横手山(イグルー作製トレ)


- GPS
- 07:15
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 401m
- 下り
- 884m
コースタイム
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 7:13
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
リフトは第2、第3スカイリフト利用(700円+400円)。開始は8:45だった。戻りは渋峠のリフトを利用予定だったものの、15:45の終了に間に合わず。。ただ、国道経由で戻っても大したことはない。 |
写真
感想
横手山へBCに行くも雪が全然よくないのでイグルー作製トレ。
雪が豊富でイグルー作製は難なくできたが一部不手際はあり良いトレーニングとなった。
【詳細】
1週間近く高温が続いた週末でパウダー滑走は無理なのでイグルートレとして1泊するかという流れから色々あって日帰りに。
天狗原と迷ったがあまり斜面を選べないような気がしたのと、横手山は去年視界が悪い中しか行ったことないのと日射の影響が少ない面も選べるのでは?と思い横手山にしてみた。
結果的には全然だったので場所選びは相変わらず難しい…
ひとまず国道最高地点からひと滑りして良ければ登り返し、悪ければ芳ヶ平ヒュッテまで散歩してからどこか適当な場所でイグルートレでも、と考え出発。
昨年と違い今回はリフトで渋峠まで楽々、国道最高地点付近から滑るも、はっきりと悪い!
モナカやストップスノーになりかけの雪が入り混じりとてもとても滑りにくい。
こりゃダメだと、芳ヶ平ヒュッテへ行くのもやめにして早々にイグルートレの場所を探す。
目星をつけていた2080mあたりへトラバースしようとするもグライドクラックを発見したためトラバースをやめて下へ降りることに。
ジリジリと降りて斜度が緩い&万一雪崩ても走路でない&他の滑走者の邪魔にならない箇所へ。
(この辺の判断も結局tartletさん頼りになってしまった…難しい…)
tartletさん提案でピットチェック実施後にイグルー作製。
30cmも掘れば軽硬の雪が出てくるのでイグルー作製は難なくでき、屋根を塞ぐまでなら56分だったので緊急ビバークならまずまずか?もう少し早くしたいところではある。
ただ、久々&単独での作製だったため色々不手際あり…
まず出入り口を想定した穴を作らず足元を掘ってイグルー作製してしまったため、完成後に出ようとしてめちゃくちゃ難儀することに。
イグルー内から横に掘ってから上に掘るのだが、崩落を恐れて掘ったためかなりしんどい。
一度天井を開け手を伸ばして上からも雪を崩したりしてなんとか脱出。
不手際その2はハードシェルを着ずに作製していたという凡ミス。
あまりの暑さに脱いだままにしており作製中は問題なかったが、脱出時に這う体勢になるためインナーの濡れの影響を考えると一発勝負で脱出するしかなく穴を掘るのに時間がかかったし、それでも結局ウェアの中に雪が入った。
3つ目は2つのイグルーの間隔を開け過ぎたこと。
ブロック1つ分で良かったのに遠くに作製してしまったため、横穴を繋げるのも繋げてから広げるのも大変だった。
色々不手際はあれどこの雪なら作ること自体は楽勝と再認識できたし、次作る際はもっと効率よく作れるだろう。
なんだかんだでガッツリ時間を使い登り返し開始は14:40頃となってしまった。
登り返しルートもトレーニングさせてもらったが全然全体が見えていない…
短期的なルーファイ等はできても大局的な部分は全般できない状態だ…先は長い…
渋峠に到着してあとはリフトで楽々〜と思っていたらリフト時間に5分間に合わず、仕方ないので国道をシール歩行した。
それほど時間はかからず滑走に移れたので結局は問題なかったが、行きに時間を確認しておかなかったのはただただ凡ミス。
色々と課題だらけではあったが主目的であるイグルートレは存分にできた。
色々と指導いただきありがとうございました!
【メモ】
・イグルーは1m四方で開始しちょうど良かったと思うが、緊急ビバークの場合や軽硬の雪が少ない場合は天井を塞ぐのが大変なのでもっと小さくてもいい
・イグルー自体は1時間で作製できてもその後の快適さを作るには最低でも1時間必要。幕営準備に2時間以上かけるならテントにしてゆっくりでもその時間分歩いた方が良い気がする…
・トレンチは縦いっぱい(30×90cm)でなく半分(30×50)にしてその左右を切り出し、その後残り半分側から横長(50×30)を切り出した方が効率が良い
・長い素材を切り出す時は太めに切り出してから半分にカットした方が折れにくい
・グライドクラックは地形の支えがない箇所で発生
・この時期(気温)の場合、気温や日射で緩んで滑りやすくなることもあればモナカ、生コンとなることもあり斜面の向きや植生だけでは予想が難しく現地判断
・登れる斜度やトラバースを避けた方がいい斜度の感覚は沢の詰め同様。雪崩斜度表示で見ると分かりやすい
・無理に尾根に上がるよりいったん降って回り込む方がトータル早いこともある
本当は高谷池でのイグルー泊を予定していたものの、日曜日が悪天予報ということで芳ヶ平or天狗原あたりを代替として計画するも、急性胃腸炎で泊まり山行は中止に・・・すごく宴会山行向きな天候だったのに、申し訳ない。代わりに、日帰り日程で「雪がまともだったら滑りも楽しむ、ダメだったらイグルー専念」というお手軽山行に。以下、徒然なるままにメモ。
・芳ヶ平は、リフトを使うなら楽々日程。ただ、イグルートレの場所としては、帰りが登りになるから、時間が読みにくいのは失敗だった。(というか、リフト終了時刻をちゃんと確認してないのがマズかった)
・他に考えていた候補。白毛門からのウツボギ沢滑走(二日目の行程がそれなりに長い、下山の沢ルートが雪崩怪しい、宝川温泉の駐車問題で却下。)。戸倉からの至仏山(一日で山頂取るのは難しいので却下)。会津駒ケ岳(全く懸念はないが、アプローチに時間かかりすぎ)。二日間駐車しても問題がないところ、っていうのがなかなかのネック。
・トレースがない斜面に飛び込むも、いわゆるモナカ雪。悲しいほど曲がらない。。要因は、南斜面かつ日射がもろに当たる場所で融解した雪の表面が、放射冷却で一気に冷えたからかと。。
・かなりクラックが発生していた。もうそんな季節か・・・
・登りルートを探すコツとして、「沢登りのツメで登れないと思うようなとこは登れない」と伝えたが、わりと感覚として絶妙な気がする。沢のCLやったことない人には、意味不明だろうが・・・
【イグルー関係備忘メモ】
・1m四方から作り始めたら、いくらなんでも作業スペースが小さすぎて作業しにくかったかも。もうちょい広いほうが良い?
・入り口を先に確保するの、大事。
・直前は春の陽気だったが、下の部分はまだまだカルカタ雪。
・カルカタ雪でも、ブロックが大きすぎると土台側が崩れる。壊れないなら、ある程度軽量化を図ってから使うこと。
・やっぱりカルカタ雪を取り出すのは、ある程度大きくしたほうが有利。壊れにくい。
・横から切り出すとき、10cmくらい溝を入れてしまったほうが取り出しやすい。
・連結させる場合は、ある程度「壁を共有」するような位置じゃないと、あとで行き来できるようにするのに苦労する。連結させるときは、ある程度大胆に横に穴を広げたほうが良いかも。
・屋根はすぐに塞がっても、結局中を整備するのに時間がかかりまくる問題。。
・これだけ晴れていても、頭から雪が落ちてくるようなことがなかったとしても、ウェアは濡れる。
・平らな場所に作ったこともあり、掘る量が多くて大変。やっぱりちょっと斜面があったほうが楽?
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する