縄文杉(荒川登山口から往復)



- GPS
- 10:01
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,560m
- 下り
- 1,572m
コースタイム
- 山行
- 8:19
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 9:56
天候 | 晴れ後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
トロッコ道を約9km そこから山道に入ります |
その他周辺情報 | 屋久島は温泉も一杯ある。 時間が合えば平内海中温泉も気持ちが良い |
写真
大正時代に、屋久島国有林開発の拠点として開かれた小杉谷集落。最盛期の昭和35年頃の小・中学校生徒数は最大で、約150人いたそうである。昭和45年に廃校となっている。4月上旬には桜が咲きます。
樹高23.7M、胸高周囲12.6m、推定樹齢は2千年。
縄文杉に次ぐ幹回りを誇り、表面に多数の植物やこけが生え、一つの木にそのまま森があるような杉だったそうです。以前登った時は老体ながらも元気な勇姿を見せてくれていました。
この巨木は、平成22年(2010)9月10日夜半〜朝方にかけて、倒れたそうです。強風もなく、静かな日の誰もいない夜中、ひっそりと、この巨木は倒れました。天命をまっとうしたのでしょう。ご苦労様、翁杉。
パワー分けて頂戴。
縄文杉は、登山者の踏圧により根が傷むことがないよう、平成8年に木製の展望デッキがつくられたそうな。
ここからデッキへあがっていきます。
そうです、触ったりはできないんです。
樹齢は、その太さによる7200年との説や内側の空洞から採取した木材の科学的計測値での2170年など、いろいろな説があります。(屋久島森林環境保全センター)
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
携帯
時計
ストック
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感想
縄文杉は、屋久島がまだ世界自然遺産に登録される前の平成元年(1989年)に登って以来、26年ぶり3回目の再会である。当時は木道もあまり整備されておらず、荒川登山口からトロッコ軌道に入って直ぐにある鉄橋などは、枕木に20cm幅位の板を2枚横に並べて渡しただけの木道で、手すりなど当然なく、高さも数十mと高く、長さも50m位あって、いきなりの登場なのと下が透けて見え、足がすくむ思いをした。
登山口に着くと、トイレを済ませ、ヘッドライトを点け、まだ暗い中を出発。おおっ、いきなりの荒川口の鉄橋は、木道の幅も広くなり、手すりもついて、これなら何の不安もない。
30分くらい歩くと周りも明るくなり、山の合間から朝焼けがきれいだ。「朝焼け」ということは西側から雲がやってくる?=雨が降るかも?? だが天気予報は晴れのち曇り!! ここは気象庁を信じよう。
小杉谷橋も、前回登った時は手すりもなく、しかも橋の中央辺りの木道は壊れて板1枚になっていたが、今はすごく整備されている。この整備があってこそ多くの人が縄文杉を訪れることができ太古の息吹を感じ感動するのだろうなどと思う。
小杉谷小・中学校跡で朝食をとる。この時のために妻が用意したコーヒーを沸かす。もう最高にいい気分だ。だがこの後何時間も歩かなければならないのだが。
小杉谷橋から大株歩道入口までは木道が整備されている。三代杉、仁王杉などを見ながらずんずん進む。こういう道は妻の得意とするところだ。前日宮之浦岳登頂の疲れをものともせず、約6Kmの登りを1時間20分で走破した。
ここからが難関だ。縄文杉まで約2.5km。木道の階段が多く、この昇り降りがかなりハードだ。そして、木の根や岩の上などなれない道も厳しい。大株歩道入口の看板にも縄文杉まで往復で4時間程度かかると書いてある。
翁杉跡(折れてしまったのですね)を過ぎ、ウィルソン株。やはり大きい。株の中の湧水をコップですくって一飲み。うまい。内部に入り、空を見上げればハート型、これが人気だそうな。
大王杉、夫婦杉など名木を堪能しながら進むと、ついに、ついに逢えました『縄文杉』。久し振りだね……。元気してた……。もう言葉は出ない。以前は近くで話できたのに、離れてデッキから見守るしかないこの感じはちょっとさびしい。ちょっと遠いね……。だがこれも縄文杉に少しでも長く生きてもらうためなのだ。
妻は初対面。「やっと会えた」。今回の旅の目的がこれ。感激もひとしおのようだ。
四半世紀ぶりに訪れた縄文杉は、世界自然遺産、屋久島のシンボルである縄文杉に行きたいと願う皆の多くが行けるように、そして歩道部分以外は立ち入る必要がないようにして屋久島の自然をそのまま守るため、登山道整備が整備が進んでいた。そして自分も、登山道以外の部分にむやみに立ち入ることなく、これからも登山を楽しみ、自然から少しだけパワーを分けてもらおうと思っている。
おやっとさあ!
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