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Yamareco

記録ID: 7633080
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

2024年12月29日 08:57

2024年12月29日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:34
距離
4.2km
登り
552m
下り
554m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:19
休憩
0:13
合計
2:32
距離 4.2km 登り 552m 下り 554m
8:59
46
9:45
9:53
38
10:31
10:35
23
10:58
10:59
32
11:31
0
11:31
ゴール地点
天候 くもり、雪
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
唐沢鉱泉から出発
その他周辺情報 下山後は唐沢鉱泉で入浴
朝の駐車場、結構混雑していました
朝の駐車場、結構混雑していました
途中から視界が悪くなり、風も強くなってきたのでこのあたりで引き返しました。
途中から視界が悪くなり、風も強くなってきたのでこのあたりで引き返しました。
帰りは唐沢温泉で入浴
帰りは唐沢温泉で入浴

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 ザック アイゼン 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ストック カメラ

感想

今さら山行記録を上げるのかと思われそうですが、忘れないうちにアップしておきます。

約半年前の昨年12月、久しぶりに冬の雪山登山へ行ってきました。今回の目的地は、長野県の唐沢鉱泉。静かな山あいにある温泉地で、登山口としても人気があります。

朝8時半ごろ、唐沢鉱泉の駐車場に到着。すでに車が多く、ほぼ満車の状態でした。さすがは人気のエリア。こんな雪の中でも、山を目指す人は少なくないことに改めて驚かされました。運よくトイレ横の小さなスペースに停めることができ、まずはひと安心。

支度を整えて車を降りると、辺りはしんと静まり返り、凛とした冷気が身体を包み込みます。積雪はしっかりとあり、道は完全な冬山仕様。ゲイターとアイゼンを装着し、装備を一通り確認してから出発しました。

この日はあいにくの曇り空。晴れていれば白銀の世界がもっと映えるのでしょうが、それでも雪山特有の静謐な雰囲気に心が引き締まります。

歩き始めてすぐ、気温の低さを実感。そんな中で特に助けになったのがバラクラバ。顔まわりを覆ってくれるこの装備があるのとないのとでは、体感温度がまったく違います。鼻や頬が冷たい風にさらされると体力を奪われるので、冬山には欠かせないアイテムだと実感しました。

登山道は踏み跡がしっかりとあり、前半は順調に進行。足元はアイゼンのおかげでしっかりと安定しており、雪の感触を楽しみながら登っていきます。

しかし、尾根に差し掛かったあたりから状況が一変。風が急に強くなり、雪も舞い始め、視界が一気に悪くなってきました。まるで山が「これ以上は来るな」と言っているかのような、そんな空気感。

「このまま進んでも大丈夫だろうか?」という不安が胸に広がります。こういう時の迷いは、事故につながりかねません。判断を誤れば、自分だけでなく、周囲にも迷惑をかけてしまう。

最終的には、「引き返す」という選択を取りました。

結果として、山行はわずか2時間ちょっと。目的地には辿り着けませんでしたが、それ以上に大切なことを学んだ気がします。
「無理をしない」という判断を実際の山で実行できたこと。それは机上では得られない、貴重な経験でした。

登山は“挑戦”であると同時に、撤退の判断もまた勇気がいる行為です。今回のような悪天候の中で、冷静に自分の状況と自然の変化を見極めて行動することの大切さを、改めて心に刻みました。

下山後は、そのまま唐沢鉱泉の温泉へ直行。冷えた身体をほぐすにはこれ以上ないご褒美です。

湯温はややぬるめでしたが、逆にそれが良かったのか、長くゆっくり浸かることができ、芯から温まることができました。湯に包まれた瞬間、登山中には気づかなかった体の冷えをはっきりと感じました。やはり雪山は知らず知らずのうちに体力と体温を奪っているのですね。

ただ、ここでひとつ問題発覚。靴を脱ぐと、両足に大きな靴擦れが…。実は登っている最中に、うっすら違和感を感じていたのですが、想像以上にひどい状態になっていました。

今回履いていたのはレンタルの冬用登山靴。サイズは合っていたはずですが、足の形との相性がよくなかったようです。もしこのまま登り続けていたら、傷はさらに深くなり、痛みで下山すら困難になっていたかもしれません。

今回は途中撤退という結果になりましたが、それでも山が教えてくれたことはたくさんありました。装備の大切さ、自然の厳しさ、そして無理をしないという判断力。

山は逃げない。
次こそは、晴天の下で、尾根の先の絶景を見に行きたい。そんな新たな目標が心に芽生えた、印象深い雪山登山でした。

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