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Yamareco

記録ID: 726853
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

バイクで登山 前穂高岳 北尾根 ソロ(屏風のコルから)

2015年09月20日(日) 〜 2015年09月21日(月)
 - 拍手

コースタイム

9/20
上高地 6:30 ー 8:10 徳澤園 8:30 ー 8:50 新村橋
− 10:30 中畠新道分岐 10:45 − 14:20 屏風のコル
− 14:30 最低コル 14:40 ー 16:40 8峰 泊(ビバーク)

9/21
8峰 5:45 ー 7:20 7峰 7:30 − 7:50 67のコル ー 8:35 6峰 8:40
− 9:30 56のコル 9:40 − 10:15 5峰 10:20 ー 12:00 4峰 12:10
− 12:20 34のコル − 13:20 3峰 ー 13:25 2峰 − 13:50 1峰(前穂山頂)
14:00 ー 14:30 紀美子平 15:00 − 17:30 岳沢小屋 18:20
〜 (途中 仮眠休憩)〜22:30 上高地バスT (ベンチ寝袋仮眠)  
天候 両日共に晴
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
<バイクで移動>
9/19 前夜 新潟発 R117経由(一部高速道利用)
          信州健康ランド(:塩尻北IC最寄)にて休憩・仮眠
9/20 清水屋商店前(:沢渡第2P入口の対面)にバイク駐車 \@300×3日分
9/22 始発バスにて上高地から戻り、清水屋商店の露店風呂(\@300)後、下山
コース状況/
危険箇所等
(上高地 〜 徳澤園 〜新村橋) 一般道

(新村橋 〜 中畠新道分岐)
暫く作業道・砂利道を進み左折、道は明瞭
樹林帯だが脇は枯れ沢で暑い(ナイロンザイル遭難碑は見逃した) 

(中畠新道分岐〜屏風のコル)
沢のガレ場のトラバース(暑い)〜樹林帯。道は明瞭

(最低コル) 北尾根取り付きは、パノラマ新道との分岐部でロープを跨ぐ

(最低コル 〜 8峰)
踏み跡は予想以上に解りやすく悩むことは無い。基本稜線通しで、涸沢側を巻き気味に進んだり奥又白側の切れ落ちたザレの縁を這い松を掴みながら進む。途中「ようやくピークか」と安堵するが這い松の小ピークで騙される(:いわゆる「ニセ8峰」)
とにかく這い松のヤブ漕ぎが厄介。ひたすら平泳ぎのような掻き分け作業が続く、いい加減勘弁して欲しい。

(8峰 〜 7峰)
這い松ヤブ漕ぎが多少あるが、8峰以降は視界が開け快適。見下ろす涸沢カールや槍穂のスカイライン等、気分良いルート。ザレや這い松のヤセ尾根は慎重に。

(7峰 〜 6峰 〜 56のコル)
67コル直前の岩峰は真っ直ぐ進むと行き詰る(懸垂支点有)が少し戻れば涸沢側から岩峰脇を巻ける。6峰はタヌキ岩を目指して稜線通し(取り付きは奥又白側へ巻き気味のイメージ)6峰は、5峰よりは技術・危険度共にキツイ印象です。
56のコルへの下りは急で滑りやすいザレ、左右の這い松を掴んで慎重に降りる

(5峰)
一般の岩稜コースで岩の状態は良い。ルートは自由だが無難なルート取り:踏み跡といった感じ。

(4峰)
核心。岩の状態が良くない場所が少なく無い。取るルートにもよるだろうが、「危険度」「技術難易度」「ルート判断力」すべて3峰よりキツイ印象。距離も3峰より長い。

(3峰)
岩は安定しておりルートも明瞭。ルートの選択枝は色々有るが実力と好みに見合った
コース取りすれば良い。体を投げ出す箇所等、「落ちたらサヨウナラ」なので慎重に。思ったより短い。

(2峰)
3峰から涸沢側を巻き気味に進むと、そのまま懸垂支点に到達する。稜線通しだとナイフリッジ状のクライムダウンが厄介かも。懸垂支点の下は5m弱下のテラス(結構広い)への垂璧。ホールドはしっかりしているのでクライムダウンしたが、3歩目でスタンスに困り溝に登山靴を押し込んだら抜けなくなり苦労した。”フットジャム”の基本を覚えて練習しておくべきだった。

(1峰/前穂山頂) 一般の岩稜帯

(前穂 〜 紀美子平) 一般道だが重荷での下りは気が抜けない、結構キツイ。

(紀美子平 〜上高地) 重太郎新道の重荷での下りは気が抜けない。慎重に。

(ビバーク適地)
 ・8峰P  : 平坦で広い草付、景色含め快適。7〜8張は余裕
 ・7峰P  : 平坦、2〜3張
 ・56のコル: 平坦 4張程度は可能?
 ・5峰   : 砂利面 1張×2ヶ所
 ・34コル : 2〜3張 
その他周辺情報 ・徳澤園にて給水したが、中畠新道分岐の湧水は十分な水量有。
・パノラマ新道の前半は東面で直射日光と白岩からの照り返しも強く、更に
 無風だったためかなり暑くバテて水消費が増し時間も目標より遅れた。
毎度お世話になる、塩尻北IC最寄の信州健康ランド。前夜に到着し深夜割増となる3:00前に退出。サウナと水風呂と無料マッサージチェア仮眠、で体調整えます
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毎度お世話になる、塩尻北IC最寄の信州健康ランド。前夜に到着し深夜割増となる3:00前に退出。サウナと水風呂と無料マッサージチェア仮眠、で体調整えます
さぁて出発。目指す前穂はガスの中。
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さぁて出発。目指す前穂はガスの中。
これから行く北尾根の稜線を眺めつつ新村橋を渡ります。
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これから行く北尾根の稜線を眺めつつ新村橋を渡ります。
中畠新道分岐、沢水は豊富です。正面は奥又白池方面に行く松高ルンゼですね。パノラマコースは沢を右へ。
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中畠新道分岐、沢水は豊富です。正面は奥又白池方面に行く松高ルンゼですね。パノラマコースは沢を右へ。
用意した地図。北尾根は稜線通しなので道迷いの心配無いけど、高度と照合して現地点を把握するには役立った。
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用意した地図。北尾根は稜線通しなので道迷いの心配無いけど、高度と照合して現地点を把握するには役立った。
隣りの沢筋も横断して右の尾根筋(慶応尾根)へ
隣りの沢筋も横断して右の尾根筋(慶応尾根)へ
目指す屏風のコルを見上げて、まだまだ遠い。
目指す屏風のコルを見上げて、まだまだ遠い。
ようやく屏風のコル、長かった
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ようやく屏風のコル、長かった
最低コル。涸沢へ行くパノラマ道は右へ分岐。ロープを超えて北尾根へ取り付きます。
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最低コル。涸沢へ行くパノラマ道は右へ分岐。ロープを超えて北尾根へ取り付きます。
最初は樹林帯のヤブ漕ぎ、若干涸沢側を巻く感じ。踏み跡はこんな感じで思ったより明瞭でした。
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最初は樹林帯のヤブ漕ぎ、若干涸沢側を巻く感じ。踏み跡はこんな感じで思ったより明瞭でした。
基本稜線通しのイメージだが、時々奥又白側の切れ落ちの縁を
樹木を掴みつつ進む。
基本稜線通しのイメージだが、時々奥又白側の切れ落ちの縁を
樹木を掴みつつ進む。
ようやくピークが見えた?と思いきや、騙されました。這い松の小ピーク(ニセ8峰)でした。
ようやくピークが見えた?と思いきや、騙されました。這い松の小ピーク(ニセ8峰)でした。
紅葉できれいですが、掻き分けます。踏み跡はこんな感じです。
紅葉できれいですが、掻き分けます。踏み跡はこんな感じです。
ブルーベリーが群生してました、疲れた身体には嬉しい栄養補給です、たくさんご馳走になりました。。
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ブルーベリーが群生してました、疲れた身体には嬉しい栄養補給です、たくさんご馳走になりました。。
這い松のヤブ漕ぎ、もういい加減 嫌だ。
這い松のヤブ漕ぎ、もういい加減 嫌だ。
ここも切れ落ちたザレの縁を注意して枝掴んで渡ります。
ここも切れ落ちたザレの縁を注意して枝掴んで渡ります。
ここも枝掴み。ヤブ漕ぎと枝掴みで腕がパンプしそう。
ここも枝掴み。ヤブ漕ぎと枝掴みで腕がパンプしそう。
ようやく8峰着、ヤレヤレ。草付で広く景色も良い快適な場所。
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ようやく8峰着、ヤレヤレ。草付で広く景色も良い快適な場所。
8峰一人占めのビバーク。風も無く寒さもさほどでも無くて快適。
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8峰一人占めのビバーク。風も無く寒さもさほどでも無くて快適。
翌朝、常念山脈からの日の出を待ちます。
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翌朝、常念山脈からの日の出を待ちます。
反対側の遠くに富士山や南ア
反対側の遠くに富士山や南ア
奥穂・涸沢カール
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奥穂・涸沢カール
モルゲンロートきたー!
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モルゲンロートきたー!
北穂・槍方面
常念山脈からの日の出
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常念山脈からの日の出
これから向かう、北尾根の6峰、5峰、4峰〜前穂
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これから向かう、北尾根の6峰、5峰、4峰〜前穂
8峰から先は視界が開けた稜線歩きで快適。でも枝掴みはまだまだ続く
8峰から先は視界が開けた稜線歩きで快適。でも枝掴みはまだまだ続く
這い松のヤブ漕ぎもまだまだ出てくる。
這い松のヤブ漕ぎもまだまだ出てくる。
ここは7峰ですね、2張ほど張れるか
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ここは7峰ですね、2張ほど張れるか
7峰の涸沢側は切れ落ちてます。涸沢ヒュッテ・カールを増したに見下ろす。テントの色合いが鮮やか(ピンボケだけど)
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7峰の涸沢側は切れ落ちてます。涸沢ヒュッテ・カールを増したに見下ろす。テントの色合いが鮮やか(ピンボケだけど)
来た8峰からの稜線を振り返る。・・と、なんと! こんなルートに後続者(ソロ)が来てるではないですか。物好きが居るものだww
来た8峰からの稜線を振り返る。・・と、なんと! こんなルートに後続者(ソロ)が来てるではないですか。物好きが居るものだww
7峰から先は痩せた岩稜のアップダウン
7峰から先は痩せた岩稜のアップダウン
涸沢テント村が真下です、なんか不思議な構図
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涸沢テント村が真下です、なんか不思議な構図
先の6峰を見上げつつ進んでたら行き詰った。正面に懸垂支点が見えます。
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先の6峰を見上げつつ進んでたら行き詰った。正面に懸垂支点が見えます。
涸沢側は切れ落ちてるのでここからは降りれないので少し戻ります
涸沢側は切れ落ちてるのでここからは降りれないので少し戻ります
涸沢側から岩峰の垂璧の縁を巻きます。
涸沢側から岩峰の垂璧の縁を巻きます。
振り返って、ここを巻いてきました。
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振り返って、ここを巻いてきました。
前を向くと6峰、ココは狭い67のコル。6峰は、取り付きから若干奥又白側へ巻き気味のイメージで入りタヌキ岩を目指して稜線通しで進むイメージ。
前を向くと6峰、ココは狭い67のコル。6峰は、取り付きから若干奥又白側へ巻き気味のイメージで入りタヌキ岩を目指して稜線通しで進むイメージ。
タヌキ岩。ちゃんと目が付いているそうだが、アレか?
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タヌキ岩。ちゃんと目が付いているそうだが、アレか?
タヌキ岩。ここから涸沢側へ巻きます。
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タヌキ岩。ここから涸沢側へ巻きます。
6峰ピークより振り返ると、後続車が先ほどの切れ落ちた岩峰をクライムダウン中でした。
6峰ピークより振り返ると、後続車が先ほどの切れ落ちた岩峰をクライムダウン中でした。
6峰ピークより涸沢カールを見下ろす
6峰ピークより涸沢カールを見下ろす
6峰ピークより、涸沢カールも槍もきれい。
このショットはココならでは、かな。
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6峰ピークより、涸沢カールも槍もきれい。
このショットはココならでは、かな。
6峰ピークから見る、5峰。
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6峰ピークから見る、5峰。
56のコルへの下りは急な白ザレ、枝を掴んで慎重に降りる。
56のコルへの下りは急な白ザレ、枝を掴んで慎重に降りる。
56のコル着。奥又白池はガスの先。
56のコル着。奥又白池はガスの先。
56のコルから見下ろす涸沢カール
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56のコルから見下ろす涸沢カール
5峰。一般岩稜ルート。
5峰。一般岩稜ルート。
5峰ピーク ビバーク地その1(ひと張分)
5峰ピーク ビバーク地その1(ひと張分)
5峰ピーク ビバーク地その2(前穂側のもうひと張分)45のコルへの取り付きへ岩稜の小ピークを2つほど超えていく。
5峰ピーク ビバーク地その2(前穂側のもうひと張分)45のコルへの取り付きへ岩稜の小ピークを2つほど超えていく。
5峰ピークから、4峰をじっくり観察。ここで後続のソロの方に追いつかれました、先に行って頂く。
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5峰ピークから、4峰をじっくり観察。ここで後続のソロの方に追いつかれました、先に行って頂く。
5峰から4峰取り付きへは2つほど岩稜小ピークを越えていく。
不安定な岩も有り厄介な個所も有るが、涸沢側から巻く感じのルート取りが確実だった印象。
5峰から4峰取り付きへは2つほど岩稜小ピークを越えていく。
不安定な岩も有り厄介な個所も有るが、涸沢側から巻く感じのルート取りが確実だった印象。
4峰取り付き。
4峰は最初は涸沢側から巻き気味に稜線の大岩まで辿るイメージ。先行して頂いたソロの方が見える。
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4峰は最初は涸沢側から巻き気味に稜線の大岩まで辿るイメージ。先行して頂いたソロの方が見える。
4峰、先行のソロの方は涸沢側へ。
自分は稜線の三角形の大岩から奥又白側へカンテを乗っ越したが
最初の1手が手足共に遠くて体を空中に投げ出す感じでちょっと怖かった。
2
4峰、先行のソロの方は涸沢側へ。
自分は稜線の三角形の大岩から奥又白側へカンテを乗っ越したが
最初の1手が手足共に遠くて体を空中に投げ出す感じでちょっと怖かった。
4峰、奥又白側は岩は締まっているけどスラブ帯はホールド・スタンスが浅く少ない部分も有。
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4峰、奥又白側は岩は締まっているけどスラブ帯はホールド・スタンスが浅く少ない部分も有。
4峰、奥又白側から再び稜線復帰(涸沢側へ乗越)したいのだが、、ここはホールドスタンス共に浅くて、遠く・高くて 進めない。浅いホールドにチョークが残ってるということは、そういうレベルのトコなのですね。重荷背負って登山靴、では無理です。。
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4峰、奥又白側から再び稜線復帰(涸沢側へ乗越)したいのだが、、ここはホールドスタンス共に浅くて、遠く・高くて 進めない。浅いホールドにチョークが残ってるということは、そういうレベルのトコなのですね。重荷背負って登山靴、では無理です。。
ようやく4峰ピーク着、正面の3峰の先行パーティの動きとルート取りをじっくり観察する。下のペアのルートは難しい側かな。
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ようやく4峰ピーク着、正面の3峰の先行パーティの動きとルート取りをじっくり観察する。下のペアのルートは難しい側かな。
4峰ピークより3峰を観察中。先の3人組がチムニー右のガリー、後のペアは1P目終了点。
4峰ピークより3峰を観察中。先の3人組がチムニー右のガリー、後のペアは1P目終了点。
34コルへ下降しつつ、先行パーティの動きを観察。
34コルへ下降しつつ、先行パーティの動きを観察。
34コルにて。ここからだと3峰全体は見えないですね。ソロの方が取り付いてます。
34コルにて。ここからだと3峰全体は見えないですね。ソロの方が取り付いてます。
チムニー。
チムニー右璧の、古いピトン。
チムニー右璧の、古いピトン。
チムニー取り付きから見る、奥又白池。
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チムニー取り付きから見る、奥又白池。
ソロの方はチムニー左璧を進む、自分はチムニーを行きます。
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ソロの方はチムニー左璧を進む、自分はチムニーを行きます。
チムニー内、さぁてこの先はどうなってるんでしょ?
チムニー内、さぁてこの先はどうなってるんでしょ?
進んで右側を見ると、有名な ”窓” の外側(奥又白側)なんですねココは。窓を通って中に(右へ)行きチムニー右側のガリールートに合流します。
進んで右側を見ると、有名な ”窓” の外側(奥又白側)なんですねココは。窓を通って中に(右へ)行きチムニー右側のガリールートに合流します。
次はチョックストンの左璧から凹角を上がるトコロです。
先行のソロの方が取り付いてます。
ココは1手目の左足のスタンスが高くて重荷・登山靴だと上がれません。。右足スタンスをチョックストン下に見出して少し体を上げて何とか上がりました。
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次はチョックストンの左璧から凹角を上がるトコロです。
先行のソロの方が取り付いてます。
ココは1手目の左足のスタンスが高くて重荷・登山靴だと上がれません。。右足スタンスをチョックストン下に見出して少し体を上げて何とか上がりました。
3峰ピークが見えてきた。先行パーティはピーク下の左璧から攻めてる。ソロの方は休憩待機中。
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3峰ピークが見えてきた。先行パーティはピーク下の左璧から攻めてる。ソロの方は休憩待機中。
3峰ピーク下、登って来た北尾根の稜線を振り返って見下ろす。
3峰ピーク下、登って来た北尾根の稜線を振り返って見下ろす。
3峰ピークを振り返って見る。涸沢側から巻いたのでピーク踏まず。ソロの方を追い越したようだ。左のカンテの乗越は重荷だと体を投げ出しすハングな感じで怖かった。
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3峰ピークを振り返って見る。涸沢側から巻いたのでピーク踏まず。ソロの方を追い越したようだ。左のカンテの乗越は重荷だと体を投げ出しすハングな感じで怖かった。
3峰ピークを超えると2峰はすぐ目の前。稜線通しだとナイフリッジ状の下降が厄介らしいので涸沢側から巻きます。
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3峰ピークを超えると2峰はすぐ目の前。稜線通しだとナイフリッジ状の下降が厄介らしいので涸沢側から巻きます。
涸沢側から巻いたら懸垂支点にダイレクトに着いた。先行パーティーが12コルのテラスでロープ回収中。
涸沢側から巻いたら懸垂支点にダイレクトに着いた。先行パーティーが12コルのテラスでロープ回収中。
2峰懸垂支点から12コルのテラスを見下ろす。ほぼ垂璧で距離は5m弱。ホールドありそうなのでクライムダウンします。
2峰懸垂支点から12コルのテラスを見下ろす。ほぼ垂璧で距離は5m弱。ホールドありそうなのでクライムダウンします。
後続のソロの方、せっかくだからと2峰から懸垂するよと言ってます。
後続のソロの方、せっかくだからと2峰から懸垂するよと言ってます。
1峰への途中、後続のソロの方の懸垂下降を観察。
1峰への途中、後続のソロの方の懸垂下降を観察。
前穂主峰に到着、この時間だと北尾根からのパーティーのみで一般登山者は見当たらず。
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前穂主峰に到着、この時間だと北尾根からのパーティーのみで一般登山者は見当たらず。
北尾根踏。 ・・屏風のコルからだと長かった。
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北尾根踏。 ・・屏風のコルからだと長かった。
前穂山頂の南端より明神主稜を観察。次はココを登って今回済ませたルートと繋げたいな。
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前穂山頂の南端より明神主稜を観察。次はココを登って今回済ませたルートと繋げたいな。
下山後の沢渡、第2P前の川上屋商店。バイクP ¥@300/日 でした。
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下山後の沢渡、第2P前の川上屋商店。バイクP ¥@300/日 でした。
露天風呂付きライダーハウスも有るそうだ、前乗り車中泊、ができないバイクだと重宝しそう。
露天風呂付きライダーハウスも有るそうだ、前乗り車中泊、ができないバイクだと重宝しそう。

装備

個人装備
一般装備に加え 以下を持参<br /><br />・ビバーク関連: ツェルト 防寒具 炊事具・食材 予備着替(濡れ対策) <br />・安全対策: 簡易ハーネス ガチャ類・懸垂具 ロープφ8mm×30m
備考 (反省を元に; 次回への課題)
 ・更に大容量の水容器
 ・水消費の少ない調理レシピ (ラーメン・スープ類は避けて)
 ・更なる軽量化 (結局未使用で余分だった?防寒着・着替類の削減など)

感想

ソロでバリエーション・アルパイン初級者です。
2回の北鎌をこなし、次の目標として掲げた「前穂北尾根ソロ」にトライしました。
ルーファイ好きなので、、クライミングの ”イイとこ取り” 的な涸沢から56のコル経由ではなく、マイナー?な屏風のコルから取り付くコースに魅力を感じ、稜線ビバークのプランを立てて臨みました。
ソロのため安全上もできるだけ情報はかき集めますので、当然ヤマケイビデオ(屏風コルから)も観ておりコレに感化された部分は有ったようです。ヤマレコや個人ブログで検索した情報(特に3峰ルートのあれやこれや)、は役立ちました。

●屏風のコルからのアプローチってどうよ?:
踏み跡は思った以上に明瞭ですが、、うんざりするほど出てくる這い松のヤブ漕ぎには参りました。8峰ピークは絶景で一見の価値有。但しヤブ漕ぎはもう勘弁なので、次回来るなら涸沢から56のコル経由を選択します。 

●北尾根の ”核心” :
「8峰のヤブ漕ぎ」と「4峰」、これに尽きますねww
3峰は確かにテクニカルな特長;ルート取り次第で難易度も変わりまた面白い、は有 りますが、岩稜自体がしっかり安定しておりルートも明白、事前情報も多いので余り怖さは感じず、技術的にどう凌ごうかという楽しい部分の方が多かった印象です。3峰は思ったよりも短かったということもありますが。
4峰の方がヤバい箇所・機会が多い印象で、ちょっとした判断ミス、技術的なミス、集中力の欠如が直ちに遥か下へ滑落するかもという恐怖を絶えず抱えながら進みます。このヒリヒリ感が堪らないのでもありますけど。
ソロなら自分でリスクを背負うだけなのですが、パーティであれば3峰をマルチで攻めるのはテクニックを実践する場として良いとしても4峰をどうパーティとして臨むかが鍵なのではないでしょうか。タイトロープでコンテとか?

●北尾根の難易度:
ソロとして北鎌の次の目標として臨んだ経緯から、北鎌との比較の視点でコメントします。
・体力:
屏風のコル経由だとビバーク用に多めの水を持ち上げることを含め似たような感じ。

・ルーファイ:
稜線通しなので迷うリスクは有りません。岩稜での的確なルート選択判断の難易度はさほど差は無い感じ。

・技術レベル:
格差感有り。北鎌ができても北尾根は同スキルのままなら正直無理かと。
では何故自分ができたかというと、これは「ボルダリングスキル」の有無に尽きると感じました。登山靴でビバーク装備の重荷を背負った状況では、3峰・4峰で切立った場所はどこも「オーバーハングな状態」に近くて、体が壁から「剝される」のを常に指のホールドで保持する感じです。ボルダリング歴1年(ジム課題4〜5級)程度ですが、これが無ければ進退窮まり進めなかったのではないかと感じます。北鎌は雨天ガス強風でも進めそうですが、北尾根なら撤退止む無しかな。
例えるなら、以下のような感じですかね。。
・北 鎌:「足が滑るとヤバい場所が時々有る」
・北尾根:「指が滑るとアウトな場所が連続・頻発する」

●北尾根の魅力:
やはり、4〜2峰の岩稜帯でのルート選択・技術・ムーブの駆使ですね。
またトライしてみたいですし、その際は涸沢から56のコル経由で軽装でクライミングシューズ持参で臨みたいと感じました。

●その他:
・出逢い: 
場所柄か、"アルパイン系の大先輩的な方々” にお逢いしました。
屏風のコルにてお会いしたグループはなんと屏風岩から来たとのことで、仲間が待つ涸沢のBCに降りるとのこと。涸沢ベースで滝谷や奥又白→前穂東壁他、色々分散するそうです。56のコルでお逢いしたベテラングループは翌日の視察ということで奥又白の取り付き方面を見て来た帰りでした。6峰から独りで降りて来た自分を見て相当珍しがっており、「あそこは冬に行くルートで夏場に行くのは変人」とか「昔からソロのヒトは変わりだから目を見ないように、という山屋での話」が有った」、「取り付きまで行く・行けるのが肝心でその時点で半分以上済んでいるようなものだ」等々 面白い話を頂き、美味しいコーヒーもご馳走頂きました。
そんな「物好きな」ルートで後続にソロの方が居たことは驚きです。互いに「まさか似たような人が居るとは」と笑うと共に心強く感じた次第でした。聞けば若い頃に屏風岩から屏風のコルまでは登っていたので、その後前穂までの稜線を繋ぎたかったのをようやく今回繋ぎに来れたとのこと。昨晩は屏風のコルにビバークしたそうです。ツワモノですね。4峰からは互いに抜き抜かれつつ進みましたが、互いに真下にならぬよう暗黙の配慮があったのか、経験スキル差からか、結果的にルートが余り重ならずにそれぞれ別々のルートを取りつつ互いの位置・動きを時々把握するような関係で進みました。

●疲労困憊:
今回のプランは少々自分には無理が有りました。睡眠不足の初日に一気に稜線まで上がるのではなく、もう少し余裕持たせるべきでした。前穂登頂後の下山は混雑する岳沢のテン場で設営作業する気にもならず、途中何度か休憩居眠りしつつゆっくりナイトハイクし、上高地着が22:30。インフォーメーションセンター軒下のベンチで寝袋仮眠し、始発バスにて下山した次第。

※当初の予定では、3峰の混雑渋滞待ちを懸念して56のコル(または5峰ピーク)でビバークのつもりでしたが遅れ8峰でビバークしましたが、結果的に良かったようで自分が3峰に取り付いたのは最後尾でもう渋滞も無かった頃合いのようでした。

●バイクで登山関連:
沢渡でのバイク駐車は、2012〜2013は第2Pタクシー乗り場脇の東屋がバイク専用Pでしたが更に進化していましたね。管轄する土産屋さん(川上屋商店)が露天風呂やライダーハウスを整備されバイク登山者は店の前に停車可能(¥@300/日)としていました。帰路、駐車場の最寄でひと風呂浴びれたのは良かった。
ライダーハウス(素泊まりスペース)は自炊設備(家庭用カセットコンロや食器、水場)もあり、布団も貸出有。バイクの場合前乗りしての車中泊ができないのですが、ココは重宝しそうです。お店の方に聞いたところなるべく予約するか、到着後店が閉まっている場合は看板の電話番号に連絡して欲しいとのこと。

●今後:
ソロで臨むバリルート(初級)はそれほど選択肢が無いようですが、、次は今回の続きの稜線にもなるので明神主稜を登ってみたいですね。更に長い懸垂用ロープが必要らしいが、そのうち剣の八つ峰もやりたくなるだろうからどのみち長いロープは買わないと。

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コメント

お疲れさまでした!
前穂北尾根、行ってみたいクラッシックルートの一つです。
hatsuさんがウラヤマシイ〜
ケイちゃんのDVD、見ましたよ!
自分も来年の夏、劔の八峰に行く予定です。
またお会いできるかもしれませんね。
ちなみにボルダリングをやっているのは、三条ですか?
2015/9/27 15:34
maszoさん
しばらくです、最近レコ拝見してなかったと思ってたら、アレレ お怪我されてたのですか。早く元のコンディションに戻られるよう。
ボルダリングジムは長岡の cloud nine がホームですが新潟市の4店も共に入会はしてまして、サッカー観戦他で新潟に行く際はあちこち寄ったりしてます。本日はホームのジムのコンペに初参加してみたのですが見事に48人中のブービー賞でした。まだまだ修行が足りません。
2015/9/27 19:26
やっぱり北尾根にいたんですね
hatsuさんこんばんは
前穂北尾根踏破まずはおめでとうございます。しかも初回トライで

北鎌2回目のhatsuさんのレコを拝見していたので、SWはhatsuさん北尾根にいるに
違いないと思いつつザイテングラートから眺めていました。
まさか同じ日にこんなに近くにいたなんてもうビックリ
そして常念山頂から峻険な前穂北尾根を眺めるたびにこんなところを
登る人はいるんだろうか、どんな人なんだろうかと思っていました。
そこを自分が知ってる人が登ったことにもビックリ

北尾根から眺める涸沢小屋はホントに真下に見えるんですね。写真を
見ただけでビビリな僕はGBがキュ〜ン 北尾根・無理無理

今回も詳細なレコありがとうございました。一週間後に同じ北尾根を
歩いたヤマレコのmitukiさんたちのレコも参考になりますね。

またいつかマッタリ系でお会いしたいですね   では
2015/10/1 22:53
oyabunさん
なんかニアミスっぽくて笑みがこぼれますww、登山計画書では北尾根後の宿泊は同日に同じ穂高岳山荘だったのですよ。是非バッタリ遭いたかったです。初日のビバーク地が遅れてずれて予備ルートの重太郎新道で下山した次第です。
10月の連休はまったり系したいのでご一緒しましょうか。
2015/10/2 23:13
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