剱岳北方稜線 猫又山〜赤谷山 馬場島から周回

2015年10月04日(日) 〜 2015年10月05日(月)

コースタイム

1日目

• 山行: 0:336
• 休憩: 0:13
• 合計: 0:00

8:30 馬場島荘
9:16 0:00 ブナクラ谷取水口
11:44 0:00 大猫平
12:32 12:45 大猫山
14:06 0:00 猫又山分岐
14:19 0:00 猫又山

天候

10月4日　くもり、夕方から晴れる
10月5日　晴れときどきガスのちくもり

アクセス

利用交通機関：

自家用車

【駐車場】
　馬場島荘・・・10月3日20時到着時点で数台分の空きがあった。
　　　　　　　　翌朝には全て埋まった。
【行き】
　町田〜圏央道・高尾山IC〜中央道・甲府昭和IC〜国道20号〜
　安房トンネル〜越中東街道〜富山市内〜上市〜馬場島
　距離353km、高速料金1650円（ETC割引）
【帰り】
　馬場島〜北陸道・滑川IC〜上信越道〜関越道〜圏央道・高尾山IC〜町田
　距離439km、高速料金6100円（ETC割引）
　∴総走行距離792km、燃費18.1km/ℓ

コース状況／危険箇所等

※全体をとおして※
　踏み跡はありますが整備された一般道にはとおい感覚です。
　ササヤブが濃い箇所もあってヤブ漕ぎは避けられません。
　注意深く踏み跡を辿れば迷うことはないと思います。
　そのことを理解したうえで入山していただきたいと思います。
　
★ブナクラ谷取水堰堤〜大猫山
　大猫平まで急斜面の登高、ロープあり。
　踏み跡はしっかりしている。
★大猫山〜猫又山
近年、刈り払いがすすみ、開通した東芦見尾根。
　猫又山分岐までの踏み跡はやや薄い。
　多少のヤブ漕ぎは強いられるでしょう。
★猫又山〜ブナクラ峠
　峠までは急斜面の下降。ロープあり。
　踏み跡はあるがヤブが濃い。ヤブ漕ぎは必至。
★ブナクラ峠〜赤谷山
　踏み跡はしっかりしている。多少のヤブ漕ぎはあります。
★ブナクラ峠〜ブナクラ谷取水堰堤
　何度か沢の徒渉がある。対岸に目印があるので見落とさないこと。
　通常は靴を濡らさずにすむでしょう。
　踏み跡はしっかりしている。

その他周辺情報

★温泉
　みのわ温泉　入浴料530円　内湯のみ

写真

10/3 12:40

10月3日
いいお天気だね
国道20号線沿いの
道のえき「はくしゅう」に
寄り道
甲斐駒と烏帽子、鞍掛山が
見えるが鋸は隠れて見えない

10/3 12:41

甲斐駒をアップで
今日は大勢
登ってるだろうね
きっとテン場は
満員御礼だよ

10/3 12:41

いつもお世話になります
甲斐駒の美味しい水が
いつでも汲み放題です
ここで2.5ℓ汲みました

10/4 8:36

10月4日
馬場島荘前の
公共駐車場より
剱岳方面を望む
早朝に少し雨が降った

10/4 8:36

昨日は12時間かけて
なるべく一般道使って
町田から20時に到着
ここで車中泊しました
レヴォーグ初めての
馬場島です

10/4 8:37

少し時間を遅らせて
出発です
この公共駐車場は
もう満車です

10/4 8:40

ここでいつもは右へ
行きますが（早月尾根）
今日は左へ行きます

10/4 8:40

いままで
ここを左へ行くことなんて
考えたこともなかった
でも今それが現実になった

10/4 8:41

未舗装の林道を行く

10/4 8:44

ゲート手前
車はここまで入れます
駐車場から
約10分くらいなので
ここまで入るメリットは
あまりないように思う

10/4 8:46

ゲート
ここで通行止め

10/4 9:11

今日は朝方、上層を気圧の谷が
通過するらしいが
回復してくれるかな？

10/4 9:16

ブナクラ谷取水堰堤
以前はここまで車で
入れたらしいです
ブナクラ峠へは
真っ直ぐ進みます
大猫山へは左に登山口が
あります

10/4 9:17

登山道の看板と
踏み跡があります

10/4 9:18

いきなりの
激しい急斜面
これを下りてくるのは
大変だ

10/4 9:23

踏み跡は思った以上に
しっかりしてます

10/4 9:26

ピンクの目印もある

10/4 9:30

ロープもある

10/4 9:38

ブナクラ谷を
ちょこっと覗き見

10/4 9:43

10/4 9:51

なかなか雲がとれない

10/4 10:48

まだヤブ漕ぎはない

10/4 10:51

岩場のロープ

10/4 10:56

上部はガスガス

10/4 11:07

10/4 11:17

こんなところも行きます
ここは右から大岩を
巻いていけます

10/4 11:39

10/4 11:39

10/4 11:41

ここら辺は
ヤブが刈り払い
されていた

10/4 11:44

大猫平

10/4 11:44

池塘が点在してます

10/4 11:53

大猫平の風景

10/4 11:54

10/4 11:56

池塘と紅葉
いい感じ

10/4 12:15

稜線、東芦見尾根までも
急登が続く

10/4 12:32

道標がないので
判然としないけど
たぶんここが
大猫山のピーク
お地蔵様がありました

10/4 12:43

東芦見尾根
これから行く
猫又山方面
踏み跡は問題なさそう
だね

10/4 12:43

お地蔵様
では行きますね

10/4 12:56

たおやかな
笹原が続いてます
まだ踏み跡は明瞭です

10/4 12:59

10/4 13:06

笹のヤブが
うるさくなってきました

10/4 13:10

岩に赤ペンキあり

10/4 13:20

10/4 13:28

ヤブ漕ぎが普通に
なってきました

10/4 13:38

猫又山かな？

10/4 14:02

登山道わかりますか？
大猫山からの
東芦見尾根は
こんな感じです

10/4 14:06

猫又山分岐です
道標はありません
目印の赤とピンクの
テープだか布があります
それだけです

10/4 14:06

こっちは
ブナクラ峠方面
踏み跡はこの程度です
整備された一般道には
ほど遠いです

10/4 14:06

歩いてきた大猫山方面
薄い踏み跡をおわかり
いただけますでしょうか
一般道を歩く感覚には遠い

10/4 14:13

猫又山方面
こっちは踏み跡が
はっきりしてますね

10/4 14:19

分岐からあっという間に
猫又山に到着
早かったな
自撮りは忘れてしまった

10/4 14:19

山頂の様子

10/4 14:22

ここが今日の
お宿です
山頂直下の池塘がある
小平坦地をちょっと
下ったところです
テント2張り分のスペース
があります

10/4 14:30

毛勝三山
釜谷山

10/4 14:31

毛勝三山
北方稜線の
盟主たる
毛勝山

10/4 14:33

毛勝三山
釜谷山〜南峰〜毛勝山

10/4 15:02

設営完了
もちろん
エアライズ2
誰もいません
貸切状態です

10/4 15:03

クマさんいわく
まさに
標高2370mの
「天空のテントサイト」
ロケーションは最高です
これ以上の幕営地が
あるだろうか
背後はゴタテです

10/4 15:04

ゴタテの稜線
白馬〜唐松〜五竜
ゴタテの眺望も秀逸

10/4 17:26

雲海と
夕陽に染まる剱岳

10/4 17:26

剱本峰はもちろん
池ノ谷乗越や
長次郎のコルも
よく見える

10/4 17:26

雲海とゴタテの面々
白馬から鹿島槍まで

10/4 17:26

10/4 17:26

釜谷山と毛勝山

10/4 17:27

雲海と白馬岳

10/4 17:29

夕陽に染まる
白馬の杓子岳と
鑓ヶ岳

10/4 17:29

夕陽に染まる
釜谷山
なかなかいいじゃないか

10/4 17:31

雲海の剱とともに
至福のひとときだ

10/4 18:15

晩ご飯
いつものメニュー
肉じゃがとハンバーグ
厚焼き玉子
男爵いものスープ

10/5 6:13

10月5日
朝ごはん
カルボナーラのソース
にペンネ
男爵いものスープ

10/5 7:12

アクシデント発生！
テント撤収しようとしたら
何とポールが真っ二つに
折れてしまった
トホホ、何てことだ
すぐに交換しないと

10/5 7:23

撤収完了
今日は赤谷山を登る

10/5 7:24

剱と北方稜線

10/5 7:24

ゴタテ
唐松から爺ヶ岳まで

10/5 7:24

ゴタテ
白馬〜不帰瞼〜唐松

10/5 7:24

釜谷山と毛勝山は
来年へ持ち越し
縦走してみたい

10/5 7:27

ちょうど
真ん中あたりが
幕営したところ
山頂はその右上

10/5 7:36

最高の場所でした
また来たい

10/5 7:40

ブナクラ峠へ向けて
下ります

10/5 7:44

10/5 7:48

目指すは
赤谷山！

10/5 7:53

おっと
ライチョウ君の
お出ましだ
予期せぬ出会い
びっくりした

10/5 7:54

3羽いるかな？
ここで会えるとは
思わなかった

10/5 7:56

ゴタテを眺めながら
下ります

10/5 7:56

カール状を下ってきて
踏み跡が判然と
しなかったです
ケルンを頼りにしました

10/5 8:00

ササヤブに突入

10/5 8:05

ヤブ漕ぎ
踏み跡は
しっかりしてます

10/5 8:07

振り返って

10/5 8:11

10/5 8:23

ガスの流れが
とても早い

10/5 8:26

赤谷山

10/5 8:30

稜線を下っていく

10/5 8:33

一部、ロープがあります

10/5 8:35

中腹の斜面も
色づいてます

10/5 8:35

ヤブをかき分け
下りてきました
ヤブが濃いので
仕方ないのです

10/5 8:38

10/5 8:42

ブナクラ谷を
見下ろす
下山はここを
下ります

10/5 8:44

ここはササが
刈り払いされて
いました

10/5 8:46

いい感じの紅葉

10/5 8:48

峠らしきところが
見えました
あそこがブナクラ峠でしょう

10/5 8:52

ブナクラ峠です

10/5 8:52

ここから
赤谷山へ
登り返します

10/5 8:54

石仏あり

10/5 9:13

登山道の様子

10/5 9:19

赤谷山

10/5 9:27

葉っぱの朝露で
ズボンがびしょ濡れ
急遽、レインウェアの
パンツを履くことに

10/5 9:38

10/5 9:48

岩がゴロゴロの
涸れ沢を登る

10/5 9:50

10/5 10:05

一部、登山道が
崩壊している箇所が
あった

10/5 10:17

猫又山と大猫山

10/5 10:34

赤谷山

10/5 10:36

山頂の様子

10/5 10:37

剱岳と北方稜線

10/5 10:37

剱岳
荒々しい北面

10/5 10:41

白萩山
この先は
踏み跡はあるような
ないような感じ

10/5 10:42

白萩山〜赤ハゲ〜白ハゲ〜
大窓〜剱岳
期待どおりの素晴らしい展望だ

10/5 10:43

五竜と鹿島槍

10/5 10:43

白馬

10/5 11:01

10/5 11:01

10/5 11:02

北方稜線をアップで

10/5 11:11

少々ササヤブが
うるさいことも

10/5 11:16

猫又山

10/5 11:20

10/5 11:39

10/5 11:49

赤谷山の紅葉

10/5 11:50

赤谷山の紅葉

10/5 11:58

赤谷山の紅葉

10/5 12:04

峠に戻ってきました
ピストンで3時間
予定どおりです

10/5 12:12

ではブナクラ谷を
下ります
岩が堆積した
急斜面を下る

10/5 12:14

灌木帯に入ります

10/5 12:27

登山道の様子

10/5 12:44

最初の徒渉箇所
対岸に目印があります
何とか靴を濡らさずに
渡れました

10/5 12:52

石伝いに渡れば
問題ないでしょう

10/5 13:04

登山道が沢のように
なっています

10/5 13:11

踏み跡はしっかりしてます
ヤブ漕ぎするようなところは
ありません

10/5 13:24

草が刈り払いされて
いました

10/5 13:26

ブナクラ谷の沢

10/5 13:30

この辺の
紅葉はまだですね

10/5 13:48

ここが最後の徒渉
たいしたことないけどね

10/5 13:50

徒渉すると
いきなり工事現場に出る

10/5 13:55

重機の脇を
通り抜けてきました

10/5 13:54

ダンプに注意しながら
歩きます

10/5 13:57

ブナクラ谷取水堰堤

10/5 14:06

白萩川

10/5 14:32

戻ってきました
月曜日ですが
車多いですね

10/5 14:33

帰還
温泉入って
高速で帰ります

10/5 17:09

北陸道
有磯海SA
お腹が空いた〜
富山のブラックラーメンと
ごはんを食す

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-620 オリンパス

感想

sirius

剱岳北方稜線。
剱岳から僧ヶ岳へ続く長大なる稜線。
剱本峰から小窓までは歩きましたがそれでは
北方稜線を歩いたうちには入らない。
ほんのさわり程度です。
その先にやっと足を踏み入れました。

当初は釜谷山も予定していたのですが出発が
遅れたので今回は断念しました。
それでも猫又山〜赤谷山の稜線を歩けたことで満足しています。

猫又山の幕営地は素晴らしいところでした。
抜群の展望に恵まれた最高のテントサイトでした。
なにもないけど、なにもないのがいい。ただひとり、自然のなかに
身を委ねるだけでいい。そんな場所でした。

そして「剱見るなら、赤谷山でよ」と歌われる赤谷山。
荒々しくそびえる剱と連なる北方稜線の山々。
ほんとに素晴らしい眺めでした。
赤谷山から先の北方稜線に想いが募りました。

来年は毛勝山と釜谷山の稜線を歩きたい。
そしていずれ赤谷山から小窓までも・・・。

帰路はアイサイトのクルーズコントロール（略してクルコン）で
400kmの高速走行も超〜楽でした。
長距離移動にクルコンは絶対に欠かせませんね。

コメント

lynx1218

少しずつつなげる楽しみ
siriusさん、こんにちは。
剱岳北方稜線の本格デビューはいかがでしたでしょうか。
天気も展望もまずまずだったようで何よりです。

岩が連なる険しい稜線もいいですが、西側の森林限界すれすれの木々や藪の斜面と東側の草原が稜線を境に海までずっと続いていく景色は、いつまでも見飽きることがありません。
ここで幕営して黎明の時を過ごすのは、なんと素敵なことでしょう。

来年以降はぜひ、釜谷山と毛勝山、そしてその先の駒ヶ岳や僧ヶ岳までトレースをつなげてください。
一度にというのも壮大ですが、楽しみながら少しずつつなげるのもいいかもしれませんね。

毛勝三山は、私も一年に一度は訪れたいところです。
siriusさんがどのようにこの稜線をつないでゆかれるのか、これからも楽しみにしています。

sirius

来年はどう繋げるか
lynx1218さん、こんにちは。

猫又山の幕営地はほんとによかったです。
整備されたテン場もいいですがこういう何にも
ないところでの幕営も、野営らしくていいものです。
出来ればもう少し早く着いて眺望を楽しみたかったです。

来年はどうしましょうかね？
毛勝山〜猫又山の縦走はもちろんのこと、
赤谷山〜小窓も興味津々だし、駒ヶ岳や僧ヶ岳も・・・。
残雪期なら一気に出来るんでしょうが。
ちょっと難しいかな。
まあ、無理せず少しずつ繋いだ方がいいかもですね。

来年も毛勝三山行かれますか。
次は猫又山どうでしょう？
馬場島から周回できます。
ササのヤブ漕ぎ楽しいですよ。

クマ

天空のテントサイト
シリウスさん、お疲れ様でした。
天空のテントサイト、お気に入りいただいてなによりです。
私は、さんちゃんの以下のレコに触発されたのでした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-509799.html
とにかく360度、異種の展望はすばらしいですね。
おまけに、今回は雲海のおまけつきですか！
羨ましい限りです。

宇奈月温泉から始まる剱岳北方稜線のうち、
今回の赤谷山あたりから池平山までが、最難部と評価しています。
最高部をすでに完走されているシリウスさんですが、
”猫に釜れて毛が抜けた”稜線のあとは、
是非、この剱岳北方稜線・最難部をご検討ください。
私も未踏なので、来年挑戦しようと考えています。
クマ

sirius

最難部行きたい
クマさん、こんにちは。

天空のテントサイト。
さすがクマさんのお墨付きだけあって素晴らしいところでした。
出来れば一日、いや半日でもいいのでゆっくりしたかったです。
ここへ幕営するために来るだけでも価値がありますね。

”猫に釜れて毛が抜けた”・・・何てうまい表現
来年、毛勝山〜猫又山を縦走したら使わせていただきます。

赤谷山〜池平山のレコを検索してみました。
大窓まではいくつかのレコを見る限り何とか行けそうな感じです。
その先、池平山でロープを使っていたのが気になります。
何とかロープなしで小窓まで抜けたいんですよね。
ロープワークまったくダメなので。
クマさんなら問題なく行けちゃいそうです。