谷川岳マチガ沢で雪洞(堀・泊)訓練



- GPS
- 07:12
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 352m
- 下り
- 356m
コースタイム
- 山行
- 1:54
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 2:00
- 山行
- 1:17
- 休憩
- 3:33
- 合計
- 4:50
天候 | 曇り後雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪量は多い。出だし、ルートに乗るまでは一部ラッセルなどで進むが、その後、トレースが付いており、たまに脚を踏み抜きながらも進むことが出来た。CT0:30くらいのところ、行きは1:50くらいかかった。(帰りは0:50) |
その他周辺情報 | 谷川岳ベースプラザの駐車場トイレは、改装されており、清潔、快適になっている。 |
写真
トイレに改修が入っていて、清潔で快適なものとなっていた。リラックスしてことを済ませて、心置きなく出発の準備を進めることができた。
今日のメンバーはNリーダー、2年目で初雪山泊のOTNさん、1年目なのに雪山6回目、宿泊2回目のOTKさん、と、3年目雪洞泊初体験の私の4名。
自分は昨年に続き、雪洞掘りは2回目だが、前回は躍起になって掘り進めていたためか一過性全健忘に見舞われ、全く記憶に残っておらず、今回が実質初体験のようなものである。
ということもあり、今回の1つの目標というか、個人的達成項目は、正気のまま雪洞掘り訓練を完了することなのであった。
雪面にザックと自分が立てるスペースをピッケルや足で固めて整地し確保、行動食を口にし、水分補給を行う。
雪崩安い箇所は、午前中のまだ気温が上がる前の、比較的雪面が締まっている間に通過するなどしなきゃないとのことである。
明日参加予定のメンバーを考えると、今日はともかく、明日の雪洞掘りは、もっと手前で実施すべきだとの方針に変わった。
高く積もっている雪だが、同じように見えても、深さによって、全く状況が変わり柔らかい層や、カチコチに固まっている層等があって、なかなか思うようには掘り進んでいかない。
この後、別に雪洞を作るのだが、その前に、ティータイム休憩を摂ることに。
気がつけば、ほぼノー休憩でここまで掘り続けていたのでした。
しかし、しっかり平らげ、最後は〆にお餅投入って、食べたのは自分1人でした。
用意していた、ビール、ワインはあっという間に飲み干し、個人装備のウィスキーも呆気なく空に。この面子だと、もう少し必要だったみたい。
楽しく、歓談の時間を過ごして、翌日に備え、早め(19:00くらい)に就寝しました。
餅を投入して、お腹持ちをよくする作戦。
皆さん、一つでいいみたい。自分は3つ入れてもらう。ガス缶を体温で温め、火力アップを図っている。
感想
谷川岳マチガ沢での雪洞掘りと雪洞泊訓練山行に参加した。
宿泊組4名は土曜早朝から、日帰り組5名とは翌日の日曜朝に合流予定である。
初日のメンバーは、Nリーダー、雪洞掘り2回目宿泊初のOTNさんと私、雪山初シーズンにして雪洞掘り初だが雪山山行6回目宿泊2回目となるOTKさんの4名である。
5:09、Nリーダー宅で共同装備を積み込み5:15出発、圏央道、関越道では渋滞に巻き込まれ、赤城SAでの休憩を挟み、8:41谷川岳ベースプラザ駐車場到着。今回も無料開放されていた。まだ余裕があり、出入口の6階に一番近い5階に駐車出来た。気温は氷点下5〜3℃それ程寒くはない。今年から運営が変わり、トイレに改修が入っており、清潔、快適になっている。装備を分担、準備を整え、9:27登山開始、9:33谷川岳登山指導センターまでは除雪されているが、その先は身長以上の積雪の上を進むことになる。雪の壁に圧倒され戸惑う2人をよそに、登り口を見つけ、雪上に進むNリーダーの後を、続いて登って行く。直前1週間で降雪があったこともあり、柔らかい厚い雪が表面を覆っており、腰以上のラッセルをやりながら進んで行く。傾斜がきついところは壁のような雪面を切り崩しながら進まなければならずなかなか前に移動が難しい。埒があかないと一度下って別のルートを探ろうか躊躇しかけていたが、先頭を自分に変わってもらい暫くもがいて進んでいると、固い雪面に出て、その先は、少ないながらもトレースが付いているようだったので、そのまま進むことにした。降雪量が多いため、道路は完全に雪に埋もれていて、斜面に水平にトラバースするような形で進んで行く。谷や尾根など凹凸の場所によって雪の付き方が変わり、締まったところ、ふかふかなところ、急な場所や、風で吹き飛ばされて積もらないところなどもある。表面が固まり、ピッケルも刺さりにくいところもあったりした。雪上歩行の練習ということで、この日は終始つぼ足での歩行である。先頭でトレースを固めながら進んでいるのだが、ピッチがあわないのか、後ろは少し大変そうに見える。時折、膝下や股くらいまで脚を取られたりもする。トレース痕も、同じように苦労のあとがうかがえる。日帰り装備と違い、宿泊装備を担いでの雪上歩行はやはり勝手が違うこともあるのだろう。1時間ほど経過した地点で、小休止をとった。斜面にピッケルを使い脚で踏み固めてスペースを確保する。風は穏やか、曇りがちだが時折薄日も差したりとまずまずの天気。再スタート後は、比較的安定したペースで進んでいた。一つ尾根を越えた辺りで後続を待つがなかなか姿を現さない。声を掛けたりしてようやく追いついて来た。聞けばOTKさんが斜面がきついやや絞まった箇所で脚を取られ危うく滑落しそうになっていたとか、OTNさんが引き上げてくれたと感謝していた。危険でもあり、スケジュールのこともあるので、少々物足りないかもしれないが、明日の雪洞掘りはもう少し手前で行うことにする。その後は順調にマチガ沢までたどり着いた。夏だと30分くらいのコースだが、1:50かけて来たことになる。さて、いよいよ雪洞掘り。ゾンデ棒を使い積雪量を確認しながら場所決めを行った。昨年滑落停止訓練を実施したあたりだと思う。先ずは人が通れる幅で真っ直ぐ掘り進む。高さが出てきたところで天井の厚みを探りながら指示をもらい雪洞本体に取りかかる。ブロック状に切り出しながら掘り進む。奥行き2m弱進んだら、今度は左右に分かれてTの字に伸ばして行く。4m程進んだら、壁や床、天井を整えて行く。最初中腰の際はキツかったが、膝を着いて作業するとさほど疲れは感じることなく、気がつくとほぼ休憩無しで作業していたことになる。NリーダーにOKをもらい、ティータイムで休憩をとった。ドリップコーヒーがことのほか美味しかった。その後、メインの隣にサブ雪洞を一つ掘り、少し早かったが16:00過ぎには夕食準備に入った。食料担当はリーダーである。下準備終えた材料を鍋に投入しながら火を入れて行く。野菜たっぷりの鍋の完成。ビールで乾杯、楽しい宴の始まり。用意したビール、ワインは程なく空に、個人装備のウイスキーも空いてしまう。この面子だと、もう少し必要だったのかも。いつも通り、程よい量の食事を完食し、少し早いが19:00には翌日に備えて就寝体制に入る。雪洞内は風が無く、一定の温度(-3℃)以下には下がらない。夜中、トイレに起きると、雪が落ちて来ていた。朝は4:00過ぎに起床パッキングを済ませ朝食の準備。その間、天井の雪が幅1m、長さ2m、高さ0.3mくらい剥がれおちて来た。気温が高い雪洞では油断ならないことを知った。斜面に沿って層を成して剥がれていた。残り半分も時間の問題、野菜たっぷり餅入りラーメンで朝食を済ませ、出発準備。7:00過ぎには出発した。今日は最初からアイゼン装着で行動する。昨日のトレースは昨夜からの雪で埋まってしまい消えていた。私がトレース探しに戸惑っていたらNリーダーが先頭を歩き出した。この日は下り基調で朝早くまだ締まっているのもあるのか50分ほどで谷川岳登山指導センターまで戻ってきた。そこで、日帰り組の5人組と合流である。
個人的目標である正気を保ったまま雪洞掘りを終えるに関しては達成出来た。がむしゃらにならず5,6割の力強加減で、適度に休憩を挟みながら作業にあたることで、なにごとも起こらなかった。それが密かに嬉しかった。雪洞泊だが、床は極力水平を出したつもりで、心持ち足先を低くのはずだったが、寝てみると、エアマットがしたにずりおちて背中がマットから落ちた状態にいたなってしまった。雪洞泊だが、どうやら私が1番に眠りについたようで、後から皆さんに確認すると、ありとあらゆる音を発していたらしく、ご迷惑をかけてしまっていたようだ。申し訳ない。というわけで、熟睡出来ました。
昨年の記録:
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6562633.html
記憶障害が出た後は、写真なども全く撮っていなかった。
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