金剛山 高天谷 ニ番目の大滝 直登練習ルート 50mロープ引込線付き懸垂下降 大失敗編


- GPS
- 00:46
- 距離
- 1.1km
- 登り
- 172m
- 下り
- 71m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレ 高天彦神社の右横にあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
金剛山 高天谷 二番目の大滝(仮称) 直登練習ルート 50mロープ引込線付き懸垂下降 大失敗編は、コース的には単に高天谷の二番目の大滝へ行き50mの引込線付き懸垂下降をしてマイクロトラクションとプルージックを使って登り返すルートです。 懸垂下降に使うロープは前回の金剛山 高天谷 高天滝 直登練習ルート 20mロープ引込線付き懸垂下降、エイト環登高編とは違い 懸垂ロープ、引込線ロープともに50mです。 また、滝の形状も違い通常の滝から二段滝へ変わっているため、懸垂下降、登り返しの登攀ともにそれぞれ一段ずつ行います。 引込線付き懸垂下降の支点は、二番目の大滝の左側(右岸)を巻き道で登った堰堤近くの木です。(写真27) 自己確保支点に使った木の根っこもそのそば近くにあります。(写真28) そこから懸垂ロープと引込線ロープを下降経路が上から見て右へ曲がっているため、とりあえず二段目の滝(下滝)の上のテラスへ投げます。 その後、引込線付き懸垂下降の支点をバタフライノットで構築し荷重を掛けて体が固定される事と引込線を引いてロープが回収される事を確認します。 この2つの事を確認したら下降器として反転防止機能付きカラビナを懸垂ロープにムンターヒッチで取り付け、そのバックアップとしてプルージックコードをプルージックで更に懸垂ロープに結びます。 ハーネスのビレイループと引込線付き懸垂下降支点のカラビナの安全環を更にそれぞれ確認したら一段目の滝(上滝)を懸垂下降します。 一段目の滝(上滝)を懸垂下降終了後、二段目の滝(下滝)の上で懸垂ロープと引込線ロープを更に二段目の滝(下滝)の一番下まで投げて二段目の滝(下滝)を懸垂下降します。 二段目の滝(下滝)の懸垂下降が終われば、次はマイクロトラクションとプルージックを使った滝の登攀です。 二段目の滝(下滝)の直登は滝の左側(右岸)から登攀します。(写真21) 滝のすぐ左側(右岸)には少し前傾壁になった所に幅の狭い足場(スタンス)があるので、それを使って右上の滝の流心の方へトラバースして行きます。 最初は屈んで前傾壁に取り付きそこから立ち上がり岩の上を掴んで滝の流心の方へ進みます。 最後は右側にある滝の流心の中に滑らない所があるので、そこに右足を置き左手を岩の上に置き攀じ登ります。 一段目の滝(上滝)の直登は堰堤そのものは登ることはできないので、滝左側(右岸)の岩稜を登攀します。 登攀経路は岩稜の左側のルート(写真32)と右側のルート(写真31)の2つがあります。 左側のルートでも登ることができますが、滑りやすいので右側のルートの方が良いと思います。 左側・右側の両方とも登りましたが、一段目の滝(上滝)のルートは右側のルート(写真31)の方が掴む所(ホールド)が左側のルートより多くあるので安全だと思います。 |
その他周辺情報 | 下山後はどこにも行っていません。 |
写真
ここをオブザベーション。
滑りそうですが、屈んでトラバースして行けば何とか登れそうです。
フリーソロで登るのは危険なので、先ずは滝の左側(右岸)から巻き道で登ります。
YouTube動画の通りカラビナを使ってバタフライノットと二重つなぎで結んで支点を作り、支点左側に懸垂ロープ、支点右側に引込線ロープを垂らしています。
一見して問題がないように見えますが、地形の事を何も考えずに懸垂下降の支点を作った事を後で後悔する事になります。(泣)
やったー!
岩稜の右側から下りています。
ここで引込線ロープと懸垂ロープが交差しているのが少し気になりましたが、この時はそんなに重要視していませんでした。
次は二段目の滝です♪
やったー!
…とここまでは懸垂下降自体は成功したのですが、ここから登攀の直登を含めて大失敗します。
今回は怪我はしていませんよ。
詳細は長くなるので感想の所で書きます。
乞うご期待!(笑)
滝の水の流れを見てその音と飛沫が本当に癒されます♪
さあ、これからお楽しみの登高器を使った直登をします。
ここからが真の本番です。
画像はありませんが、登高器にマイクロトラクションとそのバックアップにプルージックを使います。
これも失敗でした。
詳細は感想の所で書きます。
感想
今回は前回の復習も兼ねて高天谷ニ番目の大滝(仮称)で50mロープで引込線付き懸垂下降とマイクロトラクションとプルージックを使って直登してみました。
先ずは引込線付き懸垂下降からです。
懸垂下降自体は写真のように成功しました。
最後の下山時に引込線を引っ張りましたが、引込線ロープがなぜか引っかかり回収できませんでした。
結局、また以前のように堰堤近くの上まで登りに行き回収しました。(泣)
失敗です。残念!
原因は引込線ロープを懸垂下降の支点右側にして張って支点から見て少し右側に飛び出している岩稜に引っかかってしまったことと、懸垂下降の支点完成後にすぐにテストしなかったことです。
これはまだ引込線ロープを張り慣れていないこともありYouTube動画を見たまんまにやってしまったこともあります。
次回からは引込線ロープは地形を考えて引込線ロープがなるべく引っかからない側にロープを張ろうと思います。
次にマイクロトラクションとプルージックを使った登攀についてです。
1回目の登攀は力尽くでしたが、失敗せずに二段の滝(上滝、下滝)を両方とも何とか無事に直登できました。
その途中の一段目の滝(上滝)は経路を少し間違えて岩稜の左側を(写真32)を登ってしまいました。
無事に登れたからいいものの、こっちははっきり言って滑りやすくて危ないので止めた方がいいと思います。
2回目の登攀は最初の二段目の滝(下滝)の所で1回目が力尽くで行ったせいか力尽きて最後の最後でそのまま滑落してしまいました。
この時マイクロトラクションとプルージックコードが効いて体が下へ落ちるのを止めてくれたのですが、足場が悪いため滝の流心近くの1mぐらいの高さの空中で止まってしまいました。
31cmのプルージックコードのプルージックでは短すぎてマイクロトラクションのロックをすぐには外すことができませんでした。
このため二段目の滝(下滝)の流心近くで滝を打たれ続け上半身とスマホがずぶ濡れになってしまいました。
失敗です。残念!
とりあえず力技でマイクロトラクションをハーネスのビレイループから外し何とか脱出に成功しました。
今度はいつ落ちてもマイクロトラクションのロックをすぐに外せるように31cmのプルージックコードをスリングロープで延長しました。
これで再開します。
今度は二段目の滝(下滝)を何とか無理やり登攀し、一段目の滝(上滝)は比較的安全な岩稜の右側で登りました。
一段目の滝(上滝)は滑らずに思い通りの経路で安全に登ることができました。
やったー!
2回目の登攀は全体としては二段目の滝(下滝)で滑落したので失敗です。
プルージックロープを長めにして胸の位置にあるマイクロトラクションの荷重を抜かないと、マイクロトラクションのロックが外せない事がよく分かリました。(泣)
今回の50mロープ引込線付き懸垂下降のロープ回収と、マイクロトラクションとプルージックを使った登攀は2つともはっきり言って失敗でした!
ただ失敗の中から多くの事を学ぶことができたので、かえって良かったと思います。
まさに失敗は成功の素ですね♪
それと、高天谷にはロープを使わないと安全に登れない滝が一番目の大滝である高天滝、二番目の大滝(仮称)、三番目の大滝(仮称)と、3つあります。
失敗もありましたが、その内二番目の滝まではトップロープソロで何とか登ることができました。
残りは後巻き道で登った三番目の大滝(仮称)だけです。
次回はあの登山系YouTuberのMARiAさんが登攀を断念したと言われる三番目の大滝で引込線付き懸垂下降と直登に挑戦したいと思っています。
が、しかしこのまま50mロープ引込線付き懸垂下降のロープ回収を失敗し足場の悪い所での登高器を取り外しができないままではやっぱり次の滝へ移れません!
次は同じ滝で50mロープ引込線付き懸垂下降のロープ回収と、足場の悪い所、あるいは空中での登高器の取り外しに再挑戦にします。
対策としてはロープ回収については地形の事を考えてロープが引っ掛かりにくい右岸岩稜の左側に引込線ロープを張るか、最悪の場合、2回に分けて懸垂下降の支点を作りロープを回収します。
足場の悪い所、あるいは空中での登高器の取り外しについては、グリグリとフットループスリングを使って完全に荷重を移してから登高器を取り外したいと思います。
今現在、マットを敷いて自宅の外壁で落ちてもいい高さで宙吊りになって練習中です♪
これ、人に見られたら変態と思われるかも…。(笑)
流石に実際に高天谷の滝でぶっつけ本番でするのは怖過ぎる!
次回、絶対にリベンジします。
次回が楽しみです♪
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