昇天の氷柱



- GPS
- 09:07
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 672m
- 下り
- 675m
コースタイム
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 3:50
- 合計
- 9:08
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
⚫?昇天の氷柱
西上州の荒船山、艫岩に懸かるアイスルート、昇天の氷柱に行ってきました。4ピッチ、130mのルート。
人気ルートで狭いルンゼは落氷の逃げ場がない。順番待ちも避けたいので早めに登山口に着くと誰もいない。雪が降った直後なので凍結もなく壺足で歩く。山腹を巻くようについた道をアップダウンを繰り返しながら高度を上げる。途中カブコロンが反対側に見えた。艫岩の基部に着き、一杯水の看板裏から道を外れ、トラバースして急斜面を下りて取り付きへ。艫岩は黒茶けて不気味な『魔の山』のような雰囲気。雪を固めてビレイポイントを構築した。
1P(40m)V+
リードは達人に任せ、フォローでビレイし、スクリューを回収しながらの登攀。有名な氷のトンネルは完全に塞がれて入れない。右から抜ける。落氷が身体に当たる。全体的に狭いルンゼ、ビレイポイントも限られるが注意が必要だ。終了点は立木。
2P(25m)V−
比較的登りやすい氷瀑。狭いルンゼから見る山々は静かで高度感は素晴らしい。街が見え世界はここから広がって見えるが、我々以外は誰もいない孤立感が逆説的にアルパイン的空気を醸成していく。スクリューで支点とする。
3P(16m)VI−
核心ピッチ。右側の壁に所々ボルトが打ってある。ここは氷が薄い時にはミックスやドライになるが、繋がっている。出来たばかりの氷でスクリューが効かないようだ。登っている時足元が滑った。アイスシャワーを浴びて手が痺れるように冷たくなった。登り切って手袋を変えようかと思ったら今度は手がジンジンと熱くなってきた。身体が反応してくれている!!左壁のボルトで支点。
4P(25m)V
最終ピッチ。狭い凹角状のルンゼ。ここは風が下から巻き上げて羽がついた傘のような美しい氷が発達していた。まるで、地獄から這い上がり天国への階段を登っているかのようだ。氷が複雑な形で氷結している。脆い氷にトップはスクリューを2本打ちして、ヌンチャクで繋げていた。足元は宙に浮いているのにブリッジになってところがある。乗り込んだら氷が崩れてしまわないかと慎重に体重を移動する。意外に強固だった。氷をなるべく壊さないように登る。立木が終了点。
荒船山山頂の艫岩展望台に抜けた。東屋にはハイカーが後から2人現れた。クレヨンしんちゃんの作者が事故で亡くなった場所だ。下りはアイゼンを着けたまま登山口へ戻る。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する