両古美山と当丸山
- GPS
- 05:27
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 518m
- 下り
- 526m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
どちらの山も危険箇所、登山ポストありません。 両古美山 前半は、尾根に沿って細いけれど緩〜中急中心の九十九折の登り易い登山道です。 中間部は、稜線に出た後山頂まで平地〜緩だけれどハイマツまたぎがやや煩わしい登山道です。 後半部は、山頂から展望台まで緩やかなアップダウンで最も歩き易くスピードを出せる登山道です。 当丸山 登りは、短かく急登中心だけど、充分に広くてとても歩き易い登山道です。 下りは、前半部急斜面だけど滑りにくい土の登山道です。 後半部は中急だけど狭くなり片斜面でやや歩きにくい登山道です。 |
その他周辺情報 | 古平と余市に温泉も飲食店もあります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
コンパス
笛
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
熊スプレー
鉈
熊鈴
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感想
今回は両古美山と当丸山です、今年の4月に積丹岳に春スキーに行ったので、こちら側からの積丹岳の眺めを楽しみにしていました。
また、この2座は峠からのスタートなので、どちらも標高差が少なく1座だけでは少々物足りないことと、近い距離で向かい合う山からそれぞれの山容を充分に観察できるという楽しみから、初めての2座セットハイキングの試みとなりました。
10時頃に駐車場に着くと、先行者と思われる車が1台だけ駐車していました。そして、私たちがスタートする頃に、ソロの男性の車がもう1台到着しました。
スタート時、青空のもと風もない穏やかな日和ですが、気温は20度に届かず澄んだ空気に秋の気配が感じられました。まとわりついてくる虫もほとんどなく、快適な登山となるはずでした…。
ガイドブックによると、両古美山の山頂まで2.2kmのコースタイムは、登りは1時間から1時間10分、下りは50分から1時間です。
駐車場から登山口までは道路のスノーシェルターの上や横を歩いて行きますが、案内板がしっかりと誘導してくれるので迷うことはありません。
登山口をスタートすると、すぐに一瞬だけ泥濘がありますが、あとは快適な土の登山道が稜線部まで続きます。途中3〜4ヶ所ほど木が張り出していますが、視界が良くないからと油断して足元ばかり見ていると、私のように頭をぶつけます。(痛)
尾根から稜線部に出ると、視界はグルリと山々や海岸線まで一気に開けますが、今度は足元のハイマツまたぎを強いられ、妻の歩行ペースはガクッと落ちます。その稜線部で唯一視界が利かないのが、山頂部の標識周辺だけでした。(笑)
山頂部からは、無沢1や展望台と呼ばれる地点に向かう登山道が延びているのでそのまま向かいます。
私たちはこの後、当丸山にも登る予定なので近くの展望台までとしましたが、追いついてきたソロの男性は無沢まで向かうとのことでした。
山頂部から展望台までは往復1時間程度とのことでしたが、道の状況が良好で半分の時間で往復できました。展望台付近からの眺めは、無沢へ向かう登山道が遠くまでまっすぐに伸びていて印象的でした。
展望台から山頂へ戻る途中の無沢への分岐で、無沢に向かったはずのソロの男性が戻って来ていました。「途中で熊の糞が登山道上にあったので戻ってきました。」と。明らかに他の登山者がいないと判っている状況で、そんなものが落ちていたのでは、その先へは進めませんよね。
稜線上では3、4か所ほど眺めのいい昼食ポイントがあったのですが、羽アリのような小さな虫が飛んでいたので、下山してから車の所で食事をとることにしました。
最初からその予定でいれば、ザックの軽量化が図れたのですが、トレーニングをしてきたということにしましょう。(苦笑)
食事休憩の後は、当丸山へと向かいます。当丸沼という大きな沼があるので、虫よけ対策を万全にしました。二人の違いは、妻がアナログな携帯用蚊取り線香を、私が電子蚊取りマットをザックにぶら下げていたというだけでしたが…
ガイドブックによると、当丸山のコースタイムは、登りは50分から1時間、下りは1時間30分です。登りよりも下りの方が長いという珍しいコースタイムです。
当丸山は、両古美山とは対照的に幅の広い登山道が、登山口からほぼ山頂まで続きます。登山道の傾斜は、緩斜面がほとんどない中急登で占められていますが、土の登山道に草が生えている状況で、雨の影響さえ受けなければ滑りにくく、気持ちよく快適に登ることができます。
一方、大変気持ちよくないのは妻の心境です。一つの山を登り終えて下山し、さらにもう一つ登るという事に対して、モチベーションが維持できないのです。
しかも、スタートから山頂まで苦手な急登続きなので、眉間に縦じわが寄りドンドン表情が険しくなっていきます。
山頂付近からの景色は、先ほど登った両古美山を含めて泥ノ木山や積丹岳などまで見渡せますし、麓の当丸沼もきれいに見下ろすことができます。両古美山から見えていた羊蹄山は残念ながら雲に覆われてしまいましたが、ニセコの山々なども見渡すことができるので、手軽な登りで展望台的な眺めを楽しむことができるポイントだと思います。
下り坂は、前半急斜面ながら土の登山道でグリップが利き快適に降りることができます。しかし、後半部は登山道の幅が急に狭くなり、片斜面に加えて岩混じりや倒木など条件がどんどん厳しくなってきます。
山頂からの景色目的で、沼巡りに興味のない方や時間のない方は、ピストンでも余分な労力をかけないで、充分に楽しむことができると思います。
沼巡りを終えて駐車場に戻った妻は、帽子をかぶっていたにもかかわらず額に3か所と首筋に2か所の虫刺されと、一匹のダニが耳から顎にかけて歩いていました。
私は全く無傷だったので、ぶら下げていた防虫対策品の違いで明暗を分けたのでしょうか?それとも…(笑)
ガイドブックと山旅ロガーのデーターによると、両古美山は標高806m、標高差206m、山頂までの2.2kmを1時間10分、山頂からは55分で下山しました。
当丸山は標高799m、標高差180m、山頂までの1.2kmを35分で登り、山頂からは2.6 kmを1時間で下山しました。
2座合わせた全行程9.7kmと累積標高496mを5時間の行動時間でした。スライドした方は両古美山での3人だけでした。
下山してきて帰り支度も終えて出発となった頃、疲れ切ってご機嫌斜めの妻に向かって、「先週のピンネシリと比べると、歩いた距離も時間も短いし累積標高は3分の2くらいだったけど、そんなに疲れたの?」と尋ねると、「そういう事じゃなくて、1回降りて来てまた別の山に一から登る、というのが気持ち的に疲れるの!」と少々ご立腹の様子です。
さらに、私「今日はあんまり人がいなかったね。」と話しかけると、妻「つまらない山だから、人気がないんでしょ!」と、八つ当たりで言い放ちます(笑)
「関係者の皆さーん、私はとっても楽しかったよー、楽しかったよー、楽しかったよー!」と、フォローの山びこを響かせながら駐車場を後にしました。
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