秋葉丘陵(新津駅から加茂駅)
- GPS
- --:--
- 距離
- 32.7km
- 登り
- 1,473m
- 下り
- 1,458m
コースタイム
- 山行
- 11:30
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 13:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス | 加茂駅〜新津駅 電車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険個所はありません 大沢峠に水場有り コース軌跡は手動入力です |
その他周辺情報 | 沿線に日帰り温泉施設あり |
写真
感想
天皇誕生日の今日、ニュースの焦点は、天皇陛下談話や宮城参賀等になることであろう。両陛下のパラオ訪問などに象徴されるように、天皇陛下の平和への希求の思いを強く感じた年である。しかし、現実的には安倍首相、与党自公両党の政権運営は、平和を希求する方向とは逆行する強引な手法が目立つ年でもあった。晩のニュースでは、それを裏付けるようなニュースが流れていた。戦争を体験した陛下と知らざる者たちの差がそうさせるのだろうか。
今日の私は、そんな流れには無縁に朝の3時50分、懐電点けて新津駅を出発した。晴れの天気予報を確認してからの山行である。今年納めの山行。新津駅から加茂駅まで秋葉丘陵を通しで歩く試みだ。一度、実行したのだが、10時間と見た時間では足りずに中退、懸案事項となっていたのである。その後部分的に歩いたりして13時間程度で可能、と見立てた計画の是非を確かめたい、という欲求が強いのだ。前回は、一言でいえば計画がずさんであった。第一に新津から始発電車に乗って、加茂駅から歩き出したということが間違い。始発電車が5時半で加茂駅6時出発である。当初10時間の見立てだから、これでは新津着7時である。日の短い秋である。明らかな誤りだった。
新津駅は、当たり前だが、明かりは点いているが閑散としていた。準備体操して出発。駅前通りを直進、新津川の橋を2橋わたって秋葉神社を経てゴルフ場脇を通って、夕日の丘の散歩道を通り、朝日へ山道を越える。途中、急に風が強くなって、竹林の中からパキッ、パキッと嫌な音が聞こえた。ちょっとブルッた。八幡遺跡に繋がる竹林を通るのが気になった。こちらは道だが、あちらは藪道だ。倒れた竹が通せんぼしているところもある。情けないがここと塩谷からの山越えは回避して下道を行くこととする。時間的には、10分くらいの短縮で誤差の許容範囲内だ。
運動着を着た人とすれ違うがウオーキングの人であろう。おはようございますと一声かけながら歩く。金津の登山口についてもまだ、懐電が必要だった。登山道とはいっても良く整備された道なので特に問題は無い。しばらく歩いていると、2筋の明かりが見えた。同じような人がいるものだと思ったら、直ぐに消えた。さらに進むと斜面の下の方から一人登って来た。ペアのようだったが何か挙動不審だ。一応挨拶を交わして進む。
山の会で手入れしている「木もれ陽の森」のベンチで休んでいると、年配の方が「菩提寺山まで行くのですか」と聞いてきた。さきほどの人とは別の人だった。「行きますよ。小屋には寄らないけど」と答えると、なぜか笑った。菩提寺山に着くと、ちょうどご来光が始まるところであった。出発を太陽が山の端を越えるまで待って、登り切ってから出発した。やっぱり夜が明けると気分が良い。風が吹き付けると手が冷たくなって手袋は外せない。護摩堂山へは、踏み跡をたどり、大平の4等三角点を通り尾根筋を辿って沢を渡り林道に出る。大平という地名は、そこが広い平らな土地だからであろう。
橋と言っても2m位の仮橋だ。林道を少し左手に進むと護摩堂山への登り口である。九十九折の道を一登りすると茶屋に出る。茶屋のおじさんが何か作業をしていたが、ほかには誰も居なかった。交流広場に出ると、さすが護摩堂山、登山者が6人休んでいた。標識には、交流広場が護摩堂山で三角点の有るところは、単に三角点となっているのが護摩堂山らしい。
護摩堂山からは藪を下り、県道に横断して大沢鍾乳洞を目指す。ここからは整備された道だ。林道からの登り口が階段の急な登りだが、後は比較的なだらかな道が続き、ピークが過ぎれば下りきって大沢峠である。ペットボトル500ml一本の水を補給し大沢鍾乳洞の東屋で大休止する。
次のピークは大沢山。あっけないと思うほどの登りで大沢山。この辺は真っ直ぐに伸びた杉の美林である。大登展望台からは真っ白な飯豊連峰が望まれた。大沢から猿毛岳の間では、唯一の展望台と言っていいであろう。ベンチも有るので休むのにはもってこいの所である。
行程も加茂駅17時到着の目安が付いたので、花立松から藪の町村界を進むこととする。
この町村界は2回歩いたことが有り、一回目はあらん方向に進んで修正一回。二回目はほぼ完ぺきだったので問題は無い。順調に進んで行くと今までの雰囲気と違う様相が。雑木林の樹間から猿毛岳の裏側部分が見えた。裏側は見えるはずがない。地図を見ると先の変化点で尾根を一つ先に曲ってしまったようだ。ナビで確認するとやっぱり間違っていた。戻って少し進むと、また雰囲気が違っている。疲れも出てきて所に、先が見えたので気が緩んだようだ。脳みそが酸素欠乏に陥っているようだ。
尾根を一本早く降りているようだ。尾根と尾根の間は下部の方で水が流れていた。地図には小さな沢の出口に水田の記号が有った。山間の水田は水が問題だから、管理用の道が必ずあるはずと考えて、沢沿いに進む。水田は廃田となっているが朽ちかけた小さな橋が有って、先に続く畔を進んで難なく舗装された林道に出た。前回の踏み跡を辿って降りたところから50m位離れていただけだった。花立松からここまでは、五泉市側に降りてはいけないが、加茂市側に降りれば、林道に出るのは間違いなく、大した危険個所も無いと思われるので少しくらいルートを外れたからといって緊張感は薄い。
後は猿毛集落に続く林道を進み、標識の有る登山口から左へ猿毛岳を目指す。杉林の道を登って稜線に顔を出すと、飯豊連峰の銀屏風。真っ白だ。白山、五頭山は雪が少なくゴマ塩だ。これもまたいい味わいだ。ベンチも有るので根が生えた。飯豊連峰ももう少し変化があると見栄えがするのだが、というのは贅沢というものだろう。いままでじっくり見たことはないが、よくよく見ると朝日連峰の連なりも見える。さらに鳥海山も見えた。いいねえ。根が生えるのは当たり前か。
いつまでも根を生やしているわけにはいけないので出発。山頂の小屋には誰も居なかった。今日は、越後三山が良く見えた。光量が少なく、スッキリ、クッキリの写真を撮れなかったのは残念である。少し右膝がいたんだが、何事も無く山を降りる。直近の橋のたもとにあるベンチで一休み。後は加茂駅まで歩くのみだ。
13時間で歩けるだろうという予測は間違っていなかった。しかし、なんだなあ。こんなことをやってなんの得になるんだろう。まあ、こんなことをやってみました、という話の種が出来たくらいである。まったく自己満足の世界である。特に意味は無い。そんなことを思いながら、加茂川沿いに歩いて加茂駅17時3分着。13時間47分の行程であった。17時36発の電車に乗って新津駅到着。無事、山行終了となる。
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