【八王子城】南馬回り道の道普請・その3

2025年01月11日(土) [日帰り]

• GPS: 08:17
• 距離: 6.1km
• 登り: 427m
• 下り: 427m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:24
• 休憩: 2:35
• 合計: 7:59

距離 6.1km 登り 427m 下り 427m

9:46 八王子霊園南門バス停
9:52 10:21 北条氏照の墓
10:29 10:48 八王子城跡 管理棟
11:02 12:13 太鼓曲輪登り口
12:16 12:36 八王子城跡 管理棟
17:01 17:11 松木曲輪
17:13 17:18 八王子城山
17:42 17:43 八王子城跡 管理棟
17:45 八王子霊園南門バス停

アクセス

利用交通機関：

自転車

コース状況／危険箇所等

南馬回り道は普通のハイカーであれば問題ないレベルに回復しました。（落ち葉で埋まるため、年1回の定期整備が必要）

写真

1/11 9:01

001：浅川河川敷芝生広場（南北浅川の合流点）で大岳山・御前山（左）の定点観測。消防の出初め式の準備中の模様。年が変わったので、写真の追い番が1からスタート

1/11 9:35

003：大手側ベース農家で装備の準備。隊員Dにシカトされたが年初なので一人ミッションを強行。去年のおさらいなので、ほぼ常用の大鋏・長鎌抜きで土木装備メインに絞る。ミニツルハシは長短あるうちの「長」にしたつもりだったが・・

1/11 9:48

014：氏照墓入口を入って寄り道

1/11 9:56

018：旧宗関寺跡の作業小屋。小屋の主は車の免許を更新してあと3年で終りとの事で、竹林メインの山作業を引き継ぎたい人がいれば、今から通って欲しい所

1/11 10:16

024：北条氏照慰霊塔＋家臣墓は、お色直しをやるらしい。右の緑のシートは中山勘解由の墓で、悪童のテロ攻撃で倒されたっぽい

1/11 10:19

030：慰霊塔前の簡易賽銭箱は、賽銭泥棒の毎日巡回コースである事が良く分かる

1/11 10:20

032：いつ倒れるか気になっていた墓裏の枯れ大木も業者作業で片付けられるらしい

1/11 10:31

036：管理棟前。なじみのガイドさんと長話

1/11 12:37

067：登城口前広場に駐輪

1/11 10:55

037：登城口横の花籠沢は相変わらず何がしたいのか分からない自称地権者の迷惑造作が続いている。赤道（フェンスの外側）の沢側に新しく足場が組まれていた

1/11 11:01

042：先に城山川を渡って大手門上の太鼓曲輪ルートへ寄り道する。目標エリアの倒木が見える

1/11 11:02

043：大手門上の竪堀にかかる橋の脇が太鼓曲輪の登り口

1/11 11:05

044：太鼓曲輪登り道の倒木。ここはくぐらず、右手の斜面を登る。黄色スプレーがあったので矢印を書いたが、インパクトが薄くて気付かないかも

1/11 11:07

045：倒木右手の新しい登り道。だいぶ斜めってるので、鍬入れする。この道の手入れは初めて

1/11 11:16

046：道普請後。取り敢えず横滑りしないようにはなった

1/11 11:18

048：正面の矢羽根の左右が太鼓曲輪の尾根道

1/11 11:18

049：メインターゲットは手前の矢羽根。4本の釘を使っている。左上の割れ方と言い、嫌な予感しかしない

1/11 11:21

050+051：取り敢えず下2本の釘を抜いて矢羽根を外してみる。何とか釘頭を浮かす事が出来た

1/11 11:23

052：右下の釘が抜けた。長さ60〜65ミリある。なぜそんな長い釘を使う必要があるんだ？それも4本も。勝手に外された事に腹を立てたのか？お前が勝手に付けたんだろう？（林業者を代弁）

1/11 11:27

053：左下の釘も同様に外し、矢羽根が外れた後。左上にはプレートの破片（厚さ3ミリ）がめり込んでいる。外した2本は、木の成長に合わせてずり抜けてきていた。小さな釘なら4本ともずり抜けていたはず

1/11 11:37

056：がっつり食い込んだプレートの破片を掘り出して、2センチの深さに釘頭が見えた所で全て諦めた。外すのが5年遅かった。この杉は材木としての価値無し。幹の上も途中から変形しているので、中3m取れればいい所

1/11 11:41

058：矢羽根を外すと幹に釘が入っている事が分からなくなるので、手で抜けない程度に釘を打って矢羽根を付け戻す。この辺の杉が収穫される事はないと思うが

1/11 11:46

061：戻る途中の小尾根上の道にかかる倒木

1/11 11:46

062：倒木を一刀両断してから撤去

1/11 12:09

064：以前測量したルートから大きく道筋が変わっているので、大手道の橋の上から太鼓曲輪尾根筋まで測量やり直した。通常カウンタを使って歩数を記録するが、無くても何とかなる。1年半ぶりの測量

1/11 12:10

065：自作のマップボードのコンパスガード（静電気対策）が外れかかっていた。帰宅後半田付けし直して修理

1/11 12:19

066：管理棟前で昼食。午前中のうちにメイン現場どころか登城口にすら達せず。予定が狂うのも一人なら気楽

1/11 12:43

070：旧道から登って途中で軽く道普請。排水溝も一部手入れした

1/11 12:58

074：旧道9合目から柵門台下の石垣を見上げる。上をハイカー3人が下山中

1/11 13:03

076：柵門台に到着。右のコンクリートベンチをチェック

1/11 13:06

077：ベンチ裏が高い曲輪になっているので、落石土砂が溜まってベンチが埋まる。1年分程度を掻き出したが、脇に溜まった土砂の移動が面倒だ

1/11 13:16

079：高丸手前の排水溝を軽く手入れ中、女子ハイカーが通過

1/11 13:20

082：高丸のヘアピンカーブの間が南馬回り道への入口

1/11 13:25

083：道筋を下に下げている雑木を手鋏で払って除草剤で防除

1/11 13:26

084：下がった道筋を上に修正後

1/11 13:30

085：つづら道上を道普請中に進行方向から来るハイカー1名に遭遇。井戸下から踏破してきたとの事。去年の年末時点でかなり荒れていたので、良く無事でというレベル

1/11 13:42

088：まだ新道つづら道の上付近。ここも道筋を修正

1/11 14:07

092：下に殿の道が並行して見える辺り。荒れた岩場（大きな石）が邪魔で道を綺麗に通す事が出来ない。日を改めて岩を砕くつもりで気合いを入れてやっつける事にする

1/11 14:14

093：すぐ先のザレ場を道普請後。道幅は最低限で止めておく

1/11 14:18

094：南馬回り道と殿の道の交差ポイント。去年秋に設置した道迷い防止看板は異常無し

1/11 14:19

095：殿の道交差ポイントの先は去年秋に道普請したばかりだが、一面のモミジの葉で埋まっている

1/11 14:20

096：モミジの落ち葉でほとんど地面が見えない。熊手があれば綺麗に片付けるのだが、長鍬で適当に散らしながら通過

1/11 14:22

098：ゆる谷に新しいゴミ。上（松木曲輪）からは30mほど距離があるのだが、どういう神経で不法投棄をするのだろうか。中身を抜いてゴミ仮保管場所に放置

1/11 14:27

101：松木曲輪下の小尾根を回り込んだ先の斜面は平安なルートになる。道筋が弱いので、時間に余裕があれば手入れしたい所

1/11 14:31

102：無名台尾根を回り込んだ所から難所エリアが始まる。だいぶ落ち葉が溜まっている

1/11 14:33

103：難所東部区間はさらっと片付ける。ミニツルハシよりも長鍬の方が2〜3倍作業がはかどる

1/11 14:43

105：片付け終わった所でおやつタイム。ここから下に落ちれば命の保証はない

1/11 14:46

106：ミニツルハシを使うべく組み立てたが、ツルを間違って2号（短柄）用を持って来てしまい、噛み合わせが抜けかけぎみになってしまった。持ってくれればいいが・・

1/11 15:06

111：難所中央部の落ち葉溜り。厚い所では30センチくらいは溜まっていて、道筋が完全に消えている。先のハイカーがここを越えて来た事を思うと、マジでヤバいよ〜としか言えない。上の枯れ木も邪魔

1/11 15:15

113：枯れ木の反対側に回り込んで、上に溜まっている土砂を掻き下して上にも落ちてくる土砂が溜まるスペースを作って時間稼ぎをしておく

1/11 15:15

114：難所中央部の道普請後。中央岩の下が飛び越えポイントになっていて、猪は越えられないので、一度ここで落ちて懲りた猪は二度とこのルートを通らないハズ

1/11 15:17

116：邪魔な枯れ木を退治する

1/11 15:17

117：枯れ木の伐採中、上の斜面から小石が勢いよく落ちてきた。左の木の影に隠れればほぼ安全ではある。城守備勢から見れば格好の石落とし場だったろう

1/11 15:20

121：枯れ木の退治後。元々かなり傾いていたが、残りが下の小さな三角形になるまで倒れなかった

1/11 15:25

123：案の定と言うか、ミニツルハシの柄が破損。堅い木のピースを接着（普通の瞬間接着剤）で固定しているので、先端部分だけ圧縮されると弱い

1/11 15:36

124：ミニツルハシが使えないので、邪魔な岩・石はこんな事もあろうかと持って来た1ポンドハンマーで砕く

1/11 15:38

125：南馬回り道難所中央部の道普請後。中央に伐採した枯れ木の根元が残るが、道幅を無駄に狭めているので、いずれ撤去したい所

1/11 16:05

129：反対側からの写真

1/11 16:04

128：難所西部の道普請後。この辺は下斜面の傾斜もあまり急ではない

1/11 16:10

131：右手の指が攣ってきたので、難所西端部は中途でやめた

1/11 16:19

132：南馬回り道が井戸下の岩谷を横切るポイント。黄色の丸で囲った部分が2009年に岩を削って足掛かりを付けたポイント

1/11 16:19

133：岩谷のすぐ先が南馬回り道の西側の入口。軽く道普請しておく

1/11 16:26

135：南馬回り道の西入口の道普請後。1ヶ所岩が邪魔で真っ直ぐに道が通らないのが残念。先のハイカーは上の虎ロープだらけの警告を無視して侵入してきた

1/11 16:29

137：岩谷に戻って岩を削って足掛りの拡張を行う。元の幅は5〜6センチしかないが、正味10センチ程度になれば安心感が格段に上がる。タガネは2009年と同じだが、ハンマーのウェイトが倍以上なので、作業効率は良いはず

1/11 16:47

140：目標ラインまで正味15分かかって岩削り終了。10発叩いて1立方センチ程しか削れないが、2009年に30分かけて削った体積の5倍くらいは削った

1/11 16:49

142：最後の仕上げはコレ！

1/11 16:50

143：誰が見ても、この足掛かりポイントを見逃すことはないだろう。ちなみに、この足掛かりを踏んだ後は1mほどジャンプしないと向こう側へ渡れない。その程度の体力が無いと進んではいけないルートという事にしておく。これにてスペシャル装備を使った予定ミッションは全て終了

1/11 17:01

147：松木曲輪から高尾方向の遠景

1/11 17:14

152：眺望スポットからの薄暮夜景。八王子駅前の町並み越しにスカイツリーの明りが見える

1/11 17:27

153：金子曲輪下の馬蹄段で頭が3センチ程出ている危ない釘を発見。雨水による軟弱岩盤の侵食で年々頭が出てくる。既に引っかかって転んだ人がいたかも知れない

1/11 17:30

154：釘をハンマーで叩いて抜き、土留め板階段の脇に差しておいた

1/11 17:39

155：無事登城口まで下山

156：除草剤使用量は5％以下

初めてヤマレコ記録中にスマホで写真を撮ってみた。太鼓曲輪の分も含めて、300mくらいしか登ってないはず

撮影機器：

Canon PowerShot G9 X Mark II Canon

装備

個人装備

防刃手袋 ゴム貼り毛糸手袋 短ロープ 枝切り鋏 防除ボトルホルダー 虫除けネット ハッカ油スプレー 自作フィンガー装着ライト デジカメ（G9X-markII） iphone 大鋸（SILKY なたのこ60／33cm） 長鍬（浅香工業 草削り 象 151281） ミニつるはしSP（浅香工業ホームピック小改） １ポンドハンマー たがね 300円ニッパー マイナスドライバー 黄色缶スプレー

感想

castle_hunter

2025年最初のミッションは、昨年秋に手入れした南馬回り道（戦国時代の造成）が年末に通った時には大量の落ち葉に埋もれて残念な状態になっていたので、南馬回り道のリフレッシュ作業を行う事にした。
残念な事に、昨年末まで毎回参加してくれた隊員Dが自分の山行を優先して不参加となったので、単独ミッションとなった。

序盤は以前から気になっていた太鼓曲輪の杉に釘を打ち込んで矢羽根を付けてあるポイントに行って釘抜きを試みたが、4本中2本しか抜けず、途中で断念した。
親切心で立ち木に矢羽根を付けるのは良いが（厳密には違法構築物となる）、釘を打つと器物損壊になるので注意すべきだ。
道普請やルート測量もあって、午前中は太鼓曲輪だけで終ってしまった。

午後から本番の南馬回り道難所の整備は、ミニツルハシの柄とツルの組み合わせを間違って持参したため、途中で柄が破損する大失態となってしまった。
ミニツルハシよりも、以前から使っていた長鍬の方が打撃力はないが作業がはかどり、特に支障は無かった。
最後の岩谷（堅い玄武岩）の足場削りは疲労困憊の中の作業だったが、重たいハンマーを持って行った甲斐があって、2009年に削った時よりもしっかり削り込む事が出来た。
2019年の道迷い滑落事故で死者が出た南馬回り道だが、少なくとも今秋まではさほど危険のないルートとして使えるはずだ。

一人ミッションで作業を端折った部分も多々あったが、行き当りばったり気ままな作業が出来たのは不幸中の幸いだった。

帰宅後、右肩の神経痛が悪化して鍼治療の予約が取れずに悶々としている中でのヤマレコアップとなった。

次回は2人以上で下水平道（駒冷し場から西尾根の北斜面〜滝ノ沢林道東線の終点）の予定だが、色々多忙な事もあって1週休みとなるかも知れない。