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ハイキング
赤城・榛名・荒船
黒髪山(相馬山)表口 ゴ・ドーハンの山旅 念願の里山御嶽巡り
2024年11月14日(木) [日帰り]
群馬県
suro-nin
godohan
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 05:23
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 551m
- 下り
- 571m
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日帰り
- 山行
- 4:56
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 5:54
距離 6.5km
登り 551m
下り 571m
14:49
参考：モンブランさんのレコ『榛名山【相馬山】《黒髪山古道》2020年11月01日』 他、先人の方々の記録
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険個所多数 |
写真
スルス峠から「右京のムダ堀」のある赤テープではなく、青テープのルートへ。
そしてお待ちかねの「黒髪山表口」の石標、左「明治十四年辛巳年六月十日(1881)」
右「頂上迄石杭九本鉄鎖十流四十間三尺納之 追加明治十五年十月鉄鎖五流三十七間増加而納之」、鎖場の鎖は“流”と数えるんですね。
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11/14 10:11
右「頂上迄石杭九本鉄鎖十流四十間三尺納之 追加明治十五年十月鉄鎖五流三十七間増加而納之」、鎖場の鎖は“流”と数えるんですね。
「寛龍霊神/大正八年拾月貮拾八日建之(1919)」普寛行者系ですね。
「黒髪山植付紀念碑/明治参拾五年(1902)」、参道整備の他植林真で行っていたのですね。
「(記念？) 三十六童子 八大童子 (木暮藍□書)」、背面に
」
」
「昭和八年四月三十日建設」、茂木、新井…寄附者多数列刻、奉納した講社銘が撮れていませんでした。「�盧觧圈帖�
�∪�叱迦(せいたか)童子
＊欠�Ｉ堝扱�(ふどうえ)童子�じ�網勝(こうもうしょう)童子
＊欠�Ｉ堝扱�(ふどうえ)童子�じ�網勝(こうもうしょう)童子
古道の両脇に童子塔が点在、沢沿いに少し離れた所に霊神碑などが散在します。
＜五＞烏倶婆誐(うくばが)童子＊＜六＞矜羯羅童子＜七＞制多迦童子は三十六童子と重複、
三十六童子、八大童子に続いて「＜カーンマーン＞黒髪山不動明王」、こちらが盟主でいいのかな。
「天山御嶽霊神」(昭和六年四月十一日)、発起人は「東京神官」の方、世話人は「相馬村」の方々。＊残念ながらMさんのレコにあった「黒髪山開祖 天巌根主神」を見逃してしまいました！
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11/14 10:36
「天山御嶽霊神」(昭和六年四月十一日)、発起人は「東京神官」の方、世話人は「相馬村」の方々。＊残念ながらMさんのレコにあった「黒髪山開祖 天巌根主神」を見逃してしまいました！
「佐藤霊神」(昭和六年八四月廿五日)、その脇に興味深い銘のある碑の欠片が転がっていました。
「＜×カケ＞寛光霊神× 木曽本座順海霊神燭台 昭和十七年八月吉日 地元世話人中村肇 御嶽教普寛元講社前橋日吉講 先達大講義八木辨次郎」、日吉講はこれから出てくる鎖場の一部の鎖を奉納しています。
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11/14 10:49
「＜×カケ＞寛光霊神× 木曽本座順海霊神燭台 昭和十七年八月吉日 地元世話人中村肇 御嶽教普寛元講社前橋日吉講 先達大講義八木辨次郎」、日吉講はこれから出てくる鎖場の一部の鎖を奉納しています。
堰堤前の広々とした所に「如意輪観音」線刻像、残念ながら薄れています。背面には、
「于時昭和六年八月廿二日 故新井ふさ 群馬県大類村 齋主新井…」
「明(裡)霊神/大正十一年十一月十五日(1922)/下里見村 施主富沢金太郎 仝惣衛門建之」、この後堰堤前を徒渉し右岸の尾根筋を登ります。
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11/14 10:59
「明(裡)霊神/大正十一年十一月十五日(1922)/下里見村 施主富沢金太郎 仝惣衛門建之」、この後堰堤前を徒渉し右岸の尾根筋を登ります。
支尾根に乗りました。紅葉越しに先ほどのとんがりが益々目立ってきました。
「〇�癲ー傾隋廖�表口石標にあった「石杭九本」のうちの一つですね。
鉄札に「〇�癲〃廟森屐廖△海舛蕕砲△觝燭梁燭�は明治十四、十五年にこちらの講(高崎)が奉納したものです。
支柱は自然木が鎖を飲み込んでいます。♪時のいたづらだね(by千春)、まさに苦笑いですね！
伊藤博文と大隈重信がごたごたしていた頃から現役なんて凄すぎる！
「〇�� 八合」、現存する丁目石は七合目とこちらの2本のみみたいです。手前に石祠の屋根が転がっています。さらに左後ろの石が気になってみてみると、
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11/14 12:20
「〇�� 八合」、現存する丁目石は七合目とこちらの2本のみみたいです。手前に石祠の屋根が転がっています。さらに左後ろの石が気になってみてみると、
「明治廿年二月吉日(1887) 和田山 松本寅三」、suro-ninさんによれば、和田山は榛名山麓箕郷の集落だそうです。
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11/14 12:23
「明治廿年二月吉日(1887) 和田山 松本寅三」、suro-ninさんによれば、和田山は榛名山麓箕郷の集落だそうです。
こちらで昼食休憩にしました。今朝は早起きしたので簡単なお弁当を作って来ました。マイタケの炒り卵と冷めても美味しいイカフライ、
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11/14 12:35
こちらで昼食休憩にしました。今朝は早起きしたので簡単なお弁当を作って来ました。マイタケの炒り卵と冷めても美味しいイカフライ、
もちろん、御弁当箱はグンマーの伝統工芸品、「入山メンパ」にしました！旧六合村入山で作られてきた曲げわっぱ。材は地元の赤松です。でもって、
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11/14 12:38
もちろん、御弁当箱はグンマーの伝統工芸品、「入山メンパ」にしました！旧六合村入山で作られてきた曲げわっぱ。材は地元の赤松です。でもって、
おやつは北区東十条の黒松、まあ普通のどら焼き風ですが、お店はいつも行列ができています。
逆様になった石造物の台石がありました。多くの方の銘があります。傍らには「明治」欠片、上方から転がってきたのかな。
この鎖は今までの敬誠講とは別の講の奉納のようです。「山に〇三」のような講紋があります。
先程の講はこちらですね。「フカン講 前橋市日吉組 講中」、裏面には、
曇っていますが私にとっては十分な眺めです。いつのましか先程のとんがりが眼下にあります。
また別の行者鎖のようです。「明治廿四年六月吉祥日(1891)」、裏を確認すると、
石窟は思ったよりも小さめでしたが、奥行きはありました。一升瓶が転がっていました。
山頂直下の霊神碑群の端に「入山講」の霊神碑がありました。入山講は両神山にも諸々の石造物を奉納しています。
今まで山頂からこちらの石碑群には全然気が付きませんでした。雑木がきれいに刈られたようですね。
盟主の大山祇命、黒髪山権現、そして御嶽山座王大権現の御三方にも御挨拶します。
「明治十五午年九月吉祥日(1882)」、何処のお山でもそうですが大きな石造物を担ぎ上げる労力といったら、はかり知れません。
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11/14 13:41
「明治十五午年九月吉祥日(1882)」、何処のお山でもそうですが大きな石造物を担ぎ上げる労力といったら、はかり知れません。
「南牧村」の方々(田中、茂木、…)の銘も。“砥石”で儲かっていたのかな？
そして「八海山大神」、こちらの参道にも現代のものまでたくさんの講碑が建てられています。
suro-ninさんとスルス岩。どちらも威風堂々としています！
感想
・相馬山は何度か登っていましたが、その度に指をくわえて見ていた表参道の鳥居。下山は禁止になっているので、いつかは登ってみたいと思っていましたが、とても厳しいコースということでこれまで躊躇していました。そんな折、 suro-ninさんから御同伴いただけるとお話をいただき、晩秋のこの時季を待って急遽お願いいたしました。suro-ninさんは榛名山塊の全座(50以上あるとのこと)踏破を目前にしたまさに榛名山の生き字引、これ以上の先達さんはおりません。
・てっきりヤセオネ峠のPに一台デポして登るのかと思いきやスルス峠(かつて付近に牧場があったらしい)から降りるルートがあるとのこと、これも全然知らなかったので目からウロコでした。
・表口からは念願の石分補給。三十六、八大童子の文字塔は新しいものでしたが、銘も読みやすく復習するのにはピッタリでした。残念ながら二童子が確認できませんでした。
・後半の行者道はやはり厳しい急登の連続でしたが、肝心な所には鎖場が用意されていていました。これが殆ど明治からの物、見かけよりも丈夫でその耐久性にも驚きです。ただ支柱が自然木だったり、心許なかったりする所もありました。丁目石はやはり急峻な所に建っているので、あの2本以外は消失しているようですね。
・写真を見ると初冬の雰囲気で寒そうでしたが、風もなく丁度いい塩梅でした。紅葉は残りわずかといった所でしたが、それがまたいい感じで印象的でした。
・ルート情報や石造物の詳細な調査などモンブランさんはじめ、先人の方々のレコが大いに参考になりました。有難う御座いました。
そして実際に先達、御案内いただいたsuro-ninさん、あらためて御礼申し上げます。次回の山行も楽しみにしております。
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思いもかけず同伴者ありの、黒髪山表参道登攀でした。
どんどん脚力が衰えているので、最後の表参道歩きかなと思って歩きました。時間はかかったけれど、江戸・明治期の参拝者と同じルートで歩くことができました。鎖に掴まるたびに、もうダメだと思いながらの前進でした。しかし、山頂のお籠もり堂前で手を合わせた直後には、もう一回は歩きたいなあと思ってしまいました。
今回歩く機会を与えて下さり、ありがとうございました。同伴者がいるだけで、安心感が全然違いました。磨墨峠からは、明治の古道を歩いたはずでしたが、途中の分岐から山へ向かう道を辿ることになり、結局沢に沿って下りざるを得なくなり大失敗でした。谷へ下りる方の道を選べば、きっと明治の古道をずっと辿れたのだと思います。
表参道に使われている鎖は、全て１本１本鉄棒を打ち出し、それを丸く曲げたのでしょうね。鍛造した鉄は表面は錆びても、芯は腐らないのですね。もう１００年は越えて、まだ現役です。登録有形文化財に指定される価値があると密かに思っています。
私は初表参道だったので、やはり裏を返せねばならないので、是非また御一緒してください！
今回唯一出会った方が、子供の頃お爺様に連れられてお籠り堂の行に参加したことがあるというお話は奇遇でしたね。ホント昔の職人さんの手仕事は本当に凄いですね。それでは。 godohan
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