜中の駅とそこに停車する尾瀬夜行を見たくて喜々として外に飛び出します。
触れたらすぐ蒸発するくらいの小雨が降っていて、少し不安になりました。
私がお山に行こうとすると雨が降るジンクスがあるので…。
今回は厳密には「山」ではないのですが…。
ここからバスに乗り換えて、沼山峠まで行きます。
バスは3台来てましたが…、車内が気持ち悪くなるレベルで汗臭かったので、ちゃんと換気しておいてほしかったです…。
尾瀬夜行23:55、楽しいですがちょっと粗が目立ちますね…。
記念品のピンバッチはこのバスの中で貰えます。
バスに乗っているとき、だんだん雨足が強くなってきていたので、やっぱりか! と心の中で舌打ちしていたのですが、沼山峠に着く頃には上がってくれました。
沼山峠で豚汁と持参のワッフルで小腹を満たし、いざ出発!
しかし、初っ端から旅行会社のパンフレットのような景色に出逢えるわけではありません。
初めはいかにも熊が出そうな森の中からスタートです。
誰かと一緒でも結構コワかったので、ひとりだったらかなり勇気がいるような雰囲気の道です…。私がびびりすぎなのかもしれませんが…。
一時間程歩くと、初めての見晴らしが現れます。まさに、想い焦がれていた景色です!
初めてここに出たときの感動は忘れられません…。
でも、また一時間程で森の中に入ってしまうのですが、沼尻近くの尾瀬沼の景色はこれまた素晴らしかったです!
沼尻の休憩所でしばらく休み、今度は見晴まで行きます。少し距離がありそう?
再び森の中を歩きます、…が。
なんと、沼山峠からずっと途切れなかった木道がなくなりました。
え〜、人様のブログで尾瀬は全部木道っていう情報仕入れていたから、ストック持ってきてないしサポートタイツも穿いてこなかったのに全然嘘じゃないか…(汗)。
しかも、ピクニックのつもりで来た人だったらヒーヒー言いそうな岩道まで…。
私も若干ヒーヒー言ってました…。
二時間近くそんな状態の道を歩き続け、燧ヶ岳分岐を通過します。この辺りからは木道復活です。
沼山峠と沼尻で各一時間近く休憩していたのと沼尻〜燧ヶ岳分岐までの悪戦苦闘で、見晴に到着した頃には結構なタイムオーバー。
急いで昼飯の準備を進めます、が。まさかのバーナー忘れ…。不覚…。
同行者のバーナーを借りられたのでまあ良かったのですが…。
お昼ご飯は景色もよく、とても素敵なロケーションでした。
タイムオーバーしてなかったら、お店でかき氷とかチャイとか注文してもっとまったりしたかったです…。
お昼ご飯を終え、地図によれば、ここからはまた旅行会社のパンフレット写真のような景色が広がっているはず…と、期待を胸に進みます。
そして、尾瀬ヶ原の見晴らしに足を踏み入れた瞬間。
見渡す限りの湿地帯。そこに敷かれた果てしなく続く木道。目前には青い空をバックに至仏山がそびえ立ち、後ろを振り向けば麓まで見える大きな燧ヶ岳の姿。
想像以上の素晴らしい景色に同行者と一緒に感嘆の声を上げてはしゃぎました。
山登りを本格的に始めてから、同行者に初めて「来てよかった」「また来たい」「カメラ持ってくればよかった」と言わせた景色です。
写真などを見て綺麗な場所とは思っていましたが、この壮大さは写真では伝わりません!
とは言っても、バスの時間のことがあるので、残念ながらのんびりはしていられません。
気持ち早足で進みますが、早足で歩いているはずなのに、どんどん後ろから来た人たちに抜かされていきます。
皆、早くない(汗)!?
確かに全力で早足ではありませんでしたが、あれ以上早足にすると息が切れるし足も痛くなるはず…。
景色に飽きが来たわけではありませんでしたが、何しろ随分な距離を歩いていたので、前を歩く色々な人たちにも思わず目がいってしまいました。
その中で気になったのは二組の夫婦&カップル。
まず一組目。
写真を撮っている奥さんを置いて、ずんずんと先に進んでいってしまう旦那さんがいました。
旦那さんはたま〜に振り向いて奥さんがついて来ているのを確認しますが、全く立ち止まったりせず、かなりの距離を空けて先に進んでいってしまいます。
それに対して「ふたりで来てる意味がない」「仕方なく奥さんに付き合って来たんじゃない?」と勝手に非難する私たち。
でも、途中の分岐のあたりで旦那さんが立ち止まったんです。そして、写真を一緒に撮ってました!
その後は、ちゃんとふたりで一緒に歩いていったので、きっとそういうプレイだったんだと思うことにしました。
二組目は比較的若そうなカップル。
そのカップルの少し後ろを歩いていると、突然そのカップルが、なんと、木道を挟んで手を繋ぎ出したのです。
どん引きして思わず歩みが遅くなる私たちの後から、何人かの人たちが私たちを追い抜いていきました。
でも、木道を挟んで手を繋がれているので、その人たちはカップルを追い抜くことができず、カップルのすぐ後ろには渋滞ができてました。
男性のほうが先に気付いて片側に寄っていましたが…、こういったトラブルはよくありそうですね…。
そういう私たちも、後ろに誰もいないと思って横並びでお喋りしながら歩いてたら後ろに人がいたということがあったので、人のことは言えないのですが(汗)。
そんなこんなで、次の通過点は山ノ鼻。
ここで同行者が非常にオヤジ臭いボケをかましました。
「次は、え〜と、鼻っ柱? 鼻の下だっけ??」
「鼻」しか合ってない…。
オヤジって、よく似たような単語を思い付きで並べますよね…。
漫画とかにもよく出てくるシーンですよね。まさにそれでした。
山ノ鼻で少しだけ足を休めた後、鳩待峠へ。
「峠」って付いてるし森の中みたいだし、また木道が消えるかもしれない覚悟はしてましたが、心配無用でした。
道は全て木道だったので安全ではありましたが、疲れ果てた足にあの登り階段のオンパレードは堪えるものがありました。
ここでも早足でしたが、やっぱり後ろの人に追い抜かれていきます。
皆、そんなに早く歩いて本当に大丈夫なのか!?(汗)
後ろから来たラフな格好をした男女のグループがここで歌を歌い始めました。
「ある〜日♪ 森の中っ♪」
そ、その歌はヤメテ〜!! と心の中で叫びます。
そのグループが二番の歌詞を忘れて二番を歌わなかったのがせめての救いでした…。
やがて、鳩待峠に到着します。バスもまだあります。
生還した…!
あとはお土産を買って帰るだけです。
乗合タクシーの方から「どうやって帰るの?」と聞かれ、「戸倉から電車です」と答えます。
ここで不可解な返しを聞きました。
「戸倉からは電車出てないよ」
…え???
実は、戸倉を駅だと勘違いしていたようでした。
ヤフーで検索すると、別の場所にある「戸倉」という名の駅が存在していて、戸倉からは電車だとずっと思い込んでいました。
その戸倉駅が大阪とか九州とかにあったならすぐにおかしいと気付いたかもしれませんが、戸倉という駅は長野にあるのです。
検索したとき、しなの鉄道に乗車と出たので、へ〜、しなの鉄道ってこっちのほうまで走ってるのか〜、などと普通に感心してました(汗)。
同行者の持ってきていたタブレットで正しいルートを検索し直したので帰りはすんなり帰れましたが、乗合タクシーのおじさんにはめっちゃ心配されたし、同行者には「またひとつ伝説が増えた」と怒られました(汗)。
半月山での半遭難と北高尾山稜での道間違い。そして、今回の戸倉違い…。
やっぱりできるだけ単独は避けたほうがいいですね…(汗)。
今回の筋肉痛の具合は、先日の陣馬山〜景信山〜高尾山と同じくらいですかね?
ストックとサポートタイツを装備してたらもっと違ったのかもしれませんが、山ノ鼻から鳩待峠の登り階段が原因の可能性も…。
同行者は相変わらず筋肉痛なし。
山登りのスキルは低いままでも、せめて筋肉痛にならないレベルにはなりたいです…。
今回はぎりぎり夏だったので、今度は秋に訪れたいですね。
できれば山小屋泊をして、今回みたいなぱつんぱつんなスケジュールじゃなくて時間に余裕を持たせて満喫したいです。
そして、いつか至仏山や燧ヶ岳にも登れたらいいな。
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