京柱峠


- GPS
- 03:24
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 538m
- 下り
- 540m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
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アクセス |
感想
京柱峠と祭文峠は、いずれも伊久美川右岸の尾根上に位置し、伊久美の谷と川根・身成の谷とを結ぶ歴史ある峠道です。かつて、藤枝側から蔵田や檜峠を経て伊久美へと入る山道は、これらの峠や、さらに奥の阿主南寺峠などを越え、大井川沿いの川根方面へと続く交易路として利用されていました。山深い地形の中、人や物が行き交っていた様子が想像され、こうした峠道の存在が地域の交流や暮らしを支えていたことがうかがえます。
今回歩いたのは、京柱側から登り祭文峠を経て小川へと下る周回コースです。スタート時の気温は5℃とやや低めでしたが、風がほとんどなかったため、体感的にはそれほど寒くはありませんでした。紅葉はすでに終わりかけていましたが、山々の静けさと晩秋の空気が心地よく、季節の移ろいを感じながらの山歩きを楽しむことができました。
登りの行程は、京柱峠までの急な坂道がややきつく感じられたものの、その後は祭文峠までほぼ平坦な林道が続き、落ち葉を踏みしめながら静かな道をのんびりと進むことができました。祭文峠からの下りは、登りと同様に勾配のある道でしたが、途中から舗装路に変わったため、安心して歩くことができました。全体としては、いつもの「おはようハイキング」よりもやや長めの行程でしたが、歩き応えがあり、変化に富んだルートでした。
当初は9月に計画されていたコースでしたが、その時期では暑さが厳しく、今回のような穏やかな晩秋の気候の中で歩けたことは結果的に幸運だったと感じています。日差しも柔らかく、歩くにはちょうど良い気候でした。
なお、このコースは特別に景観が開けているわけではなく、展望が楽しめるような場所はあまりありません。それでも「京柱峠」「祭文峠」という、どこか物語を感じさせる峠の名前が印象的で、一度はその道を歩いてみたいと思わせる魅力があります。実際に歩いてみると、地形や道の雰囲気から、かつて人々が通った名残が随所に感じられ、静かな感動を覚えました。
名も知られていない山道にも、こうした歴史や風情が息づいており、地味ながらも歩く価値のあるコースだと感じました。自然と歴史を味わえる、充実したハイキングでした。
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