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Yamareco

記録ID: 7827486
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
アジア

Mt.Kinabalu(Panalabanまで)キナバル山、雨で登頂ならず

2025年02月21日(金) 〜 2025年02月22日(土)
 - 拍手
あぱ SK-II その他6人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
12:07
距離
11.4km
登り
1,418m
下り
1,411m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:06
休憩
1:11
合計
7:17
距離 5.8km 登り 1,418m 下り 18m
10:05
5
スタート地点
10:10
37
10:47
10:51
57
11:48
16
12:04
12:22
100
14:02
14:24
66
15:30
15:47
34
16:21
16:24
43
17:07
17:14
8
17:22
2日目
山行
4:16
休憩
0:26
合計
4:42
距離 5.6km 登り 0m 下り 1,392m
9:07
23
宿泊地
9:30
9:38
23
10:01
10:02
57
10:59
78
12:17
12:21
9
12:30
40
13:10
13:23
22
13:45
4
13:49
ゴール地点
ヤマレコアプリで記録。ガイドによるかなり抑えめのペースです。記録に出てきてないPondok(Shelter)もありますが、Pondokごとに5分〜15分ほどの休憩をしています。
天候 2/21曇り、2/22夜から早朝まで雨。午後は曇り時々にわか雨
気温は登山口で20℃ほど。3300mの山小屋で夜も10℃ほど。
過去天気図(気象庁) 2025年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 飛行機
成田国際空港→クアラルンプール国際空港→コタキナバル国際空港。航空会社はツアー手配のマレーシア航空。成田からコタキナバルの直行便は時期によってはある模様。

空港からコタキナバルのホテルまで、ホテルからPHQまではツアー会社のミニバスで移動。PHQから登山口までは現地の乗合車で10分ほど。

復路の交通手段も往路と同様です。
コース状況/
危険箇所等
宿泊地のPanalabanまで危険箇所なし。登山道は日本のよく整備された山とあまり変わらない。未踏ですが山頂域はまるごと岩塊で、雨が降るとあちこちに川と滝が発生。登山道も川になるため立ち入り不可になります。
その他周辺情報 下山後はツアーガイドの案内でコタキナバルの市場や州立モスク、タンジュンアルビーチなどを物見遊山。食事は中華や海鮮などを頂きました。
ホテルの朝食や山小屋のバイキングを含め、おそらく外国人観光客向けなチョイスや味付けになっているので、口に合わないようなものはありませんでした。
PHQへ向かう道中から見えたキナバル山。この後ガス中へ消える。
2025年02月21日 09:21撮影 by  ILCE-5100, SONY
1
2/21 9:21
PHQへ向かう道中から見えたキナバル山。この後ガス中へ消える。
Kinabalu Park Head Quarter.ロッジや案内所などが点在。中央奥の受付で個人情報を記入してIDカードを貰い、専用車で登山口へ。
2025年02月21日 10:08撮影 by  ILCE-5100, SONY
2
2/21 10:08
Kinabalu Park Head Quarter.ロッジや案内所などが点在。中央奥の受付で個人情報を記入してIDカードを貰い、専用車で登山口へ。
ポーターに預ける荷物を計量。今回は1人3kgまでと言われていましたが2人で6kgならOKでした。
2025年02月21日 10:19撮影 by  ILCE-5100, SONY
2
2/21 10:19
ポーターに預ける荷物を計量。今回は1人3kgまでと言われていましたが2人で6kgならOKでした。
登山口。少し進むとティンポホン登山ゲートで名前のチェックがあります。
2025年02月21日 10:55撮影 by  ILCE-5100, SONY
2
2/21 10:55
登山口。少し進むとティンポホン登山ゲートで名前のチェックがあります。
宿泊地パナラバンへ向け登山1日目のスタート。よく整備された登山道です。
2025年02月21日 11:17撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 11:17
宿泊地パナラバンへ向け登山1日目のスタート。よく整備された登山道です。
トイレ付き東屋といった感じのPONDOK(小屋)。これが道中たくさんあります。
2025年02月21日 11:37撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 11:37
トイレ付き東屋といった感じのPONDOK(小屋)。これが道中たくさんあります。
ランチボックス。サンドイッチ、フライドチキン、ゆで卵、りんご、水。普通においしかったです。
2025年02月21日 13:00撮影 by  ILCE-5100, SONY
2
2/21 13:00
ランチボックス。サンドイッチ、フライドチキン、ゆで卵、りんご、水。普通においしかったです。
熱帯っぽい厚手の葉と花。
2025年02月21日 13:40撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 13:40
熱帯っぽい厚手の葉と花。
ベゴニア種かな?
2025年02月21日 14:00撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 14:00
ベゴニア種かな?
ネズミかと思ったらリスらしい。人の食料狙いかめっちゃ寄ってくる。
2025年02月21日 14:15撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 14:15
ネズミかと思ったらリスらしい。人の食料狙いかめっちゃ寄ってくる。
ガスっぽくなってきました。
2025年02月21日 14:31撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 14:31
ガスっぽくなってきました。
ラヤンラヤン。
2025年02月21日 15:05撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 15:05
ラヤンラヤン。
ここには東屋の他に小屋もありました。
2025年02月21日 15:05撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 15:05
ここには東屋の他に小屋もありました。
歩荷さんが多く時折すれ違ったり追い越されたりします。
2025年02月21日 15:13撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 15:13
歩荷さんが多く時折すれ違ったり追い越されたりします。
赤い花。
2025年02月21日 15:19撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 15:19
赤い花。
閉鎖中のマシラウルートとの分岐に新築っぽい
小屋。
2025年02月21日 15:23撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 15:23
閉鎖中のマシラウルートとの分岐に新築っぽい
小屋。
これはネペンテス(ウツボカズラ)で合ってるはず。結構ありました。
2025年02月21日 15:28撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 15:28
これはネペンテス(ウツボカズラ)で合ってるはず。結構ありました。
ゆっくり、しかし確実に高度を上げていきます。
2025年02月21日 15:32撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 15:32
ゆっくり、しかし確実に高度を上げていきます。
途中途中に標識も。
2025年02月21日 15:57撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 15:57
途中途中に標識も。
ヴィローサシェルター。
2025年02月21日 16:25撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 16:25
ヴィローサシェルター。
これは椿っぽいですね。見たことある気がします。
2025年02月21日 16:25撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 16:25
これは椿っぽいですね。見たことある気がします。
こっちはウサギギクっぽい。実際は謎。
2025年02月21日 16:26撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 16:26
こっちはウサギギクっぽい。実際は謎。
ガスが晴れてきました。
2025年02月21日 16:44撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 16:44
ガスが晴れてきました。
山頂方向。
2025年02月21日 16:46撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 16:46
山頂方向。
晴れました。ちなみにロースピークは下からは見えません。
2025年02月21日 17:46撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 17:46
晴れました。ちなみにロースピークは下からは見えません。
パナラバンまでもう少し。
2025年02月21日 18:03撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 18:03
パナラバンまでもう少し。
パナラバンに到着。
2025年02月21日 18:06撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 18:06
パナラバンに到着。
左側の建物がラパンラタのレストラン。
2025年02月21日 18:07撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 18:07
左側の建物がラパンラタのレストラン。
右側がレメインホテル、少し上の方はペンダントハット、のはず。
2025年02月21日 18:07撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 18:07
右側がレメインホテル、少し上の方はペンダントハット、のはず。
挑戦の地panalabanにて記念撮影。ありがとうございました。
2025年02月21日 18:10撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 18:10
挑戦の地panalabanにて記念撮影。ありがとうございました。
ラパンラタでもだいぶよさげな部屋に割り当てられました。シングルベッドにトイレと流し台付きです。
2025年02月21日 18:21撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 18:21
ラパンラタでもだいぶよさげな部屋に割り当てられました。シングルベッドにトイレと流し台付きです。
ラパンラタレストラン。他の小屋の人も全員ここで食事するようです。
2025年02月21日 18:58撮影 by  ILCE-5100, SONY
2
2/21 18:58
ラパンラタレストラン。他の小屋の人も全員ここで食事するようです。
バイキング方式で食べ放題。
2025年02月21日 19:13撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 19:13
バイキング方式で食べ放題。
炭水化物。焼きそばが濃い味で美味しかったです。
2025年02月21日 19:19撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/21 19:19
炭水化物。焼きそばが濃い味で美味しかったです。
夜のラパンラタレストラン。遠方にはコタキナバルの灯り。
2025年02月22日 02:47撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 2:47
夜のラパンラタレストラン。遠方にはコタキナバルの灯り。
翌日2:00に朝?食。やや寝不足だが2:30出発と決まっている。
2025年02月22日 03:10撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 3:10
翌日2:00に朝?食。やや寝不足だが2:30出発と決まっている。
出発後すぐ、ペンダントハットあたりで雨が降り出したため暫し様子見。結局雨はやまず山頂アタックは中止に。
2025年02月22日 03:53撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 3:53
出発後すぐ、ペンダントハットあたりで雨が降り出したため暫し様子見。結局雨はやまず山頂アタックは中止に。
一眠りしてパナラバンで清々しい目覚め。雨も上がりました。
2025年02月22日 08:00撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 8:00
一眠りしてパナラバンで清々しい目覚め。雨も上がりました。
岩肌のあちこちに小さな滝が出現しています。
2025年02月22日 08:24撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 8:24
岩肌のあちこちに小さな滝が出現しています。
まったりとセカンド朝食。
2025年02月22日 09:03撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 9:03
まったりとセカンド朝食。
レストランのベランダから。
2025年02月22日 09:25撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 9:25
レストランのベランダから。
レストラン前で集合して下山開始。
2025年02月22日 09:44撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 9:44
レストラン前で集合して下山開始。
中腹はまたガスの中です。
2025年02月22日 10:03撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 10:03
中腹はまたガスの中です。
ムナグロアカハラ?クロハラツグミ?
2025年02月22日 10:04撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 10:04
ムナグロアカハラ?クロハラツグミ?
PONDOKはヤマレコ含め英語だとSHELTER表記です。
2025年02月22日 10:47撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 10:47
PONDOKはヤマレコ含め英語だとSHELTER表記です。
3,300mから1,800mへ黙々と下ります。
2025年02月22日 11:09撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 11:09
3,300mから1,800mへ黙々と下ります。
ラヤンラヤン。リスがあちこちから。
2025年02月22日 11:41撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 11:41
ラヤンラヤン。リスがあちこちから。
ティンポホンゲートに到着。IDチェックして登山終了。
2025年02月22日 14:39撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 14:39
ティンポホンゲートに到着。IDチェックして登山終了。
登山口に帰着。左にはキナバル山往復マラソン(?!)のタイムが……。
2025年02月22日 14:51撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 14:51
登山口に帰着。左にはキナバル山往復マラソン(?!)のタイムが……。
コナキタバルに戻る途中で中華なランチ。卵豆腐と青梗菜がおいしかったです。
2025年02月22日 15:36撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 15:36
コナキタバルに戻る途中で中華なランチ。卵豆腐と青梗菜がおいしかったです。
夜はSri Melakaというマレーシア料理屋へ。でも基本は中華でした。タイガービールも一本空けました。
2025年02月22日 20:30撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/22 20:30
夜はSri Melakaというマレーシア料理屋へ。でも基本は中華でした。タイガービールも一本空けました。
翌朝が日曜日だったのでサンデーマーケットへ。
2025年02月23日 09:43撮影 by  ILCE-5100, SONY
2
2/23 9:43
翌朝が日曜日だったのでサンデーマーケットへ。
コタキナバル中央市場。
2025年02月23日 10:51撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/23 10:51
コタキナバル中央市場。
魚市場。中央市場の横がすぐ海です。
2025年02月23日 10:55撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/23 10:55
魚市場。中央市場の横がすぐ海です。
サバ州立モスク。
2025年02月23日 14:53撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/23 14:53
サバ州立モスク。
礼拝堂。厳かな気持ちになります。
2025年02月23日 15:04撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/23 15:04
礼拝堂。厳かな気持ちになります。
コタキナバル国際空港近く、タンジュンアルの海浜公園。周辺にはリゾート施設もあり、タンジュンアルは夕日で有名なスポットらしいです。
2025年02月23日 15:37撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/23 15:37
コタキナバル国際空港近く、タンジュンアルの海浜公園。周辺にはリゾート施設もあり、タンジュンアルは夕日で有名なスポットらしいです。
ヤシの実が売っていたので1個購入。一度飲んでみたいと思ってたので渡りに船。中には果汁?たっぷり。まるで水分補給のためにデザインされたような存在ですね。
2025年02月23日 15:47撮影 by  ILCE-5100, SONY
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2/23 15:47
ヤシの実が売っていたので1個購入。一度飲んでみたいと思ってたので渡りに船。中には果汁?たっぷり。まるで水分補給のためにデザインされたような存在ですね。
撮影機器:

感想



西遊旅行のツアーに参加し、マレーシアのキナバル山(4,095m)へ行ってきました。日程は行き移動1日、登山2日、観光1日、帰り移動1日という感じです。

熱帯であり毎日雨が降ると聞いていましたが、登山初日は全く雨に振られず宿泊地のパナラバンに到着できました。しかし翌日山頂へ出発した直後に雨が降り出し本降りに。3,300mで引き返すことになりました。下山時は雨はあがっていましたが、登山口につく頃に少しだけ降られました。

自分は高山病になりやすいことが心配でしたが、パナラバンで少し頭痛がした程度で済みました。体調が良かったので尚更山頂へ向かえず残念でした。なお、最近はBCばかりで歩行不足だったのか、帰国後しばらく太腿に筋肉痛が残りました。

登山としては残念な結果でしたが、初の海外トレッキングということで新しい体験、知見を多く得られました。下山後のプチ観光も楽しめました。
以下長文ですが、移動も含めた旅の記録を残します。登山以外の情報が多いです。

■2/19(成田に前泊)
2/20の10:05発の便に乗るため、成田空港のカプセルホテル:ナインアワーズに前泊。仕事を定時で無理やり切り上げ、慌ただしく長野の自宅を出発したものの、新幹線の東京着が雪の影響で1時間ほど遅れ、成田に着いたのは0時前でした。
ナインアワーズは受付とロッカールーム、シャワールーム、蜂の巣状のベッドルームがあるだけのシンプルな施設です。一晩眠るだけには過不足なく、疲れていたこともありよく眠れました。深夜着になったのであまり睡眠時間は取れませんでしたが。

■2/20(成田からコタキナバルへ移動)
成田からクアラルンプール経由でコタキナバルへ。航空会社はツアー手配のマレーシア航空です。
空港利用がほぼ始めてで勝手が分かっておらず、人の並んでいるゲートに直行し、チェックインしないまま搭乗口に着いてしまいました。空港側もチェックインなしで保安検査を通れることは想定外だったのか、ゲートでエラーが出なかったか何回か聞かれました(エラー等は特に何もなかったです)。搭乗口でチェックインと荷物預かりをしてもらえ、搭乗自体は無事にできました。
クアラルンプール国際空港では、国際線から国内線に乗り換える際、一旦バスで建物間を移動する必要がありました。空港がかなり広く行き先も沢山あるわりに案内がわかりにくく、バス乗り場に着くまでに空港内を若干彷徨うことに。入国審査も始めはマレー語だったのか聞き取れず、何度か聞き返しました。
また、コタキナバルへのフライトが1時間ほど遅れており、コタキナバルのホテルに着いたのはやはり深夜。高山病予防のためにも睡眠時間を長く取っておきたかったのですが、4時間ほどしか眠れませんでした。ほぼ初めての海外移動で精神的に疲労する1日でした。

■2/21(登山1日目)
コタキナバルのホテルで朝食をとり、現地ツアー会社のミニバスでキナバルPHQへ移動しました。かなり寝不足を感じていましたが、2時間ほどのバス移動中、ずっとうたた寝できたため結構回復できました。
HQでは申請用紙に名前やパスポート番号、住所、健康状態などを記入し、少し待つと名前入りのIDカードが貰えます。登山中はずっとカードを首から下げているよう言われました。HQから専用車に乗って5分ほどで登山口へ向かい、ティンポホンゲートで名前をチェックされようやく登山スタート。
パナラバンまでの熱帯林はパッと見は日本の山とそう変わらない感じでしたが、よく見ると植生や生態が異なり知らない花も咲いており、登るにつれて海外っぽい景色になっていきました。ガイドや歩荷ふくめて毎日多くの人が歩くので、道はしっかり整備され踏み固められています。危険な箇所は一切ありません。トイレ付きの東屋(PONDOK)が随所にあり、都度10分前後の休憩を挟みながらゆっくり登っていきました。体調不良にならないよう、行動食と水分も休憩ごとにしっかり補給しました。
予定よりやや遅れ17:00を過ぎてパナラバンに到着。案内された部屋はラパンラタレストハウスの1室のようでした。10人くらいの相部屋なものの、3300mにありながらシングルベッドでトイレと流し台付き。文化や気候の違いがあるとは言え、日本の山小屋とのあまりの違いに驚きました。
少し頭痛がしていたのでSpO2を測ると割と危険な値でしたが、ダウンを着て暖かくし、腹式呼吸をしながら休んでいると値は平地レベルに回復し頭痛も治まりました。高山病になりやすいのですが、ゆっくり歩いてもらったので軽く済みましたし、体力もかなりの余裕が残っていました。
18:00からラパンラタレストランで夕食を取り、翌日の超早出に備えて早々に眠りにつきました。

■2/22(登山2日目)
2:00に朝食をとり、山頂へ向けて2:30頃にパナラバンを出発しました。登山口ゲートが開いている時間が決まっているため、殆どのグループは同じスケジュールでの行動なようです。出発後すぐに雨が降り出したため、自分のグループはガイドの指示でその場でしばらく待機。山頂へ向かう他グループを見送りながら様子を見ていましたが、雨が止む様子がないため山頂アタックは中止となりました。キナバル山はある程度以上の雨が降ると、山頂へのゲートがクローズするため登頂できなくなります。次々と登っていった人達も結局すぐパナラバンに戻ってきました。
濡れた雨具を干してベッドに潜り込み、少し眠ってから目を覚ますと、周囲はすっかり明るくなり、雨も上がっていました。山頂へ向かえなかったのは非常に残念でしたが、パナラバンで二度寝してぐーたらな朝を迎えられたというのも、ある意味貴重な体験だと思います。のんびりと2度目の朝食をとってからティンポホンゲートへと下山しました。
下山後は山道途中の中華料理屋で昼食をとり、ツアー会社のミニバスでコタキナバルのホテルに戻りました。ホテルでシャワーを浴びて着替えた後はガイドの案内でコタキナバルのレストラン、スリメラカへ。地球の歩き方にも掲載されているお店だそうです。中華とマレー料理?の夕食を頂きました。昼も夜も日本人の口に合う食事で、どの料理もおいしかったです。

■2/23(コタキナバル観光)
ホテルで朝食をとり、ガイドの案内でコタキナバルを観光しました。ちょうど日曜日だったためまずは徒歩でサンデーマーケットへ。お土産から現地の生活雑貨、お菓子や香水、植物や小動物まで何でも売っていました。
次にそのままコタキナバル中央市場へ。果物や香辛料、珈琲、雑貨など色々なものが並ぶ市場を抜けると目の前は海。魚市場には魚介類が雑多に積み上がっていました。その後はうろ覚えですが、多分ウィスマムルデカのデパートに入り、地下のスーパーマーケットでアーモンドチョコとマンゴーグミと砂糖入りのホワイトコーヒーをお土産に購入しました。
一旦ホテルに戻って荷物を回収し、昼食はミニバスでニューガヤシーフードレストランへ。中華と海老、蟹を食べ、まだ時間があるので午後はサバ州立モスク、タンジュンアルビーチ、ココアキングダムというチョコレートショップへ寄り道しつつ空港へ向かいました。
モスク内の礼拝堂は広くて荘厳な雰囲気で、ここで毎日お祈りするのは生理的、心理的にもいいことなんじゃないかなと、祈りの習慣はないながらも思いました。タンジュンアルの海岸ではせっかくなので靴を脱いで足だけ海に入ってみました。遠浅めなこともあってかぬるま湯のような水温でした。ビーチではヤシの実が売っていたので一つ購入してみました。ぬるいし薄味でおいしくないと聞いたことがあり、その通りでしたが、期待値が高くなかったので十分おいしく感じました。冷えてない薄味のスポドリという感じでした。ココアキングダムは以前チョコレート工場の見学ツアーをしていたようですが、今は普通の店頭販売のみでした。チョコはスーパーで買ってあったので、迷いましたが追加購入はしませんでした。

■2/24(復路)
前日20:00頃の便でコタキナバルからクアラルンプールへ飛び、23:35発の成田行きの便に乗り換えました。帰りは他のツアーメンバーもいたため、それほど迷うことなく乗り換えできました。
成田行きの便は0:00前に出発し、1:00前に軽食、4:30くらいには朝食が出てきました。機内食をしっかり頂いた結果、寝る時間はほぼありませんでした。そもそもエコノミーは座席が寝れるほどリクライニングしないため寝るのは無理でした。
成田空港から東京駅までは立ちっぱなし。昼過ぎに長野に帰着し、ほぼ徹夜のまま荷物の片付けや洗濯をしました。なかなかシンドイ帰着日でした。
次に航空機内で寝る必要がある場合は、最大限の眠れる装備と対策を整えて臨みたいと思いました。

■服装メモ
(コタキナバル)キャプリーンクールライトロングスリーブ、アクシオライトトランクス、カミノパンツ、ローンピークAW2
町中は半袖半ズボンにサンダルでも全然OKな夏の気候です。日中はそれなりに暑いものの、湿度はそこまで高いとは感じませんでした。
(登山口〜パナラバン)DFメッシュメリノロングスリーブ、ドライレイヤータイツ、カミノパンツ、RUSH TRK GTX
登山口付近は半袖短パンでも大丈夫そうですが、高度が上がるにつれ気温も下がるので、対応温度域の広いメッシュメリノを始めから着ていました。晴れていたら暑かったかもしれませんが、曇りだったのでちょうどよかったです。
西遊旅行からローカットシューズはNGと案内されていましたが、ミドルカットを履いているのは自分たちのグループくらいでした。ガイドはペラペラのゴム靴のようなものを履いており、登山客の殆どはローカットのトレッキングシューズや運動靴でした。少なくともパナラバンまではそれで問題ありません。
(雨具、保温着)フェザーライトJKT&パンツ、アクティブプルオーバー、EXライトダウンアノラック、ライトアルファタイツ、サーモヘアアンクルソックス
パナラバンについた時はやや冷えていた身体を温めるためにダウンアノラックを着ましたが、その後はアクティブプルオーバーを羽織って過ごしました。
前情報ではベッドの掛け布団が薄いとのことで、念の為spark0も持っていきました。たしかに掛け布団は割と薄手だったので、日によっては寒かったかもしれませんが、今回はspark0は必要ありませんでした。

長文を読んでくれてありがとうございました。
何か少しでも役に立つ情報があれば幸いです。

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コメント

日記から来たので相当遅レスですが、再チャレンジされるとのことなので…。
キナバルでの靴について、ローカットだと9合目ゲートより上の下山時で後悔しそうだと思います。9合目より上はまあまあ斜度のある一枚岩で、滑る岩ではないもののステップが切られていない箇所が多いので、ローカットシューズの場合、全体重が爪先にかかって爪先を痛める恐れがあります。できればハイカットで、下山開始時にタンをきっちり絞め直して荷重分散した方が良いと思います。
2025/6/15 21:48
あの岩塊の上まで登られたんですね?うらやましいです。
次回行けることになってもローカットはやめておきます。
貴重なアドバイスありがとうございました。
m(_ _)m
2025/6/15 22:55
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