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記録ID: 717678
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ハイキング
中国

猿木峠からの下りでツキヨダケの群生に出くわす

2015年09月13日(日) [日帰り]
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kariogaryu その他3人
GPS
--:--
距離
7.2km
登り
418m
下り
413m

コースタイム

日帰り
山行
3:45
休憩
0:00
合計
3:45
10:10
225
スタート地点
13:55
ゴール地点
上りは雪霊水前後がきついだけで後は緩い。下りはほぼ下り一方。
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
猿木峠からの下りでツキヨタケの群生に出会う

2015年9月13日(日)
天気:曇り
コース:刈尾茶屋(八幡原公園)〜千町原登山口〜雪霊水〜刈尾(臥龍)山(1223.4)〜猿木峠〜キリガ谷〜刈尾茶屋
メンバー:4人

 地形図では臥龍山とあるのは龍が臥せたようななだらかな形をしているところかららしいが、地元では刈尾(ないしは苅尾)山と呼んでいる。いずれにしても旧芸北町にあってなだらかでブナの巨木があちこちに残る自然豊かな山である。
 主な登山口は国道191号線の城台(聖湖)キャンプ場入口近くからと千町原からの2ヵ所であるが、ほとんどが広い駐車場のある千町原から登られている。また車を使えば9合目あたりに該当する菅原林道終点まで乗り入れることが出来る。ここには地下から湧き出る名水の雪霊水があり、わざわざ汲みに来る人もいる(最近では深入山の登山口近くに深命水があるので訪れる人も少なくなったが、それでも野鳥の観察やブナ林を撮るために訪れる人は多い)。ここから急坂を10分近く登れば山頂に達するのでまさに空身で往復出来る。

 今回は八幡原公園(駐車場およびトイレ完備)にある刈尾茶屋を出発し車道を千町原登山口まで歩き、雪霊水を経て刈尾山山頂位へ。山頂で昼食をとった後は、掛津山への縦走路に入り、猿木峠で縦走路と別れキリガ谷を経て刈尾茶屋に戻る反時計回りの周回コース
(全コース 所要2時間30分位)。

 千町原の登山口で車道と別れて登山道に入る。始め茅の茂る小高い草原を越すとじき樹林帯に変わる。すると縦に並んだ丸太の小さな橋が現れる。その後右手の川に沿って平坦地を10分足らずで二俣に出くわし、ここを渡る(幅2m位)。すると小尾根に取っ付き、沢と沢との間を緩やかに登る。登るうちに尾根はいつの間にか消えて広い斜面に変わる。周囲は自然林でブナも目立ち始め、気持ちが癒されてくる。また秋も深くなるとクマ棚も見られるが、今日ことのほか多かったのがトチの実。昨夜の雨のためかあちこちに落ちており、拾い挙げて開いてみると中身は栗そっくり。中身だけなら栗と間違う事間違いなし。   
 
 登るにしたがい斜面もだんだん急になるが、ミズナラの大木を過ぎると林道終点の雪霊水まではあとわずか。老体にむち打ちながら登る事、渡渉点から40分足らずで雪霊水に。このあたりはブナに囲まれ、特に車道から見下ろすブナ林がきれいで、ときにはアカショウビンも見られるらしく、時にはカメラを構えている人にも出会う事もある。
 冷たく美味しい雪霊水で喉を潤した後は再び山の中に入るが、今日のコースの中でも一番きついところ。それでも10分足らずで山頂に。山頂は2m近いゾウのような形をした巨岩が鎮座するがその手前の平坦な石をテーブルに見立て昼食とするが、今日は珍しく我々以外に登山者がいなかった(ただし後から一人だけやって来られた)。それにこの春、登ったとき周りの木々が刈り払われ山頂一帯は明るかったが、今日は残りの木々に葉がたくさん茂り、暗い感じがした。また山頂にあるブナの若木には実がもぶれ着くようになっていたのが印象に残った。昼食を終えると掛津山に向かって縦走路に入る。ブナの大木を横目で見ながら下っていると杉林に出くわし、1123.6mへ向かって緩やかに登ると後は猿木峠までは下り一方。登山道脇にはウドが目立つ。苅尾山頂から40分余りで猿木峠に。ここは掛津(頭)山へ向かう林道(舗装路)手前の鞍部で尾根道をそのまま直進(右)すると掛津山。霧ヶ谷へ下るには左に折れる(道標あり)。

 始め支尾根を下るが周囲は静寂そのもの。ところが分岐から4分ばかり下ると何とブナの木にキノコが密生しているではないか。一瞬ヒラタケではないかと思ったが、同行者がツキヨダケだと言った。それならキノコの根元を縦に割ればシミがあるはず。2〜3本取って割ってみると紛れなく黒っぽい紫色のシミがあった。一本の木にこれだけ多くのキノコが密生しているのは見た事がなかった。まさに圧巻だった。

 その後桧林に変わり、平坦路に出ると幅2m足らずの川(同じ川)を2度ほど渡り、霧ヶ谷を右手に見ながらぬかるんだ道を緩やかに下っていると車道に出て左に折れて10数分歩けば出発点の刈尾茶屋のある八幡原公園に戻る。我々は車道に出る少し手前で左に折れて木道の続く遊歩道を使って帰った。


(参考タイム)

八幡原公園(0.16)千町原登山口(0.13)渡渉点(0.39)雪霊水(林道終点)(0.09)刈尾山

(041)猿木峠(031)車道に出る(一本松)(0.14)八幡原公園

したがって
 上り 千町原登山口〜雪霊水 52分   雪霊水〜刈尾山 9分
 
 下り 刈尾山〜猿木峠 41分(少し早足) 猿木峠〜八幡原公園45分(遊歩道経由)
 
    なお八幡原公園〜千町原登山口 16分
その他周辺情報 八幡原公園には駐車場の他トイレあり
千町原登山口。この近くにも広い駐車場がある。
2015年09月13日 10:26撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
9/13 10:26
千町原登山口。この近くにも広い駐車場がある。
登山口に入ると茅の草原が続く。正面は苅尾山の右手のピーク。
2015年09月13日 10:27撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
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9/13 10:27
登山口に入ると茅の草原が続く。正面は苅尾山の右手のピーク。
苅尾山山頂にて。ブナの実がたわわになっている。熊の餌でもある。
2015年09月13日 12:19撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
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9/13 12:19
苅尾山山頂にて。ブナの実がたわわになっている。熊の餌でもある。
苅尾山から猿木峠に向かう途中の登山道脇にて。珍しくツルニンジンが咲いていた。
2015年09月13日 12:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
9/13 12:52
苅尾山から猿木峠に向かう途中の登山道脇にて。珍しくツルニンジンが咲いていた。
ここで縦走路と別れて左に折れる。
2015年09月13日 13:05撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
9/13 13:05
ここで縦走路と別れて左に折れる。
猿木峠から5分近く下った尾根道にツキヨダケが群生していた。
2015年09月13日 13:13撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
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9/13 13:13
猿木峠から5分近く下った尾根道にツキヨダケが群生していた。
これだけ群生しているのは見たことがない。
2015年09月13日 13:14撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
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9/13 13:14
これだけ群生しているのは見たことがない。
ツキヨダケを割ってみるとこのようなシミがついている。間違っても食べないこと。
2015年09月13日 13:14撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
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9/13 13:14
ツキヨダケを割ってみるとこのようなシミがついている。間違っても食べないこと。
一本のブナにこれだけ群生していた。これだけ食べると死ぬこと間違いなし。
2015年09月13日 13:14撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
9/13 13:14
一本のブナにこれだけ群生していた。これだけ食べると死ぬこと間違いなし。
八幡原公園に近づくとマツムシ草が咲いていた。
2015年09月13日 13:49撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
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9/13 13:49
八幡原公園に近づくとマツムシ草が咲いていた。
今日のコースの概念図。
2015年09月16日 16:28撮影
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9/16 16:28
今日のコースの概念図。
撮影機器:

感想

なだらかな山稜は四季を通じて楽しめる。ことのほか山頂付近のブナがきれい。

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