破線ルートを取り混ぜて吾野周回(子の権現・スルギ経由)


- GPS
- --:--
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 775m
- 下り
- 774m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
秩父御岳神社の奥から子の権現手前まで〜 破線ルートですが道標が少ないことを除けば一般ルートと見做してOKかと。 道の状態は良好。踏み跡ははっきりしています。 枝道があって紛らわしいのは飯能アルプスと同程度なので、 地形図とコンパスが役に立ちます。 子の権現手前から前坂まで〜 破線ルートですが、ここもまた一般ルートで問題ないレベルかと。 道の状態はほぼ良好ですが、522.1mピークと林道の間は 崖の上に道が付いており、ちょっと滑りやすいので通行注意。 土石流の碑の先は落石の跡があるので、一応注意のこと。 時間があれば大高山まで歩くのですが、そうでなければ 「自己責任」の範囲で、堂平山や龍崖山を踏むのもいいかもしれません。 眺望は期待できそうにもありませんが。 |
その他周辺情報 | 吾野宿にある若松屋菓子舗にて「東郷せんべい」を購入。 ぱっと見は瓦煎餅のようですが、歯触りは軽め。 白玉粉を使っているとそうなるのかな。。。 和三盆も使用しているためか軽い甘さです。美味しかった。 煎餅の焼き印は東郷元帥の直筆を基にしてあるそうです。 若松屋HP ↓ http://shop.togosenbei.com/i-shop/top.pasp?to=tp |
写真
感想
バリルートは無理としても破線を歩きたいというあこがれ?が以前からあり、奥武蔵の飯能アルプスに連なる 子の権現〜スルギ〜前坂がその代表格でした。
この界隈には他にも破線ルートが存在し、西武秩父線沿いにある秩父御嶽神社と子の権現直下を繋ぐ破線ルートと組み合わせて歩いてはどうだろうと考えていました。
破線たっぷり企画がようやく実現です。
吾野駅で大勢のハイカーを見送って、余裕たっぷりの出発。
行先にある秩父御嶽神社ではちょうどもみじ祭りを開催しているそうで、紅く染まったモミジが見られます。
秩父御嶽神社の鳥居を潜り抜け、神社を目指して上へ上へ登ります。
神社までの道半分は、紅葉がたくさんあってきれい。
と同時に地元産ハチミツ等を売る露天が出ていて、見るのが楽しい。
この神社は東郷平八郎元帥も祭っているそうで、このことにちなんで東郷カレーなるものまで売っているそう。
通りすがりのドラム缶では火が焚かれ、その上に羽釜が載っていた。
羽釜で炊いたご飯に東郷カレーをかけるらしい。500円だったか。食べてみたい。
敷地を奥に進むと長い階段が現れた。368段あるのだそう。
階段を避けて緩やかに登る道もあるらしいが、山を歩きに来たので迷うことなく階段を登る。
きつかったけど、後悔はなし。
神社にお詣りを済ませた後は、神社の裏手から延びる道を登って行きます。
※ 神社の境内には子の権現を示す道標なぞございません。
神社の裏には踏み跡がはっきりした広くて整地された道。
一般登山道とあまり変わりがありません。
違うのは立派な道標がないことで、それでも立木にプレートが付いているので安心して歩くことができます。
最初のうちこそヘンな踏み跡なんかに騙されないぞーと思いながら慎重に歩いていましたが、すぐ忘れました。
植林帯で視界は開けませんが、道の左側に段々になった採石場が見えて興味深かったです。
今日はあの裏を通って行くのですね。
子の権現の方角からはごんごんと鐘の音が聞こえてきます。
音を頼りに歩けば地図もコンパスもいらないかもしれません!?
期待外れの小床峠を通過し西吾野からの道と合流、まもなく林道に出ました。
ここから子の権現まではあと少しですが、今日の目的は破線ルート。
途中にあるスルギという不思議な名を持つポイントを確認するのです。
子の権現には立ち寄らず、駐車場の近くから再び破線ルートに入ります。
ちょうど破線ルートから出てきた男性二人組から「お気をつけて」の声が掛かりました。
一体、どんな道なんだ?(怖)
ここからの道は所々、木の枝から帯状のビニールがぶら下がっていたり、木の幹にパウチされたチラシが巻きつけてあります。
翌日と翌々日にFUN TRAIL なるラン大会が予定されているとかで、道の整備が行われた後だったのですね。
ささやかなスリルを楽しみにしていたのですが、これなら道迷いの仕様もなさそうなのでヨシとしましょう。
子の権現からはさしたるアップダウンもなく、大きなピークを巻く途中で「するぎ」に到着。
山と高原地図にはカタカナで「スルギ」とあるのですが、手書きひらがな表記だと「うなぎ」の看板みたいで力が抜けそうです。
スルギってどんな地形なんだろうと思っていたのですが、峠に似ているようでいてよく分からない。
巻いたピークは久々戸山という名だったそうで、この後ですれ違ったハイカーから聞いて知りました。ああ、巻いちまったよ。残念!
さらにアップダウンの乏しい道を辿り、堂平山分岐。
ピストンで行かれるみたいだけど端折りました。この山、麓から登ってみたいな。
このルートにしては顕著なピークを登り切ると522.1mの三角点。
北面から東の方向にかけて眼下に白い採掘場が広がっています。
採掘場の上にはかつて大きな山がひとつふたつ、載っていたのでしょうね。
山を削った跡に青い水溜まりがいくつかあります。
数年後はもっと掘り進められて、巨大な池になるのかもしれません。
武甲山もあんな風に掘られてしまうんだろうかと心配になりました。
広葉樹の彩りとヤセの急な下りを味わうと、今度は林道に出ます。
付近に小さな祠がありますが魂は抜いてあるようです。
ここから林道を歩き急な右カーブを過ぎると左側に取り付きがありました。
この取り付きが分かり難いという情報もあったように記憶していたのですが、意外とあっさりと見つかりました。
なぜならトレイルラン大会用の目印としてビニールの帯が結んであったのです。
取り付き探しができなくて残念と思う間もなく、今度は笹のウルサイ道を突破します。
ウルサイだけならまだしも、葉や茎は灰色から黒に煤け、足元の赤土は表面が灰色に覆われています。
何故そうなっているのか分かりませんが、見るだけで気持ち悪いので足早に登ったら尾根道らしき場所に出ました。
正規の道は尾根道を右に行くようになっていますが、左にもしっかりとした踏み跡が付いています。
沢山の木の枝で通せん坊がしてありますが、折角なのでちょっと先まで覗きに行ったら行き止まりになっていました。
元の道に戻って、いくらも歩かないうちに見覚えのある前坂に到着。
吾野駅に戻るにはまだ時間が早く、いくらか逡巡したもののここから大高山に行ったら日没までに下山できないので、諦めて吾野駅に向かいます。
さらに進んだ419mピーク手前からピークを見上げ、ルートから外れるけれど時間も踏み跡もあることだし、このピークを踏んで行くかぁと思った時、足元に「龍崖山」と手書きでかかれた道標?を発見。
調べてみると「りゅうがい山」なる山が419mピークの向こう側にあります。
どう道が付いているのかは分からないけれど、地形図片手に道標?が示す方向に歩いてみることにしました。
道標の指す道は、シャガの生える谷筋を通って間もなく林道に出ていました。
そこから辺りをきょろきょろしながら林道を歩きますが、いくら道の左側を見てもそれらしき取り付きは見当たりません。
地形図を見ても取り付きが期待できそうなポイントは分からず、龍崖山は半ば諦めて林道を辿って吾野駅まで下りることにしました。
もしかしたら、麓で道が見つかるかもしれませんし。
林道を吾野駅方向に進むと二股に別れているので、アスファルト舗装が為されていない道を道を取りました。
ここには碑が建ち、明治の庚戌(明治43年)8月に発生した土石流のことが記されています。台風と梅雨が重なったため関東地方は大水害に見舞われ、吾野では土石流で死者・行方不明者が発生したとのこと。
やっぱり、、、と思いました。
龍崖山という名称はいかにも道が崩れて災害が発生しそうな名称だと思ったからです。
(本当は災害とは関係ないらしい。要害山が訛って龍崖山になったのだそう。)
麓の集落に出て、振り返ると手前に小さなピークがふたつ。
その中央奥にもっと高いピークがひとつ見えます。
これこそ、、、そう思って地元の男性訊ねてみたところ果たして龍崖山でした。
登山道はよく分からないまま。
課題、いえ、楽しみがまたひとつ出来ました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する