蝶ヶ岳 ~ 蝶槍 (三股登山口 往復)
- GPS
- 09:53
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,618m
- 下り
- 1,598m
コースタイム
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 9:54
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
80台 トイレ有 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所無し |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
秋の大型連休最終日9月23日、蝶ヶ岳・蝶槍を日帰りで登ってきた。
大型連休の最終日とあって、この日の入山者は少ないのではと予想。
予想はどうやら当たったようで、朝の内は下山する人々とはすれ違ったものの、
登りついた山頂と稜線では、快晴の休日とは思えない程の人の少なさを十分満喫できた。
まずは林道を上り詰めた三俣駐車場に車を止める。
連休中には上部駐車場も満車だったらしく、
縦走や宿泊者と思われる車も路肩に散見されたが、
この日は朝5時で最上部の区画に余裕で駐車できた。
朝6時前の薄暗い中、駐車場から三俣登山口まで林道を20分程度歩く。
三股登山口山岳指導所で登山計画書を書くよう促され、記入。
常念岳への分岐を過ぎ、豊富な水量の沢を吊り橋で渡る。
梯子の橋や水場など、初めのうちは水が豊かな沢沿いの道で、
ゴジラみたいな木付近から見通しの利かない樹林帯に入り、
そこから淡々と高度を稼いで行く。
この道は時たま常念岳の展望が開ける箇所があるものの、
殆どが見通しの利かない道。休憩適地のまめうち平も同様。
小川を渡渉し短い梯子を上った先に、この登山道で最も急な部分が現れる。
大きめの岩の連続する区間で、段差が激しく斜度もある。
ここは登りよりも下りの方が険しい。日帰りだったからか、
この急登区間の下りは最も気を使ってなお且つ体力も奪われた。
最終ベンチからは展望が開け、雰囲気がガラッと変わる。
秋の紅葉を楽しみながら頂上へ登って行くと、稜線に到達。
この稜線上からの展望は素晴らしい。
穂高連峰、槍ヶ岳を間近に見れる、蝶ヶ岳山頂からの展望は最上級。
加えて山頂到達時には雲一つ無い快晴で、槍、穂高の極上の姿を楽しめた。
さらに今回は蝶槍へと歩みを進める。
蝶槍へ向かう稜線上の歩きは、今回最も記憶に残る。
進行方向の常念岳、左手には穂高連峰、槍ヶ岳を間近に見て、
快晴の秋空の下の稜線を歩くのは素晴らしい。
GPSログを後で見ると蝶槍への移動に掛かる歩行時間は片道約30分程度だが、
そんな短時間だったとは思えない程の、時間を忘れる最高の稜線歩きだった。
蝶槍ピーク到達時には、登山者の姿が消え、周囲360度完全に一人。
そしてつい30分程前、山頂に居た時には快晴だった青空に、
急に秋らしいダイナミックな姿の雲が現れた。
今回の蝶ヶ岳山行で見た中では、最も素晴らしい風景。
蝶槍ピークの上、ダイナミックな雲の下の槍・穂高を見ながら大休憩。
元々ごく狭い小さなピークで、他の登山者が居れば食事など初めから無理だが、
完全に誰もいないタイミングであれば話は別。
蝶槍ピークの独り占め時間を心ゆくまでゆっくり楽しんでから、
蝶ヶ岳へと稜線を戻る。
蝶ヶ岳の山頂、稜線から見る風景の美しさは本当に素晴らしい。
人気の理由が良く分かる。
通常の休日なら多くの登山者で賑わっているのは当然の山だが、
大型連休最終日の穴を狙った今回の山行の結果は、大当たりだった。
快晴の下、絶景の稜線の道を独り歩けた体験は、強い印象を残した。
またこの山には、常念岳への縦走等でぜひ再び訪れてみたいと思った。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する