Mt.Kinabalu(Panalabanまで)キナバル山、雨で登頂ならず

- GPS
- 12:07
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,418m
- 下り
- 1,411m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 7:17
- 山行
- 4:16
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 4:42
天候 | 2/21曇り、2/22夜から早朝まで雨。午後は曇り時々にわか雨 気温は登山口で20℃ほど。3300mの山小屋で夜も10℃ほど。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
空港からコタキナバルのホテルまで、ホテルからPHQまではツアー会社のミニバスで移動。PHQから登山口までは現地の乗合車で10分ほど。 復路の交通手段も往路と同様です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
宿泊地のPanalabanまで危険箇所なし。登山道は日本のよく整備された山とあまり変わらない。未踏ですが山頂域はまるごと岩塊で、雨が降るとあちこちに川と滝が発生。登山道も川になるため立ち入り不可になります。 |
その他周辺情報 | 下山後はツアーガイドの案内でコタキナバルの市場や州立モスク、タンジュンアルビーチなどを物見遊山。食事は中華や海鮮などを頂きました。 ホテルの朝食や山小屋のバイキングを含め、おそらく外国人観光客向けなチョイスや味付けになっているので、口に合わないようなものはありませんでした。 |
写真
感想
西遊旅行のツアーに参加し、マレーシアのキナバル山(4,095m)へ行ってきました。日程は行き移動1日、登山2日、観光1日、帰り移動1日という感じです。
熱帯であり毎日雨が降ると聞いていましたが、登山初日は全く雨に振られず宿泊地のパナラバンに到着できました。しかし翌日山頂へ出発した直後に雨が降り出し本降りに。3,300mで引き返すことになりました。下山時は雨はあがっていましたが、登山口につく頃に少しだけ降られました。
自分は高山病になりやすいことが心配でしたが、パナラバンで少し頭痛がした程度で済みました。体調が良かったので尚更山頂へ向かえず残念でした。なお、最近はBCばかりで歩行不足だったのか、帰国後しばらく太腿に筋肉痛が残りました。
登山としては残念な結果でしたが、初の海外トレッキングということで新しい体験、知見を多く得られました。下山後のプチ観光も楽しめました。
以下長文ですが、移動も含めた旅の記録を残します。登山以外の情報が多いです。
■2/19(成田に前泊)
2/20の10:05発の便に乗るため、成田空港のカプセルホテル:ナインアワーズに前泊。仕事を定時で無理やり切り上げ、慌ただしく長野の自宅を出発したものの、新幹線の東京着が雪の影響で1時間ほど遅れ、成田に着いたのは0時前でした。
ナインアワーズは受付とロッカールーム、シャワールーム、蜂の巣状のベッドルームがあるだけのシンプルな施設です。一晩眠るだけには過不足なく、疲れていたこともありよく眠れました。深夜着になったのであまり睡眠時間は取れませんでしたが。
■2/20(成田からコタキナバルへ移動)
成田からクアラルンプール経由でコタキナバルへ。航空会社はツアー手配のマレーシア航空です。
空港利用がほぼ始めてで勝手が分かっておらず、人の並んでいるゲートに直行し、チェックインしないまま搭乗口に着いてしまいました。空港側もチェックインなしで保安検査を通れることは想定外だったのか、ゲートでエラーが出なかったか何回か聞かれました(エラー等は特に何もなかったです)。搭乗口でチェックインと荷物預かりをしてもらえ、搭乗自体は無事にできました。
クアラルンプール国際空港では、国際線から国内線に乗り換える際、一旦バスで建物間を移動する必要がありました。空港がかなり広く行き先も沢山あるわりに案内がわかりにくく、バス乗り場に着くまでに空港内を若干彷徨うことに。入国審査も始めはマレー語だったのか聞き取れず、何度か聞き返しました。
また、コタキナバルへのフライトが1時間ほど遅れており、コタキナバルのホテルに着いたのはやはり深夜。高山病予防のためにも睡眠時間を長く取っておきたかったのですが、4時間ほどしか眠れませんでした。ほぼ初めての海外移動で精神的に疲労する1日でした。
■2/21(登山1日目)
コタキナバルのホテルで朝食をとり、現地ツアー会社のミニバスでキナバルPHQへ移動しました。かなり寝不足を感じていましたが、2時間ほどのバス移動中、ずっとうたた寝できたため結構回復できました。
HQでは申請用紙に名前やパスポート番号、住所、健康状態などを記入し、少し待つと名前入りのIDカードが貰えます。登山中はずっとカードを首から下げているよう言われました。HQから専用車に乗って5分ほどで登山口へ向かい、ティンポホンゲートで名前をチェックされようやく登山スタート。
パナラバンまでの熱帯林はパッと見は日本の山とそう変わらない感じでしたが、よく見ると植生や生態が異なり知らない花も咲いており、登るにつれて海外っぽい景色になっていきました。ガイドや歩荷ふくめて毎日多くの人が歩くので、道はしっかり整備され踏み固められています。危険な箇所は一切ありません。トイレ付きの東屋(PONDOK)が随所にあり、都度10分前後の休憩を挟みながらゆっくり登っていきました。体調不良にならないよう、行動食と水分も休憩ごとにしっかり補給しました。
予定よりやや遅れ17:00を過ぎてパナラバンに到着。案内された部屋はラパンラタレストハウスの1室のようでした。10人くらいの相部屋なものの、3300mにありながらシングルベッドでトイレと流し台付き。文化や気候の違いがあるとは言え、日本の山小屋とのあまりの違いに驚きました。
少し頭痛がしていたのでSpO2を測ると割と危険な値でしたが、ダウンを着て暖かくし、腹式呼吸をしながら休んでいると値は平地レベルに回復し頭痛も治まりました。高山病になりやすいのですが、ゆっくり歩いてもらったので軽く済みましたし、体力もかなりの余裕が残っていました。
18:00からラパンラタレストランで夕食を取り、翌日の超早出に備えて早々に眠りにつきました。
■2/22(登山2日目)
2:00に朝食をとり、山頂へ向けて2:30頃にパナラバンを出発しました。登山口ゲートが開いている時間が決まっているため、殆どのグループは同じスケジュールでの行動なようです。出発後すぐに雨が降り出したため、自分のグループはガイドの指示でその場でしばらく待機。山頂へ向かう他グループを見送りながら様子を見ていましたが、雨が止む様子がないため山頂アタックは中止となりました。キナバル山はある程度以上の雨が降ると、山頂へのゲートがクローズするため登頂できなくなります。次々と登っていった人達も結局すぐパナラバンに戻ってきました。
濡れた雨具を干してベッドに潜り込み、少し眠ってから目を覚ますと、周囲はすっかり明るくなり、雨も上がっていました。山頂へ向かえなかったのは非常に残念でしたが、パナラバンで二度寝してぐーたらな朝を迎えられたというのも、ある意味貴重な体験だと思います。のんびりと2度目の朝食をとってからティンポホンゲートへと下山しました。
下山後は山道途中の中華料理屋で昼食をとり、ツアー会社のミニバスでコタキナバルのホテルに戻りました。ホテルでシャワーを浴びて着替えた後はガイドの案内でコタキナバルのレストラン、スリメラカへ。地球の歩き方にも掲載されているお店だそうです。中華とマレー料理?の夕食を頂きました。昼も夜も日本人の口に合う食事で、どの料理もおいしかったです。
■2/23(コタキナバル観光)
ホテルで朝食をとり、ガイドの案内でコタキナバルを観光しました。ちょうど日曜日だったためまずは徒歩でサンデーマーケットへ。お土産から現地の生活雑貨、お菓子や香水、植物や小動物まで何でも売っていました。
次にそのままコタキナバル中央市場へ。果物や香辛料、珈琲、雑貨など色々なものが並ぶ市場を抜けると目の前は海。魚市場には魚介類が雑多に積み上がっていました。その後はうろ覚えですが、多分ウィスマムルデカのデパートに入り、地下のスーパーマーケットでアーモンドチョコとマンゴーグミと砂糖入りのホワイトコーヒーをお土産に購入しました。
一旦ホテルに戻って荷物を回収し、昼食はミニバスでニューガヤシーフードレストランへ。中華と海老、蟹を食べ、まだ時間があるので午後はサバ州立モスク、タンジュンアルビーチ、ココアキングダムというチョコレートショップへ寄り道しつつ空港へ向かいました。
モスク内の礼拝堂は広くて荘厳な雰囲気で、ここで毎日お祈りするのは生理的、心理的にもいいことなんじゃないかなと、祈りの習慣はないながらも思いました。タンジュンアルの海岸ではせっかくなので靴を脱いで足だけ海に入ってみました。遠浅めなこともあってかぬるま湯のような水温でした。ビーチではヤシの実が売っていたので一つ購入してみました。ぬるいし薄味でおいしくないと聞いたことがあり、その通りでしたが、期待値が高くなかったので十分おいしく感じました。冷えてない薄味のスポドリという感じでした。ココアキングダムは以前チョコレート工場の見学ツアーをしていたようですが、今は普通の店頭販売のみでした。チョコはスーパーで買ってあったので、迷いましたが追加購入はしませんでした。
■2/24(復路)
前日20:00頃の便でコタキナバルからクアラルンプールへ飛び、23:35発の成田行きの便に乗り換えました。帰りは他のツアーメンバーもいたため、それほど迷うことなく乗り換えできました。
成田行きの便は0:00前に出発し、1:00前に軽食、4:30くらいには朝食が出てきました。機内食をしっかり頂いた結果、寝る時間はほぼありませんでした。そもそもエコノミーは座席が寝れるほどリクライニングしないため寝るのは無理でした。
成田空港から東京駅までは立ちっぱなし。昼過ぎに長野に帰着し、ほぼ徹夜のまま荷物の片付けや洗濯をしました。なかなかシンドイ帰着日でした。
次に航空機内で寝る必要がある場合は、最大限の眠れる装備と対策を整えて臨みたいと思いました。
■服装メモ
(コタキナバル)キャプリーンクールライトロングスリーブ、アクシオライトトランクス、カミノパンツ、ローンピークAW2
町中は半袖半ズボンにサンダルでも全然OKな夏の気候です。日中はそれなりに暑いものの、湿度はそこまで高いとは感じませんでした。
(登山口〜パナラバン)DFメッシュメリノロングスリーブ、ドライレイヤータイツ、カミノパンツ、RUSH TRK GTX
登山口付近は半袖短パンでも大丈夫そうですが、高度が上がるにつれ気温も下がるので、対応温度域の広いメッシュメリノを始めから着ていました。晴れていたら暑かったかもしれませんが、曇りだったのでちょうどよかったです。
西遊旅行からローカットシューズはNGと案内されていましたが、ミドルカットを履いているのは自分たちのグループくらいでした。ガイドはペラペラのゴム靴のようなものを履いており、登山客の殆どはローカットのトレッキングシューズや運動靴でした。少なくともパナラバンまではそれで問題ありません。
(雨具、保温着)フェザーライトJKT&パンツ、アクティブプルオーバー、EXライトダウンアノラック、ライトアルファタイツ、サーモヘアアンクルソックス
パナラバンについた時はやや冷えていた身体を温めるためにダウンアノラックを着ましたが、その後はアクティブプルオーバーを羽織って過ごしました。
前情報ではベッドの掛け布団が薄いとのことで、念の為spark0も持っていきました。たしかに掛け布団は割と薄手だったので、日によっては寒かったかもしれませんが、今回はspark0は必要ありませんでした。
長文を読んでくれてありがとうございました。
何か少しでも役に立つ情報があれば幸いです。
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キナバルでの靴について、ローカットだと9合目ゲートより上の下山時で後悔しそうだと思います。9合目より上はまあまあ斜度のある一枚岩で、滑る岩ではないもののステップが切られていない箇所が多いので、ローカットシューズの場合、全体重が爪先にかかって爪先を痛める恐れがあります。できればハイカットで、下山開始時にタンをきっちり絞め直して荷重分散した方が良いと思います。
次回行けることになってもローカットはやめておきます。
貴重なアドバイスありがとうございました。
m(_ _)m
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