記録ID: 7210246
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ハイキング
奥多摩・高尾
高柄山〜遭難寸前でなんとか下山
2024年09月07日(土) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 13:55
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,276m
- 下り
- 1,277m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り 四方津駅乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆四方津駅〜千足峠 車道、一般登山道で特に問題なし。 ◆千足峠〜金山砂防堰堤 バリエーションルートだがテープなどの目印多く経験者にはそれほど難しくはないが、倒木も多く落石もあるので初心者は要注意。 ◆金山砂防堰堤〜金山地区 車道、集落で特に問題なし。 ◆金山地区〜高柄山 一般登山道扱いになったようだが、倒木が多くかなり荒れている。急斜面の連続なので滑落注意。 ◆高柄山〜杖突地区 踏み跡の薄いバリエーションルートでテープなどの目印も少なく迷いやすい。P467付近からは笹藪で視界が悪くなり地形が分かりづらく、北斜面なので雨の後はしばらく滑りやすくなっている。 ◆杖突地区〜四方津駅 車道、一部は畑の作業道を歩いたが特に問題なし。 |
写真
P467付近からは笹藪で視界が悪くなり踏み跡も分かりづらい。暗くなりヘッドランプを装着して歩いたが、濡れた急斜面を数メートル滑り落ちて泥まみれになった。起き上がろうとしたら太股が代わる代わる痙攣した。とりあえず落ち着こうと水を取り出し、100mlぐらい残して飲んだ。現在位置を確認するためスマホのGPSを見ると矢印の方向が定まらない。実際の地形と表示されている現在地が明らかに違うのだけは分かった。こんな人里近くの浅い谷間でも受信できない場合があるようだ。沢を下れば里に降りるだろうと思い少し下ったが、これはマズイ行動だと思い出し川岸から尾根方向を目指す。
川岸から少し上がった所に獣道があったので沢沿いに下った。途中にあった倒木を跨ぎ損ねて滑り落ちたが、すぐ下の窪みにはまって助かった。この状況が、疲労のため行動不能となり救助を要請するという事かと他人事のように冷静に思ったが、少し休んでから残り少ない体力を振り絞りなんとか這い上がった。それから数十メートルも歩くといきなり獣避けの低いフェンスが現れ、それを乗り越えると草っ原だったので、ザックを放り出して大の字に寝転がった。見渡す夜空には所々に星がぽんやり輝いていた。
四方津駅に向かい暫く歩いたのちに、薄暗い車道の脇で足を投げ出して再び休んだが、また代わる代わる太股が攣って難儀した。高校生ぐらいのカップルが後ろを通り過ぎたが、変なおっさんが夜道の道路脇で悶絶している様は、さぞや恐ろしかった事だろうと思う(笑)
装備
個人装備 |
ハイキング装備
ビバーク用装備
虫除け用品
熊除け用品
十分な食糧
飲料2.75L
救急医療セット
|
---|
感想
我ながら、何をやっているのかとツッコミどころ満載の阿呆の一日だった。レベル4の猛暑の低山を足の筋肉が落ちた状態で計画したのがそもそもの誤りで、それに加え、一度も歩いた事のないバリエーションルートを真っ暗な中で下りようとしたのは大間違いだった。せめて明るい時に一度は歩いて地形を把握しておかないと、真っ暗な道のない山中を歩くのはかなり難しいという事を身をもって知った。そして、GPSを頼りにし過ぎるのも危険だと悟った。
倒木を越えられなくて滑り落ちた時は、命の危機までは感じなかったが、いろいろ面倒な事になるかもしれないと思った。自宅に簡単な登山計画メモを置いてあり、「コンパス」で登山届けを出しているが、下山メールが届かなければ、家人が通報し捜索隊のお世話になるかもしれない。ビバーク用具は揃っているので一晩やり過ごす事はできるが、発見されてから警察署で事情聴取、調書作成とか考えると気が滅入る。それを避けるためにも、もうひと踏ん張りしなければというので力が湧いたというのも事実だが。しかし、民家から直線距離200mの所で救助されていたら格好が悪いのも甚だしい(笑)
ところで、普段の山行では温泉に寄る計画がない限り、着替え一式など持ってこないのだが、なぜかたまたま持ってきていたので大いに助かった。そして、これからは自分の体力と技量を熟慮して、ルート設定をしようと思う。何はともあれ、いろいろな事を学べたので、有意義な一日だったという事にしよう(笑)
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コメント
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この地域には誰よりも精通しているあきやまさんぽさんでもこんなことがあるんですね。
ともかく何とか無事に下山できてなによりでしたが、ちょっとした油断やミスによって誰にでも起きうることだと改めて考えさせられました。
お互い気をつけて山歩きを続けましょう。
コメントありがとうございます。
いやはやお恥ずかしいかぎりですが、まだ若いという勘違いと慢心と油断と運動不足によるものです。
山をなめて罰が当たったということですね。うちの嫁以外には迷惑をかけなかった事だけが救いです。里山とて遭難は簡単に起きると再認識してこれからの山行に生かそうと思います。
ドキドキしながら記録を読ませてもらいました。
両太股がつるのは相当ツラい状態だったと思います。
ご無事で、何よりです。
コメントありがとうございます。
ここ最近では、こむら返りでは収まらず太股が攣ってしまうようになってきました。加齢と運動不足と水分とミネラル不足なんでしょうが、いつなるのか分からないから困ったものです。
痙攣がきた時は、この世の終わりみたいな激痛で大声で叫びそうになります。さすって落ち着くのを待つ間にまた攣ったりして一人で悶絶しています(笑)
当人にとっては地獄の中ですが、端からみたらヤバい奴ですからね(笑)
皆さんもご注意下さい。
ご無沙汰しています。
akiyamasanpoさんが秋山で遭難(その域に入っていると思うので敢えて記載)とは、山の怖さですね。
脚の痙攣は熱中症の症状の一つではないでしょうか。過信は禁物、山歩きを始めた頃に相模湖畔で釣船屋さんに助けてもらったこと、過信は禁物であることを思い出しました。
とにかく無事に帰られて何よりです。
hamburg
相変わらず毎週歩き回っているようで、その元気さには脱帽です。
こちらは、仕事と用事と通院との合間を見つけては、たまに山歩きに出かけますが、足の筋肉ができていないのでよろよろしてます。
それでも三十代の時の気持ちで動くので危ないなとは自覚しているのですが。無理をしないを実践できるようにしなければと思っています。
ご心配ありがとうございます。
無事、ご帰還なによりです。
秋山周辺整備も感謝です。
筋肉の攣りには、ツムラの漢方、68番がオススメです。
「ツムラ 68」で検索するとヒットします。
自分も、山歩きで筋肉痛や、足が攣るなんて事は無いと豪語してきましたが、
加齢ですかね、68番をはじめ、いくつか保険のための薬とサプリ、行動食をウエストポーチで持ち歩くようになりました。
コメントありがとうございます。
自分も、太股が攣るなんて事があるのかと10年以上前は思っていましたが、今は普通に攣るようになってしまいました。
加齢に加え運動不足が重なると、かなりの頻度で激痛に襲われるようになってしまいました。
薬には頼りたくないと若い頃は思っていましたが、還暦になったんだからもう頼ってもいいかと思うようになりました。おすすめの漢方薬試してみます。情報ありがとうございます。
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