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Yamareco

記録ID: 7822042
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積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

南アルプス 冬季聖岳東尾根【白蓬ノ頭まで】

2025年02月08日(土) 〜 2025年02月10日(月)
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ymoon その他1人

コースタイム

2月8日 沼平ゲート(9:40)→聖岳登山口(13:00)→出会所小屋跡(14:00)
2月8日 出会所小屋跡(4:55)→ジャンクションピーク(9:30)→2600m幕営地(14:50)
2月9日 幕営地(7:00)→白蓬の頭(8:30)→聖岳登山口(11:40)→沼平ゲート(15:05)
天候 2月8日:曇り時々晴れ(強烈な冬型)
2月9日:快晴
2月10日:快晴
過去天気図(気象庁) 2025年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
畑薙ダム 沼平ゲート前に駐車(トイレ無し)
その他周辺情報 白樺荘で入浴
道の駅・横沢を越えた段階でこの雪道。
こんなに下の方から雪があるのは初めてかも??
1
道の駅・横沢を越えた段階でこの雪道。
こんなに下の方から雪があるのは初めてかも??
雪道を恐る恐る車で走り、沼平のゲートに到着。
今回のパートナーは母親。親子でこんなにガッツリ山に入るのは久々でした。
2025年02月08日 09:40撮影 by  SO-41B, Sony
2/8 9:40
雪道を恐る恐る車で走り、沼平のゲートに到着。
今回のパートナーは母親。親子でこんなにガッツリ山に入るのは久々でした。
聖岳登山口までは長い林道歩き。
赤石ダムを越えると、目指す聖岳東尾根が見えてきました。
2025年02月08日 12:29撮影 by  SO-41B, Sony
2/8 12:29
聖岳登山口までは長い林道歩き。
赤石ダムを越えると、目指す聖岳東尾根が見えてきました。
沼平ゲートから3時間ちょっとで聖岳登山口。
2025年02月08日 13:03撮影 by  SO-41B, Sony
2/8 13:03
沼平ゲートから3時間ちょっとで聖岳登山口。
初日は登山口から1時間くらい登って、出会所小屋跡まで。
近くの沢で水も取れ、快適なテン場でした。
2025年02月08日 14:21撮影 by  SO-41B, Sony
2/8 14:21
初日は登山口から1時間くらい登って、出会所小屋跡まで。
近くの沢で水も取れ、快適なテン場でした。
翌朝。ラッセルに時間がかかりそうなので、暗いうちからスタート。
2025年02月09日 04:55撮影 by  SO-41B, Sony
2/9 4:55
翌朝。ラッセルに時間がかかりそうなので、暗いうちからスタート。
日が差し始めると、木々の向こうでは見事なモルゲンロート。
写真に写らないのは残念ですが、それも一興??
2025年02月09日 06:39撮影 by  SO-41B, Sony
2/9 6:39
日が差し始めると、木々の向こうでは見事なモルゲンロート。
写真に写らないのは残念ですが、それも一興??
標高2000mを越えると、積雪量が増えてきました。
2025年02月09日 08:01撮影 by  SO-41B, Sony
2/9 8:01
標高2000mを越えると、積雪量が増えてきました。
ジャンクションピーク
2025年02月09日 09:29撮影 by  SO-41B, Sony
2/9 9:29
ジャンクションピーク
白蓬の頭目指して、傾斜の落ちた尾根をさらに進みました。
どんどん雪山らしくなってきて良い気分。
2025年02月09日 10:44撮影 by  SO-41B, Sony
2/9 10:44
白蓬の頭目指して、傾斜の落ちた尾根をさらに進みました。
どんどん雪山らしくなってきて良い気分。
白蓬ノ頭まで、最後の100mくらいは厳しいラッセル。
母にも手伝ってもらいながら、少しづつ前進しました。
2025年02月09日 12:54撮影 by  F-02L, FUJITSU
2/9 12:54
白蓬ノ頭まで、最後の100mくらいは厳しいラッセル。
母にも手伝ってもらいながら、少しづつ前進しました。
標高2600mを越え平坦地に。
天気も穏やかなので、もしかしたら明日山頂行けちゃうかも?ということで、白蓬ノ頭はスルーし、聖岳目指してなだらかな尾根を進みました。
2025年02月09日 13:42撮影 by  SO-41B, Sony
2/9 13:42
標高2600mを越え平坦地に。
天気も穏やかなので、もしかしたら明日山頂行けちゃうかも?ということで、白蓬ノ頭はスルーし、聖岳目指してなだらかな尾根を進みました。
左手には富士山。
風もなく幸せな雪原歩きですが、ラッセルで二人とも疲れ気味…
2025年02月09日 13:51撮影 by  F-02L, FUJITSU
2/9 13:51
左手には富士山。
風もなく幸せな雪原歩きですが、ラッセルで二人とも疲れ気味…
森林限界ギリギリまで進み、風を防げそうな樹林の近くに幕営しました。
2025年02月09日 17:03撮影 by  SO-41B, Sony
2/9 17:03
森林限界ギリギリまで進み、風を防げそうな樹林の近くに幕営しました。
その後はガス2台体制で雪をガンガン溶かし、
2025年02月09日 15:54撮影 by  SO-41B, Sony
2/9 15:54
その後はガス2台体制で雪をガンガン溶かし、
豪華な夕食を楽しみました。
この日はテントの中でも-20℃近くまで冷え込み、寒い一夜となりました。
2025年02月09日 16:18撮影 by  SO-41B, Sony
2/9 16:18
豪華な夕食を楽しみました。
この日はテントの中でも-20℃近くまで冷え込み、寒い一夜となりました。
3日目朝。
山頂を目指そうと思っていましたが、日が変わる頃から風が吹き始めてしまい、アタックは断念。朝からご飯を炊いて、ゆっくり食事としました。
2025年02月10日 04:16撮影 by  SO-41B, Sony
2/10 4:16
3日目朝。
山頂を目指そうと思っていましたが、日が変わる頃から風が吹き始めてしまい、アタックは断念。朝からご飯を炊いて、ゆっくり食事としました。
このまま帰るのも寂しいので、ちょっとだけお散歩して森林限界を出てみることに。
2025年02月10日 07:17撮影 by  SO-41B, Sony
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2/10 7:17
このまま帰るのも寂しいので、ちょっとだけお散歩して森林限界を出てみることに。
森林限界を越えると風がビュービューと。
聖岳と記念撮影して、すぐ樹林帯に引き返しました。
2025年02月10日 07:35撮影 by  SO-41B, Sony
2/10 7:35
森林限界を越えると風がビュービューと。
聖岳と記念撮影して、すぐ樹林帯に引き返しました。
帰りには白蓬ノ頭にも立ち寄りました。こちらは風もなく、素晴らしい展望地。
写真は聖岳方面で、重なり合う尾根と、最奥にはピラミダルな山頂が見事でした。
2025年02月10日 08:33撮影 by  SO-41B, Sony
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2/10 8:33
帰りには白蓬ノ頭にも立ち寄りました。こちらは風もなく、素晴らしい展望地。
写真は聖岳方面で、重なり合う尾根と、最奥にはピラミダルな山頂が見事でした。
赤石岳もバッチリ。本当に白く光って見えた。
雪山らしい風と景色を楽しむことができ、母も自分も大満足!
2025年02月10日 08:33撮影 by  SO-41B, Sony
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2/10 8:33
赤石岳もバッチリ。本当に白く光って見えた。
雪山らしい風と景色を楽しむことができ、母も自分も大満足!
帰りはトレースの付いた道をガンガン下って、
2025年02月10日 09:07撮影 by  SO-41B, Sony
2/10 9:07
帰りはトレースの付いた道をガンガン下って、
3時間もかからずに聖岳登山口まで下山。
2025年02月10日 11:41撮影 by  SO-41B, Sony
2/10 11:41
3時間もかからずに聖岳登山口まで下山。
行き同様、長い林道を歩いて車へ戻りました(完)
2025年02月10日 15:07撮影 by  SO-41B, Sony
2/10 15:07
行き同様、長い林道を歩いて車へ戻りました(完)
撮影機器:

感想

「厳冬期の3000m峰を見に行きたい」
冬になるたびに母とそんな話をしながら、数年が過ぎてしまっていた。元々は両親の影響で始めた登山。決して母親をガイドすることが面倒だった訳でない。厳冬期の登山は夏山とは比較にならないほど厳しく、山頂は狙わないと割り切ったとしても、50代後半になる母が楽しめるほど甘いものではないと思っていたのである。

そんな自分が認識を改めたのは、2024年10月、母と甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根に行ったときだった。自分は8合目付近に、岩場の開拓道具を残置しており、冬が来る前にそれらを回収することが目的だった。
そこにフラリと付いてきた母が、8合目で岩場へ向かう自分と別れた後、甲斐駒ヶ岳の山頂を踏み、あっさりと黒戸尾根を日帰りしたのである。黒戸尾根ワンデーというのは健脚の証明だ。それを登山すら久々の状態、どう見ても近所を散歩するオバちゃんにしか見えない装備で成功させてしまうというのは、ある種の才能だと感じた。この体力なら厳冬期の登山にも対応できる。近いうちにガイドしなければならない、と妙な義務感を感じた。今は健脚の母も、あと何年それを維持できるか誰にも分からないからだ。

とにかく雪山らしい体験をしてほしいと思い、行先は聖岳東尾根を選んだ。十分に山深く、それでいて危険個所が比較的少ないのが嬉しい特徴だった。白蓬ノ頭が良い展望地である点もポイントが高い。時期は南アルプスがしっかりと雪山らしくなる2月中旬とした。多忙な母と日程が合わず、事前山行は日帰り布引山の一度きりになってしまったが、よく話をして準備を進めたように思う。

聖岳東尾根に入った3日間は強い寒波で、出発前は不安になったりもした。しかし、「雪山らしい」という意味では、良い条件だったかもしれない。
雪道を恐る恐る車で走り、長い林道を歩いた1日目。
厳しいラッセルをこなして高度を稼ぎ、夜は-20℃まで冷え込んだ2日目。
そして強風で登頂を阻まれ、森林限界から聖岳と赤石岳を拝んだ3日目。
雪煙を纏う3000m級の山々は「神々しい」という表現が良く似合う。雪山らしい厳しさと、それ故の美しさを十分に味わうことができ、母も自分も大満足だった。

少し刺激が強すぎたのではないかと心配したが、後日母に感想を聞くと、「あれくらいならもう一回行っても良いかな」とのこと(笑)
来年は赤石岳の富士見平か、北岳のボーコン沢の頭かな??

…最後になりますが、ウチの母、毎朝4時に起きて仕事の前に2時間くらい裏山を歩いています。本人にとっては努力というより、いつもの習慣なんですね。

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