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トレイルラン
槍・穂高・乗鞍
水晶岳(100名山)
2010年09月18日(土) [日帰り]

コースタイム
7:00高瀬ダム→7:20烏帽子岳登山口→9:15烏帽子小屋→11:10〜25野口五郎小屋→13:10水晶小屋→13:25〜30水晶岳(黒岳)→13:45〜14:00水晶小屋→15:00竹下新道分岐→15:45小真砂岳→16:35〜40湯俣岳→17:35〜45湯俣→19:15高瀬ダム→20:00七倉
天候 | 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
長い長い一日だった。深夜に七倉の駐車場につき、車内で仮眠しておきるともう6時前、ゲートが開くのは6時半なのに、もう何人かタクシー乗り場に並んでいる人がいた。6時半に出発できるのかと思いきや、高瀬ダムまでの東電管理道路は一度に5台までしか進入禁止らしく、第1弾に乗り切れない場合、その5台が帰ってきた後の第2弾で出発しなければいけない。結局6時50分頃タクシーは出発(一人500円、他の登山者と4人で相乗り)、7時にダムについた。ダムからは右方向にあるトンネルを通ってしばらくいくと、烏帽子岳の登山口だ。急登ではあるが、整備されているし10番まで番号がついており、だんだん登っていくと番号が減っていくので、登りやすい。ここが日本三大急登のひとつとは、何を根拠にいっているのだとうか。笠新道でも、西沢渡からの聖岳でも、もっとすごい急登は全国津々浦々にある気がする。 2時間ほどで稜線にでて、ほんのわずかに下ると烏帽子小屋だ。ちょうど森林限界ぎりぎりぐらいのところに建っていて、古い建物が実にいい雰囲気の小屋だ。ここからの裏銀座稜線歩きは、すばらしい。谷を隔てて反対側に、山体の似た黒い水晶岳と赤い赤牛岳が兄弟のように構えていて、存在感がある。また少し登ると、反対側には本当に烏帽子の形をした烏帽子岳が見えてくる。野口五郎岳までは反対コースならば走れるところは多いのだろうが、基本的に登り基調だ。距離がながく日差しをさえぎるものがないので、意外と消耗する。2時間ちかくかけて野口五郎小屋までついた。カップラーメン(500円)をいただく。小屋の女性に、日帰りで水晶岳に登ることを告げると、1年に1人ぐらいそういう人がいるとのことだった(実際はもっといるのだろうが)。そこから野口五郎岳は5分ほどで、広々とした山頂につく。ここまでくると、それまで隠れていた鷲羽岳なども見えてくるが、正午近くになり稜線には序々にガスがでてきた。野口五郎岳から真砂岳までの下りは走るのが最高に楽しい。あっという間に下山路に使う予定の竹下新道の分岐まで来る。しかしここから水晶岳まではアップダウンが多い上、大きな石がごろごろしていたり、やせ尾根だったりして、走れるところはあまりない。苦労して水晶小屋までやってきたころには、周囲はガスっていて、展望はなくなっていた。水晶小屋から水晶岳は、最初はほぼ平坦だが、最後の登りは以外にきつい。展望もないので狭い山頂で記念写真をとってすぐ下山にかかる。体力が消耗してきたので、日没までに降りられるか不安になるが、山頂を極めた安堵感から、水晶小屋のビール(モルツ600円)につい手が出てしまう。1人液体燃料と言い訳して飲み干したが、このつけは竹下新道の下りで支払うことになる。こまかいアップダウンを繰り返しちょうど3時前に真砂岳分岐にくる。後は下りだけ、行きにこの稜線を見たときはそう感じた。しかしこの下山路は実際にはかなり厳しい道だった。単純に烏帽子小屋まで戻った方がトータルでは楽かもしれない。まずアップダウンが多い。小真砂岳までの細かいアップダウンで体力を相当消耗し、さらにそこから樹林帯に降りるものの、湯俣岳との鞍部から湯俣岳までの登り返しには、心底絶望的な気持ちになった。やっとの思いで樹林の中の湯俣岳までくると、頂上で1人でテントをはっている人がいた。アフリカの楽器の音が聞こえて、久々に人気のあるところに来たのにほっとすると共に、こういうところの1人キャンプは最高だろうなと思った。そこから湯股までは今度こそ本当に下りのみだ。自分の得意な樹林帯の下りで、棒になった足に鞭打って、高度計をにらみながら駆け下りる。標高差1000メートルを1時間ほどで降り、硫黄のにおいのする湯俣についた。ここでジュース(300円)を買い、河原で10分ほど足湯をする。長居したいところだが、後は日没との戦いなので、先をいそぐ。ここから3割走り、7割歩きで水平な道を高瀬ダムに向かうが、避難小屋につくころにはかなり暗くなってきた。ここからヘッドライトで使用するが、しばらく行くと、車も通れるようなしっかりした林道になり、ほっとした。しかし距離は長い。最後の長い長いトンネルを抜けると、真っ暗な高瀬ダムについた。もうタクシーはないので、ここから七倉までさらに5キロ歩かなければならない。下りだが思ったより距離は長く感じた。七倉には8時について、七倉山荘で日帰り入浴(500円)をして、東京に戻った。 |
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