ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7282
全員に公開
フリークライミング
伊豆・愛鷹

海金剛・城ヶ崎

2013年11月22日(金) 〜 2013年11月24日(日)
 - 拍手
htok その他1人
過去天気図(気象庁) 2013年11月の天気図
ファイル
非公開 7282.xls
計画書
(更新時刻:2013/11/19 13:53)
【超久しぶりのhtok写真館】
雲見平オートキャンプ場
【超久しぶりのhtok写真館】
雲見平オートキャンプ場
今回は駐車場のみ利用。1日500円。
管理人さんが山のトラブルを気にしていて、早く帰ってくるようにと念を押される。
今回は駐車場のみ利用。1日500円。
管理人さんが山のトラブルを気にしていて、早く帰ってくるようにと念を押される。
キャンプ場からの富士山。あんなに大きく見えたのに写真だと見えない。。
キャンプ場からの富士山。あんなに大きく見えたのに写真だと見えない。。
海金剛へのアプローチ入口
海金剛へのアプローチ入口
海を下に見ながらこんな道を歩くこと30分くらい
海を下に見ながらこんな道を歩くこと30分くらい
バーンと海金剛が出てきた
バーンと海金剛が出てきた
前は太平洋
スーパーレイン取付き
スーパーレイン取付き
登ると地球は丸いことを実感する
1
登ると地球は丸いことを実感する
高度感がある
天気は最高
海金剛に後光が差している
海金剛に後光が差している
地球は丸いが、多少レンズの効果(ゆがみ?)
地球は丸いが、多少レンズの効果(ゆがみ?)
あと2ピッチほど。城塞ハングを見上げる。
あと2ピッチほど。城塞ハングを見上げる。
良い天気
しつこいけど地球は丸い
しつこいけど地球は丸い
高度感もある
上を見上げる
終了点から見下ろす
終了点から見下ろす
富士山がくっきり。なのに写真だとわからない。。
雲に見えるでしょうが、その一部は富士山の雪冠です。わかるかなあ。。
富士山がくっきり。なのに写真だとわからない。。
雲に見えるでしょうが、その一部は富士山の雪冠です。わかるかなあ。。
まだまだ日は高い
まだまだ日は高い
さっさと懸垂下降で降りて、海金剛を見上げる
さっさと懸垂下降で降りて、海金剛を見上げる
スーパートリトンに登りはじめ
スーパートリトンに登りはじめ
地球は丸い
今日もいい天気
毎回の構図
地球は丸いとしか言いようがない
地球は丸いとしか言いようがない
やっぱり地球は丸い
やっぱり地球は丸い
スーパートリトンのダブルクラックを超えたあたり
スーパートリトンのダブルクラックを超えたあたり
地球は丸い
ここから上はスーパーレインと合流するので今日はここで終了することにする。

1日目のスーパーレインは貸切(たぶん海金剛を貸切)。
2日目のスーパートリトンも貸切(スーパーレインに2パーティいて海金剛全体で自分らを含めて3パーティ入っていた)
ここから上はスーパーレインと合流するので今日はここで終了することにする。

1日目のスーパーレインは貸切(たぶん海金剛を貸切)。
2日目のスーパートリトンも貸切(スーパーレインに2パーティいて海金剛全体で自分らを含めて3パーティ入っていた)
懸垂下降で降りるが風でロープが流される
懸垂下降で降りるが風でロープが流される
見上げても高度感はある
1
見上げても高度感はある
秋の日はつるべ落とし
秋の日はつるべ落とし
あっという間に赤く染まる
あっという間に赤く染まる
海金剛も赤く染まる
海金剛も赤く染まる
お日様、さようなら
お日様、さようなら
最終日は伊東マリンタウンスタート
最終日は伊東マリンタウンスタート
イサリビロックの駐車は富戸港のスキューバプロショップ前の有料駐車場を利用しましょう。路駐はいかんでしょう。アクセス問題起きるよ!
イサリビロックの駐車は富戸港のスキューバプロショップ前の有料駐車場を利用しましょう。路駐はいかんでしょう。アクセス問題起きるよ!
ということで駐車場を利用させてもらいました
ということで駐車場を利用させてもらいました
今日の岩場はイサリビロック
今日の岩場はイサリビロック
寒そうに見えるけど、ぽかぽかです
寒そうに見えるけど、ぽかぽかです
4パーティ、15人くらい。結構混んでいた。有名クラックブロガー(今日はボルダ―をトライしていた)もいた。正面の右上するラインがイサリビクラックライト。抜け口の右手サムカムを発見するまで四苦八苦。次は行きたい・・。
4パーティ、15人くらい。結構混んでいた。有名クラックブロガー(今日はボルダ―をトライしていた)もいた。正面の右上するラインがイサリビクラックライト。抜け口の右手サムカムを発見するまで四苦八苦。次は行きたい・・。
アップのつもりではまったサンデークラック。
城ヶ崎のルートはクラックとフェイスの切り替えが難しい。
アップのつもりではまったサンデークラック。
城ヶ崎のルートはクラックとフェイスの切り替えが難しい。
結局暗くなるまで遊んでしまった。。
結局暗くなるまで遊んでしまった。。
適当に入った店で海鮮丼。金目の姿煮大も頼んだが写真撮り忘れた。えー、380円?と思って頼んだら、2180円だった。。二一八〇って、縦書きだと勘違いするよね。。
適当に入った店で海鮮丼。金目の姿煮大も頼んだが写真撮り忘れた。えー、380円?と思って頼んだら、2180円だった。。二一八〇って、縦書きだと勘違いするよね。。

感想

会の人から「海金剛どうでした?」と意外と多く聞かれるのでけっこう海金剛は関心が高いみたい、ということで感想を書きとめておくことにしました。初級者の感想にすぎないので、この感想を頼りに計画をされても全く責任は持てません。

●宿泊
雲見オートキャンプ場は非常に整備の行きとどいた気持ちのよさそうなキャンプ場です。お風呂場もあります。松崎町から車で15分というところでしょうか。管理棟前に1日500円で駐車可能です。
自分らは「道の駅?花の三聖苑伊豆松崎」に車中泊しました。こちらも「かじかの湯」もあり便利です。
また、松崎町は思っていたよりも大きな町でした。食事、お店、コンビニとたくさんあるので、買い出しに困ることはなさそうです。

●アプローチ
海金剛へのアプローチの道は、オートキャンプ場から100mから200mくらい道を下っていくとあります。電信柱が目印。踏み跡がしっかりしており、そうそう迷うことはないと思います。30分ほどの歩きで海金剛下部にでます。アプローチ道で装備を身に着けるような広い場所はなく、最後で懸垂下降で降りる(クライムダウンも可だとは思います)ので、キャンプ場でハーネスを付けてロープは取り出しやすいようにしておいたほうが良いかもしれません。
西伊豆は関東の感覚からすると亜熱帯のジャングルです。踏み跡はしっかりしていますが、道は若干ワイルドです。さらに11月のこの時期、7、8頭のイノシシの集団に出くわしました。ウリボウもいたので、突進されないか、刺激しないようにと緊張しました。
懸垂下降で降りると、スーパートリトンなどのある海金剛左岩壁(西面)にでます。スーパーレインのある正面壁(南面)はそこからぐるっとまわりこんで5分ほどのところにあります。

●スーパーレイン、スーパートリトン両方について
ビレイポイントはところどころボルトの場所もありますが、木やブッシュでビレイするところが多いです。ギアアンカーの場合もあるので、カムは多めに持っていったほうがよいでしょう。
途中、ランナー用の残置支点は一切なくすべてNPです。木やブッシュも頻繁に支点として使うので、スリングは多めに持ったほうが良いと思います。今回2人で120cmから240cmを6本ほどありましたが、もう少し欲しいなと思ったことも。
カムはキャメロットだと#.3から#3が2セット、#4が1つあるとおおむねOKと思われます。
ナッツとマイクロカムも使用すると安心です。ただこれはランアウトは気にならない人やビレイ点のバックアップは最小限でよいなど、安全面におおらかな人には必要ないかもしれません。私の場合は贅沢にボールナッツも使って安心感第一でいきました。
岩ははがれやすかったり割れ目が広がりやすいものもあるので、カムのセットではテスティングはガンガンしたほうが良いと思います。ただその結果落石を発生させることもあるので、まずはがれたり割れたりしないところにセットするのが前提ですが。
岩にチョックストーン風に挟まっている石を使ってその石と岩の隙間に細いカムで決めることは厳禁と思います。テスティング程度の加重では大丈夫でも、落ちたら開いてカムは抜けると思います。

どちらのルートも景色は最高です。ただ単調なので連日だと飽きてしまいます。どちらかのルートだけで十分だったかな。。このルートは快晴の日に登るべきでしょう。ルート自体がすごく楽しいルートというわけでは無いので、天気が良くない日だと何のために来たのかわからないと思います。

●スーパーレイン
8時半頃取付、11時半頃終了点でした。ずっと日が当たって暖かい、というより暑かったです。温泉地らしく、ワレメに手を差し込むと一部生暖かい湯気が出ていました。
岩はだいたいしっかりしていますが、ときどき浮石やはがれそうなフレークがあります。それでもスーパートリトンと比べると格段に安定しています。ルート自体もわかりやすく、体感10aくらいのクラック(ただしオフィズスあり)が続きます。あまりに素直なルートすぎて各ルートの印象が残らなかったですが、すっきりしているので人気ルートなのもわかります。
トップが10aオンサイト、セカンドがトップロープで10aくらいを登れればスムーズに行けるのではないかと思います。
人気ルートゆえに、「クラックでもなんでも人工でも抜けるよ!」なんて山屋さんの後ろについてしまったりなどしたら、たぶん途中で時間切れ撤退する羽目になりそうですので、先頭で取り付くのが核心でしょう。安定しているとはいっても不用意な行動では落石が必ず起こると思いますので、その意味でも先頭に居たほうが良いと思います。

●スーパートリトン
8時ころ取付、13時半頃上部城塞下で終了でした。こちらはずっと日陰で、登っている最中は暑く、ビレイ中は寒かったです。
いろいろなトポでルートが今一つはっきりしないですが、今回は「日本マルチピッチフリークライミングルート図集」のルートに従います。
ルートは岩がもろいです。浮石は多く、フレークやホールドがはがれるものがあります。落石を起こさないように、ロープを浮石にひっかけないように、全体的に岩を押さえるようにと、神経を使います。ブッシュを突っ切ったり、フリーマルチというよりは完全に日本的バリエーションルートです。ブッシュや岩角などでロープの流れが悪いところが多いので、ロープの引き上げに力を使って疲れます。ピッチを短く切ればよいのですが、切るのに都合のよいところばかりでもありません。というわけで、残念ながら登攀以外のところに神経と体力を使って、個人的にはあまり気持ちよく登れた感じがしませんでした。

基部は上からの落石がすべて集中する場所です。平らな岩の上などに荷物を置いておくと、帰ってきたら石の直撃を受けていたということはありそうです。残置の荷物は岩陰に置いた方が良いと思います。

0P目、取付きの岩の基部にあがるところはがれがれでかなり悪いです。トップにはロープの意味はあまりありませんが、セカンド以降の人にはロープで確保したほうがよいかもしれません。
1P目は、いろいろなルート取りがあると思いますが、今回は大きなフレークをトラバースするルートをとりました。朝一には怖いです。途中ランナーも取りにくく、またフォローをビレイする時にはトラバースする部分が見えませんので、フォローもリード並み(以上?)に怖いと思います。怖さだけでいうと、全ピッチ中で一番怖いです。htoku体感で10a。トポには5.9とありますが、こわさだけでいえば11aくらいです。。
2P、3P目は正規ルートではないブッシュを登りました。正規のルートの出だしは見えていたのですが、直上したほうが簡単そうでショートカットできそうに見えたため。ここではまりました。ブッシュの中での登攀で落ちる危険はないのですが、いやらしい岩、木をくぐったりまたいだりと苦労して時間をロスしました。ロープが木で屈曲するので、ロープの引き上げは重労働です。最終的に逆S字のクラックの直下に出ましたが、正規ルートの方がおそらく楽だったと思われます。ただ正規ルートで行っても、あまりすっきりしないようなので、どっちもどっちなのかもしれません。
4P目がおそらく核心の逆S字(逆くの字)クラック。フィンガークラックですが、クラックにジャミングして行こうと思ったら、土と草でクラックが埋まっていて掘り返している間に疲労してテンションしてしまいました。最終的にA0して乗りあがって超えました。クラックは半分埋まっていて、クラック登りにこだわっては登れないかもです。クラックで登ろうとすると体感で10c。あとから聞いたら右上するクラックの1mくらい上にあるガバを使ってクラックに立ち上がって登るそう。たぶんあらかじめムーブをわかっていれば10aくらいなのかな。昔のトポには10cと書いていますが、もしかしたら昔はクラックが掃除されていてフィンガージャムだけでつなげたのかもしれません。
そこから上はピッチの切り方次第で、棚状が上部城塞下まで続きます。フィストサイズのクラック(体感10b、トポでは5.8)、ダブルクラック(体感10a、トポでは5.7)とクラックらしいクラックが続きます。
全体的にグレーディングが辛い(そうとう辛い)ように感じました。トポのグレードを信じていくとひどい目を見るような気がします。
全体的にはトップがクラック10cオンサイト、セカンドがクラック10a/bくらいをトップロープでオンサイトノーテンで行けるくらいなら問題なくスムーズに登攀できるように思います。フリーのルート中心の人にはちょっとワイルドすぎるかも。

●下降
登攀後の下降は基本的にはどちらもスーパーレイン側からになると思います。
風が強いので、ロープを投げると流されてあらぬ方向へいきブッシュに引っかかって苦労します。ロープを繰り出しながら懸垂下降したほうが良いと思います。ただし懸垂中もブッシュをくぐったりするのでやはりロープが引っ掛かりますが・・。
ダブルロープ50m連結で懸垂下降4ピッチほどです。短く切ることもできます。ぎりぎりまで距離を出していった場合、50mぎりぎりになってロープの伸びで支点に届く場所もありますので、末端の結び目は必須です。
基本がクラックなので回収は細心の注意が必要です。またブッシュが多いので、とにかくロープの流れは重いです。ごぼうで握ってそのままでは引けないので、タイブロックなどあれば使うなどして体重をかけて引かないと回収できないくらいです。力が無い人だと、たぶんスタックしたと勘違いするのでは。力のない人の場合、ピッチを短く切らないとロープの回収が困難になるかもしれません。とにかく重労働。
ロープがスタックしたわけでもなく、特にロープが引っ掛かったわけでもありませんが、回収や諸々含めて、下降だけで2時間を要しました。撤退の時間は早めの設定が吉と思います。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3063人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら