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Yamareco

記録ID: 7427440
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
金剛山・岩湧山

葛城二十八宿経塚巡行【復活版】行者杉南麓行所周遊

2015年12月05日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 奈良県 和歌山県
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GPS
--:--
距離
21.9km
登り
623m
下り
737m

コースタイム

日帰り
山行
5:50
休憩
2:00
合計
7:50
8:57
17
9:14
27
9:41
10:00
8
9:41細川柱本隧道■10:00
10:08
10:27
43
10:08細川越(柱本越)10:27
11:10
20
11:10細川農免道路出合
11:30
11:55
15
11:30小峯寺11:55
12:10
12:15
15
12:10ゴルフ場前■12:15
12:30
22
12:30霜草
12:52
13
13:05
16
13:05山内サイン
13:21
13:55
15
14:10
12
14:10平野
14:22
14:10
55
14:22大沢分岐
15:05
15:23
27
15:05大澤寺■15:23
15:50
20
15:50牧野
16:10
25
16:10五條IC前
16:35
0
16:35五条駅
16:35
ゴール地点
 葛城二十八経塚巡行では、江戸時代までは(少なくとも江戸時代前期までは)、紀見峠まで来た行者はいったん柱本に下り、芋谷を横切り、細川、境原・小峯寺−霜草−山内谷−山内の東覚寺−平野−大沢谷−大澤寺。ここから尾根に登って行者杉−第19番神福山に至ったという。行者杉の南山麓を巡る里歩きだった。もちろん柱本からは、西の行者に上がる道もあったし、横手尾根や杉尾から不動山経由で尾根に上がるケースもあっただろう。
 今回は柱本から細川に出て行者杉の南山麓の行所を巡る里歩きを行う。

【コースタイム】
1.細川越え
紀見峠駅8:47−9:14葛城神社−9:41細川柱本隧道■10:00−10:08細川越(柱本越)10:27−10:54「左きいみとげ道」道標−11:10細川農免道路出合い
2.小峯寺
細川11:10−11:18境原−11:30小峯寺11:55−12:10ゴルフ場前■12:15
3.二見御幸辻停車場線から山内谷東覚寺
ゴルフ場前12:15−12:30霜草−12:52信号山内−13:05山内サイン−13:21東覚寺○13:55−14:10平野
4.大澤寺
−14:22大沢分岐−15:05大澤寺■15:23−15:50牧野−16:10五條IC前−16:35五条駅

■休憩、○昼食休憩、▲経塚
22km/8時間10分、うち休憩1時間05分

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■対応元記事
https://stellabyhydra.blog.fc2.com/blog-entry-274.html
https://stellabyhydra.blog.fc2.com/blog-entry-275.html
https://stellabyhydra.blog.fc2.com/blog-entry-276.html
https://stellabyhydra.blog.fc2.com/blog-entry-277.html
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過去天気図(気象庁) 2015年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
紀見峠駅を8:47発。今回は最寄りのバス停から6:38分のバスに乗っての、8:47分発。前回は苦労した割には時間がかかっていた。ともかく、柱本まであるく。
極楽寺(9:12)第18番経塚は、今は岩瀬にあるが、江戸時代の初期までは柱本のこのお寺あたりにあったという。極楽寺は今は修験の寺ではないようだが、柱本の寺はここしかないので、何かの理由で変動があったのだろう。
2015年12月05日 09:12撮影 by  CX2 , RICOH
12/5 9:12
紀見峠駅を8:47発。今回は最寄りのバス停から6:38分のバスに乗っての、8:47分発。前回は苦労した割には時間がかかっていた。ともかく、柱本まであるく。
極楽寺(9:12)第18番経塚は、今は岩瀬にあるが、江戸時代の初期までは柱本のこのお寺あたりにあったという。極楽寺は今は修験の寺ではないようだが、柱本の寺はここしかないので、何かの理由で変動があったのだろう。
極楽寺の横手にある祠。ここでおばさんが一人手を合わせていた。
2015年12月05日 09:12撮影 by  CX2 , RICOH
12/5 9:12
極楽寺の横手にある祠。ここでおばさんが一人手を合わせていた。
葛城神社によってみる(9:15)
神社境内では、近所の人か、2人が掃除をしておられた。挨拶したら、「ようお参り」と返ってきた。
2015年12月05日 09:16撮影 by  CX2 , RICOH
12/5 9:16
葛城神社によってみる(9:15)
神社境内では、近所の人か、2人が掃除をしておられた。挨拶したら、「ようお参り」と返ってきた。
葛城神社という名前だが、祭神は牛頭天王だった。
ここには、大きなムクロジの樹がある。実は数珠にするので知っていたが、樹についてはよく知らない。
2015年12月05日 09:17撮影 by  CX2 , RICOH
12/5 9:17
葛城神社という名前だが、祭神は牛頭天王だった。
ここには、大きなムクロジの樹がある。実は数珠にするので知っていたが、樹についてはよく知らない。
葛城神社を後にする(9:20)。
何があるというのでもなく、通りがかりに、あるいは仕事の合間にちょっと寄って手を合わせて、安心を感じる、そういう気安い神社のように思える。
2015年12月05日 09:20撮影 by  CX2 , RICOH
12/5 9:20
葛城神社を後にする(9:20)。
何があるというのでもなく、通りがかりに、あるいは仕事の合間にちょっと寄って手を合わせて、安心を感じる、そういう気安い神社のように思える。
柱本の集落を過ぎると芋谷の棚田だ(9:29)。
2015年12月05日 09:29撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 9:29
柱本の集落を過ぎると芋谷の棚田だ(9:29)。
収穫の終った棚田は少し寂しいが、また違う美しさは残っている。
2015年12月05日 09:30撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 9:30
収穫の終った棚田は少し寂しいが、また違う美しさは残っている。
石垣づくりの棚田
2015年12月05日 09:31撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 9:31
石垣づくりの棚田
休耕だった棚田も何かを植えるようだ。現役の棚田風景ほど美しいものはない。
2015年12月05日 09:35撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 9:35
休耕だった棚田も何かを植えるようだ。現役の棚田風景ほど美しいものはない。
さて芋谷トンネル(細川柱本トンネル)だ(9:41)
 ここで20分ほど休憩。おそい朝食あるいは早い昼食ともいう。
2015年12月05日 09:56撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 9:56
さて芋谷トンネル(細川柱本トンネル)だ(9:41)
 ここで20分ほど休憩。おそい朝食あるいは早い昼食ともいう。
峠道を探す
峠までの高さはないので、右脇の踏み跡を強引に登っても越せるだろう。しかしそれでは意味がない。
周囲をみると・・・・右手(西側)の尾根をナナメに登って行く踏み跡が見えた。なんや、道があるやないか。ここから尾根に取付き、尾根線を登って行くようだ。しかし、どうみても古道跡とは思えない。作業道か登山者の勝手道だろう。
2015年12月05日 10:02撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:02
峠道を探す
峠までの高さはないので、右脇の踏み跡を強引に登っても越せるだろう。しかしそれでは意味がない。
周囲をみると・・・・右手(西側)の尾根をナナメに登って行く踏み跡が見えた。なんや、道があるやないか。ここから尾根に取付き、尾根線を登って行くようだ。しかし、どうみても古道跡とは思えない。作業道か登山者の勝手道だろう。
それより、トンネルにくるまえに見えた分岐らしきものの方が確度は高い。トンネル上の左手には直線的に樹木の切れ目があり、先程の分岐から道があるのではないか。取付き場所は左手(北側)の尾根の先端だ。よくみると、樹の白テープが巻いてある。そこには「●●●トンネルは通行禁止です  ←細川」と書いてある。取付き側にも白テープがあった。ここで間違いないだろう。
2015年12月05日 10:05撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:05
それより、トンネルにくるまえに見えた分岐らしきものの方が確度は高い。トンネル上の左手には直線的に樹木の切れ目があり、先程の分岐から道があるのではないか。取付き場所は左手(北側)の尾根の先端だ。よくみると、樹の白テープが巻いてある。そこには「●●●トンネルは通行禁止です  ←細川」と書いてある。取付き側にも白テープがあった。ここで間違いないだろう。
登っていくと・・・・良い道が続いていた。「あるじゃん、ありじゃん」というところだ。
右下にはトンネルへの林道、左手の山側には斜面を削った跡がある。堂々たる古道だ。
2015年12月05日 10:06撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:06
登っていくと・・・・良い道が続いていた。「あるじゃん、ありじゃん」というところだ。
右下にはトンネルへの林道、左手の山側には斜面を削った跡がある。堂々たる古道だ。
細川越または柱本越
峠着(10:10)
峠の名前は分からないので、細川越えとしておこう。写真は柱本側から見たもの。
2015年12月05日 10:10撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:10
細川越または柱本越
峠着(10:10)
峠の名前は分からないので、細川越えとしておこう。写真は柱本側から見たもの。
細川側への下り道もちゃんとある。
2015年12月05日 10:12撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:12
細川側への下り道もちゃんとある。
しかし、峠の頂上からみると、尾根筋を通る道はあるとして、南東側斜面(細川側)を通る道があった。これはなんや?
2015年12月05日 10:11撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:11
しかし、峠の頂上からみると、尾根筋を通る道はあるとして、南東側斜面(細川側)を通る道があった。これはなんや?
あまりにはっきりした「道」なので、入ってみた。
2015年12月05日 10:10撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:10
あまりにはっきりした「道」なので、入ってみた。
20〜30mほど行ったところで、「道」はよく分からなくなった。・・・・が、もっと入ってみるべきだったかも知れない。その時の予想としては、1)このままずっと尾根づたいに南下して行き、細川の谷がゆるくなった頃に谷みちに降りる、2)どこかで折れ曲がって、ジグザグに峠からの下りみちに合流する。
何かの機会にもう一度歩いてみるようにしよう。
なお、峠を少しくだったところで、上の巻き道の下にもう一本、巻き道らしきものが見えたので入ってみた。
上にある巻き道よりも細いが通れないことはない。10mばかし入っていくと、道はよく分からなくなった。どこかで折れ曲がっているのかも知れない。
2015年12月05日 10:12撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:12
20〜30mほど行ったところで、「道」はよく分からなくなった。・・・・が、もっと入ってみるべきだったかも知れない。その時の予想としては、1)このままずっと尾根づたいに南下して行き、細川の谷がゆるくなった頃に谷みちに降りる、2)どこかで折れ曲がって、ジグザグに峠からの下りみちに合流する。
何かの機会にもう一度歩いてみるようにしよう。
なお、峠を少しくだったところで、上の巻き道の下にもう一本、巻き道らしきものが見えたので入ってみた。
上にある巻き道よりも細いが通れないことはない。10mばかし入っていくと、道はよく分からなくなった。どこかで折れ曲がっているのかも知れない。
道は左手に尾根、右手に谷を見ながら降りて行く。立派な道だ。これを古街道と言わずしてなんという。
2015年12月05日 10:17撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:17
道は左手に尾根、右手に谷を見ながら降りて行く。立派な道だ。これを古街道と言わずしてなんという。
途中で、右にターンして、左に谷を見るようになる。このあたり、潅木が生えてきてちょっと道が分かりにくくなっているが、よく見ると踏み跡は続いている。
すぐに台地上になったところに出た。
2015年12月05日 10:18撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:18
途中で、右にターンして、左に谷を見るようになる。このあたり、潅木が生えてきてちょっと道が分かりにくくなっているが、よく見ると踏み跡は続いている。
すぐに台地上になったところに出た。
この先、道は深掘れ上になって、左にターンして行く。
降りたところはトンネル細川坑口の真上で、そこからトンネル左脇の(南側)踏み跡を通って、トンネル前に出た(10:23)。巻き道探索で15分ほどかかった。通るだけなら10分もかからないだろう。
2015年12月05日 10:23撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:23
この先、道は深掘れ上になって、左にターンして行く。
降りたところはトンネル細川坑口の真上で、そこからトンネル左脇の(南側)踏み跡を通って、トンネル前に出た(10:23)。巻き道探索で15分ほどかかった。通るだけなら10分もかからないだろう。
細川側坑口。内部はしっかりしている。こういうのって、重要な歴史遺産だと思うけど、部分的にでも公開しないかな。ま、カネも生まないしめんどくさいのだろう。
2015年12月05日 10:23撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:23
細川側坑口。内部はしっかりしている。こういうのって、重要な歴史遺産だと思うけど、部分的にでも公開しないかな。ま、カネも生まないしめんどくさいのだろう。
10:27出発。すぐに関電道の分岐があったので少し入ってみたが、すばらしい道だった。林道に戻ると、前を歩いている人がいた。峠を越えてきたんだろう。やっぱり物好きもいた。
2015年12月05日 10:35撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:35
10:27出発。すぐに関電道の分岐があったので少し入ってみたが、すばらしい道だった。林道に戻ると、前を歩いている人がいた。峠を越えてきたんだろう。やっぱり物好きもいた。
 林道が関電道の谷を大回りして細川本流に戻ってくるところの対岸には道らしきものが残っていた。昔の道は、大回りせずに峠に向かっていたように思われる。
 林道には右手(西側)の尾根から小さな沢が落ちてくるが、4つ目の比較的大きな沢には尾根に上がる道があった(10:42)。ひょっとしたら、峠で見られた巻き道は尾根通しでここに降りてくるのかも知れない。
2015年12月05日 10:46撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:46
 林道が関電道の谷を大回りして細川本流に戻ってくるところの対岸には道らしきものが残っていた。昔の道は、大回りせずに峠に向かっていたように思われる。
 林道には右手(西側)の尾根から小さな沢が落ちてくるが、4つ目の比較的大きな沢には尾根に上がる道があった(10:42)。ひょっとしたら、峠で見られた巻き道は尾根通しでここに降りてくるのかも知れない。
やっと「左きいみとげ道」道標(10:54)
2015年12月05日 10:54撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:54
やっと「左きいみとげ道」道標(10:54)
正確には「左 大阪きいみとげ道」とある。「大阪」なので明治以後の建設のようだ。トンネルができて、道標が建つくらいに人通りも多かったのだろう。
 トンネル越しの峠は何事もなく通過できた。よい峠だった。途中で道標があるということは、境原、霜草、山内、そして大和の二見や五條の人々は高野街道に大回りするよりもこの道を通った方が近道だったのだろう。
2015年12月05日 10:54撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 10:54
正確には「左 大阪きいみとげ道」とある。「大阪」なので明治以後の建設のようだ。トンネルができて、道標が建つくらいに人通りも多かったのだろう。
 トンネル越しの峠は何事もなく通過できた。よい峠だった。途中で道標があるということは、境原、霜草、山内、そして大和の二見や五條の人々は高野街道に大回りするよりもこの道を通った方が近道だったのだろう。
農免道路合流(11:10)
沿道の景色はなかなかすばらしい。畑の岸がきれい刈られている。農の本気が見て取れる。この辺りで、右に折れて川沿いに行く道があるはずなのだか、見落としてしまった。
2015年12月05日 11:12撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:12
農免道路合流(11:10)
沿道の景色はなかなかすばらしい。畑の岸がきれい刈られている。農の本気が見て取れる。この辺りで、右に折れて川沿いに行く道があるはずなのだか、見落としてしまった。
橋を渡ってすぐの所に、下に降りる道があったので、降りてみた。
2015年12月05日 11:20撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:20
橋を渡ってすぐの所に、下に降りる道があったので、降りてみた。
なかなかコナレた土塀の家だ。そこには旧道が走っていた。下のほうに橋が見えて、小峯寺の森に上がって行く道も見えたのだが、その橋に降りて行く道が見当たらない。結局、境川集落の端のほうまで行ってしまった。
2015年12月05日 11:20撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:20
なかなかコナレた土塀の家だ。そこには旧道が走っていた。下のほうに橋が見えて、小峯寺の森に上がって行く道も見えたのだが、その橋に降りて行く道が見当たらない。結局、境川集落の端のほうまで行ってしまった。
斜面の美しさ(11:23)。
2015年12月05日 11:23撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:23
斜面の美しさ(11:23)。
2015年12月05日 11:23撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:23
橋を渡って上りにかかる(11:25)。
しかし、この田や畑の斜面はきれいに刈り取られている。今は機械刈りで、それはよいのだが、刈った後の草を、だいたいはほったらかしにするんだけれど、その草が全くない。残査もない。結構急な斜面もきれいに刈られているし、さらに残すべき樹木はちゃんと残してある。従って非常にキレイだ。ゴミがないというキレイさを通り越して、里地本来の美しさが現れている。周囲の宅地化、都市化に押されて、買収待ちの土地が多くなって荒れてきているかと思っていたが、そうではないぞ。立派に現役の里地だ。これは尋常なことではないぞ!境川の村には脱帽だ。
2015年12月05日 11:25撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:25
橋を渡って上りにかかる(11:25)。
しかし、この田や畑の斜面はきれいに刈り取られている。今は機械刈りで、それはよいのだが、刈った後の草を、だいたいはほったらかしにするんだけれど、その草が全くない。残査もない。結構急な斜面もきれいに刈られているし、さらに残すべき樹木はちゃんと残してある。従って非常にキレイだ。ゴミがないというキレイさを通り越して、里地本来の美しさが現れている。周囲の宅地化、都市化に押されて、買収待ちの土地が多くなって荒れてきているかと思っていたが、そうではないぞ。立派に現役の里地だ。これは尋常なことではないぞ!境川の村には脱帽だ。
坂道を大方登ったとこには柿畑があった(11:28)
空き地に柿の木、畑の脇に柿の木の風景はよくあるが、きれいに草も刈り払われた柿畑は紀州ならではの風景だ。
2015年12月05日 11:28撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:28
坂道を大方登ったとこには柿畑があった(11:28)
空き地に柿の木、畑の脇に柿の木の風景はよくあるが、きれいに草も刈り払われた柿畑は紀州ならではの風景だ。
小峯寺(おみね・・・)
まずはお参り。ちゃんと「二寶修験道 葛城根本道場」の碑がある。
2015年12月05日 11:33撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:33
小峯寺(おみね・・・)
まずはお参り。ちゃんと「二寶修験道 葛城根本道場」の碑がある。
二寶修験道というのが分からないが、ご本尊は薬師如来だそうだ。
ここまでなら普通のお寺参りだ。役行者、修験にかかわるものを探そう。
2015年12月05日 11:33撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:33
二寶修験道というのが分からないが、ご本尊は薬師如来だそうだ。
ここまでなら普通のお寺参りだ。役行者、修験にかかわるものを探そう。
紅葉に引かれて鐘つき堂にフラフラと・・・
2015年12月05日 11:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:52
紅葉に引かれて鐘つき堂にフラフラと・・・
周囲にはいろんな石碑、宝印塔の頭?がオブジェのように配置されている。
2015年12月05日 11:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:52
周囲にはいろんな石碑、宝印塔の頭?がオブジェのように配置されている。
宝篋印塔があった。南北朝時代後期 天授五年 1379年。市指定文化財ということだが。
2015年12月05日 11:36撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:36
宝篋印塔があった。南北朝時代後期 天授五年 1379年。市指定文化財ということだが。
塔身の塑像2題
2015年12月05日 11:37撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:37
塔身の塑像2題
2015年12月05日 11:39撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:39
さらに奥の小山のほうに行く。小山の一番上まで行ってみた。護摩場のようだ。「葛城の峰と修験の道」(中野榮治著)によると、古い文書には、「不動尊は護摩堂にある」とか「役行者の御母公の墓とて、十三重切立塔あり」と書いてあると、紹介されていた。
天正の大火によって寺の古文書類は全部焼かれたという。
2015年12月05日 11:46撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:46
さらに奥の小山のほうに行く。小山の一番上まで行ってみた。護摩場のようだ。「葛城の峰と修験の道」(中野榮治著)によると、古い文書には、「不動尊は護摩堂にある」とか「役行者の御母公の墓とて、十三重切立塔あり」と書いてあると、紹介されていた。
天正の大火によって寺の古文書類は全部焼かれたという。
その奥には宝篋印塔と十三重の石塔があった。こちらの石造物には何の説明もない。
2015年12月05日 11:41撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:41
その奥には宝篋印塔と十三重の石塔があった。こちらの石造物には何の説明もない。
宝篋印塔にはたくさんの石仏、石塔の残骸、瓦などが立てかけてあった。
2015年12月05日 11:42撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:42
宝篋印塔にはたくさんの石仏、石塔の残骸、瓦などが立てかけてあった。
ちょっと気を引かれたお顔。安らかなお顔だ。
2015年12月05日 11:43撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:43
ちょっと気を引かれたお顔。安らかなお顔だ。
2015年12月05日 11:44撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:44
護摩堂の広場の一段下の台地に石塔があるのを見つけた
「法華經塔」と彫ってあり、側面には「文化十・・・」と見える。
直接ではないが、修験の行所であるのは感じられたのでヨシとしよう。
2015年12月05日 11:47撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:47
護摩堂の広場の一段下の台地に石塔があるのを見つけた
「法華經塔」と彫ってあり、側面には「文化十・・・」と見える。
直接ではないが、修験の行所であるのは感じられたのでヨシとしよう。
墓地があったので寄ってみた。墓地から見た小峯寺。
2015年12月05日 11:55撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:55
墓地があったので寄ってみた。墓地から見た小峯寺。
お堂があったので覗いてみると、オットット!倒れてしまいそう。
2015年12月05日 11:53撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:53
お堂があったので覗いてみると、オットット!倒れてしまいそう。
墓地の広場の下は草ボウボウの荒地だった。よく言えば「原っぱ」なのだが、ちょっと寂しげな風景だ。初芝高校もエライところに建てたものだと思う。
 初芝高校からの道を降りてきて、新道を渡った。左手は小峰台住宅地。右手の上は原野だが、太陽光発電所となっていた。
見たところコンクリートだらけだ。地図を見ると消防署、コンビニ、コインランドリー、葬儀場・・・なんの脈絡もなくポツポツと配置されている。新しい街づくりということだろうが、街にはなってないなあ。住んでいる人はかなり不便そうだ。
2015年12月05日 11:54撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 11:54
墓地の広場の下は草ボウボウの荒地だった。よく言えば「原っぱ」なのだが、ちょっと寂しげな風景だ。初芝高校もエライところに建てたものだと思う。
 初芝高校からの道を降りてきて、新道を渡った。左手は小峰台住宅地。右手の上は原野だが、太陽光発電所となっていた。
見たところコンクリートだらけだ。地図を見ると消防署、コンビニ、コインランドリー、葬儀場・・・なんの脈絡もなくポツポツと配置されている。新しい街づくりということだろうが、街にはなってないなあ。住んでいる人はかなり不便そうだ。
県道731をゆく。道は下りだった。小峰台と南のゴルフ場が低い丘陵の上にあり、その間が峠になっているのだった。
2015年12月05日 12:18撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 12:18
県道731をゆく。道は下りだった。小峰台と南のゴルフ場が低い丘陵の上にあり、その間が峠になっているのだった。
地名は霜草。美しい名前だ。振り返ると小峯寺の小山が見える。
2015年12月05日 12:27撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 12:27
地名は霜草。美しい名前だ。振り返ると小峯寺の小山が見える。
歩いてる道は二見御幸辻停車場線で、霜草から東北に家訓と曲がる。旧村と思いきや・・・・
2015年12月05日 12:33撮影 by  CX2 , RICOH
12/5 12:33
歩いてる道は二見御幸辻停車場線で、霜草から東北に家訓と曲がる。旧村と思いきや・・・・
東南をみると、ここは開発途上地か開発放棄地か?
この風景にはど肝を抜かれる。地図をみると、不動山から降ってきた低い尾根をほとんど削って更地にしたようだ。ここは紀の光台2丁目らしい。Googlemapで見てみると、住宅がパラパラと建っていて、残りはソ−ラーパネルだ。ソーラーパネルのために尾根を削ったのではないだろう。
2015年12月05日 12:37撮影 by  CX2 , RICOH
12/5 12:37
東南をみると、ここは開発途上地か開発放棄地か?
この風景にはど肝を抜かれる。地図をみると、不動山から降ってきた低い尾根をほとんど削って更地にしたようだ。ここは紀の光台2丁目らしい。Googlemapで見てみると、住宅がパラパラと建っていて、残りはソ−ラーパネルだ。ソーラーパネルのために尾根を削ったのではないだろう。
左手の丘の上は工場のようだ。工業団地にでもする計画なのか?
高度成長期のころよく見た風景だ。神戸も、大阪もいたるところで山をほじくり返していた。今は収まっているのだけれど、和歌山だけが高度成長が続いているのか?そんなアホな。見たところ、盛んにほじくり返しているのは、加太周辺、押川、根来寺周辺、そして橋本周辺。鉄道に近いところはともかく、このあたりが住宅地としてバンバン売れるとは思えないけど、先行投資なのか?
ボクにはよく分かりません。
2015年12月05日 12:39撮影 by  CX2 , RICOH
12/5 12:39
左手の丘の上は工場のようだ。工業団地にでもする計画なのか?
高度成長期のころよく見た風景だ。神戸も、大阪もいたるところで山をほじくり返していた。今は収まっているのだけれど、和歌山だけが高度成長が続いているのか?そんなアホな。見たところ、盛んにほじくり返しているのは、加太周辺、押川、根来寺周辺、そして橋本周辺。鉄道に近いところはともかく、このあたりが住宅地としてバンバン売れるとは思えないけど、先行投資なのか?
ボクにはよく分かりません。
山内谷に入って風景は一変する(12:50)
やっと落ちつける。
2015年12月05日 12:50撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 12:50
山内谷に入って風景は一変する(12:50)
やっと落ちつける。
山内の交差点を左へ(12:51)
2015年12月05日 12:51撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 12:51
山内の交差点を左へ(12:51)
菜の花が咲いてまっせ。何かの野菜のトウが立ったのだろうけど。人工くささを感じさせない。道端の風景。
2015年12月05日 12:53撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 12:53
菜の花が咲いてまっせ。何かの野菜のトウが立ったのだろうけど。人工くささを感じさせない。道端の風景。
山内のサイン(13:05)
多分、ナタネで作ってあると思う。春になると見物だろう。なお、Googl;emapの写真でも見られるが、そこより少し上手になっている。看板が切れているが、そこには「はななの郷 〜生ゴミ減らして花咲かそう〜 山内区」とある。
2015年12月05日 13:05撮影 by  CX2 , RICOH
12/5 13:05
山内のサイン(13:05)
多分、ナタネで作ってあると思う。春になると見物だろう。なお、Googl;emapの写真でも見られるが、そこより少し上手になっている。看板が切れているが、そこには「はななの郷 〜生ゴミ減らして花咲かそう〜 山内区」とある。
だいぶん山が迫ってきた
見えているのは茶臼塚から降ってくる尾根。頭が見えているのは不動山か、茶臼塚か?
2015年12月05日 13:08撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 13:08
だいぶん山が迫ってきた
見えているのは茶臼塚から降ってくる尾根。頭が見えているのは不動山か、茶臼塚か?
農免道路を越えてさらに遡る(13:15)この風景、我が交野はかいがけ道に登る「寺」地区ににている。
2015年12月05日 13:16撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 13:16
農免道路を越えてさらに遡る(13:15)この風景、我が交野はかいがけ道に登る「寺」地区ににている。
振り返って山内谷を見る
2015年12月05日 13:21撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 13:21
振り返って山内谷を見る
お寺が見えてきた。ほとんど谷のどんづまりだ。
2015年12月05日 13:57撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 13:57
お寺が見えてきた。ほとんど谷のどんづまりだ。
鐘楼。東覚寺は梵鐘で有名だそうだ。
2015年12月05日 13:55撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 13:55
鐘楼。東覚寺は梵鐘で有名だそうだ。
なんでも元禄年間に造られたものが享保年間に鐘楼が消失し、平静になってから再度造られたものという。
2015年12月05日 13:33撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 13:33
なんでも元禄年間に造られたものが享保年間に鐘楼が消失し、平静になってから再度造られたものという。
東覚寺本堂
山号は結界山だ。
2015年12月05日 13:55撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 13:55
東覚寺本堂
山号は結界山だ。
まぎれもなく修験の寺である。
2015年12月05日 13:24撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 13:24
まぎれもなく修験の寺である。
宝篋印塔2基と十二支の御守本尊
2015年12月05日 13:26撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 13:26
宝篋印塔2基と十二支の御守本尊
急な階段を登ると、八大龍王と葛城明神がお祀りしてある。階段の幅が足の半分ほどしかなく落ちそうになった!
2015年12月05日 13:29撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 13:29
急な階段を登ると、八大龍王と葛城明神がお祀りしてある。階段の幅が足の半分ほどしかなく落ちそうになった!
八大龍王社の横には雨乞碑があった。
「寛延四年未二月 雨乞立願瀧」と読める。1751年。徳川吉宗が亡くなった年だ。
2015年12月05日 13:28撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 13:28
八大龍王社の横には雨乞碑があった。
「寛延四年未二月 雨乞立願瀧」と読める。1751年。徳川吉宗が亡くなった年だ。
お参りをすませて、谷を見下ろしながら遅い昼食。
13:55退去。静かで良いお寺だった。
2015年12月05日 13:53撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 13:53
お参りをすませて、谷を見下ろしながら遅い昼食。
13:55退去。静かで良いお寺だった。
農免道路に出て平野に向かう(14:05)
2015年12月05日 14:03撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 14:03
農免道路に出て平野に向かう(14:05)
コミュニティバスが通り過ぎた。キレイなバスだ。
2015年12月05日 14:05撮影 by  CX2 , RICOH
12/5 14:05
コミュニティバスが通り過ぎた。キレイなバスだ。
農免道路からの風景はすばらしい
2015年12月05日 14:05撮影 by  CX2 , RICOH
12/5 14:05
農免道路からの風景はすばらしい
向うにみえるのは大峰ではないか!雲に隠れているが、左手は山上ヶ岳付近、右手は弥山や八経ヶ岳付近か。
2015年12月05日 14:10撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 14:10
向うにみえるのは大峰ではないか!雲に隠れているが、左手は山上ヶ岳付近、右手は弥山や八経ヶ岳付近か。
ちょっと拡大してみると・・・・真中のちょっと低いギザギザは稲村ヶ岳あたりか?
なかなかすばらしいところだ。この場所は気に入った。この眺めなら農免道路のアスファルト道も苦にならない。東覚寺の谷の東側に、農家ではなさそうな家が建っていた。あそこの高台なら大峰の見晴らしは抜群だろう。あそこに家を立てるのもうなずける。
2015年12月05日 14:09撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 14:09
ちょっと拡大してみると・・・・真中のちょっと低いギザギザは稲村ヶ岳あたりか?
なかなかすばらしいところだ。この場所は気に入った。この眺めなら農免道路のアスファルト道も苦にならない。東覚寺の谷の東側に、農家ではなさそうな家が建っていた。あそこの高台なら大峰の見晴らしは抜群だろう。あそこに家を立てるのもうなずける。
珍しいことに、酒屋さんのところに喫茶店があった。そこを過ぎれば谷川を越えて、そこが和歌山/奈良の県境だった(14:13)。
ダイトレはちょうど行者杉の辺りが見えているはずだ。農免道路を歩いてゆく。
2015年12月05日 14:13撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 14:13
珍しいことに、酒屋さんのところに喫茶店があった。そこを過ぎれば谷川を越えて、そこが和歌山/奈良の県境だった(14:13)。
ダイトレはちょうど行者杉の辺りが見えているはずだ。農免道路を歩いてゆく。
ゆるやかな坂を降りてまた登る。広々として気持のよい道だ。
2015年12月05日 14:16撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 14:16
ゆるやかな坂を降りてまた登る。広々として気持のよい道だ。
振り返る。正面の平たいピークは多分、茶臼塚。
大澤谷はこの低いところから右手(北)に入っていくのだが、入口は谷筋ではなく、ちょっと南の低い尾根を登って行く。
あまりに気持のよい農免道路だったので、すっかり旧道を忘れてしまった。コミュニティバスとすれちがった所の柿畑の丸い山の南を巻くようにして降って行く道があったのだが、それが旧道のようだった。行者さんの昔に農免道路などないからね。
 その道は平野に降りていき、そこで川を渡って(県境を越して)大澤寺への分岐へと登って行く。地図で見るかぎり歩いてよさそうな道だ。
2015年12月05日 14:21撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 14:21
振り返る。正面の平たいピークは多分、茶臼塚。
大澤谷はこの低いところから右手(北)に入っていくのだが、入口は谷筋ではなく、ちょっと南の低い尾根を登って行く。
あまりに気持のよい農免道路だったので、すっかり旧道を忘れてしまった。コミュニティバスとすれちがった所の柿畑の丸い山の南を巻くようにして降って行く道があったのだが、それが旧道のようだった。行者さんの昔に農免道路などないからね。
 その道は平野に降りていき、そこで川を渡って(県境を越して)大澤寺への分岐へと登って行く。地図で見るかぎり歩いてよさそうな道だ。
大澤谷への入口(14:22)ここには大門地蔵というのがあるようなので寄ってみた。
あまりお参りもされていないようだ。涎掛けをめくっては見たが、ちょっと荒れていた。
2015年12月05日 14:24撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 14:24
大澤谷への入口(14:22)ここには大門地蔵というのがあるようなので寄ってみた。
あまりお参りもされていないようだ。涎掛けをめくっては見たが、ちょっと荒れていた。
大澤寺への道は尾根道だ。最初は。
2015年12月05日 14:27撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 14:27
大澤寺への道は尾根道だ。最初は。
尾根道からもう一度茶臼塚
右から不動山、茶臼塚、そこから尾根が2手に分れている。
2015年12月05日 14:28撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 14:28
尾根道からもう一度茶臼塚
右から不動山、茶臼塚、そこから尾根が2手に分れている。
サネカズラ
別名、ビナンカズラである。写真はちょっと暗いところだったので色が悪いが、明るいところならば美しい赤だ。いかにもおいしそうだが・・・・食べる勇気はない。食べてみた人はいるようだが。
 それはともかく、10分ほど登ったところでおばあさんに出会った。上のほうを見ているので、何かと思って聞いてみたら、その上にはカラスウリの熟したのがなっていた。珍しいので取りたいのだけれど・・・ということで一応努力はしてみたが、背が足りない。残念。あまりに美しいので、絵手紙にしたいということだった。代わりにサネカズラを取ってあげたのだが、バッグの中にはたくさんあった。色合いが多様なので、どれを描こうかということだった。それで写したのがサネカズラ。
 田園あたりから散歩に来たのだろうか。このあたりの農家の人ならば、サネカズラやカラスウリなど珍しくもなんともないはずだ。田園から結構距離はあるが、歳をとっても、少し遠出をしてでも自然を愛でるスピリットは失いたくないものだと芯から思った。
2015年12月05日 14:37撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 14:37
サネカズラ
別名、ビナンカズラである。写真はちょっと暗いところだったので色が悪いが、明るいところならば美しい赤だ。いかにもおいしそうだが・・・・食べる勇気はない。食べてみた人はいるようだが。
 それはともかく、10分ほど登ったところでおばあさんに出会った。上のほうを見ているので、何かと思って聞いてみたら、その上にはカラスウリの熟したのがなっていた。珍しいので取りたいのだけれど・・・ということで一応努力はしてみたが、背が足りない。残念。あまりに美しいので、絵手紙にしたいということだった。代わりにサネカズラを取ってあげたのだが、バッグの中にはたくさんあった。色合いが多様なので、どれを描こうかということだった。それで写したのがサネカズラ。
 田園あたりから散歩に来たのだろうか。このあたりの農家の人ならば、サネカズラやカラスウリなど珍しくもなんともないはずだ。田園から結構距離はあるが、歳をとっても、少し遠出をしてでも自然を愛でるスピリットは失いたくないものだと芯から思った。
どんどん坂を上っていく
天気は、一応曇り時々晴れではあるものの、山陰になってちょっと暗くなった。色が冴えない。
2015年12月05日 14:55撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 14:55
どんどん坂を上っていく
天気は、一応曇り時々晴れではあるものの、山陰になってちょっと暗くなった。色が冴えない。
振り返って、周囲にも果樹畑があるが、耕作しているのかどうか?
2015年12月05日 14:56撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 14:56
振り返って、周囲にも果樹畑があるが、耕作しているのかどうか?
もうほとんど坂は登り切ったはずだ(15:02)
入口の看板にあった「高天神社遥拝所」の鳥居マークはどこだったのだろう?
2015年12月05日 15:02撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 15:02
もうほとんど坂は登り切ったはずだ(15:02)
入口の看板にあった「高天神社遥拝所」の鳥居マークはどこだったのだろう?
大澤越の道が下ってきた(15:05)
ダイトレにのちょうど行者杉のところに上がれる。五條から石見川経由で河内長野に至る道でもあり、神福山へお参りする道でもあった。千早峠よりちょっと低いので結構な人通りがあったのではないかと・・・
2015年12月05日 15:05撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 15:05
大澤越の道が下ってきた(15:05)
ダイトレにのちょうど行者杉のところに上がれる。五條から石見川経由で河内長野に至る道でもあり、神福山へお参りする道でもあった。千早峠よりちょっと低いので結構な人通りがあったのではないかと・・・
大澤寺着(15:06)休憩中、陽がさしたのであわてて一枚。
2015年12月05日 15:11撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 15:11
大澤寺着(15:06)休憩中、陽がさしたのであわてて一枚。
大澤寺はまぎれもなく役行者のお寺だ。
2015年12月05日 15:07撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 15:07
大澤寺はまぎれもなく役行者のお寺だ。
ご本尊は薬師如来。弘法大師と役行者をお祀りしている。
2015年12月05日 15:14撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 15:14
ご本尊は薬師如来。弘法大師と役行者をお祀りしている。
もうちょっと光があれば紅葉も映えるのだが・・・・とお天気のせいにしておく。
2015年12月05日 15:15撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 15:15
もうちょっと光があれば紅葉も映えるのだが・・・・とお天気のせいにしておく。
護摩壇。横に別の広場があったが、そこは奥さんが掃除の最中だった。
2015年12月05日 15:18撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 15:18
護摩壇。横に別の広場があったが、そこは奥さんが掃除の最中だった。
今年の紅葉はこれで見納めか・・・
2015年12月05日 15:21撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 15:21
今年の紅葉はこれで見納めか・・・
2015年12月05日 15:12撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 15:12
 それにしても、もう少し光が欲しい。
 落ち着いたよいお寺で、確かに修験のお寺だったが、今となってはどうしても弘法大師のご利益、智恵を授かり、眼病等の病気平癒の現世ご利益、紅葉刈りのウエイトの方が大きいようだった。
2015年12月05日 15:20撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 15:20
 それにしても、もう少し光が欲しい。
 落ち着いたよいお寺で、確かに修験のお寺だったが、今となってはどうしても弘法大師のご利益、智恵を授かり、眼病等の病気平癒の現世ご利益、紅葉刈りのウエイトの方が大きいようだった。
15:23帰途につく。下り道なので楽だ。
田園への分岐(15:50)
2015年12月05日 15:50撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 15:50
15:23帰途につく。下り道なので楽だ。
田園への分岐(15:50)
先ほどの分岐から尾根道になった。右手(西)から道が上がって来たところで振り返る。ここにも地蔵堂がある(15:56)
後は駅に急ぐだけ。
2015年12月05日 15:56撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/5 15:56
先ほどの分岐から尾根道になった。右手(西)から道が上がって来たところで振り返る。ここにも地蔵堂がある(15:56)
後は駅に急ぐだけ。

感想

 トンネル越しの峠は何事もなく通過できた。よい峠だった。
途中で道標があるということは、境原、霜草、山内、そして大和の二見や五條の人々は高野街道に大回りするよりもlこの道を通った方が近道だったのだろう。
 予定通り、3箇所の行所にお参りできた。それぞれに趣があって、普通はお寺めぐりはしないボクだが、なかなかよい旅だった。それ以上に気に入ったのは、境谷の農村風景と山内の東の尾根を越える農免道路からの風景だった。ここはもういっぺん来てもいいぞ。

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