北海道3月スキー遠征2:喜茂別岳:クラストから良雪そして悪雪へ


- GPS
- 05:44
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 692m
- 下り
- 693m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 5:44
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
朝のうちは下部の雪はクラスト 稜線は氷化していたが、上部の雪はよかった。 下部はクラストが緩んで湿雪重雪に変化。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
毛帽子
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
ヘルメット
クトー
|
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感想
北海道3月スキー遠征2日目は、16時にオンライン会議があるため、それまでに戻って来られる所に限定された。午前中の早い時間帯は雪がクラストしていることが想定されるので、出発は遅めがよい。そうなると行動時間が限られる。今回の遠征のベースは喜茂別にある宿泊施設としているので、行き先は地元近場に限定し、喜茂別町の名前にもなっている喜茂別岳に行くことにした。
スタートは国道230号の除雪スペースであるが、喜茂別から中山峠方向へ向かうならば、ちょうど登坂車線が増えるところだ。そこから喜茂別方向に帰るならば、中央分離帯があるため、それが途切れるまで、中山峠方向へしばらく進まなければならない。8時10分ぐらいに除雪スペースに着いたが、他に車は駐まっていなかった、この日も前日同様に山を独り占めすることになる。
スタートは尾根を右から巻くように登るのだが、雪が緩んでおらず、シールだけでは少々危ない、場合によっては川まで落ちてしまう。無理せずクトーを装着する。尾根に乗ると斜度も緩いので、クトーを外す。しばらく進むと林道と合流する。この林道をしばらく進むが、沢を渡るまでは恐ろしいほど平坦で下り基調もある始末で、帰りに苦労しそうだ。沢を渡ると、斜度が少しは出てきて、1回林道のショートカットがある。周囲が急に開けると、送電線の切り開きである。
黒川コース短縮ルート登山口からは林道を離れて、本格的な登りとなる。下部はほぼモナカ雪で、表面だけのクラストを壊しながら登る。登につれて斜度が増してくると、クラストが酷くなり、完全にカチカチとなる。本日の核心部である。流石にシールだけでは登れなくなったため、再びクトーを着用する。クトーを効かしながら急斜面を登り切ると、見晴台である。振り返ると、羊蹄山やニセコ、尻別山などが眺められた。
見晴台の先は狭い尾根となり、東側に雪庇ができているため、樹林のあるラインを進む。1062m小ピークからシールをつけたまま少し下り、大斜面の最後の登りにかかる。雪は柔らかく、滑りが期待できる。三角点のあるピークを喜茂別岳としているが、手前のピークが喜茂別岳の最高地点である。最高地点の手前1170mまで来ると、雪が氷化している箇所が多くなる。ここから三角点のあるピークまではほぼトラバース気味に行けるが、氷化した雪の斜面の往復となりそうだ。この先は滑っても面白くない箇所であり、時刻も13時が近づいていたためここまでとする。
最高地点からの大斜面の滑走は、雪もよく、快適であった。1062m小ピークは西側から巻き、見晴台の上に出たところで、ランチタイムとした。天気も良く、眺めを楽しみながらカップラーメンをすすり、コンビニで買ったおにぎりを食べた。再び滑りに入るために、スキーを履こうとするが、左側のビンディングのツメがなぜか緩い。とりあえず滑ってみるが、案の定、ビンディングが外れてしまった。ビンディングは22デザインのリンクスで、以前にも同様な症状に見舞われたことがあった。登りで外れたり、滑走時に外れたりで、危うい場面となることが何回かあった。後日、付属品のスペーサーを装着したことで、この症状はとりあえず治まっていた。この先は登りに苦労したクラスト斜面だが、すでに雪は緩んでいたため、滑落のリスクはなさそうだ。再びスキーを履いたが、また外れる可能性がある。テレマークターンを封印し、ソフトにアルペンターンで滑ることにする。クラストが緩んだ雪は湿った重い雪で、アルペンターンでも疲れる雪であった。
(翌日にビンディング(リンクス)を確認すると、前方からパーツの棒が飛び出していることに気づいた。以前にも飛び出してきたことがあり、金槌で叩いて引っ込めたことがある。ストックで叩いて棒を引っ込めたら、ツメの緩さは改善された。おそらく原因はこの症状のようだ。どうも初期リンクスは、ツメのバネが弱いことに加えて、シール登行時に強制滑走モードになったり、シール登行時にクライミングサポートがすぐに倒れたりと問題が多い。その次の世代のモデルは今のところ問題なく使えているが...)
林道に出ると、斜度の緩い箇所が多くなるため、トレースの上を滑ることが多くなる。平坦地はスキーを漕ぐことになるが、疲れるので、スキーを外して歩いた。しっかり踏まれた林道とレースはつぼ足でも沈まなかった。下り基調となったところで、再びスキーを装着しトレース上を滑っていく。最後は林道を離れて、トラバース気味に滑っていけば、もう駐車地に到着だ。16時からのオンライン会議には余裕で間に合う時刻であった。
上部の雪はよかったが、下部はやはり悪雪であった。北海道とはいえ、3月の雪のコンディションとしては贅沢は言えないだろう。翌日からは山は荒れる予報だが、行き先の選定に迷う。
記録はブログにもアップしています。
http://mamezou.cocolog-nifty.com/mamezoudiary/2025/03/post-22d2c9.html
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