霊山(りょうぜん)・阿武隈山中の「屏風」

2010年11月08日(月) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 8.0km
• 登り: 566m
• 下り: 564m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:35
• 休憩: 0:30
• 合計: 3:05

13:55 霊山登山口
14:20 14:25 見下し岩
15:15 15:25 護摩壇
15:25 15:25 西物見岩
15:40 15:50 紅葉清水
16:15 16:15 東物見岩（霊山最高峰）
16:25 16:30 弁天岩
16:45 16:45 日暮岩入口
17:00 ゴール地点

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

危険箇所は特にないが、岩場歩きの場所ゆえ慎重を要す。

写真

11/8 13:36

福島市街から相馬方面へ国道115号を車で30分ほど、霊山の岩山が目の前に立ちはだかる。

11/8 13:54

駐車場の真上に、まるで屏風のよう。

11/8 14:19

見下し岩に到着。

11/8 14:20

確かに駐車場の辺りを見下ろすと、高度感あり。

11/8 14:20

駐車場の先を見渡せば、南に、阿武隈山地のゆるやかな山並が続く。

11/8 15:17

”護摩壇”から北を望む。

11/8 15:46

山の上ではあらかた紅葉が終わっていたが、まだ少しだけ残っていた。

11/8 15:50

歴史のある山なのだ。下から来ると切り立っているから、山城のようなものだったのではないか。

11/8 15:51

「盛時には三千六百坊が山野に満ちて」と説明版にあったが、その面影はとうになく。この場所が寺院の中心だったらしい。

11/8 16:15

東物見岩。霊山の最高地。

11/8 16:15

日はほとんど落ちて、阿武隈山地には雲海が少しかかってきた。

11/8 16:29

残照と岩。

11/8 16:46

結構広い場所である。

撮影機器：

COOLPIX 4300 ニコン

感想

ichi11

福島市街の高い所に登ると、西には吾妻連峰の山並みが連なり、東を見ると阿武隈山地の連なりから異彩を放って、屏風のように聳え立つ岩山が見える。それが霊山(りょうぜん)である。遠くから眺めていると、他から少し独立したその姿には確かに目を惹かれてしまうものがある。

福島市街から車で国道115号を相馬方面に向かうと、坂を上って峠を越えるが、しばらくすると霊山の姿が大きくなって目に飛び込んでくる。屏風のような姿がここでははっきりとわかる。

周囲を見下ろすように聳えるこの山は、それゆえ昔は市中から少し離れた山城のようなものだったようで、山中に入ると昔の遺構が所々に残る。
すでに10世紀ころには一大寺院地帯（というよりも比叡山延暦寺のように、僧兵がたくさんいたのだろう）だったようだが、その後の勢力争いの中で滅ぼされたらしい。
そのような姿があったことは、今では想像で補うしかない。

それはさておいても、山中は奇岩が多くあり変化に富んだところであって、ちょっとした冒険気分になる。
福島市側（駐車場側）の屏風のような岩の連なりは、さしずめ城の石垣のようなもので、城跡もこの岩の連なりの側にあるが、山の内側、現在の紅葉清水（霊山寺跡）は大変静かで穏やかな場所で、これが一つの山のセットになっているのも魅力だと思う。
（2015年9月記）