子ノ権現 「丁石」探し (南川口・名栗口)

2025年03月11日(火) [日帰り]

• GPS: 03:48
• 距離: 7.8km
• 登り: 563m
• 下り: 543m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:25
• 休憩: 0:31
• 合計: 3:56

距離 7.8km 登り 563m 下り 543m

9:35 西吾野駅
9:57 9:59 森坂峠
10:06 10:08 日用橋
10:27 0:00 林道日用線終点
11:00 11:02 柿の木峠
11:18 0:00 吾野口4丁目合流
11:26 11:27 子の権現駐車場
11:40 0:00 子の権現
11:46 12:06 子ノ権現
12:16 12:07 穴澤峠
12:55 12:59 名栗参道登山口
13:22 森河原バス停

天候

曇り 一時小雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

■行き(西武池袋線): 秋津 8:16 ⇒ 9:21 西吾野
■帰り(バス): 森河原 13:42 ⇒ 13:50 さわらびの湯 14:50 ⇒ 15:28 中央通り

※森河原からのバスが無い時間帯(15時、16時台)は、そこから15分ほど歩いた「名栗車庫」から飯能行きが出ていることがあります　 　

コース状況／危険箇所等

■西吾野⇒森坂峠⇒下久通: 予想に反して明瞭でした。西吾野駅から30分ほどで下久通の日用林道に出ます。

■南川口参道(上り): 林道の舗装終点付近から木橋を渡り、広い廃林道? を辿ります。最後は細い山道になります。

■名栗口参道(下り): 子ノ権現から竹寺方面へ10分ほど歩いたところが分岐です。広く刈り払いされた道です。トラバースぎみの道からヒビ岩を右手に見ながら沢筋へ下ります。あとはやや細いところもありますが、沢筋の山道を下ると登山口に出ます。　

※両参道とも一般登山道ではありません。GPSマップの利用をお勧めします。 今の時期は藪にはなっていませんが、夏季は下草や藪がうるさくなっているかもしれません。

写真

3/11 9:37

曇っていますが、西吾野駅から森坂峠を越えて「下久通(しもくずう)」集落へ向かいます

3/11 10:07

日用林道を少し戻って日用橋の手前の道標を確認します。「左 子のごんげん / 右 なぐり かわごえ」。後から知りましたが、ここは南川口参道起点ではありません。起点は…

※参考 : 南川口参道起点(石碑)。今回は訪ねませんでしたが、もっと下流の、高麗川から久通川が分岐するて橋の袂にあります。(Google Map)

3/11 10:08

【馬頭観音】日用橋近くの高いところに…

3/11 10:12

昔は参道だった舗装道を辿ります。民家がかなり奥までありますね

3/11 10:17

【拾八丁(南川口)】林道の左カーブのところにありました

3/11 10:22

石仏が埋もれるようにありました

3/11 10:27

日用橋から20分ほど歩いた林道(舗装)終点から、左の丸太組の橋を渡り廃林道?に入ります。少し上ると…

3/11 10:34

【拾四町】「大正13年 / 南川有志」山道に入って最初の丁石です

3/11 10:37

【拾三町】石柱ではなく自然石です。これは古い年代のものかも…

3/11 10:41

【拾二町】

3/11 10:53

【十町】広い廃林道?が終わり、傾斜のゆるい細い山道になりました。しばらく辿ると…

3/11 11:02

【柿の木峠】小床(こいか)参道からの道と合流しました。ここからは一般登山道です

3/11 11:18

【四丁目(吾野口)】柿の木峠からはすぐに車道に上がらず、車道下の細いトラバース道を辿り、吾野口参道・4丁目まで行きました。最後は少し上り「教育地蔵」のある車道のところに出ました

3/11 11:26

【子の権現駐車場】グリーンライン周辺の山が見えています。中央やや左に関八州見晴台と高山不動。その右に顔振峠と風影集落

3/11 11:29

【二本杉】今日はお茶屋さんは営業していませんでした。残念!

3/11 11:30

【一丁目】二本杉の下に古いもの(安永8年)がありました。
「右 江戸相州 / 左秩父高山」石灰岩のようで風化が進んでします。

3/11 11:31

【一丁目】茶屋の建物にくっつくようにありました参道に面しているほうには「吾野口一丁目」。
「吾野口」とは現在で最も良く歩かれている「芳延」から浅見茶屋を経由する参道です

3/11 11:31

その裏には「表口一丁目」。
「表口」とは飯能側の中藤(なかとう)からの参道で、現在は林道(車道)になっています。吾野まで電車が来る前はこちらを通る人が多く、また交易路にもなっていたようです。私も昨年12月に訪れました

3/11 11:33

黒門の向こうに強烈な色彩の仁王様が…

3/11 11:35

【子ノ権現 本坊】茅と杉の皮で葺かれた屋根が印象的です。静かな境内でお参りをしました

3/11 11:37

【登山道丁標起点の石碑】大正13年建立です
　「吾野口三十二丁 / 表口五十二丁 / 名栗口三十丁」とあり、南川口と小床口の記載がありません。

3/11 11:40

【日本一の鉄のワラジ】重さ2トン也

3/11 12:04

裏に回ってテーブルでランチタイム。

3/11 12:07

竹林と梅?のコントラストが素敵です。左奥に有名な「手」が見えています

3/11 12:09

正面は古御岳と伊豆ヶ岳。右奥に二子山

3/11 12:16

【穴澤峠】道標がありますが、これから下る「森河原」方面は一般コースではないので記載はありません。ここは右です

3/11 12:17

「南川口参道」に入りました。枝も結構落ちていますが…

3/11 12:20

広くしっかりとしたいい道でした。南斜面なので明るい感じですね。おっ、何か正面に見えています

3/11 12:21

【七丁目】「大正十三年三月」「武州西川材商同業組合寄附」
地図ではこのあたりから先は尾根沿いを下っていますが、実際には谷へ続く右手の明瞭な道を辿りました

3/11 12:29

「ヒビ岩」下から見ていますが巨大です

3/11 12:33

一部、こんなところもあります

3/11 12:41

沢筋に沿って下ってゆきます。今の時期はこんな感じで歩きやすいです

3/11 12:43

【十三丁目】

3/11 12:49

廃林道? が沢を横切っています。左はすぐに終わります。右は地図に記載のある山道です。ここは沢沿いの細い踏み跡を下ってゆきます。

3/11 12:54

道が再び広くなると…。林道(県道395号南川上名栗線)が見えてきました。

3/11 12:57

【十七丁目】登山道入口にありました「右ハ子ノ山 / 左ハ吾野 道」左へ行くと天目指峠を越えて吾野へ出ます
【子大権現道】

3/11 12:59

カーブミラーのところが山道の入口です

3/11 13:07

しばらく下った民家の前に…
左は「明治四十三年水害追薦碑」

3/11 13:08

【お地蔵様】道標銘があります。「左 子ノ山南川 / 右 森河原 」「昭和十二年再建」

3/11 13:19

【二十九丁目】もうすぐ県道ですが、丁石が横倒しになっていました

3/11 13:22

【森河原】手前が県道53号(青梅秩父線)で、左にバス停があります。この周辺に参道を示す石碑は見当たりませんでした

3/11 14:42

【さわらびの湯】十月桜も植えてありますが、今の時期はこのマンサクが見事。花言葉は「幸福の再来」

【南川口参道の丁石】　18町、14町、13町、12町、10町

【名栗口参道の丁石】　7丁、13丁、17丁、29丁

撮影機器：

Canon PowerShot G5 X Canon

装備

MYアイテム

山ボーイ

重量：-kg

感想

山ボーイ

足腰の神様として有名な「子ノ権現(ねのごんげん)」には5本もの参道があります。それだけ多くの人の信仰を集めていたのでしょう。昨年12月にはその中のひとつ、中藤(なかとう)集落から子ノ権現迄の「表口52丁」を歩き、残されている「丁石(丁目石)」を訪ねました。

さて、今日は「南川口」と「名栗口30丁」の参道を訪ねました。これらの参道の山道部分は現在では一般登山道ではないので、利用する人も少ないようです。そこで下草や藪がうるさくない今の時期に訪ねようと思っていました。

今日見つけられたのは、南川口が18,14,13,12,10町、名栗口は7,13,17,29丁だけでした。やはり、ヤマレコの先輩ユーザーの「山行記録」にあった丁石以上は見つけられませんでした。特に参道の里に近いところは林道(車道)開発に伴い消失しているものが多いですね。しかし、山道に入ると苔むした丁石が残っていて、古人を想いながら歩くのはとても味わいがありました。

帰りに「さわらびの湯」に立ち寄れるのもこのコースのいいところ。さっぱりとした体で車窓から満開の梅を眺めて帰路につきました。「通り雨」の予報も大したことは無く、とてもいい一日でした。感謝