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Yamareco

記録ID: 741096
全員に公開
雪山ハイキング
塩見・赤石・聖

南アルプス・初冠雪、赤石岳

2015年10月11日(日) 〜 2015年10月12日(月)
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天候 11日 雨のち曇り 爆風
12日 快晴 稜線は烈風〜暴風
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新東名、静岡インターから畑薙ダム臨時駐車場までの山間ルートが長すぎ。

日が暮れてからのドライブだったので対向車がないのはいいけれど、それはそれでかなり不安になる。

帰路は新東名、島田金谷インターに向けて車を走らせた。

こちらは明るい内だったこともあり井川から走った細い道もクルマ好きのこちらにとっては愉しみながらドライブできた。

ただし、対向車が何台かあり離合の際は細心の注意が必要。
明るい内でもヘッドライト、オンで。

暗闇の中、この区間を走るのはかなり勇気が要るかもしれず、運転に不安のある方は昼間でも避けた方が無難。

路面状態は特に問題なかった。

接岨峡のやや上流、大井川鉄道・閑蔵駅まで下ると二車線の立派な道となり、大井川を右に左に見ながらワインディングロードの快適ドライブ。

グーグルマップに従い導かれたインター手前の一車線の橋は、よく分らないまま強引に通過。

今どきは、デジタル機器頼みなので、アクシデント的な突発事象に出くわすと頭が着いて行けず、困ったものだ。
コース状況/
危険箇所等
椹島から赤石小屋への大倉尾根ルート上の1/5〜5/5(赤石小屋)の手造りプレート。

小屋のご主人から聞いたところによると標高差300メートルごとに設置、とのことでしたが、下る際に通過時間を確認してみると4/5と3/5の間隔が短か過ぎ。

それに引き換え、4/5から5/5(小屋)までが長い。

確かに小屋付近は登山路の傾斜は緩いが、それまでに比べ時間が掛かった。

小屋から見上げる富士見平はずいぶんな高さに見えるが、実際はそれほどでもなく、30分程度で到達できる。

富士山はもちろん赤石岳や聖岳、上河内岳、荒川三山の眺望絶好。

赤石岳山頂からは伊豆半島、石廊崎や大島も遠望。

北関東方面も、かなり遠くまで見えていたようだが、あいにく山座同定不能。
雨の降りしきる椹島を出発・・・
雨の降りしきる椹島を出発・・・
長い鉄製梯子(ちょっと揺れます)を上がって、登山路に入る
長い鉄製梯子(ちょっと揺れます)を上がって、登山路に入る
いきなり、1/5までの林間の急登に息が上がる

次第に傾斜は緩くなるものの基本は急登続き
いきなり、1/5までの林間の急登に息が上がる

次第に傾斜は緩くなるものの基本は急登続き
2/5のカンバ段付近で雨は止んでくれたが風は相変わらずで、唸りをあげて林を通り抜ける
2/5のカンバ段付近で雨は止んでくれたが風は相変わらずで、唸りをあげて林を通り抜ける
4/5で油断した訳ではなかったが、ここからが長かった
4/5で油断した訳ではなかったが、ここからが長かった
最後の関門

しばらくして、ここから急登が再来

足場も悪い
最後の関門

しばらくして、ここから急登が再来

足場も悪い
歩荷返しが終われば小屋だとばかり思っていたのに、
あと30分って、、、

一瞬、三伏峠のようにあと30歩かと思ったが、もちろんそんなはずはなかった

最後の関門はここから
歩荷返しが終われば小屋だとばかり思っていたのに、
あと30分って、、、

一瞬、三伏峠のようにあと30歩かと思ったが、もちろんそんなはずはなかった

最後の関門はここから
ようやく着いた
食後のラーメン

晴れてたらこう見える、って写真を、ご主人が見せてくれた
食後のラーメン

晴れてたらこう見える、って写真を、ご主人が見せてくれた
三角点まで行ってみたけど、展望なし
三角点まで行ってみたけど、展望なし
こんな時はみんなで団らん

コタツにストーブ
こんな時はみんなで団らん

コタツにストーブ
もちろん寝てる人もいる
もちろん寝てる人もいる
メニューに三岳(みたけ)発見

それと、『磯自慢』ってお酒だったのね

荒川中岳の主人が先日話してたのを耳にしてたけど、その時は佃煮食べて何を酔っぱらうのかと思ってたもんで、これで謎が解けた
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メニューに三岳(みたけ)発見

それと、『磯自慢』ってお酒だったのね

荒川中岳の主人が先日話してたのを耳にしてたけど、その時は佃煮食べて何を酔っぱらうのかと思ってたもんで、これで謎が解けた
生姜焼き+ご飯のおかわり自由

お汁もボリューム満点
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生姜焼き+ご飯のおかわり自由

お汁もボリューム満点
翌日

富士見平に向け4時半に小屋を出発
翌日

富士見平に向け4時半に小屋を出発
富士山の上空に光る星三つ

そういえば、ここ数日は朝方になると木星や金星が同じような位置に見えていたことを思い出した
富士山の上空に光る星三つ

そういえば、ここ数日は朝方になると木星や金星が同じような位置に見えていたことを思い出した
富士山のシルエットと笊ヶ岳稜線、赤石小屋の灯り
富士山のシルエットと笊ヶ岳稜線、赤石小屋の灯り
上河内岳、聖岳
聖岳、赤石岳
赤石岳、小赤石岳
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赤石岳、小赤石岳
荒川三山
この辺りが黄葉最盛期
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この辺りが黄葉最盛期
稜線手前まで来ると主峰・赤石岳がど〜んと聳える

カールを従え、かつ新雪も相まって素晴らしいのひと言
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稜線手前まで来ると主峰・赤石岳がど〜んと聳える

カールを従え、かつ新雪も相まって素晴らしいのひと言
分岐より小赤石岳

とにかく西風がすごい

常時、風速20メートル/sくらいで、時折は、さらにきつくなる
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分岐より小赤石岳

とにかく西風がすごい

常時、風速20メートル/sくらいで、時折は、さらにきつくなる
しばしば防風態勢も採りながら、烈風を突いて山頂へ向かう

快晴の下展望抜群で台形の恵那山が印象的だが、あまりの風にのんびり見る余裕なし

山頂までスリップは許されず緊張の歩行
しばしば防風態勢も採りながら、烈風を突いて山頂へ向かう

快晴の下展望抜群で台形の恵那山が印象的だが、あまりの風にのんびり見る余裕なし

山頂までスリップは許されず緊張の歩行
赤石岳山頂

穏やかそうに見えて実はかなり過酷
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赤石岳山頂

穏やかそうに見えて実はかなり過酷
もちろん山頂でも烈風が吹き荒れる

それでも山頂を回り込み風下の避難小屋方面に来ると、雪は吹きだまった感じとなり歩きやすくなる
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もちろん山頂でも烈風が吹き荒れる

それでも山頂を回り込み風下の避難小屋方面に来ると、雪は吹きだまった感じとなり歩きやすくなる
避難小屋が解放されていて有難い

小屋で作って貰っていたメハリ寿司とメヒカリのフライ、梅干し付きの絶品弁当をここでいただく

水分があって食べやすく大変おいしくいただいた
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避難小屋が解放されていて有難い

小屋で作って貰っていたメハリ寿司とメヒカリのフライ、梅干し付きの絶品弁当をここでいただく

水分があって食べやすく大変おいしくいただいた
見える光景はこの上なしだが緊張の下山

小赤石の向こうに荒川岳と塩見岳、間ノ岳、農鳥岳など南アルプス北部の山々が冠雪した姿で迎えてくれる
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見える光景はこの上なしだが緊張の下山

小赤石の向こうに荒川岳と塩見岳、間ノ岳、農鳥岳など南アルプス北部の山々が冠雪した姿で迎えてくれる
小屋分岐を少し下ると嘘のように風が止むので、昨日から同行程で、今日も一緒の小田原の彼も、ついこのポーズ
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小屋分岐を少し下ると嘘のように風が止むので、昨日から同行程で、今日も一緒の小田原の彼も、ついこのポーズ
再度、富士見平で景色を楽しむ
南方面
再度、富士見平で景色を楽しむ
南方面

西方面、赤石岳はこう見える
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西方面、赤石岳はこう見える
ハイマツに浮かぶ富士山
ハイマツに浮かぶ富士山
小屋から見る赤石岳山頂部と聖岳
とんがってるのは兎岳
小屋から見る赤石岳山頂部と聖岳
とんがってるのは兎岳
14時のバスに合わせて小屋を後にする

昨日はほとんど見えなかったし、たぶん見る余裕もなかったであろう対岸の黄葉
14時のバスに合わせて小屋を後にする

昨日はほとんど見えなかったし、たぶん見る余裕もなかったであろう対岸の黄葉
1時間30分強で降りてきた

バスの時間までに余裕ができたお陰で、いいお天気の下、ロッヂ裏の広場での〜んびりした
1時間30分強で降りてきた

バスの時間までに余裕ができたお陰で、いいお天気の下、ロッヂ裏の広場での〜んびりした
三々五々、のんびりするバス待ちの人たち
三々五々、のんびりするバス待ちの人たち
おまけ
千頭の踏切でパシャリ
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おまけ
千頭の踏切でパシャリ

装備

個人装備
三脚

感想

先月のシルバー・ウィークに行けなかった赤石岳に行った

本来は一日目に荒川小屋まで行き、二日目に同じルートを戻るか、あるいは荒川岳、千枚小屋を周回して椹島に戻るかのどちらかと考えていたが、一日目の11日の天気が朝から雨で大倉尾根を登るどころか、最初の林の中の急登を強いられた時点で、今日中に荒川小屋まで行くことなど、すっかり考えの中から消えた

これで気分が緩んだか赤石小屋まではずいぶん遠く感じられ、荒川小屋何て、もってのほかと感じた

里で降った昨日の雨が稜線で雪だったとは、稜線方面から下って来た赤石小屋にいた何人かの人が話すのを耳にして知った

荒川小屋へ向かわずに正解だったと思った

隣の床となった同じく写真撮影が目的で来られていた同い年の埼玉の方と色々と談笑させてもらううち時間が経った

翌日天気回復すれば冠雪の山を見れることにワクワクしながら床に就いた

夜半に風は少しは収まり、窓から外を見ると星が出ている

埼玉の方は4時頃には小屋を出て行かれたが、こちらは4時半過ぎに出発

天空は快晴で富士山のやや上方に、よくあるパターンの横にたなびく雲があるだけの、なかなかの上天気

朝のショーは6人(たぶん)だけで堪能した

ここからは島田の山の会の人、二人と、小田原の青年と自身の三人で山頂へと向かう形となった

稜線に出るまでの北沢源頭辺りで登山路に雪が現れ、一部アイスバーン化しているので慎重に歩く

稜線に出れば風の洗礼

今日でこれなら昨日の音の風は想像できない

小屋で誰か言ってたか
「台風の時の中継ありますよね あれって、やや色付けしてるでしょうけど、ここのはそれのないヤツ」
ってね

おそらく風速30メートル以上をこの地で体験し、無事、小屋でそのことを他の人に伝える貴方はレポーターより何倍も素晴らしい

朝焼けが期待できないほど東の空に雲が少なく、これならモルゲンロートに輝く新雪の山々を期待したが、期待ほど赤くはならなかった

冠雪の赤石や悪沢を見れるなんて思いもよらないことで、それはそれでとても良い、印象に残る山行だった

冒頭に書いたとおり、アクセスが(せめて、もう少し)良ければな〜

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コメント

ご無沙汰してます
hime672さん、ご無沙汰です!
真夜中の静岡ICから畑薙ダムの運転、結構過酷ですよね。昨年経験してもういいかな、と思っちゃいました。
それにしても、11日は僕は東北の鳥海山で強風に苦しめられましたが、南アルプスでも同じだったとは!
9月の鳥倉から荒川三山と塩見の縦走記録も拝見しました。僕も今年の夏は鳥倉から塩見、仙塩を途中まで歩き間ノ岳・北岳を縦走しましたが、南っていいですよね。
また写真を楽しみにしてます!
2015/10/18 18:10
南アルプスはキツイ
南は昨年来これで4回目でしたが最初のあの時の悪天のお陰か、以降は稜線上で良い天気に恵まれいつも良い山行になっています。
鳥倉から北岳は、田宮君のデータを参考に同じルートを考えましたが、9月になると松川からのバスがなく、車回収に難があるとみて悪沢メインにしました。
この時に赤石まで足を延ばしたかったのですが、赤石山頂小屋がとんでもなく混んでるとのことでキャンセル、塩見にしました。
その時の、バウンス・バックが今回でした。
南は、富士山を間近に望め人は少なく通好み、って感じで、良いんですが如何せん遠い。
(登山自体がきつくてしんどいのは当然です)
井川からは島田方面へ車を走らせましたが、田宮君、静岡まで長かっただろうなぁ、って思いながら井川までも車を走らせていました。
山もドライブも、どれもいい思い出です。
一期一会をありがとう。また会いたいね。
2015/10/19 20:12
プロフィール画像
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