アイスクライミング 乙女渓谷夫婦滝


過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は多いが危険箇所は特に無し |
写真
感想
シーズンに一度は登りたい乙女渓谷夫婦滝へ。
当初の予定では1日目は夫婦滝、2日目は御在所1ルンゼへ行こうと思っていたけど夫婦滝の氷結状態が良かったので定着することにした。
メンバーはNさん、私と同じ会のUさんの3人。(Nさんは膝痛になり初日のみ。お大事に!)
駐車場から割と雪が多かったが、しっかり圧雪されたアプローチがあり、チェンスパで快適。
1時間15分ほどで夫婦滝の男滝に到着。前日の雪で部分的に白く覆われていたがブルーアイスでとても綺麗!氷結具合も良さそう!
さっそく左寄りのルートを2ピッチで登ることにした。
1ピッチ目のリードはNさん。全体的に氷結は良いものの場所によっては滴りがあり、それを避けるようにルートを取られる。ナイスゥリード!
下から見たら快適そうなビレイポイントだったけど大柄なNさんが苦しそうな体勢でフォローを引き上げている姿が微笑ましかった。
2ピッチ目は私がリード。
出だしのみ核心で後は1ピッチと同じように水気があるルートを避けて終了点の立木まで。その後2人ともスムースに登って来られ難なくトップアウト。
立木の終了点右から少し登り登山道に合流。そこから少し下った所で妾滝の落ち口を目指し降下し、妾滝の終了点から懸垂下降で下まで。
その後はトップロープで妾滝を登る。妾滝は上部以外は簡単だけど約40mほどあり、登りごたえがあり練習に最適だった。以前見たときはもっと太くもっと立ってたのに今シーズンはやや萎えてバーチカル部分が短い感じだった。
今日は雪も舞い、風もって寒かったのでほどほどで下山。
2日目。
気合いの早朝発。
展望台の手前をトラバースしまずは女滝に向かう。もちろん一番乗りで到着。朝飯パクパクしながら装備を身につけたりストレッチしたり。
ここも男滝と同じく2ピッチで登る。60mロープだと1ピッチで登れそうだけど支点構築などの練習も兼ねてピッチを切って登ることも大切だと思う。
こちらの氷結具合は遠目には全面しっかり凍ってるように見えたけど、近づいてみると向かって左側半分は水っぽく滴りも見えた。右側は左側よりマシだが断続的に滴り箇所がありそう。
とりあえず登りますか。
1ピッチ目。
私はザックを背負って登ることにした。
スタートはややハング越え。アックスもアイゼンもしっかり刺さるし問題なさそう。サクサク登り、中盤あたりで表面に水の染み出しが目立つようになってきたのでロープが濡れないように中間支点を作っていく。1箇所、アックスのピックを抜くと水がピューっと出てくる所があってビックリした。なるべく水線を外した右寄りのルートを取って登った。40mあたりでしっかりとした氷面があったのでそこでピッチを切った。フォローのUさんも快調に登ってきた。
2ピッチ目。
スタートは左上し、真ん中を登って行く。ほどなく落ち口の様子が見えたが岩が出ている所が目立つ。なるべく氷があるルートを取り、スリングや懸垂用の残置カラビナがある立木まで登った。あっという間だった。Uさんも余裕で楽しそうに登ってきた。
さて、降りますか。と言うことで残置ビナを使わせていただき懸垂下降。ロープの末端は地面まで惜しくもあと3〜4mほど足りずだったのでアバラーを作り2ピッチで無事に着地。
だいたい2時間くらいかな。
この後どうしようかと話合い、とりあえずUさんに男滝の様子を見に行かせる(笑)あっという間に戻って来た(さすが若い!)「2パーティいて、左側を登るっぽい」とのこと。では、我々は右側を登らせてもらおうと言うことになり移動。
男滝へ到着し、さっそくクライムオン。予定ではルンゼ状を登ろうと思ったが、すぐ下から見ると滴りが凄かったのでちょっとバーチな箇所もあるルートを取ることにした。これくらいならUさんは登ってくるだろうな。
1ピッチ目。
凹角を右寄りで登りそのまま直上。立ってカチカチなので昨日登った左側やさっきの女滝より難易度は上がっているが、しっかりとアイゼンもアックスも決まるので、というか刺さりすぎて抜くのが苦労した。ガシガシ登って行けた。
40mほど伸ばし、傾斜が緩くなった所でピッチを切った。
フォローのUさんはパンプと戦いながら、でもテンションはかけずに登ってきた。登るごとに上手くなってる。有望だな。すぐに私より登れるようになるんだろうなと楽しみだ。
ハンギングビレイは結構しんどいのでUさんが登ってる間に足元を削り足場作りに勤しんだおかげでまぁまぁ快適なビレイステージョンが出来上がった。
2ピッチ目。
緩い傾斜から3〜4mほどの立った凹角。ここが核心かな。
アックスの決め所に難儀したが3手ほどで乗越す。あとはエンジョイ。
昨日と同じ立木でビレイを構築し、Uさんを迎える。
その後は昨日と同じく妾滝にTRを張り、1回ずつ登って終了。
ほどほどに良い疲れが出てきたので下山飯や温泉が気になってきた。
では、帰りましょう。
いつものタッチとおんぽいで締めて帰京。
楽しい二日間だった。
Nさん、Uさんありがとう!
※1日目1ピッチのビレイ中に『バスンッ!』と言う音と少し衝撃がありました。
Uさんによると2日目に登っている時に横クラックが走っていたとのことなので登られる方や間近で見学される方はご注意ください。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する