真富士山


- GPS
- 06:45
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,027m
- 下り
- 1,015m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
登山口となる俵峰は、冬になると氷瀑の大滝を目当てに多くの登山者が訪れる場所として知られています。しかしながら、真富士山へ登る人はそれほど多くないようで、この日も駐車場には私の車しか停まっておらず、登山中も誰一人としてすれ違うことはありませんでした。とても静かな山歩きとなり、自然の音に耳を傾けながら、ゆったりとした気持ちで歩き始めました。
地元の方から聞いた話では、11月の初めに岳連の方々と一緒に登山道の整備を行い、「仔鹿の池」の案内板も新たに設置されたそうです。実際に歩いてみると、山頂にある山名板も新しく交換されていて、手入れが行き届いていることが感じられました。ちなみにこの「真富士山」という名前は、安倍川の対岸にある見月山から眺めたときに、この山の向こう側にちょうど真正面に富士山が見えることに由来しているとのこと。このことは下山後に知り、なるほどと納得しました。
登山道は夏以降の大雨の影響で全体的に荒れ気味で、滑りやすい露出岩や老朽化した木橋も見られました。そうした場所では一歩一歩慎重に足を運び、安全第一で進みました。一本杉分岐までは薄暗い樹林帯が続きますが、途中の引落峠や大滝、伐採された跡地に広がる展望地などでは立ち止まって一息つきながら景色を楽しみました。分岐を過ぎると、登山道は明るい稜線に変わり、視界が開けてきました。半月ほど前に下見に来たときには、木々が色づいていたのですが、今回はすっかり葉が落ちて、見通しの良い裸木の林となっていました。その分、遠くの景色がよく見え、富士山の姿も確認できたことで、山頂への期待がいっそう高まりました。
そして、いよいよ山頂に到着です。すでに先客が数名いらっしゃいましたが、ちょうど富士山が姿を見せてくれていたため、皆でタイミングを合わせて記念撮影を行いました。少し雲がかかっていたのが惜しいところではありましたが、それでも富士山の存在感は圧倒的で、「やっぱりこの山に登ってよかった」と感じさせてくれました。ただ、南アルプス方面は雲にすっかり覆われており、その雄大な姿を望むことができなかったのは少し残念でした。
山頂では、それぞれが思い思いの場所に腰を下ろして昼食を楽しみました。澄んだ空気の中で食べるおにぎりやお茶の味は格別で、身体も心もリフレッシュされました。ひと休みの後は、登ってきた道をそのまま戻ることにしました。途中、「仔鹿の池」にも立ち寄りました。池の水はそれほどきれいとは言えませんが、水面に青空と周囲の木々が映り込んでおり、静かで穏やかな雰囲気がありました。こうした何気ない風景も、山歩きの楽しみのひとつです。
下山時は登り以上に足元に注意を払いながら歩きました。今回はトレーニングを兼ねてやや速めのペースで歩いていましたが、ここ最近感じていた膝の違和感や足のつりなどが出なかったことに、ほっと胸をなでおろしました。何事もなく無事にゴールできたことが、何よりの達成感です。そして、駐車場で約1時間ほど待っていてくれたBコースのメンバーの皆さんの笑顔に出迎えられたときは、本当にうれしく、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
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