富士山(半分でどうでしょう〜馬返しから六合目手前くらいまで)
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 976m
- 下り
- 967m
コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
馬返し登山口にポスト有。四合五勺より上、数か所凍結箇所あり。六合目より雪少し出現。 |
予約できる山小屋 |
里見平★星観荘
|
写真
感想
■山行までの経緯:
ヤマレコ既報のとおり、2015年富士山元年を迎えましたが、山頂を目ざした登山はすでにエキスパートの季節となった今、冬山素人のわたくしに出番はありません。ですが、どこかで聞きかじったり、富士山関連のブログ(お気に入りの「キイ○○○リ」さんのブログとか)で見たりした馬返しからのアプローチに興味が湧きました。今の季節、山頂が無理なら、1合目から5合目、"半分でどうでしょう!”。山梨側へは行ったことはないし、来年、こっちのルートもトライしたいので偵察を兼ねて古えの吉田ルートを馬返しからトレースすることにしました(本当は金鳥居か、北口本宮神社からが正統なのでしょうが・・・)。
■当日の状況レポート:
馬返し駐車場についてビックリ、山岳会らしき集団(2つぐらいのグループでしょうか)でざっと30〜40人くらいの人々でごったがえしておりました。その人たちの使い込まれた大きいザック、ピッケル、ヘルメット、ザイルなんかも持っている姿を見て、瞬間、「場違いな所に来てしまった!」と思いました。この時期の馬返しは冬山のベテラン、エキスパートや正統派山岳会(あるいは大学の山岳部)の人々が雪山訓練のために集うようなところのようです。う〜んどうしよう。弱気なわたくしは出鼻を挫かれた感じで、暫くはパーティーの人たちが出発するのを待っていました。 パーティーの皆さんが出発した後、そろりそろりとわたくしも出発です。どこかで誰かが言っていたことですが「行けるところまで行く」ではダメです。行けるところまで行ったら帰って来れなくなってしまいます。本日の目標はマックス六合目まで(スバルライン五合目からの合流地点を確認すること)、もしそれ以前に雪が出てきたらその場所で折り返す!と固く肝に銘じてのスタートです。
吉田ルートはわたくしごときが申すのも僭越ですが立派な登山道です。確かに朽ち果てた建物が所々にあり、時代の悲哀みたいなものを感じさせますが、各所にある説明ボードがこの道の来し方そして行く末を案内してくれるかのようです。
山登り的には、急登と呼べるような場所は全くと言っていいほどなく、だらだら、それもかなり傾斜の緩やかな登りが続いていく感じです。木段あり、石畳のようなところあり、両側が迫って細くなっているところ(切通しみたいな)ありです。
三合目あたりかな?河口湖方面の展望が見えます。その先の山々も見えましたが山座同定できません(私が知らないという意味です。きっと有名な山が見えていたに違いありません!)。このあと何箇所か、展望の良い所がありました。が、肝心の富士山は木々の隙間から見えたり見えなかったりです。
四合五勺すぎでしょうか、凍結した箇所が数か所ありましたが、避けて通れましたので全く問題ないと思われました。
ちょっとびっくりしたのは突然、円柱の通行止めみたいなものが出てきたことです。林道を横切るところです。3回くらい横切ったかな?特に2回め(かな?)は横切るというよりは暫く道路を進んでまた登山道に復帰しました(本当は別のところに登山道があったのかもしれません)。
人々の喧騒が聞こえてきました。それが佐藤小屋への到着を知らせてくれました。何年か前、ウッチャンが冬富士をやった時、泊まっていたのが確かここでしたね。佐藤小屋の前のテント場や、佐藤小屋周辺ではすでに到着した団体パーティーの人々でごったがえしていました。ああ〜この人たちはちゃんと山と向き合っているなあ〜。皆さん目つき、顔つきが真剣です。それに引き換えわたくしは♪ちょっと振り向いてみただけの異邦人♪的な疎外感を感じずにはいられませんでした。いつか俺だって!思いを新たにしました。でも無理はしません。欲しがりません勝つまでは!っていつの時代の人かいな。
佐藤小屋をすぎ、星見荘、六角堂、経ヶ岳まで来ました。ほぼ六合目付近まで来ているはずですが、本日の目標のスバルライン五合目からの合流地点がわかりません。そうこうしているうちに地面に雪が・・・!少し登って、いけるとも思いましたが、行けるところまで行くではダメなのでここで撤退です。案の定下ってみればずるっと滑って恐怖感満載です。風も強く、気温も氷点下です。いいんです!偵察なんだから!ここで撤収・・・。しかし・・・なんだか未練タラタラです。そうこうしているうちにエキスパートの団体の皆さんが颯爽と登ってきました。装備はバッチリ、厳しい顔つきです。それを見た瞬間、あっ!お呼びでない!こりゃまた失礼しました。軽く挨拶をしつつ、心の中で皆さんの登頂にエールを送り下山の途に就きました。
下山途中で赤い上下のアウターに身を包んだ年配の方と出会いました。小さなザックをお持ちの方で、今までに出会った団体パーティの方々とは明らかに違います。思わず「山頂まで行かれましたか?」とお尋ねしたところ、「七合目まで」とのお返事。年季の入ったピッケルをお持ちで、間違いなくベテランの方とお見受けいたしました。あまり多くはお話ししませんでしたが、いつかわたくしもあんな感じで山と付き合える時が来るといいなあ〜と思いました。
下山は休み休みでほぼ2時間くらいで馬返しに到着です。標高差約1000mくらいはあったはずですが、不思議と疲労感は少なめです。馬返しは出発時よりもさらに車があふれかえっていました。皆さん今日は戻ってこないのでしょう。車は主をちゃんと待っていてくれます。こうして本日も帰路に着きます。せっかくだから河口湖とか西湖とか精進湖とか巡って帰ろうかな、などと観光気分に浸りつつ本日の終幕です。
さてさて、今回の”半分でどうでしょう”は来年の富士山への布石となるのでしょうか?いや!きっとなる!と信じて・・・。
またしても長文になり失礼しました。ではこの辺で・・・。
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