11歳児がばあちゃんと登り納める大パノラマの岐阜・誕生山【続ぎふ百山】


- GPS
- 03:42
- 距離
- 3.7km
- 登り
- 398m
- 下り
- 407m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
尾根コース:万全、危険箇所ほぼなし 西洞コース:落ち葉多し、濡れているときは注意 |
写真
感想
2024年。
今年は息子とほんとうにいろいろな山を登った。
6年生になったら忙しくなる、山にうまく行けるかどうかわからないくらいに。だから5年生のうちにできるだけ挑戦しておくべし、と。
あこがれの北岳、土砂降りの鳳凰三山。ママを説き伏せて登らせた絶景の赤岳、ばあちゃんと登った灼熱の白山。
思い出深いこの年の締めくくりは、岐阜の誕生山。なんでも、ここは絶景の山として最近雑誌に載ったところらしい。年末年始を岐阜で過ごす我が家は岐阜の山で登り納めとするのがここ数年の恒例。天気もよさそうなので、最高の見晴らしを期待する。
息子が6歳のときにおとなりの天王山に登ってるけど、こっちは初めて。ばあちゃんは「みんなで登ったはず」と言うのだけれど、、、
車で登山口の駐車場へ。ルートによって駐車場が違うが、今回は西側。駐車場のまわりにはフユイチゴがたくさん実っている。
この山の登頂ルートは3つ。山に向かって左手に西洞コース、右手に東洞コースと尾根コース。谷はすべるかも?というばあちゃんの助言もあって、尾根コースを選んだ。
駐車場から歩き始めるとすぐに東洞コースとの分岐。ここからちょっとした急登、すぐに尾根に出る。
なだらかな中にぐっと登るところのある尾根を軽快に歩く。冬の陽射しはなかなかあたたかく、木々のあいだから青空が見える。もうすでに気持ちいい。みんなで「ことわざしりとり」をしながら進む。「る」は「るいとも」以外ほとんどないのでひとつ前の文字にするルール。
ソヨゴの赤い実、ヒサカキの黒い実。植生が山梨や群馬とかなり違い、常緑樹が多い。そしてやはり山肌がチャートの岩、掘り込んだ岩を登るところがときどきある。
しばらく進むとなかなか強めの急登が登場。急登が得意な息子はとんとん登り、あっという間に上の見晴らし場に到着し我々をぼんやり待っている。息子の速さについていくと息が切れるのでゆっくり登る。今年たくさん登ったから、また息子は登るスピードを上げた。いつまでついていけるだろう?
なだらかになった道を進み東洞コースと合流すると、山頂直下の急な岩階段。楽しそうにずんずん登る息子、ひと足先に頂上到着。ママとばあちゃんはじっくり確実に。
山頂標で写真を撮ったら、反射板の下にきれいに作られたデッキへ移動。ベンチに座る。
その、絶景ときたら!!!!
濃尾平野がばっちり見渡せる、この天上感! これは雑誌に載るわけだ。「デッキでのジャンプはひとりずつ」という注意書きがあったので、息子さんは楽しくジャンプ!
ママとばあちゃんが少し遅れて到着。やっぱりこの大パノラマはスゴい! みんなで感動する。
陽の当たるベンチに座って、絶景を見ながらのお昼ごはん。息子の好きなばあちゃんのおにぎりをいただく。そして東京から持ってきたお気に入りの店のケーキ、インスタントだけどコーヒー。こんな場所で豪勢なランチ、もう最高である。
山頂の奥には作業用スペースのような広場があり、いちばん奥から能郷白山の方面が見えた。雪が少し残っていて息子は大喜び、どんどん雪玉をぶつけてくる。
さて下山。西洞コースからおりてみよう。
山頂直下の分岐を西側へ。急斜面をジグザクにおりていく。こちらは岩ではなく土、それゆえに落ち葉が積もっていて少しだけ怖い。
急坂を降り切って馬の背のようになったところ、イノシシの掘り返し痕が「こう来てこう掘ったんだな」とわかるくらいについていて、息子が楽しそう。
天王山方面と分岐するところが神洞峠、ここからおりていく。大きなつづら折りを繰り返して高度を下げると、わりとすぐ傾斜がゆるんだ。沢と並行して進むようになるとほとんど平ら。ちょっとした渡渉もあってバリエーションが楽しい。
夫婦滝というのがあるというのでどんなものかと思っていたら、2方向から来た小さな沢が合流して滝になっている。文字通りの夫婦滝、単に二手に分かれている滝ならどこにでもあるけれどこれは珍しいと思った。
その直後、コケに覆われた岩をチェーンを手にくだる、という場所に出た。めちゃくちゃ怖い見た目! 慎重に進んでみると、実際はコケがほぼ滑らないので大したことはなかった。これが滑るコケだったらかなりキツい。
この見た目だけの難所を抜けると、ほどなくして視界が開けて西洞の駐車場に到着。ここからはのんびり車道を歩き、東洞の駐車場へ。道端にはフユイチゴがたくさん実っていて見ていて楽しい。
分岐点を左に折れてライスセンターを過ぎたあたりに看板があり、ここが日本神話に登場するアメノワカヒコ(天若日子命)にゆかりのある地だとの説明があった。日本創世の逸話が残っているというのは西日本ならではで面白い。
簡易舗装の道を進んで、東洞駐車場に到着。おつかれさまでした。昼過ぎにおりてきたので温泉などには寄らず、ばあちゃんちに戻った。
尾根コースの明るい道と岩場、東洞コースの渡渉など、高さはそれほどでもないわりにバリエーションに富んでいて楽しい山だった。そしてなにより、展望デッキからの眺めはちょっとほかにないくらいに素晴らしかった。ここはまた、真っ青な空のときに来たいと思う。
2024年の登り納めとして、素敵な山に登れたのがとてもうれしい。2025年は小6の息子が忙しくなるけれど、なんとかすきま時間を見つけて楽しい山歩きを続けたい。
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